サウンドトラック秘宝館

スコア盤を中心に紹介する、ちょっと(ちょっとじゃないかf^_^;))マニアックなサントラレビューです。


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SULLY
監督:クリント・イーストウッド    
音楽:クリスチャン・ジェイコブ、ティアニー・サットン・バンド    
出演:トム・ハンクス、アーロン・エッカート、ローラ・リニー、アンナ・ガン、オータム・リーサー、ホルト・マッキャラニー、マイク・オマリー、ジェイミー・シェリダン、ジェリー・フェレーラ、モリー・ヘイガン    
2016年 アメリカ映画

 

 

今や監督としても名匠という貫禄がすっかり定着している感じのあるクリント・イーストウッド。
毎回安定感のある演出で、ほとんどが地味な題材ながらどれを観ても面白い。
今回は、ニューヨークのハドソン川に旅客機が不時着し、乗客乗員全員が生還した奇跡の実話に基づいて、
その裏に隠された秘話を描いています。
ストーリーは、旅客機が空港を離陸した直後にバードストライクにより両エンジンが停止してしまいますが、
機長の的確で冷静な判断により機はハドソン川に不時着し、乗客乗員全員が無事救出されます。
世間では機長をヒーローとして扱いますが、
事故調査委員会では、旅客機1機をダメにしていることから、果たして判断は適切であったのか、
空港に不時着する選択肢があったのではないかと、機長の責任を厳しく追及し始める・・・・というお話。
100分に満たない内容な上に、テンポよく話が進むのでさっくり観れます。
機長は事故調査委員会からネチネチと追及を受けますが、悲劇の機長という描き方ではなく
結末も含めてサラリとした印象を受けます。
トム・ハンクスも安定の演技。
実話を基にしているのでエンディングにサービスがあります。

 

 


音楽は、クリスチャン・ジェイコブとティアニー・サットン・バンド。
クリスチャン・ジェイコブもティアニー・サットンもジャズ畑のミュージシャンで、
ほとんどスコアを担当したことは無いのではないかと思われます。
全体的に繊細なピアノを基調とした静かで穏やかなスコアが中心で、
ジャジーで心地よい曲が並びます。
ヒーリングミュージックっぽい雰囲気もあり、女性コーラスが効果的に使われています。
サスペンスフルな場面でも、比較的抑え気味のスコアになっていて、全体のトーンを崩すことはありません。
エンディングに流れるのは、ティアニー・サットン・バンドが演奏するジャジーな主題歌。
イーストウッドとティアニー・サットンらとの共作となっています。
イーストウッドの作る曲って、イントロが異様に感傷的なのですぐ分かります。
おっさんは、この感傷的なイーストウッド節が実は苦手(^-^;
なんだか妙に気恥ずかしいメロディが耳について仕方ないのです。
(お好きな方すみません。単なる好き嫌いですので・・・・<m(__)m>)
でも、スコア全体としてはクールでサラリとした好スコアです。

 

 

 

 

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MONSIGNOR
監督:フランク・ペリー    
音楽:ジョン・ウィリアムズ    
出演:クリストファー・リーヴ、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、フェルナンド・レイ、ジェイソン・ミラー、ジョー・コーテス、アドルフォ・チェリ、トーマス・ミリアン、レオナルド・チミノ、ロバート・J・プロスキー、ジョー・スピネル    
1982年 アメリカ映画

 

 

「スーパーマン」を演じたクリストファー・リーヴが司祭役に挑戦した実話の映画化。
法王庁に勤める司祭によるスキャンダラスな話なので、
映画公開時にバチカンから上映差し止めの訴えを起こされたり、
日本公開が7年ぐらい遅れたり、いろいろ大変だったようです。
ストーリーは、法王庁の財務を任されている司祭が、
友人を介してマフィアのボスを紹介されたことから、
法王庁の財政立て直しのため、裏でマフィアとの取引を始めます。
財政学の知識を使い、順調に財政再建の方向性が見え、
法王庁での彼の評価も上がっていくことになりますが・・・・というお話。
脇を固めるメンバーが実はすごい。
トーマス・ミリアンまで出てるもんなあ。
監督は、「泳ぐ人」や「ドク・ホリデイ」のフランク・ベリー。
この監督の作品は本作が最後の日本公開作になりました。
その後作られた作品はすべて未公開になってます。

 

 

