Raclette
「ラクレット」
見るのも食べるのも、フランスへ来て初めてだった、このチーズのお料理。
スイス国境近く、サヴィワ地方の伝統料理の一つです。
今では、すっかり私の中の冬の風物詩
昨日、久々の友達の集まりで、主催のカップルが用意をしてくれました。
さて、これは何でしょう?
チチチ・・・(考え中)
チーン
はい、答えはラクレットマシーンです。(オチなしの答えでスミマセン )
最初、このマシーンを見た私は
どんな料理になるのか想像もつかなかったっす
各自ひとつある三角の小さなプレートに、チーズをのっけます。
そして、この鉄板の下部分に、あたためるところがあり
そこにチャと入れて、チーズがトロトロになるのを待つこと1分。
鉄板上には、ゆでたジャガイモを冷えないようにあたためてまーす。
好きな具にかけて召し上がれ~
パン、ハム、ジャガイモ、お野菜・・・
なんでも自分の好きなものに、たっぷりと熱々のトロトロチーズをかけます。
濃厚なグリュイエールチーズの食欲そそる匂いと、ジャガイモの熱々ホクホクがたまらーん
欲張りな私は、生ハム、ジャガイモの美味二重奏で
うまーい!!
キンキンに冷えた、シャブリと一緒に。
美味しいものを食べながら、最高の仲間と至福のひとときです。
今回は、絶対試してみたい具があった。
噂で美味しいと聞いていたサーディン
お味は・・・?
い・いける~
チーズと魚って相性いいんだ~
今回使ったのはオイルサーディンだったけど、生のサーディンを軽く焼いてチーズをかけても
相当うまいらしいです。
本当は、そっちがしたかったんだけど、朝、マルシェに寄る時間がなかったので
保存食オイルサーディンで我慢であります
フランス語では
「削るもの」、「引っかくもの」という意味のラクレット。
もともとは、下の写真のように、チーズの断面を直火であたため
トロトロになったところを
ナイフで削って、ジャガイモなどに絡めて食べるらしいです。
おいしそ~
そういえば、フーの実家でチーズを暖炉であたためて
パンにつけて食べたのは絶品だったな~。
ラクレットは、チーズがメインの料理なので、どーしても沢山は食べられないけど
美味しいものは美味しい!!
ま、カロリーの話は忘れておこう
美味しいお料理、気心知れた仲間。
この上ない最高の雰囲気を、マックスに堪能した昨夜。
そして、楽しい夜の翌日、本日二日酔いです・・・
Bistoro (Bar à vin)
「ビストロ」
レストランとまでは言わず、ちょっと気軽に、でも美味しいものをという時のオススメ。
その中でも、最近行ったちょーオススメビストロ(ワイン・バー)をご紹介しま~す
場所は、パリ5区パンテオン宮殿の裏をちょっと下ったあたり。
小さなお店ですが、20時を過ぎたあたりから、
なんの騒ぎ?
と、意味のわからない行列が出来るのであります。
ここフランスでは、新聞より、ネットのご意見より、何より信用できる広告は
「行列」
行列の出来るビストロに、はずれはない
というわけで、何度かトライしてみたこのビストロ(ワイン・バー)ですが
いつもの行列を目の前に、待つのが嫌な私たちは退散していたのでした。
でも、今回は19時30分頃に行ったので、スンナリと入れたばかりか
まだ席も選ぶことが出来る嬉しい状態
無愛想なおっちゃんが、
「何飲む?」
と、ぶっきらぼうに聞いてくる。
普通だったら「ムカっ」する私だけど、お店の雰囲気の一部にすっかりなっている、
そのおっちゃんのカントリーな感じが、むしろ心地よかったりしたのでした
私たちが食前酒に頼んだのは
やっぱりキール(お決まりやね。)
その後に、おなかのすいていた私は前菜にこれ。
どどーん
なんと
せ・脊髄!!
体によさそ~な(?)部分ですが、食べられる部分はほんのちょっと。
味と言うより、トロトロの食感を楽しむ感じ
パラパラと上からパセリと一緒にかけてくれた塩も、きっとゲランドだろうなと思うミネラルの甘さ。
カリカリに焼いてくれたトーストにのっけて・・・・うまい~
でも、フランス人も日本人や中国人に負けず劣らず、色んな部位食べるなあ。
フーは、あまりお腹がすいてなかったので、いきなりメインです。
鴨肉も、濃厚なしっかりした味。
素材がいいんだろうな・・・と感心せずに入られませぬ。
それともう一つ、つけあわせのマッシュ・ポテトの美味しかったこと!!
バター、クリーム、オリーブオイル、絶妙なバランスで、まろやかな味付けに一役、二役買っています
ま、カロリーの話は忘れよう
そして私。
白身魚のグリル。
なんとも肉厚のお魚、白身だからあっさりしているのに、しっかりジューシーな味があるのにはビックリ。
お野菜たっぷり、お米(日本米よりはちょっと軽い感じ)も、いい感じにパラパラとソースになじむ。
前菜の脊髄で口の中が、少し濃くなっていたので、さっぱりと丁度よかったです
ワインもすすみ、
ちょっとグダグダを話をしながら、空いたお皿を下げてもらうのを待っていたら・・・
カウンターでグラタンを食べていた大きな婦人(失礼)が、いきなり歌いだした!!
