Le cours d'oenologie 鍋に合うワイン特集
久々のワインネタいきます。
今回は、もうそろそろ明ける冬の前に
「お鍋」にあうワイン~
私の先生は、本当に気が効くというか、食いしん坊の気持ちをよくわかっているというか
ワインだけを楽しむのではなく
やっぱり美味しい食事と共に!!という素敵な方です
日本人にとって、なんとも魅力的なタイトルの本日の講座。
今回は、講座の中で、どんな鍋が出てくるのかな~?とメインのワインよりも、気になっていた私
早速、いつもの私の復習へのおつきあい、宜しくお願いします!!
まず、ワインがお鍋に合わせづらいと言われて早数年。
なんでだろう・・・という事から考えてみました
ワインは、以下のものが苦手です。
・ ひどく熱いもの(フーフー冷ましながら食べるもの)
・ 汁、スープ類
・ 素材がバラバラなもの
・ からいもの
・・・・ってか、これってフランス人の苦手なものじゃん!!
ラーメン屋で常にカツ丼、韓国料理屋で唐辛子抜きダレのチジミ、
挙句の果てには、お茶漬けは宇宙食の扱い
そのためウドンやおじや、胃に優しい日本のおっかさんの味、大好きなカレー、
何度却下されたか、私の夕食メニュー。
やっぱり、フランス人の体はワインで作られているのかしら・・・納得
とまあ、こんな厳しい状態なのですが、
フランスに住んでいる日本人は、そう簡単にあきらめはしません。
日本酒や焼酎が簡単に手に入らないのだったら、ワインから探してやる~
というわけで、鍋の味付け、軽さ重さ、注意深く選択した結果を一挙公開!!保存版!!
ポン酢のとり鍋
水菜や野菜をたっぷり入れて・・・あっさりと、いくらでも食べられる!!美味い!!
やっぱり来た~
王道、アルザス・リースリングです。
Alsace Reisling 2008 Pierre Frick
酸味がやや強めの白なので、キンキンに冷やして飲むと・・・鍋でホコホコの口の中がすっきりと
いくらでもオカワリいけそうです。
おでん鍋
もう、日本の代表格のお鍋ですよね。コンニャク大好き~
それにはコレ。
穏やかな、微コクの白
Bourgogne, Aligoté de Bouzeron, Domain A et P de villaine
キールによく使われる白ワインです。
実は、酷評も多いAligoté(アリゴテ)種のブドウです。
しかーし、世界最高のワイン”ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ”のオーナー、
オーベール・ド・ヴィレーヌ氏、その奥様のパメラ婦人の惜しみない努力と、
Bouzeron(ブーズロン)地方の素晴らしい土壌のおかげで
フルーティーで複雑味があり、AOC(法定原産地呼称)が認められました。
ドメーヌ名(A et P)は夫婦の頭文字(A=オーベールとP=パメラ)を意味しているんですって。
夫婦の名前を入れてしまうあたり、愛の結晶って感じのワインよね~
しゃぶしゃぶ鍋
ボン酢、ゴマだれ、あたなはどっち派?
滑らかで複雑な芳香の赤、
これは濃厚な太陽の国、アルゼンチン産のワイン。
ま、偏見を持たずに、たまには他国のもね。
これ、ゴマだれに本当によくあいます。
Almos Malbec 2007
でも、どーしてもフランスの!!という方には
南仏、深い味わいのLanguedoc地方、Roussillon地方のワインでいっちゃってください。
すきやき鍋
実は、甘いあの鍋が苦手な私・・・でも、いいもんね
どっしりと、どーぞ!!ってな感じで、これ。
しっとり、豊かな果実の赤
Saint-Emilion, Château Guillou 2007
当然Bordeaux(ボルドー)もおすすめです。
品種で言うと、Merlot(メルロー)種は、おしょうゆ料理にあいますね~
Saint-Emilion(サンテミリオン)って、どーしてもちょっと値が張るイメージですが、
この地方にも郊外があって
そこで生産されるワインは、比較的お財布にやさしいです。
下の地図、赤いところが中心(高いワインのところ)、そのまわりの白い部分が郊外になります。
今回のワインは、地図上右Montagne Saint-Emilionでしたが、美味しかったですよ。
例えば
Montagne Saint-Emilion
Lussac Saint-Emilion
Paissagen Saint-Emilion などがオススメです
シチュー鍋(鍋といっていいのかどうか・・・)
コックリとクリームシチュー、今回はニョッキがはいっていました。
美味しかった~
Beaujolais L'ancien 2008
フルーティーなガメ種のブドウと、まろやかな味わいのシチューのハーモニー、幸せ。
このワイン、冷やしたほうが絶対美味しいですよ
ボジョレーはヌーボーだけじゃない!!
さらにボジョレーの魅力に迫りたい方、こちらご覧くださいませ。
今回オススメしたのは、すべて10ユーロ前後です。(フランス価格)
アツアツで、気取らないお鍋料理に高級ワインは不要!!
