田崎聡の【沖縄から~食の風】②
「善の科学の好循環」
田﨑 聡氏(㈲楽園計画代表取締役、「食の風」代表)
「ノーベル賞なんて、もし授かっても絶対拒否するべきだ」と語ったのは藤増次郎工学博士。彼は、日本のお茶の水博士と呼ばれ、廃棄物を資源化する「フジベトン」を発明した科学者です。今から10年前に東京世田谷の自宅を訪ねた時、「確かにお茶の水博士だ!」
と叫んでしまいそうになったことを記憶しています。
それほど、手塚治虫の漫画に出てくる顔とよく似ているのです。明治46年生まれの彼は「なぜ、世界に戦争がなくならないのか?」という問いに対しての原因を、真剣に創造科学技術研究ということを通して力説していました。その理念と廃棄物をリサイクルする「フジベトン」自体は、確かにノーベル賞ものだと感心しました。
しかし、彼は「ノーベル自体はダイナマイトを発明し、戦争に加担して巨額の富を得た。私は科学者として、戦争に賛同するようなノーベル賞は絶対もらわない。」と信念を貫いています。ご存知の通り、過去のノーベル賞の約25%はユダヤ人が受賞しています。これは、偶然ではないでしょう。昨年は、日本人が4人もノーベル賞を受賞し、華々しく報道された記憶もまだ新しいと思います。
そんな中、イスラエルはガザ地区に徹底的な空爆を始めました。米国が強力なユダヤロビーであるブッシュ大統領からオバマ大統領に移行する政治的空白の間に、見事なタイミングでイスラエルはイスラム殲滅作戦に出ました。パレスチナ人の死者は、すでに900人を越え、最悪の治安状態になっています。ノーベル賞という平和の祭典の影には、相変わらず戦争がつきまとっています。その戦争の裏では、原油や金融、ドバイでの武器ビジネスが暗躍しているのは語るまでもありません。
資本主義が世界金融市場主義という本質を露呈し、すでに崩壊、終焉に向かおうとしている現在、新世界秩序をめざす闇の支配者は着々と世界戦略に向けてコトを進めています。
環境雇用を第一に掲げているオバマ大統領に米国が変わって、世界情勢がどう変化するのか、自然科学が本当に人類の平和のために利用されるのか、我々はしっかり見定めていかなくてはなりません。
新年に、藤増博士の「善の科学の好循環」を再認識し、世界平和を祈りたいと思います。
●「善の科学の好循環」
①無限エネルギーの開発
②廃棄物の再利用
③森林資源の保護
④気象のコントロール
⑤農業・畜産・漁業の改善
⑥環境工学の完成
⑦究極の医学
●「悪の科学の悪循環」
①有限資源の消費
②原爆・殺人兵器の発明
③化石燃料の過剰な利用
④森林伐採
⑤自然破壊
⑥廃棄物の投棄・焼却
⑦貧富の格差拡大
「食の風」
http://www.shokunokaze.com
「㈲楽園計画」
http://www.rakuen-keikaku.com/
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