こちらの続きです。
「孫正義 LIVE 2011」アーカイブはこちら(期限は1週間)
口語を文章っぽく補足・訂正しています。
話し方や雰囲気が大事なので是非動画を見てください
「2.創業一ヶ月後の大勝負!(1000万円)」
資本金1000万円の会社です。
先ほど学生の時にアメリカで作った会社売却したと言いました。
当時のナンバー2の副社長に売却したのですけど、お金は後払いでいい、とカッコつけて言ってしまった。
だから手元には金がない。彼はまだ会社をアメリカでやってる。
後払いということで、現金がとりあえず1000万円くらいあるので、1000万円の資本金で会社を作りました。
その1000万の資本金を1ヶ月後、創業して1ヶ月後に全額使っちゃった。
「設立後1ヶ月で全財産をかけた大勝負
資本金1000万円
コンパス:エレクトロニクスショー出展
地図:「THE SOFTBANK」出版
地図とコンパスを手に入れる」
大阪でエレクトロニクスショーで名乗りを上げたのです。
資本金1000万円の内800万円使って、「ソフトバンクという会社を興しました!」と名乗りを上げたのです。
これからパソコンと言うものが世の中に溢れ返る時代が来る。
そのパソコンにはソフトが必要です!
ソフトは私のところが販売します!!
この名乗りを上げるのに、800万円使った。
あわせて、どんなソフトがあるのだ?
ということでカタログ代わりの雑誌を一冊作った。
ソフトのカタログ雑誌、これで200万円くらい使った。
つまり会社を作って一ヶ月で1000万円全額使っちゃったということです。
何という無謀な…
名乗りを上げるとは、そういうことさ!その後はなんとかなるさ!!
というぐらい、若かったですね。
全額使っちゃった。
それでお客さん来なかったらそれで終わりということですが、実際お客さん来なかったのです。
そして、1週間経ち、電話が1本来ました。
「孫さんですか?」
「はい」
「ジョウシン電機と申します。エレクトロニクスショーで、ソフトバンク展示コーナーを見ました。
驚きました!素晴らしい!ぜひ取引をしてください。」
そこから取引が始まりました。
そして、一気にうなぎ登りで、全くゼロの売り上げから、1年ちょっとで30億円の年商になりました。
博打が勝負が当たったという事ですね。
お客さんがドーンと来て、社員2人のところから始まり、
1ヶ月後には15坪のところへ引っ越し15人になりました。
また1ヶ月したら、100坪ぐらいの所へ引越し100人ぐらいになりました。
また2ヶ月ぐらいしたら、300坪のところへ引っ越して、150人、200人と社員は増え、
1年間で年商30億になり、そこから倍々ゲームですね。
でも最初の1ヶ月目のころは、当たるか外れるかの大博打。
でも最初の立ち上げからガーンといきなり週刊誌とかで何か「彗星あらわる」みたいな特集を組まれて、ちょっと持てはやされました。
しかしその後に大きな苦難が待っていました。
創業して1年半、僕が会社の健康診断を受けたら、重症だと。
肝臓を患った、即刻入院と言う事でした。
そこから3年半。入院出たり入ったりを繰り返し、
仲間たちは去っていく、
お客さんも「あの人最近見ないね。なんか不義理なやつだ」
そして、資金が足りない。
社員も去っていく。
もうなんか難しいことだらけになりました。
困難、
これがこの状態ですね。
ライバルの会社からは、我々が広告を出すことすら拒否され、
もう本当にどん底ですね。そういう状況になりました。
でも、支えてくれた仲間達は居ました。
社員です、パートナーさんです、お客さんです。そういう状況もあった。
それで何とか乗り越えた。
そして30代がやってきました。
病気も治ってもう一度仕事にチャレンジできる。
よし、アメリカに行くぞ。
もう一度しっかりと働けれる状態になってアメリカだ!
あの学生時代に学んだアメリカにチャレンジするぞ!!
