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関西地域活性化の条件とデフレの正体
~地域分析を元に地方活性化の行方を考える



前・日本政策投資銀行時代、地域をデーターだけでなく歴史や出身人物を含めた分析をした「地方活性化」の有り様が「地域エコノミスト」として高い評価を受けていた「藻谷氏」が今年より「日本総合研究所調査部主席研究員」として活躍される事となった。
大ヒットの「著書「デフレの正体」も含めた地方活性化のお話を聞く。
                        


清話会
■講 師
 
藻谷 浩介
 (日本総合研究所調査部主席研究員、
  NPO法人コンパス地域経営NW理事長)


1964年山口県生まれ。1988年東京大学法学部第卒業。1988年日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)入行。1994年コロンビア大学経営大学院卒業。2007年、日本政策投資銀行地域振興部参事役。著書に『ニッポンの地域力』(日本経済新聞出版 2007年)、『デフレの正体』(角川書店 2010年)など。



■日 時  3月23日(金) 午後1時30分~3時

■会 場  関西文化サロン(阪急グランドビル19階)  

■参加費 (清話会会員システム はこちら

清話会会員・・・無料
一般の方・・・事前予約4,800円/当日6,000円/学生2,000円

■お申込み 

下記を切り取り、
清話会オフィスまでメール info@seiwakai.com  にてお願いいたします。

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■3月23日 清話会セミナー【大阪】参加希望
■ご社名
■ご担当者              ■ご参加者
■ご住所 〒
■TEL               ■FAX
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ご質問等ございましたら、
お気軽に清話会オフィス までご連絡ください!
TEL 03-5366-0188



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テーマ:
社員の元気・やる気に火をつける!
――本気のあいさつで人は変わる

いま、国内外で「はたらく人」に元気がない。大人が輝いていなければ、子供たちは夢を持てない。人が輝くためには、“可能性に気づく”こと。人を変える方法は「その人の可能性を信じてあげる」こと。やる気のない人でも、「可能性に気づけば、人生は変わる!」---ありがとうを伝え、感謝の心を素直に表現すれば自分も周りも変わる。
「日本一の朝礼」で有名な居酒屋てっぺんから人育てを実践、想いを伝えるべく全国を飛び回る大嶋氏が、清話会セミナーに登場!



清話会
■講 師  
 大嶋啓介氏((有)てっぺん代表取締役)

1974年三重県桑名市生まれ。名城大学理工学部卒。97年かぶらやグループに入社し、2001年「飯場 銀座店」の店長に。この時代に実施していた朝礼が話題になり、見学者が殺到。2003年、かぶらやグループを退社。04年東京・自由が丘に居酒屋「てっぺん」をオープン。独自の「公開朝礼」がテレビや雑誌で数多く取り上げられ、大きな話題に。韓国や台湾などの海外含め、年間約1万人がこの朝礼を見学に訪れる。2006年居酒屋業界全体の活性化を目的にNPO法人「居酒屋甲子園」を立ち上げ、初代理事長に就任。「夢を大切にする生き方」「仲間を大切にする生き方」・・・店名には、天国の父親に一番近い「てっぺん」で自分の成長した姿を見てもらいたいという思いが込められている。DVDに『本気の朝礼』(日経BP社)、著書に『夢が叶う 日めくり』(現代書林)。


■日時  4月13日(金) 14:00~15:30

■会場 お茶の水ホテルジュラク2階「孔雀」
   (JR御茶ノ水駅 聖橋口より徒歩2分)



■参加費 (清話会会員システム はこちら

清話会会員・・・無料
一般の方・・・事前予約4,800円/当日6,000円/学生2,000円

■お申込み 

下記を切り取り、
清話会オフィスまでメール info@seiwakai.com  にてお願いいたします。

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■4月13日 清話会セミナー【東京】参加希望
■ご社名
■ご担当者              ■ご参加者
■ご住所 〒
■TEL               ■FAX
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ご質問等ございましたら、
お気軽に清話会オフィス までご連絡ください!
TEL 03-5366-0188




お得な、清話会セミナー3回回数券もございます。
 価格 12,000円(税込) (1回あたり4,000円)

 上記申込みフォームに【3回券希望】とお書き添えのうえ、お申込みください。


年間を通じて清話会セミナーがフリーパスとなる正会員/セミナー会員、募集中です。
 詳細とお申込みは、こちらからどうぞ。
 http://www.seiwakai.com/membership.html  


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街角ウオッチング129号
台湾総統選挙から日本を考える・・・その二

山本紀久雄氏(経営ゼミナール代表)


