サウンドトラック秘宝館

最近買ったサントラ、持ってるサントラなど、スコア盤を中心に紹介するサントラレビューです。

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・・・・・今日は、本作のCDが発売されたことから記念で過去記事いじり。

CAT'S EYE
監督: ルイス・ティーグ
音楽: アラン・シルヴェストリ
出演: ドリュー・バリモア、ジェームズ・ウッズ、アラン・キング、ケネス・マクミラン、ロバート・ヘイズ、キャンディ・クラーク、ジェームズ・ノートン
1985年 アメリカ映画


これ、綺麗なお姉さん3人組が出てくるアニメではありません(^^;)m(_ _)m
本邦劇場未公開ながら、ビデオで観て「結構面白いじゃん」と感心してしまったB級感覚溢れるオムニバス・ホラー。
それもそのはず、製作はディノ・デ・ラウレンティスだし、原作はスティーヴン・キングだし、撮影は監督もやるジャック・カーディフだし、
さらにキャストの方も豪華な布陣で構成されています。
3話構成になっていて、それぞれが高いクオリティを保っているので、最後まで飽きさせません。
映像化が難しいと言われるスティーヴン・キング原作の短編小説を上手く料理しているのは、自身が脚本も手がけたからでしょうか。
お話は・・・・
禁煙サポート会社と禁煙の契約を結んだ男が体験する恐怖、
マフィアのドンの奥さんと駆け落ちして捕まった男がバツゲームとしてやらされる高層ビル壁一周ゲームの恐怖、
少女の精気を狙うゴブリン(小鬼)と少女を助ける猫の戦い、
この3話で構成されています。
で、3話すべてに猫とドリュー・バリモアが何らかの形で登場するということで全体の統一感を出しています。
個人的には高層ビルの外壁をただ1周するだけの単純な2話にハラハラドキドキ、本気で手に汗握ってしまいました。
第3話で活躍する当時9歳のドリュー・バリモアもキュートでカワイイ。



音楽は、今では巨匠の仲間入りを果たした「G.I.ジョー」のアラン・シルヴェストリ。
この頃は、まだシーケンサーとシンセだけで構成された安っぽいスコアを多く手がけていた時期で、
本作もその流れの1本となっています。
この人が本作で使っていた「ドコドコ、ドコドコ・・・」という低音域のシーケンサー・パターンは、
「デルタ・フォース」あたりにも似通った雰囲気があります。
当時の薄っぺらいシンセだけのスコアは作品によっては、非情に陳腐なイメージを与えますが、
本作の場合は、タイトでシンプルなスコアがスリリングな描写に絶妙にマッチしていました。
サスペンスフルで息詰まるシーケンシャルなスコアから、
突然視界が晴れ渡るかのような感動的なフレーズに移行する展開はB級テイストながら見事です。
この映画、サントラ盤は米VareseレーベルからLPが発売されていましたが、
本編が若干地味だったのが災いしたか、結局CDにはならずじまいです。
収録時間わずか26分という短さですが、巨匠の初期作品であり資料的価値は高いと思うので、
是非ボーナス・トラック入りでCD化してほしいものです。
ついでに、これまたアラン・シルヴェストリが手がけた「ドーベルマン・ギャング」も主題歌+フルスコアで出して欲しいなあ。



・・・・と、ここまでが過去記事。
米Intradaレーベルから念願のCDが発売されました。
収録時間は52分で、LPの2倍。
劇中で使用されたスコアはほとんど収録されているのではないかと思われます。
フィルム音源をそのまま収録してあるのか、中には単独で楽曲として楽しむにはどうかな?という曲もあります。
それでも、このサントラをノイズの無いクリアな音で聴けるということは嬉しい限りです。
打ち込みスコアは、アナログよりデジタルで聴く方が心地よいなあ。



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3:10 TO YUMA
監督:ジェームズ・マンゴールド
音楽:マルコ・ベルトラミ
出演:ラッセル・クロウ、クリスチャン・ベイル、ローガン・ラーマン、ベン・フォスター、ピーター・フォンダ、ヴィネッサ・ショウ、アラン・テュディック、グレッチェン・モル、ダラス・ロバーツ
2007年 アメリカ映画