そろそろ軍資金も貯まった。でも、もっと大きな軍資金を貯めたい。
株式上場だ。株式公開をしよう。
そして始まったばかりのインターネットにチャレンジしよう。
ということで、人生3回目の勝負に出ました。
「3.株式公開、アメリカ進出!(3100億円)」
株式上場、そしてアメリカ進出ということであります。
上場してすぐに、当時ソフトバンクの時価総額は2千数百億円になったわけです。
会社全体の価値が2千数百億円のですよ。
その2千数百億円、その資金を使って、アメリカで世界最大のコンピュータの展示会「コムデックス」を買収しちゃうと言うわけなんです。
創業のときに我々が最初に出た展示会が大阪のエレクトロニクスショー。
そこで800万円使ったわけですけどね。
今度は800億円使った。
800万円ではなく、800億円を使って、世界最大の展示会を買収したのです。
ちょっと勝負ですね
そしてさらに出版もやってましたけど、
出版もコンピュータ業界の世界最大の出版社「ジフデービス」という会社がありました。
この会社を買収するということです。
これが人生3度目の勝負。
コムデックス、800億円。
ジフデービス、2300億円。
合計3100億円使ったんです。
会社全体の価値が2700億円のとき、また全額使っちゃったということわけですね。
またクレイジーだと言われました。
でもここが勝負どころだ。
なぜなら、これからインターネットの時代が来る。
新しくやってくるこのインターネットの時代に、その時代を切り開く地図とコンパスが必要だったのです。
宝探しに行くのに一番大切なものは、食べ物でもなくて、薬でもなくて、鉄砲でもなくて。
一番大切なのは、地図と、コンパスですよ。
みなさん宝探しで無人島に行った。何が必要か?
地図とコンパスさえあれば、ぱっと宝を見つけて、一日で帰れるわけですね。
そしたら食料もそんなにいらない。薬も武器もそんなにいらない。一番大切なのは地図とコンパス。
それに相当するのが、コムデックスと、ジフデービスだと。
この世界最大の展示会、世界最大の出版社。
これを2つとも買収しちゃったわけです。
で、探し当てた宝が、ヤフーだったわけですね。
まだ当時ヤフーのアメリカの社員が5-6人でした。
このアメリカの社員5-6人の出来立てのヤフーに100億円投資して、筆頭株主になったのです。
あわせてヤフージャパンを興しました。
というわけで30代の勝負をしました。
30代の勝負、まあデコボコありました。
でもなんとか乗り越えた。
そして、40代がやってきました。
30代の最後の頂点のところは、インターネットバブルでバーッと株が上がっていく。
その絶頂期のときはすごかったですよ。
僕の持ち株、僕の持っているソフトバンクの会社の株価値だけで、1週間で1兆円ずつ増えていく。
僕の個人財産が、1週間で1兆円ずつ増えていくんですよ。
皆さん自分の財産増えていってどう思いますか?
お金欲しくなくなるよ。
本当に思った。
毎週1兆円ずつ増えていくんですよ。
銀座行ってもどこ行っても、買物ということの喜び、欲しいなぁとか、
欲しいけどどうしようかなぁとか、
迷いとか、喜びという気持ちがゼロになる。
完全にゼロになる。
1週間で1兆円ずつ増えて、このまま続くと何兆円になるんだろう?
銀座の三越に行っても、買おうかなあ、どうしようかなあ、丸ごと買うかぁ、なんて。
丸ごとでも1兆円だったらおつりが来るわけですよ。
買物の喜びというものがゼロであります
家を買いたい、車を買いたい、洋服買いたい、そういう喜びはゼロ。
1兆円ずつ増えたらどうしよう。
もう誰か持っていってくれ。
ちょっと邪魔だ。
という風に感じて、、
そういう気分になったことないでしょ?
ちょっと人間おかしくなるよ。金銭感覚がね。
でもこのときに思ったのは、やっぱりお金よりも人々に喜んでもらえる何かそういうことをしたい。
そのことばっかりでしたね。
人に喜んでもらえる。
人から本当に感謝される。
そういうことをしたい。
お金はどうでもいい。
40代ひと勝負かけよう。
「40代 ひと勝負かける」
お金以上に喜んでもらえることをしよう。
お金はあまり見たくない。
お金の話は僕に言わないでほしい。
そんな気持ちになった。
その直後になんと、ネットバブルが崩壊。。
ネットバブル崩壊
⇒時価総額2800億円
1年間でソフトバンクの株式価値が、100分の1に落ちた。100分の1。
バブルの頂点のときに実は、僕は3日間だけビル・ゲイツよりお金持ちになったことがある。
世界一になった。
お金いらなーい、と思っていたのが、
直後にネットバブル崩壊でドーンと100分の1になったら犯罪者扱いですよ。
ネット事業に携わってるというだけで、詐欺師のように。まるで犯罪者扱い。
どこの雑誌めくってもですね、ネット企業=詐欺師集団、そんな大変な感じでしたね。
お金いらなーい、と言ってたら、お金なーい、に。
個人的にちょっと借金してたら、借金数えたら僕の持ってる株の価値より超えてる。
あちゃー。こういう状況ですね。
いらなーい、なんて贅沢なことを言ってられなくなった。
そのどん底のときに、もういい、もうやぶれかぶれだ、どうせお金ない、ここでもう最後の勝負行くぞ。
いうことで既に準備しはじめていた大勝負、ブロードバンドに行くぞ!