我が家の鍋に、我が家の定番ワインを選んでみてはいかいがでしょうか?
My boom
「マイ ブーム」
ひつこく、ひつこく毎日繰りかえす
あきずに今日も。
最近のマイブームは
これ
まめ。
フランスの食生活で、もっとも摂取しづらいものといったら
これだと思う。
この前行った韓国食材店で
このカラフルなまめが、どーしても気になったので
使い道も考えずに
つい買ってしまいました。
日本にも
豆は売ってあるけど、こんなミックスみたことない・・・・
お隣の国は、これを何に使ってるんだろう・・・・
と半信半疑になりながら
でも、フランスの食生活で
あまりマメを口にする機会がない私には
「魅力」以外の何者でもなかった
で、とりあえず懐かしのマメご飯をつくってみることに。
もとにもどすため一晩水につけたら
えらいことに。
日本の小豆の戻り具合を予想していたから、びっくり
これをお鍋で炊きます。
ル・クルーゼがここでも活躍します
通常の半分の時間で、美味しいご飯が炊き上がりま~す。ニクイ奴め
こーんな感じに仕上がりました。
おいしそう~
湯気が写らないのが残念だな
やっぱり、サバの味噌煮でしょ~
今回はお砂糖の代わりに、ハチミツを使ったんですがおいしかった~
文句なしに、ほっこり幸せタイム
ほうじ茶でしめて・・・・やっぱり日本食さいこう。
残りのご飯は冷凍して、毎日食べま~す。
そして、もうひとつ
野菜スープ
野菜不足の最近の食生活
炒め物も、サラダも食べられる量に限界がある。
スープだったら、いいんじゃない?と思いつき、毎朝5種類の野菜でつくるようにしました。
で、こんなグータラな私でも
簡単に作ることが出来る、デキた奴はこれ。
本当にフランスって、グータラの味方である調理マシーンが多くて、
前にもご紹介した 、四角いゆで卵つくり機、リンゴの皮むき機もあります。
本当に必要なのか・・・と疑問を抱きながら、
ついつい買ってしまった内の一つがこれ。
なんとミキサーなのです。
この細くなった先端部分にエッジがついていて
これが野菜を見事にペースト状になるまで砕いてくれます。
(もちろん、野菜は茹でた状態でね。)
日本のこれと同じ役割。
私のミキサーは、ガッツリ鍋に先端を入れるので
気を抜いて、少しでも回っているエッジ部分を水面に出すと
グワーっとまわりに飛び散ってしまい、大変なことになりまする。
ま、日本式はフランスにもあるから、それ買えばよかったんだけどね~
場所とるし~、重いし~(やっぱりグータラ)
ブイヨンを入れたお湯でグツグツ茹で、バター(お好みで)、最後の仕上げに少しのクリームを入れます。
塩で整えてできあがり~簡単、簡単
夜に作っておいて、朝食にあっためて、体もホコホコ。
野菜も沢山取れるし、お通じもよくなりました
面白くなって、なんでもかんでもいれてしまう。
できあがりの色とか、味とか想像できなくって、ちょっと冒険気分で
ええー???と思うような野菜でも、組み合わせでもなんとなく味がまとまるもんですな。
今までいれた野菜はこんな感じ。
■ じゃがいも(とろみが出て美味しいので、必ず入れます。)
■ にんじん
■ キャベツ
■ たまねぎ
■ ふとねぎ
■ マッシュルーム (じゃがいもとの相性バツグン!!)
■ カブ、ベットラブ(赤カブ)
■ ブロッコリー
■ 赤ピーマン(ちょっとした大人のアクセントに(笑))
■ セロリ
■ アスパラガス
そして、5種類の野菜に加えて、ちょっとした深みを出す一役を買ったのが
すりみ~!!
騙されたと思って、入れてみてください。
私は2本いれます。
ブイヨンのかわりになるのかな・・・アスパラとの相性バッチリ!!
失敗したのが、ご飯
なんか、微妙な味になって、しかもトロトロじゃなく、ネチョネチョのペースト状になってしまった。
色々いれて試してみてくださいね
結構トロトロになるので、最初の水の量を減らして
パスタソースや、チキンを焼いたものにかけても美味しいと思いますよ~
Crêperie
なんだかんだと
頭を使うことが多い今日この頃
いきなりのヒートアップに
普段動きなれていない私の頭はアップアップ状態
目もショボショボ、肩こり、挙句の果てには寝つきもわるーい!!