台湾総統選挙結果

1月14日、台湾の総統選挙で馬英九総統(国民党主席)が再選を果たしました。台湾各地を回っている間、どこでもこの総統選と立法院(国会)の選挙状況が派手に眼につく展開でした。
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馬英九総統の得票率は51.6%、民進党の蔡英文候補は45.6%で差は6%、これを僅差と考えるか、そうとは思わないかは立場で異なりますが、とにかく激しい選挙戦で世界中から関心を呼びました。

ご存じのように1971年の国連決議で「中国の代表権問題(正統性問題)」に結論が出て、台湾は国連から締め出されています。国連に未加盟国としてはヴァチカンのようは、自らの意思で加盟を望まない場合は別として、台湾は中国との正統性問題で加盟が認められていない国です。

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この歴史的背景を少し解説しないといけないと思います。1945年、第二次世界大戦が終結し、台湾は当時の大陸中国の政権を掌握していた国民党政府の統治下におかれました。国民党政府は日本軍の武装解除のため、台湾に上陸し台湾統治を始めました。

つまり、日本が植民地としての台湾を返還したのは国民党政府の中華民国で、中華人民共和国(大陸中国)ではなかったわけです。ここは理解しておいた方がよいと思います。

しかし、その後1949年に、中国共産党との内戦に敗れた国民党政府は台湾に退去し、国連においての中国の代表権も中華民国から中華人民共和国(大陸中国)に移る決議がされ、それまでは安全保障理事会常任理事国メンバーであり、国連議席もあったわけですが抹消され、これを受けて1972年に日本も台湾との正式な外交関係を抹消したわけです。

しかしながら、その後は台湾経済の躍進、政治の民主化、独自文化の成熟等、今やひとつの有力国家としての力を蓄えており、国際組織への復帰を強く願い、その復帰方法論で熱き論議がなされている現状から、リーダーとなる台湾総統に立候補する人物の政策が、中国だけでなく関係する米国や日本から高い関心を持たれているわけです。

派手な選挙戦だったが争点は単純

今回の訪問で、台南の民進党の蔡英文候補陣営事務所に訪問してみました。事務所内には大きいポスターが一面に張られ、当然ですが留守番担当女性しか残さず、街中を選挙カーが10台以上連ねて連呼している姿を見ると、一見激しい派手な選挙であったことは認めます。

しかし、両者の主張は「対中国スタンスは大事にする」という点でお互い同じであって、差は「中国との関係構築づくりでどちらがより有利か」という視点、それは「経済的にどちらの方が今の台湾にとって有利か」に言いかえられますが、あくまでも経済面からの対決だけだったように思えるのです。

つまり、二候補主張の違いは「中国との立ち位置の差」なのです。かつての「大陸と統一か」「大陸から独立か」という二者択一をめぐった激しい舌戦とは異なっていました。

それは行政院が2011年11月に実施した意識調査結果を、二候補が尊重して選挙に臨んでいるからです。調査結果では「統一・独立」問題について、「現状維持」を望む層が86.6%もいるのです。

大陸との関係で、今の状況を変化させたくないというのが圧倒的世論なのです。これが今までと台湾人の意識が変わった重要心理で、両候補がこの民意・世論と少しでも違うことを発言すると、支持率がすぐに動く傾向が選挙期間中続きました。


(続く)


山本紀久雄--------------------------------------------------
1940年生まれ。中央大学卒。日仏合弁企業社長、資生堂事業部長を歴任。現在、㈲山本代表取締役として経営コンサルタント活動のほか、山岡鉄舟研究家として山岡鉄舟研究会を主宰。著書に『フランスを救った日本の牡蠣 』『笑う温泉、泣く温泉 』等がある。

(山岡鉄舟研究会)  http://www.tessyuu.jp/
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清話会SJC2012年3月例会のご案内 (3月22日[木])

