【ソフトバンク】『志(こころざし)』 孫正義 LIVE 2011 その4 | 『iPhone』オススメ情報-.JP-

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「孫正義 LIVE 2011」アーカイブはこちら(期限は1週間)

口語を文章っぽく補足・訂正しています。
話し方や雰囲気が大事なので是非動画を見てください


「2010年6月 30年後のビジョン発表 その主役は、あなたです。」

今日ご縁があって、これからソフトバンクの新卒社員として入る人もいる、あるいはそうでない人もいると思います。
でもそういう人にとっては、今日の皆さんとの出会いが、一生の中で、今日が初めての出会いです。

生で僕を見て、生孫だーっと時々Twitterでますね。
生で僕の声を聞いて、生で僕の目を見て、こういう一緒の部屋で空気を過ごすのは、生まれて初めてで、今日が最後。今日が最後になる人が、大半だと思います。9割以上ですね。

ひとつだけ、せっかくの機会で同じ部屋にいたなら覚えていてほしいことがある。

人生1回しか無い
志とは 人生とは 皆さんが登りたい山を、自分で登りたい山を、この1年くらいで決めてほしい。
自分の人生を何に賭けたいのか、心に決めて欲しい
と思います。

残された人生の年齢が少ないと、実現できる可能性がその分減る。

早く志を持った者は強い。
自分の人生を無駄にしない。

一回しかない人生を無駄にしないでください。
大切にしてください



「目指すべき山を決めずに歩くは、さ迷うに等しい。」


自分の登りたい山を決めないで歩くのは、さ迷うに等しい。
一生懸命歩いたって、みんな一生懸命生きてるんです。
皆さんの親も、友達も親戚も、みんな一生懸命生きてるんです。

だけど、登りたい山を決めてない人、腹の底から決めきれてない人が、実は99%なんです。

なんとなく人生を過ごした。こんなはずじゃなかった。
皆さんのご両親も大概言ってるよ。

99%の人がしっかりと腹の底から自分の登るべき山を、自分の夢、自分の志を決め切れてない。
言う事ですね。このことだけは、覚えといてください。

せっかくふれあった今日の機会、
この1点だけ。

ソフトバンクのほかの数字なんて全部忘れていい。そんなことどうでもいい。
自分自身のために、僕の言った話は全部忘れていい。

皆さん自分自身のために、自分の人生って何だ?
自分は何の事を成したいんだ?


この1点だけは決めてほしい。

大切ですよ。

自分の人生。
目指すべき山、これを決めてほしい。


起業の思い。私にとってですよ。

龍馬の本にめぐりあえた。

世に生を得るは「事を成す」にあり。

事を成す。それは自分にとっての志を成す。

志ということあります。

そこでソフトバンクは会社を興しました。

「会社とは何か?」

もしご縁があって、ソフトバンクに一緒に入社して、一緒に山を登ろう。

何か孫が面白いことを言うとる。あの男に一緒について山登ろう。という人にとっては、より直接的な仲間になります。

一人で登る山。それはそれで素晴らしいけど、一緒に登る山、これはこれで楽しいですよ。皆さん。

遠足行っても一人で行ったら遠足楽しくないでしょう。
クラスメイトみんなと一緒に行くと、山登りしても楽しいじゃないか。

会社とは何か?

日本で最初に会社を作った人、誰が作ったか知ってますか?
日本で初の株式会社を誰が作ったか。
坂本龍馬なんです。

日本の株式会社第一号。それは坂本龍馬が作った亀山社中。

海援隊による亀山社中

これが最初の、日本第一号の株式会社。

ですから一緒に山を登るということは楽しいことです。


会社とは何か?
カンパニー。「カン」というのは「一緒」です。
「パニー」はパンを一緒に食べる仲間たち。
食をともにする。

「Companyの語源:パンを一緒に分け合う仲間
⇒志を共有する仲間」


これが会社の語源です。

カンパニーとしてもっとも大切なのは、食べるパン以上に、志を一緒に食べる。志を一緒に共有する。
これがもっとも大切なことだと私は思うんですね。

さっき言いました。
会社を始めて1年半で、肝臓を患って、3年半、入院出たり入ったり。

そのときにですね、病院のベッドで泣きましたよ。
まだ会社始めて1年半ですよ。
入院しなきゃならない。
借金もある。まぁ借金はいつでもあるんだけど。
会社始めたばかりでお客様も社員もいる 娘も産まれたばっかりだ。

で、医者からは「命があと、もって5年だ」と言われた。

何!こんなに勉強して、熱い想いで会社を興して、成したい事があるのに、たった5年で俺の命は終わるのか!

