☆☆☆+
2010年7月 文藝春秋 434p 「別冊文藝春秋」2008年7月号~2010年7月号
「悪の教典」下 はこちら
○貴志祐介「悪の教典 上」読みました。
蓮実聖司(はすみせいじ)は、町田市にある私立高校の教諭です。彼は、非常に有能で、仕事や学校でのトラブルをそつなくこなし、生徒たちの評判も良いです。しかし、どこかドライというか、変わっています。
そのことに直感的に気づいている生徒たちもいますが、大部分の生徒は、蓮実を慕っています。また、先生同士の間でも、まあ悪くはない評判です。
しかし、蓮実は頭は良いのですが、人の痛みを感じることができない、ある意味人格欠落者。彼は自分にとって都合の悪い相手や気にくわない相手が現れたとき、周りから気づかれないで、次々、文字通り消していくのでした。。。
ということで、貴志祐介「悪の教典 上」読みました。最も子供たちに影響を与えるだろう教師が、良心や他人に対する思いやりに全く欠き、罪悪感もなく、人を殺すことに疑問を持たないサイコパスだったとしたら・、おまけに頭はずば抜けて良い・・・何という究極の状況でしょう。
サイコパスの主人公、蓮実の語りで物語は進んでいきます。彼にとって殺人は全然問題ない行為です。どんどん、エスカレートしていく物語、下巻はいったいどうなってしまうのでしょうか。。。8052
追記
映画「悪の教典」 、11月10日からいよいよ始まります。ドキドキです。
書評:貴志祐介 はこちらです・・・
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