マスコミ情報ではわからない 
中国経済の実態とマンションバブル崩壊への道程
--現地をくまなく視察して得た情報と現状から今後を読み解く--

清話会メールニュース「小島正憲の読後雑感」でもおなじみの小島氏は、岐阜県で20年間、縫製企業を経営、その後、豪州、タイ、韓国、中国、ミャンマーで縫製工場経営、ヨルダン、マダガスカルなどの縫製工場運営に参画、香港、ニューヨークに会社や事務所を設立、そのすべてを自分の手で立ち上げてきた、海外事業展開のフロンティアの一人です。
近年は精力的に中国、アジアを中心に現地の視察に頻繁に向かい、マスコミ報道だけを鵜呑みにしていては見えてこない実態を独自のかたちのニュース配信で伝えています。
中国に関して、今年は「バブル崩壊」が起こり、それによって好調な中国経済が減速するのではないか!? とよく報道されます。これに関し、小島氏は次のように述べています。
「2012年、中国経済がマンション・バブルの崩壊によって、大きく揺さぶられることは必定である。それでも、それは、中国という国家を崩壊させることはない。中国政府が財政・金融などのあらゆる政策を駆使して、これを乗り切るからである。しかしその結果、中国は、先進資本主義各国と同様の借金大国への道を辿ることになる」。
その生の現状と、今後の予測しうるシナリオを、経営者たる小島氏独自の観点から共有していきます。
ぜひ、ご参加ください。



清話会 ■講師 小島正憲氏((株)小島衣料オーナー)
1947年生まれ。 同志社大学卒業後、小島衣料入社。 80年小島衣料代表取締役就任。2003年中小企業家同友会上海倶楽部副代表に就任。現代兵法経営研究会主宰。06年 中国吉林省琿春市・敦化 市「経済顧問」に就任。香港美朋有限公司董事長、中小企業家同友会上海倶楽部代表、中国黒龍江省牡丹江市「経済顧問」等を経ながら現職。中国政府 外国人専門家賞「友誼賞」、中部ニュービジネス協議会「アントレプレナー賞」受賞等国内外の表彰多数。


■日 時  3月22日(木) 午後5時30分~7時---講演会
               (午後7時~8時30分まで食事付の懇親会)

■会 場  ホテルメトロポリタンエドモント本館3階「光彩」
(JR「水道橋」駅西口より徒歩5分、JR・東京メトロ「飯田橋」駅東口下車徒歩5分)


■ビジター参加費  清話会会員 19,800円   
              一般の方  24,800円 
         (SJCメンバーは無料)
       (税込み、お食事・飲み物代込み) 

■お申込みは
下記を切り取り、清話会オフィスまでメールinfo@seiwakai.comにてお願いいたします。

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■ 3月22日SJC3月例会 
■ご社名
■ご担当者               
■ご参加者
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■TEL                  ■FAX
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ご質問等ございましたら、お気軽に清話会オフィスまでご連絡ください。
03-5366-0188


★清話会メールニュースで好評連載中の、「小島正憲の読後雑感」はこちら。
http://ameblo.jp/seiwakaisenken/theme-10028305790.html


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多国籍中小企業奮戦記/小島 正憲
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アジアで勝つ/小島 正憲
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激動期に勝つ“良い会社”をつくるために 第21回
部下が考えていることをどう受け取るべきか(1)

今成淳一
氏(アイオー総合研究所所長)


 部下とのコミュニケーションにおいては、「聞くことが大切である」ことを以前取り上げました。そのため、私たちは日々「何を聞くか」「どのように聞くか」「いつ聞くか」を考え、工夫をしながら行動に移してきました。その結果、部下は多くの意見を言ってくれるようになったはずです。

しかし、ここでいくつかの新たな問題が生じます。「忙しいのに時間が取られる」「意見と称して不満を言ってくる」等、実務上で様々な課題が生じてしまうのです。

 このような問題に、私たちはどう対応すべきなのでしょうか。

※聞くことに時間が取られる

 部下から意見を聞こうとしますと時間が取られます。文章にしたり、説明することが苦手な部下もいますので、そのような部下から「考えていること」を聞き出し、理解するのはたいへんです。しかしそれは仕方のないことです。たいへんだからと言って、時間を取らなかったり、相手にも分かるような「迷惑な顔」をしてはいけません。それでは「口では『意見をどんどん出してくれ』と言っているが、それは形だけで、本当は意見なんか聞く気は無いんだよ」と言っているのと同じことです。

そのような姿は組織に「本音と建て前を使い分ける」という悪習をまねくとともに、部下と上司の関係を悪化させます。そのような上司に「ついて行きたい」と思う部下はいないはずです。

 しかし、「多くの時間が取られる」というのは解決すべき課題です。そこで、「部下の意見を、いかにして効率良く聞くか」という課題として捉え、解決しなければなりません。具体的には次のような方法が考えられます。

・文書で提出させる
 →例えば、メールで提出させるという方法は多くの人が用いています。毎日メールを見るための時間を設けておけば、部下の意見を聞き、回答を出すことができます。「全員に意見を求める」といった双方向のやり取りや、掲示板を使った方法等もありますので、目的に応じて使い分けることが可能です。特に出張等が多い方にとっては有効な方法です。