ラッセル・クロウとクリスチャン・ベイルの競演による50年代ウェスタン「決断の3時10分」のリメイク。
オリジナルはまともに観たことがないのですが、2007年にこれだけベタで男臭いウェスタンを製作するとは
大したものです。
ツッコミどころは満載なのですが、あえてそんな野暮なことは言わずにご覧になることをお勧めします。
クライマックスの展開に、「そんなことなるわけないだろ」と冷めた見方をすると一気に面白くなくなりますのでご注意を。
愚直で誇り高い西部の男を描いた男泣きの渋い1本です。
ストーリーは、かつての北軍の狙撃手として活躍したものの、戦争で片足を負傷して体が不自由になってしまった男が、小さな牧場を妻子とともに細々と暮らしています。しかし、借金がかさんで家計は火の車に。ある時、街に出ると大悪党のボスが捕まって護送されるところに遭遇、手下がボスの奪還を狙う中、男は報酬を目当てに危険な護送を買って出ることになる・・・・というお話。
ラッセル・クロウが悪役なのですが、それも後半の(強引な(^_^;))展開で「あ~なるほど」となんとなく頷けてしまいます。
しかし、ピーター・フォンダの使い方がヒドイなあ。
最初、誰か分からなかったじゃん、もっといい役させてよ。


音楽は、マルコ・ベルトラミ。
確かこの映画、アカデミー作曲賞の候補になったと記憶しているのですが・・・。
スコアは、乾いたトーンのマカロニ・ウェスタンという趣のおっさん好みの作風。
最初は、大人しいスコアが続くのですが、後半に進むに従ってだんだんノリのある楽曲が増えてきます。
そして、クライマックスの駅でのガンファイト・シーンになだれ込みます。
この時の劇伴がスゴい。めっちゃカッコいい。
前半、抑制していた分、余計に激しく聴こえます。
このクライマックスのスコア、これは「燃え」る。
マカロニチックなトランペットも熱い。
こんな躍動感溢れるスコアが入ってたなんて、最近まで知りませんでした。
マルコ・ベルトラミって、作品によって当たり外れがあるので
なかなか手を出しにくいのですが、これは当たりです。
サントラは、もともと47分収録のCDが出ていたのですが、
今年の4月に、米La-La-Landレーベルから7曲増曲した1時間弱の限定盤が発売されています。
なお、フランキー・レインが主題歌を歌うオリジナル版(音楽:ジョージ・ダニング)のサントラはi-Tunesでダウンロードできます。

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Ost: 3:10 to Yuma/Marco Beltrami

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EXODUS
監督:オットー・プレミンジャー
音楽:アーネスト・ゴールド
出演:ポール・ニューマン、エヴァ・マリー・セイント、ラルフ・リチャードソン、リー・J・コッブ、ピーター・ローフォード、サル・ミネオ、ジョン・デレク、ヒュー・グリフィス
1960年 アメリカ映画

普段は、喜々としてカスを紹介するのに、ごくたまに発作的にとんでもない名作をアップすることがあります。
今夜はそんな気分で、「栄光への脱出」をチョイス。
しかし、正直にカミングアウトすると、困ったことに僕はこの映画を観たことが無い。
上映時間212分という長尺に怖気づいて、なかなか観ることが出来ないのです。
ほとんどの名作は子供の頃にテレビで観ているのですが、
この映画だけはテレビで観る機会がありませんでした。
だから、ストーリーもよく分かりません。
ユダヤ人によるイスラエル建国までの苦闘を描いた作品だということだけは知っているのですが、
どうもこの映画、感覚的に観たいという衝動が起こらない。
なんでかなあ。
どっかで放送されれば観るかもしれませんが、DVD借りてまで観ようとは思わないなあ。