もうヤケクソですよ。
えーいクソッ!

何のために会社を興したんだ。
ボロボロに泣きましたよ。病室で、一人でね。

もうそれこそ、物欲なんか全部なくなりますよ。
洋服なんていらん、家もいらん、車もいらん。
命だけほしい。

命だけほしい。命さえあれば、家族に会える。

皆さんもそうゆうねあと5年とか言われたらどうしますか?

そのときに僕は思った。

もう会社はどうでもいい。

お客さんどうでもいい。

命さえあれば。産まれたばかりの娘、その笑顔をもうちょっと見ていたい。

そのときにね、龍馬の本をもう一回読んだんです。

恥ずかしい…

龍馬は33歳で死にました。
最後の5年でどでかいことをした。

じゃあ俺だって5年間だ。
命より残ってる5年間でなんか色々まだやれることがあるんじゃないか。


頑張って仕事しなきゃ、娘の笑顔をまた見れる。

病院のベッドを抜け出して、命縮まると言われて医者から怒られながら会社の仕事をすると。

結局俺何のためにやってるんだろうと思ったら、笑顔が見たい。

大きな大義とかどうでもいいと思ったんですよ。笑顔が見たい。

何がほしいか。娘の笑顔がほしい。娘の笑顔だけでいいか?

いやいや、家族みんなの笑顔がみたい。親も、兄弟も、みんなの家族の笑顔が見たい。
それだけでいいか?

社員の笑顔が見たいな。一緒に働いた社員の笑顔が見たい
助けてくれたお客さんの笑顔も見たい。
お客さんてどれくらいだ?

見も知らない知りもしないどっか遠くの国の、カンボジアかどっかの山ん中のどろんこに顔を汚した5歳くらいのちっちゃな女の子が「ありがとう」の笑顔で天を仰いでいる。

誰に感謝していいか分からないけど、「ありがとう」とつぶやいている。

そんなことができたら、自分としては幸せかな。

そう思うと、やっぱり最後に行き着いたのは、究極の自己満足、自分が満足するために仕事をしてるんだ。

究極の自己満足というのは、自分のエゴのための満足じゃなくて、自分の物欲とか名誉欲とかじゃなくて、自分の究極の自己満足は、わけのわからない、どこか遠くにいる人から、名前も覚えてもらってなくてもいいから、「ありがとう」と一言ちっちゃくつぶやいてもらいたい。

それだけで満足だ。 というのが、僕の最後の結論でした。

つまり

事を成す。
デジタル情報革命で人々に貢献する。


かっこいいことを言う必要はない。難しい言葉を言う必要はない。

僕に与えられたのはただひとつ。

人生の命題は、コンピューターを使って、インターネットを使って、デジタル情報革命を起こす。
そのデジタル情報革命をすることによって、多くの人々が、まさにもうTwitterのように、知恵と知識を共有できて、500年後1000年後の人々が感謝をしてくれる。

わけも分からずに直接、我々あるいは間接的に、「ありがとう」と、ただ一言つぶやいて、それだけでいい。

それが僕にとって、そして僕についてきてくれるカンパニーとしてのソフトバンクの社員の人たちに、共有して持ってほしい。
ソフトバンクの社員にならなかった人にも、今日ここにいる皆さん。
そして今Twitterで僕がしゃべってる内容を一部でも共有していただいた皆さん。
Ustreamを見ながら、僕の想いを共有していただいた皆さん。
みんながなんらかの形で、幸せになってくれればと。

そして、みんながちょっとでもそういう気持ちを共有して、残りの多くの人々に少しでも幸せを提供できたら、人類がもっと平和になって、多くの人々がもっと幸せになれる。そんな世の中にできたらいいなと、僕は思っています。

ありがとうございました。


終わり

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