・個人面談で意見を聞く
 →人事評価の時や日々の業務に関して等、個人面談を行う機会は意外に多いものです。そのような機会を使って、様々な意見を聞くこともできます。しかし、この場合は終了時間を決めておくことと、テーマを事前に決めておく等の工夫をしませんと、時間が足りなくなってしまったり、実りのない面談になってしまうことがあります。

・部下の意見を聞くための時間をあらかじめ設定する
 →例えば、「毎月、第1、第3水曜日の13時から2時間」というように設定し、テーマ毎に各自の意見を発表し合うようにすることも有効です。ブレックファストミーティングのように、特別な時間を設けて実施している組織も多いようです。その場では、「1人10分ずつ全員に発表してもらう」という方法や、「テーマを事前に決定し、希望者が事前に申告する」という方法がありますので、必要に応じて使い分けることになります。

 これらの方法は、「どれか一つを実施すれば良い」というのではなく、それぞれの組織の事情に合わせて複数実施したり、独自の工夫を実施してみてください。また、実施にあたっては、「各自が自ら考え、責任を持って発言する」「発言するにあたっては、きちんと準備をする」という習慣を根付かせるように心がけることが大切です。そのためにも私たちは「聞く」ことに責任を持って取り組まなければならないのです。

※意見ではなく、不満を言ってくる

 部下から意見を聞こうとしますと、意見ではなく不満を言ってくる方がいます。そのような時に、思わず「不満を言うのではなく、改善案を提案しなさい」と言ってしまうことがあります。しかし、そのような発言は部下に「言っても無駄だ」と思わせてしまうことがあります。

 私たちが求める「意見」とは、問題を「自分たちが改善すべき課題」と捉え、「どのように解決していくべきか」ということまで考えたものを指しています。一方、「不満」とは問題を「会社(上司)が改善すべき課題」として捉え、解決してほしいという要望を出すことを指しています。

その違いは、意見を聞いている上司にとっては明らかなのですが、言っている方にとっては混同してしまう場合があるようです。ここで問題なのは、言っている方は「会社のため」「皆のため」と思っていることです。そのため、上司が「あなたが言っているのは不満であって、意見とは言えないよ」というようなことを言ってしまうと、「私の意見は聞いてくれない」と思われてしまうのです。

そこで、関係が悪くなることを避けながら、きちんと考えた上で発言してもらえるような仕組みをつくることが必要です。

例えば、考えるべき項目全てを1枚の用紙にまとめたシートをつくることが有効です。「問題は何か」「それは誰に、どのような悪影響をもたらすか」「それが起こっている原因は何か」「その原因が起こっているのはなぜか」…「結局のところ、この問題はどのような問題だと言えるか」「この問題を解決するためには、どうすべきだと考えるか」「この問題を解決するために、あなたは何を行うか」等の項目の記入欄を設けたシートをつくり、問題点を見つけたり意見や考えを言う時には必ず使用するようにするのです。

そして、不満を言ってくる方に対して「なるほど、あなたの言っていることは問題かもしれない。そこで、このシートの全ての項目に記入して提出してもらえませんか」と言うことで、「意見を聞こうとしている姿勢」を示しながら、相手にきちんと考えることを求めることができるようになります。

もちろん、そのシートにきちんと記入されて提出されてくるかどうかは分かりませんが、考えることを習慣にすることが出来ますし、記入された内容で指導することもできるようになります。また、文章を考えることで、考えや意見を伝える力をつけることにもつながります。

 そのような工夫を行うことで、人間関係を良好に保ちながらコミュニケーションを図り、問題の解決や人材の育成に取り組むことが大切です。





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「大阪府の松井一郎知事と大阪市の橋下徹市長は8日、府と市の2月議会にそれぞれ提案する職員基本条例案について、職員同士を比較して5段階で人事評価する「相対評価」を盛り込む方針を決めた」と、読売新聞のサイトで先ほど報道されました。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120209-OYT1T00083.htm

昨年11月のダブル選挙で当選してから3ヶ月あまり。大阪府民・市民はもとより、国民、そして政治家も橋下氏にエールを送り、いまや待望される次のリーダーの最右翼にいる感もあります。

橋下氏の政策やメッセージが共感を得ている、ということももちろんでしょうが、橋下主義(ハシズム)とも呼ばれる彼のリーダーシップが、閉塞感漂ういまの日本人の心に響いている、ということも大きいと思われます。

1月15日、テレビ朝日系の「報道ステーションSUNDAY」で、橋下氏と『橋下主義(ハシズム)を許すな!』を共著した山口二郎氏(北大教授)が論戦をたたかわせましたが、橋下氏の「一方的勝利」で終わった感があることがネット上では話題となりました。