癒し、癒し・・・が必要だわ。
しかし
元来、おーちゃく者の私が、そんなうまくいく訳もなく
ヨガをやっても、硬いからだの持ち主、伸ばす筋の痛さに嫌気が差し
ウォーキングも、マイナス温度の中歩き回るのは、修験道以外の何ものでもなく
半身浴、座ってるだけのこれなら・・・・本と共にルンルン。
目の悪い私はメガネ着用・・・曇ってみえなーい!!却下。
アロマでほんわり・・・・うーん、お店で選んでいるうちに嗅ぎすぎで気持ち悪くなり、ヤメ。
結論
癒しにたどり着くまで、結構なエネルギーを要する。
自分のことながら、なんとも勝手な結論ですが
癒しといっても、グータラな私には、なかなかこれが難しいのでございます。
こんな自分に嫌気がさしながら、相変わらずグータラしていると
「美味しいもの食べればいいじゃん。」
!!!!!
行こっ!!出かけよう!!
という事で、その天の声の主(財布の神様)と共に
行き着いた先は
クレープ屋がひしめき合う、モンパルナス駅界隈。
パリには
大きな駅が4つあります。
それぞれが東西南北へ走っているのですが
モンパルナス駅は
フランス西のブルターニュ地方へ延びていて
その昔、
ここで乗り降りする人たちが運んできたブルターニュ文化が
界隈として根付いたようです。
というわけで
ものすごい数あるクレープリー(クレープ屋)から
自分のお気に入りを見つけるのも楽しい。
私たちの
行き付けクレープリーは
もちろん!!お決まりの「行列」ができるお店です。
寒い日でも、人の迷惑を顧みず、狭い入り口にギュウギュウに押し込むその様は
まるで
プチバーゲン会場
待ちきれない人は
カウンターで、ワインを注文、いち早く立ち飲みアペリティフです。
フーの後ろに見えるのは
ブルターニュ地方名産のりんご酒
シードルのディスペンサー(ビールとかピッチャーにいれるマシーン)です。
炭酸なので
急いでいれると、当然アワアワに。
担当の忙しいおばちゃんは
アワアワを極力避けるため、ピッチャーを斜めにするでもなく、ゆっくり入れるでもなく
男らしく真っ向勝負
ガーっと入れて、10分の9がアワアワです
イライラおばちゃんは、
何をするのかと思ったら
エプロンのポケットにしのばせておいた小さなスプーンを出し、
そのアワアワを、ガチャガチャとピッチャーからかきだす。
勢いも男らしいので、せっかくの液体もアワアワに、そして更にアワアワは増殖してゆくのです。
次々に来るお客さんを横目に、おばちゃんはイライラとそれを繰り返す。
それを見た私たちは
「ボトルで頼もうね。」
と暗黙の了解。
今回はリンゴのシードルではなく、ナシのシードルを注文しました。
りんごよりクセがなく、美味しいのでダンゼン私はこっちが好き~
お値段は、りんごのそれと変わりませんよ。
スーパーで買うと
シードルは4ユーロしません。
アルコール度数も4パーセントと低く、ジュースみたいで乾いた喉にうるおい
その後、私が頼んだのは
ナスのピュレ(裏ごしして、味をつけたもの)のガレット、
フーは
コンプレ(卵、ハム、チーズの黄金コンビ)
ガレットとは、ブルターニュ地方の伝統料理、そば粉のクレープです。
どちらも、
外の皮はパリパリで香ばしく、
ブルターニュ産のバターがたっぷり
そのほのかな塩気も、いい感じに味わいを深めていて
そして
中はふっくら、こってり、おいしゅうございました。
お腹も8分目、
フーは当然のごとくデザートメニューに目を通し始めます。
私は・・・いつものことながら、ここで打ち止め(ってかパチンコかーい!!)
つまみ食いを予定しながら、
フーのデザートにあれこれ口を出す。
本日は、伝統的な「塩バターと自家製キャラメルソース」のクレープ。
聞くだけで甘くって、歯の奥がキーンとしそうな感じですが、
前に一度頼んだ(つまみ食い)ときに
意外や意外、キーンとならずに、まろやかな優しい味がしたのでした。
いわばブルターニュの、おっかさんの味。
これは、ガレットではなく、小麦粉のクレープ。
ふんわり、しっとり。
やーさしい気持ちになったところで、コーヒーでしめ。
コーヒーのあったかいカップを両手ではさむように持ちながら
ホウっと大きな満足ため息が漏れます。
あったかいものと、(少しの)甘いものがそろうと
なんでこんなに幸せな気持ちになるんだろう。
店内の雰囲気も
ワイワイガヤガヤと活気があって、席と席の狭い間をすり抜けるように
動くサービスの人たち。
きっと家族経営なんだろうな~と思わせる、その懐かしい雰囲気は
ブルターニュの海辺を思い出させる。
一皿7ユーロ~
ちょっと安く上げたいランチやディナーにオススメ。
やっぱりこってりしているので、あっさりしたい方にはサラダ単品(6ユーロ~)があります。
いやー、心身ともに栄養、栄養!!
すてきな癒しでございました。
帰りも、相変わらずイライラおばちゃんは、ピッチャーと格闘してたよ(笑)。
Creperie de Josselin (クレープリー・ド・ジョスラン)
67, rue du Montparnasse -75014 Paris
電話: 01 43 20 93 50
営業時間 :12:00-23:00