「4.ブロードバンド事業参入」
もうこれはプランしていましたから、
バブルの頂点のときに、お金が余ってるという時に、
よし、あのNTTに勝負しかけてやる!!
日本で最大の企業、あのNTTをぶちぬいてやる、打ち負かしてやる!
かーっと燃えてましたからね。
で、いざ、入ろうという時にはどん底でした。
あれ?金がない でももう思い立ったらもう引けない!
ということで、名乗りを上げた。
なぜならそのとき、日本のインターネットは、先進国で世界一遅い。世界一高い。
これじゃあインターネット業界に携わってる我々として恥ずかしい。
シリコンバレーの連中に対して恥ずかしい。
日本は世界で2番目のGDPの国だと色々言っているけど、先進国の中でインターネット世界一遅いぞ。
世界一高いぞ。先進国の中で。
GDPは2番だ。何だその国は。ということでこれは恥ずかしい。
だから日本のインターネット業界全部のために、日本のインターネットユーザ全部のために、私の人生よりそのことのほうが大切だ!
ソフトバンクも大切、ソフトバンクつぶれちゃいかん、ソフトバンクの経営者としての責務はある。
でもそれはそれとして、
つぶすわけにはいかんけど。
あわせて私は何のために生まれてきたのだ。
私は何のために志立てたのか。
志って何だったのだ。
そりゃデジタル情報革命だろう っと。
この革命のためにですね、人生を捧げてるわけだから、ここで怯むわけにはいけないのです。
この高い高い、世界一遅い、ってヤツを、世界一安くしてやろう!世界一高速にしてやろう!
そのメリットを得るのはヤフージャパンだけじゃないです。
もちろんヤフージャパンはメリットを得ますよ。
うちの子会社ですからね。子が可愛いと思うのは親の常ですから。
ヤフージャパンが喜ぶ。それはいいじゃないか。
でもついでに楽天も喜ぶぞ。ついでにニフティとか何とか色んなインターネットやってる会社も喜ぶぞ、みんな喜ぶけど、社長いいんですか?
うちの役員に聞かれました。
「バカモン!!そんな小さな、細かい考えでどうするんだ!
ヤフージャパンが喜ぶ、いいじゃないか。
ついでに楽天も、モバゲーみたいなところとか、そのいろいろあるけども、みんな喜ぶでええじゃないか」
大切なことは、自分が競争しているライバルが喜ぶ、なんか漁夫の利を得る、そんなことで、ケチケチしてもしょうがない。
「ヤフージャパンのユーザーだけ安くしましょうか?」
「バカモン!! みんなに安くしてやれ!」
それでインターネットユーザーの全員が喜ぶ。
日本国民は最終的に全部インターネットユーザになるぞ。
日本国民が最終的に全部インターネットユーザになって、その日本国民が、いつか、いつか、喜んでくれりゃあそれでいいじゃないか。
でも社長、我々がやって、我々だけが感謝されなくて、ついでに誰のおかげでそうなったのなんて後の人は忘れますよ。
そう言われた。
僕は
「いいじゃないか。名もいらん。金もいらん。地位も名誉もいらない。そんな男が一番厄介だ。
そんな厄介な男でないと、大事は成せない。大きな事はなせない。」
こう言ったのは、あの幕末の西郷隆盛であります。
名もいらない。金もいらない。地位も名誉もいらない。命ですらいらない。
そんな厄介な男はいない。
そんな男は打ち負かそうにも負かせられないわけですね。
命もいらない。金も地位も名誉も何もいらない。こんな厄介な男はいない。
もちろんNTTから見たらそうですよ。
儲けを計算してないという。
当時のNTTさんが出してきた料金体系の5分の1です。8割引ですよ。
世界最高速で、NTTの4倍の速度。
アメリカのヨーロッパの中国の10倍の速度。
なのに値段はNTTの8分の1。
アメリカ・ヨーロッパ・中国に比べても世界一安い。そんなブロードバンドを提供したわけですよ。
まさに「なんもいらん」という状態ですね。
もう「殺せ」というようなもんですよ。まな板に乗った状態です。
そのくらいの魂がないと、ひきちぎれるほどの情熱がないと、革命なんてできません。
これを発表した日。
一晩で、申し込みが、100万件を突破した。
まさに100万の人々を助けるという。1晩で100万件申し込みが来た。
そんなに機材を用意してなかった。そんなに来ると思わなかった!