大西宏氏は、「反橋下キャンペーンを行った人たちは共感をえることもできず、また非力なのか、個別の問題を取り上げ批判するしかできないのか」に関心を持った、と述べます。


反橋下市長の人たちがなぜ共感されず非力なのか(大西宏氏、BLOGOS)
http://blogos.com/article/29538/


「山口教授たちが決定的に間違ったのは、橋下市長批判をすることはいいとしても、政治に強く関与してしまい、本来の時代を客観的に見ようとするポジションをあっさり放棄してしまったことでした。選挙のさなかに「ファシズム」を意図的に連想させる「ハシズム」を使ったキャンペーンに加担してしまったのです。
ほんとうにファシズムなのだろうか、その批判と現実のギャップを多くの人が感じたのだと思います。」

「しかも、結果として、既成政党や職員組合、また日教組、さらに既得権益を守ろうとした人たちから政治利用された、あるいはすすんで協力してしまったのです。多くの人たちが矛盾を感じてノーをつきつけた古い殻、その矛盾を温存しようとする古い体制側にまわってしまったのです。そんな主張が共感を呼ぶわけがありません。」

「橋下市長が指摘していたように、批判する側は、なにの変革への具体的なビジョンを示さず、言葉を弄んで批判だけしているように感じてしまうのです。結局は古い殻を改善はしても壊すなという主張にしか聞こえてこないのです。」

池田信夫氏も、この様子を「ひとことで言うと、山口氏はサンドバッグ状態である。それもグローブを装着して身構えているボクサーの前に顔を突き出して「殴ってください」と言ったようなものだ」と振り返り、橋下氏の政策に批判点はあるとはしつつも、以下のように述べています。

「彼らは橋下氏を「新自由主義」と見て攻撃しているのだが、よくも悪くも橋下氏にはそんなイデオロギーはない。彼は単に行政の非効率に怒っているだけだ。」

「橋下氏の動機はイデオロギーではなく、何も決まらない日本の政治への怒りだと思う。」


山口二郎氏は何を間違えたのか(池田信夫氏)
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51768741.html


田原総一朗氏は、1月27日深夜に「朝まで生テレビ!」で「激論!大阪市長“独裁”・橋下徹”は日本を救う?!」を放送した際、「『反橋下』派は弱かった。討論は橋下さんがはるかに優勢で、『反橋下』派が橋下さんを困惑させることはまったくなかった」と述べ、「なぜ、橋下さんに批判的な文化人や学者は、議論すると負けてしまうのか」、その理由を以下のように挙げています。

「なによりも、日本のインテリはまだ『左派』の影響が強い。そしてインテリほど選挙では野党に投票してきた。以前なら社会党や共産党を応援してきた。
要するに体制が嫌いなのである。『反体制』が正義だと思っているのかもしれない。
メディアも同様である。」

「しかし問題なのは、批判だけで終わってしまい、次がないのである。
だから討論で橋下さんが相手の批判を受けて『では、あなたならどうしますか』と問うと、対案が出てこない。そこで討論が終わってしまうのである。
これは日本の政治と同じ構造である。」


「反橋下」の知識人はなぜ議論に勝てないか?(田原総一朗氏)
http://www.taharasoichiro.com/cms/


とはいえ、やはり橋下氏の政策や言動を冷静に見ていくスタンスは必要でしょう。
問題なのは、大西良雄氏が以下に言うように、その人気や勢いに安易に乗っかろうとする勢力がいかに多いことか、という点かもしれません。

「もっと冷静に橋下氏の立ち位置と政策を吟味したほうが良いのではありませんか。ましてやその吟味もせず、選挙に勝つためだけに「新党」(旧党の間違いでしょう)を作り、橋下氏にたかる「シロアリ」になろうとする古い古い政治家など早々にご退陣願いたいと思います。 」


砂上の楼閣「橋下人気」にたかる可哀想なシロアリたち(大西良雄氏)
http://www.quon.asia/yomimono/business/oonishi/2012/02/03/3035.php




報道ステーション SUNDAY-20120115-橋下vs山口(1/2)
http://www.youtube.com/watch?v=8axj-unbdbs

報道ステーション SUNDAY-20120115-橋下vs山口(2/2)
http://www.youtube.com/watch?v=21f_3QlOt1s

橋下 徹 オフィシャルウェブサイト
http://www.hashimoto-toru.com/





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街角ウオッチング128号
台湾総統選挙から日本を考える・・・その一

山本紀久雄氏(経営ゼミナール代表)


