Coucou
ながーい充電期間(?)を終えて、
久々にもどってまいりました。
またいつフェードアウトするかわからない今日この頃ですが、
気長におつきあいしてやってくださいませ
夏のバカンス(おいおい、そこまで話が戻るんかい、というツッコミは抜きね)
今年は南仏大会!
ワインの有名なvallee du rhoneへ行ってまいりやした。
車内から
ワイン畑、ワイン工場、わいん屋、ワイン小屋、カーヴ・・・・
その晩の美味しいご飯より、ワインのことで頭が一杯になっても仕方ないって。
泊まらせてもらったのは
友達のご両親と同じ敷地内にある離れ。
ひろいな~、パパが作ったんだと。
意外に日曜大工好きフランス人・・・ここにも、恐るべし。
フランスの田舎って、敷地があってないような土地のとり方をしてるので
日本の小さな土地で生まれ育った私にとって羨ましい限りです。
畑のトマト・バジル・玉ねぎ・手作りオリーブ、お隣さんからもらった卵のサラダ
口いっぱいに太陽の味
お隣さん手作りのオリーブオイル。
こんないい香りのオリーブオイルはじめて、太陽と同じの黄金色です。
お父さんの工場のワインもうまい~!
ま、飲んで食ってのテイタラクじゃイカンと思い
車で近くの観光もしました。
オランジュの古代劇場。
今でも演劇をしている大切に大切にされているもの。
沈黙の間に舞う風の音、星またたく空の下、自然と一体化して見た演劇のあと
直ぐに帰るのもなごりおしく、ワイン片手に皆でワイワイ熱い議論をかわす。
いいな、そんな感じ。
アビニオンの街をプラプラ。
洗濯物を窓から干しているうちが多い。カラフルでそれも絵になるところがすごい。
猫が多いな。
人生、のんびりいこうニャン
というわけで、また来年も行けたらいいなあと思う
太陽のおうちでした。
ま、下腹部の2キロの贅肉を土産に帰るのはなんとかせねば。
Le cours d'oenologie - Cahors
さあさ、ワイン講座の復習です。
最近どーも、ブログ更新が滞りがちになっているので
昨日のビストロ日記 に引き続き、のりにのったときに書きまっせ~
本日のワイン。
Cahors カオール
ボルドーに程近い、南西のワイン。
「南西の黒真珠」、イギリスでは「Black wine」と呼ばれるほど、その色と味は深いものがあります。
もうはっきり言って、夜に恋人と甘い言葉をささやきながらバーでかたむけるワインではない!!
さわやかな笑みからこぼれるは、黒い歯、そして麗しげにささやくは、黒い唇・・・
飲んでいるうちにこんな事に・・・ちょっとしたうけ狙いにOKです
フランスワイン御三家の「ボルドー」、「ブルゴーニュ」、「ロワール」など有名どころに比べると
相当地味な存在なんですが、
この味わいは、もっと注目してもいいと思います。
使用品種はこちら!!
Melboc メルボック種
Merlot メルロ種
Tannat タナ種
AOCとしては、赤ワインのみの生産と言うこだわりです。
じゃ、位置の確認でっす。
ボルドーのお隣と言うこともあり
昔はカオールワインをボルドーワインとして混ぜて入れていたところもあるそうな
そういう意味では、AOCになってよかったなあ。
このワインは、やっぱり黒いものをイメージする香りがあります。
例えば・・・・
チョコ
黒コショウ
バニラ(枝状のとき)
黒オリーブ
ロングペッパー
丁子
黒砂糖
たけのこの里(これ以外に本当!!クッキーに匂いはシャンパンにも含まれてますよ。)
意外なところで・・・ほうじ茶も
そして度数は、結構高め。
私的には、13.5度くらいが美味しいです
それじゃ、本日の試飲~まってました!!
ふふふ、楽しい
目つぶって飲むと、あら不思議、ロゼの味です。
Vin de table といって、年数も記載されてなく、AOCにも何もなっていない本当に安ワインですが
赤ワイン中心のこの地域ではめずらしい白
でもやっぱり、大地と太陽を恵みを存分に含んだ熱い味がします。
アルザスなどのあっさりワインと違い、飲んでみる価値ありの一本です。
Suvignon BlancやMalbecの香り、ちょっと温泉のミネラルの匂いもするところが
なんともほっこり
La capelle cabanac 2008
本日は、BIO(有機農法)で統一、同じドメーヌです。
度数13%。
結構強いワインです。
鉄や釘のほのかな香り、有機農法のワイン(BIO)のわりには、しっかりとした味。
これのお供には、パテです。
ワインに負けずに力強い味付けのものが美味しい
1、豚(鳥でもOK)レバーと玉ねぎを炒めま~す
2、レンズマメをその間にクツクツ煮ます。
3、オリーブ、香草、1、2をミキサーでグワーっと混ぜる。
できあがり~
カナッペ風にして、いただくと何とも言えないワインとのマッチング。
いくらでもいけそう~
コクのある肉料理、「黒い」食べ物、キノコ、オリーヴなど要素が入った料理がいけます!!
