貴志祐介「悪の教典 下」読みました | 親愛なる人に-読書の薦め

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読んだ本の感想などを、本屋さんで見かける推薦文のように綴ります・・・お薦め度合いは、☆の数で評価します。親愛なる本好きの人たちに,このブログを届けたいです.


悪の教典 下 (文春文庫)


☆☆☆+


2010年7月 文藝春秋 411p  「別冊文藝春秋」2008年7月号~2010年7月号 


貴志祐介「悪の教典 上」 の感想はこちら


○貴志祐介「悪の教典 下」読みました。


蓮実聖司(はすみせいじ)は、町田市にある私立高校の教諭です。彼は、非常に有能で、仕事や学校でのトラブルをそつなくこなし、生徒たちの評判も良いです。しかし、本当は、良心や他人に対する思いやりに全く欠き、罪悪感もなく、人を殺すことに疑問を持たないサイコパス。


蓮実は、自分の殺人現場や自分の秘密を知られた邪魔者を次々と殺していきます。そして、ついには、クラス全員の子供たちを殺そうとし始めるのでした。


舞台は文化祭の準備で一クラスだけ残っている蓮実の担任クラス2年4組の生徒たち。蓮実の思い通りになるのか。。。


ということで、貴志祐介「悪の教典 下」読みました。この作品、上巻 はゆっくりと、後半は一気に話が進みます。


著者の過去の「黒い家 」に通じるところのあるこの作品、でも「黒い家 」より、よっぽどたちが悪い奴が主人公です。


自分の身の回りにも、サイコパスの人間がいないか、つい、警戒してしまいたくなります。たくさんの人が作中で死んでいきますが、それに耐えて結末を是非見つめて欲しいなと思います。また、この本を読んで、社会全体が、サイコパスの怖さを感じて欲しいと思いました(って、感化されすぎ!)。8052



追記1
文藝春秋の悪の教典のHP 。蓮実のクラス、2年4組の出席簿がダウンロードできたり、著者のインタビューが載っていたりして充実しています。読後、じっくり味わってください。

追記2
映画 もやります。2012年11月10日、三池崇史監督、伊藤英明主演でロードショー。うたい文句が「クラス全員皆殺し」、R15の映画です。

悪の教典 -序章- [DVD]



追記3
この本、このミス1位、山田風太郎賞も受賞しています。


追記4

マンガも連載中のようです。。。


悪の教典(1) (アフタヌーンKC)






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