映画『山本五十六』

太平洋戦争70年目の真実、というサブタイトル付きの映画『山本五十六』を観ました。

アメリカとの開戦に反対しながら、連合艦隊司令長官として、戦いの先頭に立たねばならぬ状況に陥った、その苦しい立場がよく描かれている映画でした。

だが、強く印象に残ったのは当時の日本国民の世論でした。殆どの国民が「日独伊三国同盟」締結と、「日米開戦」に賛成しており、また、その軍事的精神性世論を煽る新聞社論説主幹が度々登場し、これらが昭和20年までの日本人実態であったのだと考えさせられました。

今では、日本人の殆どが「あの戦争ほどバカバカしいものはなかった」と痛切に反省していますが、当時の世論は戦争への期待に満ち溢れていたのです。いわば日本人のアイデンティティーは軍国主義だったわけで、それは大変怖いものだと改めて思いました。

台湾は別名フォルモサFormosa と呼ぶ

今年の一月は昨年一月に続き台湾に行きました。

この台湾が世界の歴史に登場するのは大航海時代のことです。

15世紀も終わろうとする1492年、コロンブスがアメリカ大陸を発見し、それから数年後の1498年には、ポルトガルのパスコ・ダ・ガマが、アフリカ最南端の喜望峰をまわって、インドにたどり着いた大航海時代、西ヨーロッパ諸国は競って未知の世界への探検、植民、貿易、布教活動に勢力を注ぎ、世界地図を大きく塗り変えていったのです。

その過程で、台湾もポルトガル人によって発見されました。台湾付近の海域を航行中の船員が、緑したたる美しい島影を目のあたりにして、「Ilha Formosa!(イラ・フォルモサ!)」と感嘆の声をあげたことに始まります。ポルトガル船の種子島漂着の翌年、つまり1544年のことと推定されています。

Ilhaとは島、Formosa とは麗しいという意味で、すなわち「麗しき島」となります。もっともポルトガル人は、航海の先々で美しい島を見るたびに、「イラ・フォルモサ!」と賞賛して、その島の名としてきたので、アフリカ、南アメリカ、アジアの各地には10を越す、この名の島があったとされますが、しかし、今日ではフォルモサは台湾をさす固有名詞となっており、とくに欧米諸国では台湾を Taiwan ではなく、フォルモサFormosaと呼ぶこともしばしばです。

台湾からいただいた年賀状

その台湾で今年の正月を過ごした二人から年賀状をいただきました。

一人は若い女性で、2011年は中華民国建国100周年、恒例の大晦日101カウントダウン花火、これは高さ509.2m、地上101階、地下5階の台北101ビルの周り360度に、計1,800基の発射台が設けられ打ち上げられるもので、最高ビルの尖端部の508メートルまで達する迫力は圧巻だったと書かれていました。

もう一人は中年男性で、街中に溢れる日本文化に圧倒されたと記されていました。ファミリーマートやセブンイレブン等の日系コンビニがあり、店内には日本の商品が日本語パッケージのままでたくさん売られ、レストラン始め多くの日本企業が進出しているとの実態報告内容でした。

清話会
その通りでして、夜市に行くと屋台からJ-POP(ジェイポップ・特にジャニーズ系やAKB48)が流れ、車は圧倒的にトヨタ車が多く、日本人が経営している鰻「肥前屋」には毎日長蛇の列であり、東日本大震災義援金を世界で一番寄付してくれたように、台湾は「親日」感情に満ち、通訳してくれた男性は「日本人に生まれたかった」というほどの日本ファンでした。台湾では日本好きの人を、ここ10年くらい前から「哈日族ハーリーズー」と呼ばれています。

それにしても欧米ライフスタイルが浸透した現代、クリスマスにニューイャー、さらに旧正月と、わずかひと月あまりの間に三つのビックイベントが迎えるのですから、祝う側も大変だろうと、台湾人に同情したくなります。

留学生殺人事件

ところで、1月5日に東京都台東区のマンションで発生した、台湾人留学生女性二人の刺殺事件、犯人は同じ台湾留学生の男が9日に警察に捕まり、任意同行中に隠し持っていたナイフで首を刺して自殺したことが、台湾のマスコミトップ記事で報道されました。

最初に、この事件が報道された際、台湾の一部マスコミでは「日本の安全神話崩れる」と、犯人が日本人だと示唆する報道内容で、この背景には同国人同士の犯罪と思いたくない心理が潜んでいると判断しますが、事実は留学生仲間での恋愛のもつれからの事件でした。