音楽は、ジョン・ウィリアムズ。
「スーパーマン」ことクリストファー・リーヴが司祭を演じても、
バックに流れるスコアはジョン・ウィリアムズということで違和感がありません(笑)
テーマ曲は、「ゴッドファーザー2」ばりのトランペットをフィーチャーしたサスペンス調のスコア。
劇伴も基本的にはテーマモチーフを膨らませたサスペンスフルな雰囲気のものになっていますが、
司祭が主人公なので荘厳なオルガンもに混成コーラスといった、普段のウィリアムズのスコアではあまり聴くことができない珍しい曲も入っています。
ちなみに、時折「スター・ウォーズ」シリーズや「インディ・ジョーンズ」シリーズでよく耳にするダイナミックなフレーズまで顔を出すので、これはパロディか?と思っていたら・・・・。
演奏はThe London Symphony Orchestraでした。
サスペンス作品にしては贅沢すぎるオケが起用されています。
サントラは、本国公開当時にLPが発売されましたが、CDの発売はかなり遅れて2007年。
米Intradaレーベルから3000枚限定で発売されました。
増曲なしでLPサイズの38分収録ですが、充実した内容です。
本邦公開も遅れ、内容も地味なのであまり知られていない作品ですが、
フルオケの聴きごたえのある堂々とした作品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

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XXX: THE RETURN OF XANDER CAGE
監督:    D・J・カルーソー    
音楽:ブライアン・タイラー 、ロバート・ライデッカー  
出演:ヴィン・ディーゼル、ドニー・イェン、ディーピカー・パードゥコーン、クリス・ウー、ルビー・ローズ、トニー・ジャー、ニーナ・ドブレフ、トニ・コレット、サミュエル・L・ジャクソン
2017年 アメリカ映画

 

 


ヴィン・ディーゼルがカムバックした「トリプルX」シリーズ第3弾。
2月に劇場公開されたようですが、観に行ってません(^-^;。
前作がアイスキューブ主演であんまり面白くなかったので(失礼)、鑑賞はDVDが出るまで待ってます。
今回の「トリプルX」はチームプレイで世界の危機を救うようです。
キャストも、ドニー・イェンにサミュエル・L・ジャクソンといった面々に加えて、前作のキャラで出るのかは分かりませんが、アイスキューブも出るようです。
あ、ネイマールも出るのか。
あと、セクシーダイナマイトなお姉さんもいっぱい出るようです。
監督はD・J・カルーソー、「アイ・アム・ナンバー4」が微妙な出来だったので、一抹の不安がありますが・・・、
1作目、2作目を観ていなくても十分楽しめるB級(誉め言葉)アクションに仕上がっていることを期待してます。

 

 

 

音楽は、ブランアン・タイラーとロバート・ライデッカー 。
一時のジャジャジャジャ一辺倒の酷いスコアからは脱却したようで、
最近のアクション、SFにマッチした安定感あるスコアを提供しています。
このシリーズ、毎回、スコア担当者が違うという致命的な欠点があるのですが、
アイスキューブが主演した2作目から12年も経過しているということもあって、
1作目のモチーフが無くてもあんまり問題ないのかなという感じです。
(でも、個人的にはランディ・エデルマンの1作目のスコア好きだったんだけどなあ。)
ブライアン・タイラー先生の場合、明確なメロのようなものは無いかわりにコード進行がモチーフになっているように思えます(笑)。
メロらしいものは見当たらないのに、サントラを聴き終えると何となくその作品のスコアの核のようなものが分かる、
というようなおっさんには不思議なアクションスコアが多い。
今回もそんな感じですが、サントラの冒頭1曲目にキラーチューンを持ってきて、
あとは激しい劇伴奏の応酬という「燃える」んだけど、おっさんにはちょっとハイエナジーすぎるスコアが続きます。
オケとテクノを上手く融合させて、今風の王道アクションに仕上げています。
今回は、「トランスフォーマー」シリーズの予告音楽などにも出てくる、
「ブニョ~ン、ブババババ!!」という(ウ○コが出るときの音ではありません。)グニョグニョな音のシンセが何度も出てきます。
最近のアクション映画のスコアとしては、なかなかの出来だと思います。
後は映像に重ねて観るとまた印象が変わってくるのでしょうね。

 

 

 

 

 

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THE CONJURING 2
監督:ジェームズ・ワン    
音楽:ジョセフ・ビシャラ    
出演:ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、フランシス・オコナー、マディソン・ウルフ、サイモン・マクバーニー、フランカ・ポテンテ、ローレン・エスポジート、パトリック・マコーリー
2016年 アメリカ映画


