GOLDFINGER
監督:ガイ・ハミルトン
音楽:ジョン・バリー
主演:ショーン・コネリー、オナー・ブラックマン、ゲルト・フレーベ、シャーリー・イートン
1964年イギリス映画

 

 

 

007シリーズの第3作目。
僕もまだ生まれていない頃の作品です(^^;)
ジェームズ・ボンドは現在のダニエル・クレイグで6代目ですが、
初代のショーン・コネリーが一番という人も多く、なんでも女性の扱い方が一番上手いとか‥・。
コネリーのボンド作品の中でも1番脂が乗った作品ではないかと思います。
冨のためなら手段を選ばない悪徳大富豪ゴールドフィンガーが今回の敵です。
若い女性の体に金粉塗りたくって殺したり、用心棒のオッドジョブ(ハロルド坂田!)がシルクハットをフリスビーみたいに飛ばして人殺したり、
ウソくさい殺しのシーンがありますが、愛すべき作品として後世まで語り継がれるべき名作だと思います。
スーパーカー「アストンマーチンDB5」がキッチュなスパイ兵器満載で出てきますが、
当時としてはすごい最新兵器として映ったんだろうなあ。
この頃は、まだボンドガールの位置づけが確立されていなかったように思います。
誰がボンドガールなのか、観ててしばら<分かんなかった。
オナー・ブラックマンが「プッシー・ガロア」という女性を演じていますが、
かつてプッシー・ガロアって外国のパンク・バンドがいたけど、ここから名前頂いちゃってるんでしょうね。
小学生の頃の話ですが、TVでやってたのを観ようとしたら、(女性がちょっとセクシーなダンスをするシーンがあったと思うのですが)
母から「こんなエッチな映画やめなさい」って無理矢理チャンネルを替えられた記憶があります。
それ以来、007は大人が観る映画だと中学生になるまで思いこんでいました(^_^;)

 

 

 

 

音楽は、シリーズの大御所ジョン・バリー。
そろそろシリーズの本流を紹介しようかなと思い、さて何を取り上げようかと悩んだ末に
シリーズ3作目のこの作品にしました。
「ドクター・ノオ」は一部モンティ・ノーマンて人の手を借りてることになってるし(実際はどうなのか分かりませんが)、
「ロシアより愛を込めて」はやっと全編の音楽を任されたばかりだし、
本格的に油の乗ったスコアを書き始めたのは、本作からかなあと思ったのでした。
スコアの完成度で言えば、「女王陛下の007」が一番だと思うのですが‥‥・(^^;)
あっちは主役がコケたため、本編の評判が今ひとつ良<ないので、今回はスルーしました。
本作のキモはなんと言っても、シャーリー・バッシーが歌う主題歌のインパクトに尽きるでしょう。
シリーズ中、これほど豪快で刺激的な主題歌は無いような気がします。
ジェームズ・ボンドのテーマも上手くアレンジして挿入されてるし。
シャーリー・バッシーは好評だったのか、本作の他に「ダイヤモンドは永遠に」と「ムーンレイカー」でも歌ってます。
スコアも本作あたりから独自のスタイルが確立されてきたと思います。
スコアの中には主題歌のインスト・バージョン(エレキ・ギターがモンド系の音でカッコいい)も入っていて、
ロックなテイストも感じられます。
アクション・スコアではかなり過激なブラス・アレンジもあったり、当時としては刺激的なサントラだったと思います。
最近のシリーズを担当しているデヴィッド・アーノルドは、この頃のバリーをよく研究しているなあと思います。
なお、5年位前にボーナス・トラックを5曲追加したリマスター盤CDがアメリカで発売されました。

 

 

 

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