うまいか下手かは別にして、
お客が聞いていようが聞いてなかろうが、ノリノリで歌う1980年代のフランスの歌
それにハーモニーするかのような、お客の喧騒が、なんか人間くさいフランスの下町っぽくて、
とっても居心地がよかった。
みんな好き勝手してるんだけど、その自由な雰囲気が気持ちよかったりして。
その後、私はデザートをパスし、フーはクレームブリュレを取ったのですが、これは普通。
ビストロって、結構デザートに力入れてないところが多いっす
2階のトイレから帰り、階段から。
自分たちで選んだ席のくせに、隙間風が寒くてブルブルしてたら
「そこのひざ掛け使っていいよ。」
と、さっきの無愛想おじちゃん。
見てたのね~、やさしいな、ほっこり
あったかくて、本物の下町ビストロ、古きよき時代のパリにどっぷりしてみたいあなたにオススメ
素材は最高、お料理も伝統的な感じで、文句なしに美味しいです。
ワイン・バーとしてワインにもこだわっているので、その日のオススメを聞いてみてね。
ちなみに壁の黒板に沢山のメニューを書いてあるんですが、
字が汚い上(アルファベットにもなってない)、
乱雑に並んでるし、絶対ないとわかるメニュー(季節もの)もあって、店員も放置状態です
なので、渡されたメニューから選んでくださいね
19時30分くらいに行くと、たぶん予約なしで座れると思いま~す。
Les Pipos
2 Rue de l'Ecole Polytechnique,
75005 Paris
Le cours d'oenologie - Vallée du Rhône 2/3
わたくし事で大変申し訳ないのですが、ただいまちょっと放心状態
実はこの記事、ほぼ書き終えておりましたの。
しかも今回は大好きなワインネタなので、普通以上に張り切って書いたのに~。
それを、一文消そうと範囲指定してデリートキーを押した瞬間、
最近、とみに調子の悪い私のパソコンは、範囲指定していない部分まで全部消しちまったですの。
下書き保存もしてなく・・・。
皆さんも、こういうガビーンとなることありませんか?
反抗期かしらん。
気を取り直して、書くわ、書くわ。
前回に引き続き、パート2となる今回です。
Côte du Rhône って何~?の方、パート1 へどーぞ
では、お待たせしております(待ってないって?)試飲をしたワインのご紹介~
トップバッターはこちら
Domaine de Granges Mirabel 2008
ボトルに付いた水滴からわかるように、キンキンに冷やしてあります。
フルーティーな辛口。
コート・デュ・ローヌ白ワイン、記念すべきデビュー!!
思ったより飲みやすくって好きかも~
Deshants 2008 Saint-Joseph M . Chapoutier
M . Chapoutierとは、ローヌ地方を代表する製造社です。
ワインの深い黄色がきれいな一本、花や蜂蜜の香りがふんわりします。
こちらも辛口です。
太陽の下で飲みたい感じ~
Saint-Esprits 2007 Côte du Rhône Delas
70%シラー種、30%グルナッシュ種というブレンドワイン。
シラーが薫り高くさせ、でもグルナッシュが爽やかに調和させてくれる、いいあんばいの一本。
軽いスパイシーな香りが食欲をそそる、個人的には、太鼓判の一本です
Crozes-Hermitage 2005 E.Guigal
でました!!待ってました!!
シラー100%!!
なんと贅沢な!!香りのよさではナンバーワン!!
興奮冷めやらぬ中、早速・・・
私には、少し香りがきつくて、飲みにくいかな~・・・(貧乏舌)
香りのよさが売りの一本だったのに、それが苦手なんて、庶民のワインに慣れてしまったせいかしらん?
でも山椒を使ったお料理とか、合いそう
Saint-Joseph 2007 M . Chapoutier
これも、シラー100%!!
花の香り高く、ワインだけとしても楽しめると思います。
でも一品ほしいときに、先生がご紹介くださった今回のお供は、こちら。
ちーと、見た目悪く写ってしまいましたがスミマセン
作り方はいたって簡単です。
キャベツにソーセージ(チョリソーでも美味しいと思います。)をのっけて、安定をよくするために
少し卵を流してオーブンでチン。
キャベツの甘みと、ソーセージのいい感じの塩加減が、シラーの香りを引き立ててくれます。
余談ですが、おつまみとして
白・・・サトイモのにっころがし、ロールキャベツ、サヤインゲンを使った料理
赤/ロゼ・・・いくら丼、親子丼
とか、いけるらしいですよ。
意外に、フランスワインって日本食に合うものが多くて、ビックリする発見があります。
今日の試飲はここまで~、さまでした。
意外に、辛口白にはまってしまった~。これからリピート確実です
高級ワインの発見できたし~(こればっか)、自慢しよーっと。
やっぱり百聞は一見(一味?)にしかずよね~
そうそう、最後にとっておきの一本。
Chateau grillet (シャトーグリエ) 名醸、ローヌで最高の白ワインです。お値段も一本50ユーロ以上
「だめだめ、Côte du Rhône なんて安酒のんじゃ。」
と、人差し指を振りながら説教するフランス人にであったら
それがチャンス。
最高の笑顔で、このワインをしっかりおごらせてやってください。
今日も長々と私の復習にお付き合いくださいました皆様、ありがとうございました