そこからお客さんを半年以上待たせてむちゃくちゃ言われた。
詐欺師! どうしてくれるんだ! と。
お客がそんなに申し込みが来たあとにNTTさんはつながしてくれないんですね。
もう怒鳴り込んでいって、机叩いて。NTTは色々と面倒くさい手続きを言うわけです。
もう総務省に乗り込んでいって、これでもうがーっと机叩いて、
総務省の担当課長に、ここで私は灯油かぶる。
自分で火つける。
総務省のあなた方が言うてくれないと、あの独占的にメタル回線を持って、独占的に局舎を持ってる彼らが繋いでくれない。
これはもうあきらかに独禁法違反だ。あきらかに手続きがおかしい。
彼らをちゃんと正してくれないと、待たしてる100万人のお客様に申し訳が立たない。
申し訳が立たないなら私は記者会見して、
「ごめんなさい、申し込みいただいたけど、提供できない。」
そのことで詫びて、記者会見してお客さんに詫びて、その後責任を取る。
そして私は灯油かぶって火つけてここで死にます!
と言ったね、総務省の役人がですね、「ちょっと待ってくれ! ここでするのだけはやめてくれ!」
ここでなきゃどっかでやるならいいのか。という話ですが
焼身自殺してもここでやらなきゃいいってことですか!!何を言ってるんだボケ!
そういう問題じゃないだろう。あなたが責任をそこで逃げちゃいけないんだ!!
ガンガン交渉して、結果的には、その場で「何をすればいいんですか?」というから、
「簡単だ、あんたが偉いわけじゃないけど、あなたのところは許認可の権利を持ってる。電話1本いれてくれ。」『フェアにしろ』ただそれだけでいい。
何をせいと具体的に言う必要はない。
ただ単に『フェアにしろ』。その一言でいい。その一言だけNTTの社長に電話入れてくれ。」
何か金をくれとか、不当にこちらに権利をくれとか、そういうことは一言も私は要求しない。
ただひとつ、『フェアにしなさい』。その一言だけ、総務省が言えばいいんだ。
ということで、結果電話してくれました。
そして、そこからやっと手続きが流れはじめた。
まあそういうことで、赤いヤフーBBの袋、皆さんも覚えていますか。
皆さん小学校、中学校のころかな。
あらゆる駅前でヤフーBBの赤い袋が、「タダです、持って帰ってください。」
「ブロードバンド体験してください。」
「これで日本のインターネットが速くなります。」
それで日本中でタダで配りまくった。
ネットバブルがはじけて金がないときにようやるわ。ということですね。
でもそれはただひとつの想いだったわけです。
「参入目的(志)=事を成す
⇒日本をブロードバンド先進国に」
インフラ企業がやらないのであれば自分がやる。
何がなんでも革命的にやらなければならない
事を成す、それって何だ?
日本で最大のインフラの会社である、NTT。
この会社が独占的にネットワークの、インターネットの独占的な企業支配を持ってる。
当時は99.9% NTTのメタル回線を使わないと、インターネットのサービスができない。
ということだったんですね。
私はNTTの社長に何度か、直接会いに行ったんですよ。
「ブロードバンド、始めてください。」
「ADSLを始めてください。」
「NTTとしてやってください。そうしないと日本は困るんだ。」
そしたらNTTの社長は
「いや、NTTとしてはISDNをやる。決めてるんだ」
INSって聞いたことありますか?
ISDN。もうとんでも無いですよ。
世界で日本だけなんです、そんなことをやってるのは。
これが原因で高いんです。これが原因で遅いんです。
そういう状況で聞いてくれない。
聞いてくれないなら仕方がない
私がやる!!