音楽は、巨匠アーネスト・ゴールド。
巨匠一世一代の傑作スコアといわれているようですが、サントラ裏街道派の僕としては「戦争のはらわた」がベスト。
でも、壮大なテーマ曲はすごく有名で、イージーリスニングでもいろんな楽団がカバーしてます。
パット・ブーンが歌うボーカル・バージョンなんてのもあります。
キャッチーなメロのテーマ曲は超有名なのですが、
劇伴はというと、アラビアのロレンスを思わせるアラビックなフレーズが出てきたり、
テーマモチーフがいろんな形で出てきたり、往年の映画音楽の王道を行く内容でおっさんにはとても心地よい。
ちなみにこの映画のサントラ、音質が劣悪なのでも有名で、
作品のクオリティが高いだけに大変残念なことになってます。
CD化にあたって、BUDDHAレーベルがステレオリマスターを試みていますが、
低音を中心に音圧が不自然に上がっただけで、余計に耳障りで聴きづらくなってました。
これなら、Milanレーベルが出したモノラル盤のCDの方が聴きやすい。
ただ、Milan盤はジャケが今一つ。
ポール・ニューマンの顔と、港で人々が歓声を上げてる?有名なカットとのコラージュ。
どちらも一長一短という感じです。
なお、2009年にはTadlowレーベルから、ニック・レイン指揮City Of Prague Philharmonic Orchestraの演奏による再録音2枚組が発売されています。
オリジナル音源にこだわらない人には、こちらの方が聴きやすくていいかも。


・・・なんか中身の薄いレビューになってしまって、すみません。
やっぱり、名作は苦手だ(^_^;)


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今日は、またまた「新幹線大爆破」くんつながりで、過去記事をいじります。



MAD MAX
監督:ジョージ・ミラー
音楽:ブライアン・メイ
主演:メル・ギブソン、スティーヴ・ビズレイ、ヒューキース・バーン、ジョアンヌ・サミュエル、ティム・バーンズ
1979年 オーストラリア映画


メル・ギブソンつながりで、彼の出世作を紹介します。
彼はもともとニューヨークの生まれですが、家族とともに10代の頃にオーストラリアに移住し育ったことから、オーストラリアの映国界でデビューしたようです。
近未来のオーストラリアを舞台に、凶悪な暴走族集団と警察がし烈な戦いを繰り広げる中、
妻子を殺された警官マックスが改造パト「インターセプター」を駆使して復讐を果たすというお話。
カーアクションのスピード感がすごい作品です。       
実際に車やバイクをぶちこわしてるので、CGには無い迫力があります。
あまりの過激なアクションのため、撮影中にオートバイに乗ったスタントマンが事故死しています。
なんと、その様子が本編でそのまま使用されています。
転倒して道路を横滑りしてるところに、後続のバイクが滑ってきて後頭部に激突するのですから、
どう見ても首の骨が折れてます。
このマッドマックス、実はビデオ版の英語音声は吹き替えだそうです。
メル・ギブソンはアメリカ生まれなのに、成長期をオーストラリアで過ごしたため、
オーストラリア訛りがひどくて、アメリカ公開に際しては吹き替えされてしまったようです(^^;)
タイトな革ジャンにプロテクターのついた警察のコスチュームがすごくカッコよかったのを覚えています。


音楽は、オーストラリアの作曲家ブライアン・メイ。
イギリスのロック・バンド「クイーン」のギタリストとは同名異人です。
たまに勘違いする人がいて、「ロック・ミュージシャンなのに本格的なスコアを書く」なんて評価してますが、
別人なので正統派スコアが書けて当たり前なのです(^^;)。
この人は意図してそうしているのかは定かではありませんが、バーナード・ハーマンばりの実験的な作風のスコアを書く人のイメージがあって、
本作でもその奇抜なオケの編成は特質に値します。
木管楽器を極力廃して、金管とパーカッション中心の特殊な編成で迫力あるスコアを書いています。
予算的な問題からオケの人数はお世辞にも多いとは言えませんが、
ハリウッド作品にはあまり無い、野性的で独創性溢れるスコアを完成させています。
サントラはCDが発売されており、たぶん現在も入手可能かと思われます。
CDは、ボーナストラック1曲が追加収録されています。
明確なメロはありませんが、「ダイ・ハード」や「マトリックス」あたりを彷彿とさせる、
短いフレーズの積み重ねでメロディを構成していて、一度聴いたら忘れません。
なお、日本公開時にエンド・タイトルとして「串田アキラ」が歌う主題歌が流れたそうです。
日本人が作曲した歌ですが、なかなかカッコよくて僕もシングル盤を買っちやいました。
歌詞はすべて英語で、イントロのドラムの入り方が「通好み」でした。
(このイントロ、実際に叩いてみると結構難しいです。)



