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・・・
よろしくお願い致します。
私自身がレッスンに行く場合、
何を求めて行くかというと、
もう、
知らないことを
教わりに行くわけではなくて、
人間は
いつの間にか
鈍ったりゆるくなったりするわけで
一人ではそれが
気づけない時もあるので
気づかされて凹みに行きます。
時には
門下生にいつも言っていることを
自分が言われることもあるし、
何でこんな簡単なことに
気付かなかったんだろうと思うことに
気づかされることもあります。
そういう時は
凹むわけです。
（でも、接待レッスンは要らない。）
知識は学べば修了するけれど、
芸術は知識ではないので
（知識「も」一部だけれど・・）
レッスンで「感覚を磨く」というのが
一番近いかもしれないと
思います。
３０歳くらいから４５歳くらいまでの
１５年間、
多い時は月数回、食費削って
ハンガリー人の３人の恩師か
日本人の表現の先生のレッスンを
受け続けたレッスン・マニアでした。
感覚・センスといったものが
もうこれ以上
どうにも向上できないという意味で
「完成」することなんて永遠にないし、
いくら磨いた後でも
「防サビ加工」はできないので
いくらでもサビたり曇ったりするし、
時々痛い思いをして磨くと
水晶がダイヤモンドのように光ることも
あったりするので
磨いた方が人生が楽しいわけです。
・・・・というか、
原石が何であっても、
光り方は日々刻々と
変わるのかもしれません。
（今はチャリコン以降の
時折のうつっぽさで曇っているかも。）
ただ、謙遜抜きで
本当に技術は
もの凄いへたっぴーだった大昔から、
私の音楽的感覚については
どの先生も
とても認めてくださっていて、
感覚の方向性は間違っていないということだけは
心配しなくて良いので
安心して凹めるのです。（日本語変ですが）
（キシュ先生と最初に出会ったリスト音楽院セミナーにて）
ちなみに先月レッスンに持って伺った２曲のうち
１曲を、キシュ先生は人生で初めてお聴きになったそうで、
もう１曲はお弾きになったことがないとのことでしたが、
知識ではなくセンスを吸収しに行くので、
ご存じない曲でも、勉強になるのです。
ああ、それにしても、
人生は短かすぎる。
光陰矢の如し・・・
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Megumi（野谷 恵）