コショウがきいたスパイシーなもの、もしくはモカやチョコレートのデザート類との相性もバツグン
La capelle cabanac 2006 prestige élevé en fût de chêne
カカオやコーヒーの香りがする、ちょっと大人な一本。
9ユーロとお財布にも優しい~
これ、開けてから1時間後に飲んでください。ますます美味しさにコクがでます。
そしてこれのお供は・・・
お米のカナッペ!!
前に一度ご紹介したことがあるかもしれませんが、おこげって意外にワインにあいます
1、おこげを作る(トースターで焼いてもいいですよ~。)
2、くんせい豆腐、チーズ、トリュフ塩をまぜまぜ
3、2を1に乗っけて最後ちょっとだけあっためる。
くんせい豆腐って、フランスでは健康食品のBIOの店でよく見かけます。
日本にもあるのかな?
La capelle cabanac Malbec 2006
これは金賞もとったワインです。
BIOワインって、少しお漬物の匂いがする・・・やっぱり発酵させてるから当然か。
La capelle cabanac Malbec original 2007
14%!!
さあ、どんどんアルコール度数が高くなってきますよ~。
歯もだんだん黒くなってきいて、おはぐろ軍団の私たち
いぶりカカオの香りがほのかに・・・大変食欲をわかせる魅惑的な一本
おつまみは鴨のローストがいいなあ(ってか、つまみじゃない!!)
Clos signier 2003
野生的な昔風ワイン。
「ぶどう酒」という言葉がぴったりな、飲んだ後がすっきり、お水のような感覚です。
飲みやすいからついつい、ゴクゴク・・・・
子牛の味噌焼きがお供に出たのですが、美味しすぎてパクパク。
お皿の様子も大変なことになって、食べてる最中にあわてて写真を撮りましたが、
ちょっとビジュアル的にごめんなさい・・・ということでのっけてません
というわけで、今回の試飲は以上。
今までの試飲の中で、一番印象的だったワインかも・・・
荒々しい味が、なんとも野生的で、高い高い青い空のしたで草の匂いをかぎながら
飲んでいるような感覚になる。
日本では入手しにくいワインですが、ここ で手に入るらしいです。
リスト内の「SUD-OUEST」をご覧くださいませ~
本日も長い文章、おつきあいありがとうございました!!
printemps
「春」
ほんとうに、あーーーーーーーっという間に
4月も終わろうとしております。
ブログ更新最低記録・・・・
いやいや、それでも続いているだけいいとしよう。
最近
ビストロに行っても、マルシェに行っても
とっても春を感じさせる彩りの野菜たち。
スーパーに慣れている世代の私にとって
食べ物から季節を感じるこういう瞬間って、なんだか新鮮です。
先日、久々にレストランへ行ってきました。
最近、忙しくて走りっぱなしだったので、上げ膳据え膳で食べられるのが嬉しい
Rueil Malmaisonというその昔、ナポレオンと最愛の妻ジョセフィーヌが
二人の可愛らしいお城を建てたところとしても有名なこの界隈。
ちょっと来ない間に、町の区画整理によって
すっかり歩行者天国なってしまいました。
そんなこんなで車で行った私達は
駐車場所を探すのに一苦労・・・・
ようようと見つけたところは、ラッキーなことにお目当てのレストランから
目と鼻の先、私達がグルグルしている間に
誰かが出て行ったばかりのところ。
ようやく落ち着いて席につけて
相変わらず大げさなくらいに元気なおばちゃんが
「飲み物なににする~?」
席についてコートを脱ぐか脱がないかの時に
大声できいてくるところも変わらなくて、ちょっと嬉しくなってしまった。
ちょっと待って、待ってと深呼吸もそこそこにメニュー片手に時間をもらった。
こんなやり取りもお約束
春のメニューになっていて、
白アスパラガスが前菜にあったのを見つけた私は
他のものは目に入らない!!
春の風物詩、これを食べると
「あ~、春だなあ。」とほっこりします。
前菜の白アスパラ。
一口噛むと甘いアスパラのジュースが口の中に広がる。
添えられたビネガーを少し混ぜたホワイトソースとのコンビネーションも絶品。
これだけ丸々と太った白アスパラ、日本じゃ食べたことないなあ。
メインの鴨。
黒の果実でつくったソースの甘みが、濃厚な鴨のジューシーな肉汁と口の中で混ざる。
ああ、幸せ
つけあわせの、上品な味付けの梨のコンポートもよく煮込まれて歯ざわりもよく、
言う事なし
本日のお供のワインは、ボジョレー赤。
ピシェで頼んだら、ちょっと冷えすぎた感じが残念
デザートは、ブロシェット デュ フルイ(果物の串刺しです。 日本語に訳すと色気ないなあ)
バニラソースも思ったよりあっさりと
季節のイチゴもほどよく甘酸っぱくって、ソースと一緒に口の中は天国
この店、美味しくて、
素材も季節のものをふんだんに使うメニューをいつも用意してくれていて嬉しい。
本当に何度もリピートしていて
パリに遊びに来てくれる人を連れて行ってあげたいんだけど
なんせ郊外で車でしかいけないところなので、残念。
ちょっと隠れ家的な感じと、あの大声おばちゃんの雰囲気が、田舎に帰ってきたようなあったかい感じで
またいいのです。
28 Rue de la Libération, 92500 Rueil Malmaison,