いうことで決意してやったのが、このヤフーBB。
ですからこのヤフーBBというのは、我々のゼニ儲けだとか、我々の何か名誉欲とか、そういうことで始まったんじゃないんです。
命の叫びとして、もう命を張って、
これをやったとき僕は、本当に、ついあの2-3日前にも言われました。
孫さん、あの時は目が血走っとったね。
あなたが会いに来いというから 「わかりました」
仕事の話があるから来い。来てくれ。 「わかりました。何時に行きゃいいですか?」
今日来てくれ。「何時に行けばいいですか?」
3時だ 「わかりました、どこに行けばいいですか?」
ソフトバンクの本社の向かい側の仮事務所みたいなところ、そこでうちのエンジニア達と泊り込みでやってたんですよ。
3時というからなんだと思ったら、夜の午前3時、
来てくれ、といって来る時間が午前3時。
午前3時に行ったらぐしゃーとエンジニアが汗臭い状況で鳥かごのように、養鶏場の鶏のように、作業机に全員並んで、小さな部屋にすし詰め状態なんです。
僕は手を叩いて、叫びまくりながらやってる。
2時に来たら、3時までミーティング。
3時ミーティング終わったときに、部下には、じゃあこの仕事6時までに終わらせといてくれ。
1回俺家に帰るから。
6時ってのは次の日の夕方の6時ではなくて、その日の朝手前の6時。
つまり3時間の間に戻ってくる。
そうやって1年間、血反吐を吐くような思いでやりました。
1年間1000億ずつ、4年間赤字だった。
ネットバブルはじけたあとで、2数百億に時価総額が落ちた時に、また4000億もの赤字をよく出したなぁ。
なんとかなるもんです。
高い志があればですね。
まさに我々にとっては桶狭間の戦いでありました。
小さな我々の会社が、日本一大きな会社に、しかもバブルはじけた後にやる戦い。
大変なことでした。
でも結果は、我々も頑張った。
それに対抗してNTTも頑張った
イーアクセスも頑張った
いいんですそれで。
誰かがドーンと池に大きな岩を投げ込めばですね、水の波紋がグシャーッと起きる。
そしたらまた波紋が、敵が打ち返してくる。
いいじゃないか。
敵のNTTも、敵のイーアクセスも、情報革命を起こしたいという意味では、同じ志だ。
同じ志。
情報革命、デジタル情報革命を起こしたい。
ブロードバンド革命を起こしたい。という意味では同じ志だ。
だから敵も味方なり。
最悪、我が社が押しつぶされたとしても、その結果、日本のブロードバンドの夜明けが来れば、それはそれで目的は達成できたっと。
日本のインターネットユーザから見れば、日本の人々から見れば、我々が結果捨石になったとしても、幕末の尊皇攘夷の革命の志士、途中で切り殺されたとしても、結果、維新が起きれば、事は成せり。
っと言う事ですね
もうじき龍馬伝ではですね、久坂玄瑞が死にますよ、既に吉田松陰先生も死んでしまった、武市ももうじき切腹ですよ。あまり龍馬伝の先を言うなと。事もありますけど 歴史の事実だから。
でも仮に自分の身は朽ち果てたとしても、自分の命が朽ち果てたとしても、維新という事が成されれば、それはそれで立派に事を成せり。
僕はそう思ったんですね。
仮にこれで我々が、NTTという日本で一番大きな会社にチャレンジして、ぶち当たって、ぶちのめされて、ソフトバンクという会社が死んでも、孫正義という人間が死んでも、そのぶち入れた岩で、ガーンと波紋が起きてその反対側から、俺も価格競争だと、俺もスピード競争だと、あのウスノロの、どでかい会社がですね。
これ今Twitterでも、Ustreamでも流れて、NTTの人も読んでいるかもしれないけど、あえて言うよ。
あのでかーい会社が、ウスノロの会社が、これで目覚めてくれたら、あんたも同志だっと!
ライバルとしては戦ってるけど、心の底では同志だと思っているよ。
ちょっとフォローしておかないとね。
そういうことで、新しい時代が来れば、それでいいじゃないか。
どんなものだ!
ソフトバンクの株主には申し訳ない。
社員にも申し訳ない。
すまん、一緒に死んでくれ。
こういうことですよ。
革命とはそういうものだ。
命もいらん。金もいらん。名誉もいらん。
結果ソフトバンクがなくなって、結果ソフトバンクの名誉もなくなっても、もういいじゃないか。
それで日本のインターネットの夜明けが来れば、日本のブロードバンドの夜明けが来れば、それでいいじゃないか。
そのくらいの覚悟がないとですね。事は成せん。
私は真剣にそう思ってるんです。
結果、日本は世界一安くなったんです。
世界一の速度が出たんです。
だから、世の中が悪いとか、政治家が悪いとか、景気が悪いとか、そんな言い訳を言うとったんじゃ、そんな愚痴を言うとったんじゃ、しゃあないぜよ。
愚痴を言ったら、自分の器を小さくする。
愚痴なんか言うとっても、何にも世の中ようならん。
愚痴を言う暇があったら、自分ひとりの命でもいいから、命を投げ捨てる覚悟があれば、波紋は起きはじめるということですね。
私はそう思うんです。
続く
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