黒い家 (角川ホラー文庫)
☆☆☆+
1998年12月 角川ホラー文庫 392p
○貴志祐介「黒い家」読みました。
若槻慎二は、生命保険会社の保険金支払い査定をやっています。ありとあらゆる人たちがやってきます。なかには、いかにも保険金詐欺という人もやってきますが、何とか対応しています。
そんなある日、若槻は、顧客の菰田(こもだ)という男に、名指しで呼び出されました。菰田の家に行くと、若槻は奥のふすまを開けるように促されました。ふすまの奥を開けると、菰田の子供は首を吊って死んでいました。その瞬間、若槻は菰田の視線を感じました。
その後、菰田から、子供の保険金を払うように請求がきますが、若槻は子供の自殺に疑問を持っており、また、警察から正式に自殺ということも言われて折らず、菰田の要求を先に伸ばします。菰田は毎日、会社に顔を見せるようになります。そして、若槻の周辺にも不審なことが起こるのでした。。。
ということで、貴志祐介「黒い家」読みました。このお話、保険会社の設定が非常にリアルでした。というのも、著者は保険会社に勤務していたのですね。心理的恐怖が、本当に恐怖に変わっていく部分が、うまく描かれています。いちばん怖いのは、おかしい人間だと思ってしまいます。ここに出てくる保険金荒らしのような人が周りにいたら怖いなぁと思ってしまいました。。。
追記
映画にもなりました、見ていません
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