しかし、この台湾人犯人が捕まる前、台湾通訳男性に「犯人はどうしているのだろう」と尋ねると「もう自殺していますよ」の明快な答えに「エッと」ビックリしました。

結果は、その通り自殺ということになったので、再び「どうして自殺だと分かっていたのか」と聞きますと「お金ですよ。生き残ったら莫大な賠償金を支払わねばならず、若い本人に負担能力がないので、両親に降りかかって、金銭面で迷惑をかけるのを防ぐには自殺しか方法がないですよ」という、これまた明快な回答で、ここで改めて台湾人の経済合理性の一面を見た感がしました。




山本紀久雄--------------------------------------------------
1940年生まれ。中央大学卒。日仏合弁企業社長、資生堂事業部長を歴任。現在、㈲山本代表取締役として経営コンサルタント活動のほか、山岡鉄舟研究家として山岡鉄舟研究会を主宰。著書に『フランスを救った日本の牡蠣 』『笑う温泉、泣く温泉 』等がある。

(山岡鉄舟研究会)  http://www.tessyuu.jp/
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先見経済2月号


■特集
清話会
女性起業家
~起業の先にある社会のかたち~



清話会



★紺野 千寿子氏
(一般社団法人日本ハンドメイド協会 代表理事)
★吉川 稲美氏
(株式会社吉香 代表取締役社長)
★温井 和佳奈氏
(株式会社ブルーミング・ライフ 代表取締役)


■先見TOP interview
暗闇が育む、助け合う人の心


清話会


★金井 真介氏
(Dialog in the Dark Japan 代表)
★山口 哲史氏【聞き手】
(株式会社プロ・アクティブ 代表)



■シリーズ・この国の未来
思想家・林雄二郎が遺したものを役立てる



清話会


★橘川 幸夫氏
(株式会社デジタルメディア研究所 代表)
★田中 克人氏【聞き手】
(国民政治研究会 理事長)


■清話会セミナー講演録
日本を支える原動力を問う
渡部 恒三氏
(衆議院議員)

自然の豊かさを庭園として届ける
小川 治兵衞氏
(造園植治 11代当主)

暴力団からいかに会社を守るか
清野 憲一氏
(東京地方検察庁 検事、元警察庁 暴力団排除対策官)

法典整備に尽力 山田顕義の生涯
一坂 太郎氏
(萩博物館 特別学芸員、山口福祉文化大学 特任教授)


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連載陣はこちら!


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1938(昭和13)年、各界を代表するオピニオンリーダーの執筆協力を得て第1号を出版して以来、時代を先見するビジネス誌として幅広い支持を得てきた『先見経済』。
2011(平成23)年1月号をもって通巻3233号を数えます。同11月には発誌面を大リニューアル。毎月1日発行。
ぜひお手にとってご覧ください。


【 先見経済の5つのポイント! 】

テーマは「経営に気づきと新たな価値を」
各界のオピニオンリーダーの連載を多数掲載!
東京・大阪にて毎月開催「清話会セミナー」講演録も収録!
激変する社会情勢、政治・経済の今とこれからに鋭く切り込みます!
経営者の経営判断、社内外のコミュニケーションにも役立ちます!


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「震災から一年、改めて見直す
      企業のための防災対策」

~実行可能な対策を確実に立てるために

東日本大震災から一年。またいつ来てもおかしくないとされる首都圏大地震や津波など、災害に対する備えを、理想ではなくどう具体的に実行するか。また、必要性はわかっていてもよくわからないとされるBCPを実行に移すにはどうしたらよいのか。
具体論を解説する。


 清話会 ■講師
 五十嵐博一氏(ファイブ・コンサルティング代表)

1964年生まれ。早稲田大学卒業後、清水建設(株)入社。阪神大震災直後の神戸では数々の復興工事を担当。被災地で多くの経営者と知り合ったことがきっ かけとなり、経営コンサルタントに転進。建設現場で培った経験に基づき、共に考え共に悩むコミュニケーション重視のコンサルタント。各自の気づきと話合い を通し、成功する戦略を提案する参加型セミナーが好評。『建設業 残された選択肢』『生産管理クイックマスター』など著書多数。(財)建設業振興基金 建 設業経営支援アドバイザー、東京商工会議所 経営・技術強化支援エキスパート、NPO建築技術支援協会 会員を兼務。


■日時  3月27日(火) 14:00~15:30

■会場 お茶の水ホテルジュラク中2階「白鳥」
   (JR御茶ノ水駅 聖橋口より徒歩2分)



■参加費 (清話会会員システム はこちら

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『革命いまだ成らず 上・下』 
 譚 璐美著  
新潮社  2012年1月20日