「SAW」シリーズのジェームズ・ワン監督によるオカルト・ホラーの第2弾。
「死霊館」シリーズと「インシディアス」シリーズを交互に発表しているこの人、
ホラー監督としてすっかり定着した感があります。
実在した心霊研究家ウォーレン夫妻を主人公にしたシリーズで、今回は最も有名な心霊現象として知られるイギリスのエンフィールド事件を描いています。
実際にウォーレン夫妻がこの事件を手掛けた逸話がベースになっているので、恐怖も倍増です。
ストーリーは、1977年、イギリスのエンフィールドの古い住宅を舞台に、
ある日突然心霊現象に悩まされ始めた母子家庭の家族を救うため、
ウォーレン夫妻がイギリスに招かれ調査を開始しますが、
相手は夫妻の想像を超えた力を示しはじめ・・・というお話。
70年代オカルトホラーがお気に入りのおっさんとしては、最近のホラーの中では一番お気に入りのシリーズ。
とかく2作目は失速するという傾向がある中、前作を上回る出来に感動です。
130分を超える上映時間も一気に観せてくれます。
ちょっぴりJホラーっぽい部分があるのはご愛嬌ですが、
あんまり「バ~ン!!!」と脅かすような仕掛けは入れない方が好みです。
ジェームズ・ワン監督には、次回は背筋が凍るようなおどろおどろしい作品を期待します。

 


音楽は、シリーズを通じて担当しているジョセフ・ビシャラ。
ジェームズ・ワンがらみのホラースコアを結構担当しているようで、監督のお気に入りなのかな?
スキンヘッドで胸にはかなり大きめのタトゥーがある人で、
昔の映画音楽の作曲家とはちょっと雰囲気が違う人です。
元々はロックのフィールドの人なのかなあ。
前作は、一部マーク・アイシャムがスコアを担当していましたが、今回はフルスコア1人で手掛けています。
サントラのオープニングから不気味な男性コーラスが出てきて、オカルトっぽいイメージを掻き立てられます。
既存の楽器の民族音楽的な使用も見られ、トロンボーンもかなりえげつない音を出しています。
本編では、現代音楽のような不吉なストリングスのスコアが中心で、
恐怖を音で増幅させるような音が続きますが、
クライマックス近くでメロのあるスコアが出てきます。
ちなみに静寂の中から突然大音量が飛び出すという趣向も用意されていて、
特にスコアの5曲目は気をつけた方が良いと思います。
いきなり「ドカ~ン!!」ときますから。
サントラはCD、ダウンロードの両方があります。

 

 

 

 

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L' AS DES AS
監督:ジェラール・ウーリー        
音楽:ウラディミール・コスマ    
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、マリー・ラフォレ、ミシェル・ガラブリュ、ジョルジュ・ジェレ、マリー=フランス・ピジェ
1982年 フランス映画

 


「大乱戦」や「ニューヨーク・パリ大冒険」といったフレンチコメディを監督したジェラール・ウーリーによる未公開冒険コメディ。
ストーリーは、第一次世界大戦からベルリンオリンピックを舞台に、
戦時中には空中戦を繰り広げた宿敵同士が戦後意気投合して、
ユダヤ人一家をゲシュタポの手から救い出して逃亡を手助けする・・・・というお話。
ドタバタコメディの要素があって、あまり真面目に観ない方がハマります。
現実にはあり得ないギャグも連発するので、やりすぎ感もありますが、
複葉機同士の空中戦やナチスとのカーチェスなど、アクションの要素も上手く取り入れて
最後まで飽きさせません。
日本では劇場公開されず、テレビでも観たことがありませんが、
その昔、マイナーなレーベルからビデオが発売されていて、
ジャン・ポール・ベルモンドのナチス親衛隊服姿が目を引くパッケージとなっていました。
最初は戦争映画だと思って借りてしまい、「ややや、失敗したか」と思いましたが、
結構面白かったのを思い出します。

 

 


音楽は、ウラジミール・コスマ。
イージー・リスニングっぽいテーマ曲が印象的な明るい曲調のスコアです。
一歩間違えば楽団のカバー演奏ではないかと勘違いされそうな軽ろやかな演奏です。
オケをバックに流麗なピアノがフィーチャーされているので、とても聴きやすい。
ドラムセットがリズムを刻んでいるのでポップスっぽさもあります。
劇伴も、聴きやすくオシャレなスコアが多く、ジャズっぽいものから、
競技場でのファンファーレを思わせるもの、子供向けアニメのようなコミカルな要素を含んだものまで、
多彩なスコアで楽しませてくれます。
テーマのモチーフがしっかりしているので、アルバム1枚聴き終えたころには、
テーマが頭の中にしっかり刷り込まれているという具合になっています。
演奏は、LAM Philharmonic Orchestra。
サントラは公開当時にLPが発売され、2015年になって「ムッシュとマドモアゼル」とのカップリングCDが発売されています。

 

 

 

 

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