・・・・・と、ここまでが過去記事。
先日、「新幹線大爆破」くんが本作のDVDをくれたので、久々に本編を鑑賞。
ブルーレイ版は鮮明な画像なんでしょうが、さすが廉価版と思しきDVD、画質はかなり粗い。
(「新幹線大爆破」くん、ごめん。)
でも、そこがまた低予算アクションっぽくて良かったりします。
まあ、普段僕が観ているマカロニアクションのDVDなんか、これよりずっとヒドいもんなあ。
そう思えば十分我慢できる範囲。
単純なストーリーや心理描写をビジュアル化したわざとらしい演出などはご愛嬌ですが、
さすが改造バイクやインターセプターの疾走シーンの迫力はスゴい。
エキストラの暴走族は、ホンモノを使ったとか。
どうりで・・・演技にしてはあまりにリアルだと思った(笑)。
スコアも本編を重ね合わせてみると、やっぱりいい。
ハリウッドスコアとは違う「いびつ」で「安い」音ですが、
映像にはぴったしだなあ。
エンド・クレジットも、オリジナルはサックスのソロをフィーチャー。
なんだか物悲しいメロで、昔の民放放送の終了の音楽みたいで、
どこか郷愁を誘うスコアです。
これが日本公開版では串田アキラの歌にすり替わっていたというのですが、
最近、この日本語主題歌って実はイメージソングでは?と思い始めた次第。
串田アキラの歌も好きだけど、本編の流れから言えば絶対オリジナルの方がいいじゃないか。

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LUCY

監督:リュック・ベッソン
音楽:エリック・セラ
出演:スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン、チェ・ミンシク、アムール・ワケド、アナリー・ティプトン、ジュリアン・リンド=タット、ピルー・アスベック
2014年 フランス映画

リュック・ベッソン監督が90分を切る内容でサクッと描いたSFアクション。
後半の荒唐無稽な展開に唖然とする一方で、B級テイストという点では歓迎したい作品。
ストーリーは、あんまりお行儀のよさそうでない若い女性が、新種のドラックの闇取引に巻き込まれ、
無理やり運び屋をさせられます。
その過程で体内に大量のドラッグを吸収してしまいますが、それが脳を活性化させてしまい、
人間の潜在能力が解き放たれ、女性は超人と化していく・・・・というお話。
かなり強引な解釈による潜在能力のお話ですが、最後はああなってしまうのか、
という独創的なビジュアルには唖然とします。
何も考えずにスカッとしたいときにはいいかもしれません。
ベッソン作品、相変わらず暴力シーンは容赦なく、女性や子供にはオススメできません。
ちなみにマフィアのボスを演じたチェ・ミンシクがなかなかいい味を出していました。
普段、韓国の映画はあまり観ないのですが、
このおっさんは、「オールド・ボーイ」や「悪魔を見た」での怪演が素晴らしかったので覚えています。
韓国の俳優って、イ・ビョンホンみたいなのより、
こういうめちゃくちゃアクの強いおっさん系の方が存在感あっていいなあ。


音楽は、いつものエリック・セラ。
セラ節ともいえる「グレート・ブルー」に代表される定番のフレーズも出てきますが、
アドレナリン放出系のハードなテクノも入っていて、今風に音が進化しています。
オープニングは抑制の効いたクールなテクノトラックがかっこいい。
劇伴は不気味なアンダースコアなども多く、全体的にメロは希薄です。
劇中で流れるインスト・ロックはかなりカッコいい。
エリック・セラ、やるじゃんと思ったら、これはChristal Methodの曲でした。
コミカルなジャズ系チューンも入っていて、ちょっとしたお遊びもあります。
本作の目玉は、クライマックスの劇的なスコア。
これは圧巻です。
エリック・セラって、痒いところに手が届きそうで届かない感じのスコアが多いのですが、
今回はかなりいい。
スコアの他に、ブラーのデーモン・アルバーンが歌う主題歌もGood。
個人的にブラーびいきなので、この起用は高評価。


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