副題 : 「日中百年の群像」
帯の言葉 : 
上 「日本に学べ! 明治維新に倣った近代化を夢見て、中国の志士たちは日本を目指した」
 「孫文を救え! 列強に蹂躙される隣国の革命家を、日本の壮士たちは命がけで助けた」



孫文の遺言の名文句を題名にしたこの本は、清末の戊戌の政変から孫文の死までを舞台として、康有為や梁啓超、そして孫文、黄興、宋教仁、汪兆銘、袁世凱などの多彩なスターを登場させている。また日本の梅屋庄吉、宮崎滔天、犬養毅などとの関係も克明に描き出している。しかも複雑な時代の変遷を、孫文を縦糸にしながら、実にわかりやすく書いてあり、辛亥革命前後の歴史が手にとるようにわかる。ぜひ多くの人に読んでもらいたい「上・下2巻」である。

浅学な私は、この本から多くのことを学んだ。ことに私が注目したのは、革命を目指す孫文が、その人生のエネルギーの大半を資金集めに費やしていたという点である。海外華僑の多くがそれに呼応して、資金を供与し続け、中には没落してしまった者もあるという。日本の梅屋庄吉、宮崎滔天なども、家財を投げ打って孫文を支援した。
孫文は合計10回も武装蜂起に失敗し、そのつど資金難に見舞われ、自らの三度の食にも事欠く事態に陥ったこともあるという。
中華民国の建国初期にも財政難が最重要課題であり、その間の事情を譚璐美氏は、「武昌蜂起が成功したにも拘わらず、孫文が中国へ直行せず、わざわざ地球を半周して各国訪問を続けたのは、列国からの政治的干渉を牽制するためであったが、実はそれ以上に、新国家の建設資金を調達することが重要な目的であった」と書き、宋教仁との比較においても、「孫文をよく知らない人々にとっては、強烈なカリスマ性と資金の調達能力は、何ものにも替えがたい魅力だと映った。それは宋教仁がどう逆立ちしても、おいつかない部分である」と記している。

さらに譚氏は、次のような孫文の演説、「国家は大事業をしようとすると、資本が必要になり、外債に頼らざるを得ない…今日、外債は害毒のように毛嫌いされるが、外債を受け入れず生産にも着手しないほうがむしろ害がある…今日、共和制が実現したからには、自由な外債を実施し、産業を振興させるべきであろう。無論、資本家の出現による弊害は防がなければならない」を紹介し、孫文が「中国に根強い外国資本導入に対する警戒感をゆるめる一方、外国の侵略的な干渉には警戒する考えをしめした」と書いている。これを読んで私は、孫文のこの考えが鄧小平氏の「社会主義市場経済」の先駆のような気がした。

そして譚氏は最後に孫文が行き着いた先について、「日本に“満州”の依託管理をまかせる条件で革命資金を得ようとして失敗し、欧米列強は袁世凱を支持する姿勢を見せる中で、最後の拠りどころは、“社会主義”という学説を実践しようとしているロシア以外にはないと、考え始めていたのかもしれない。やがて“ロシア革命”に成功したソビエトの資金援助を得て、広東に孫文自身の軍政府を設立することを考えれば、彼の頭の片隅に、この時期、“社会主義”への好印象と一種の憧れが芽生えはじめたといってもよいのではないだろうか」と、書いている。
たしかにこのようにして孫文が、最後の資金源としてソ連との接点を深めたと考えれば、孫文の社会主義ソ連への急傾斜がよく理解できる。

最後に譚氏は、「振り返れば、誰からも好かれ、勇気と胆力を持った豪傑の黄興はすでにこの世にいない。議会制による国会運営こそ民主主義の真髄だと確信して、命がけで奔走した国民党の実質的な党首・宋教仁は凶弾に倒れた。軍人で共和制を実施した近代思想の持ち主・雲南都督の蔡鍔はすこぶるつきの美男子だった。そして蔡鍔の師であり、人並み外れた知性と教養を持ち、近代国家の根幹を経済的発展だと看破した梁啓超も、忘れてはならない」と書き、彼らを賞賛している。
彼らの活躍振りについては、ぜひ本文をお読みいただきたい。

また譚氏は、膨大な資料を徹底的に読み込み、実証的にこの本を書いているが、同時に想像をたくましくして、自説を披露している。たとえば、孫文の遺言は白紙委任状であった可能性もあり、それが当時まだ無名だった蒋介石を歴史の舞台に登場させた可能性があると書いている。その真偽や如何に。この譚氏の大胆な推測を読みながら、ふと私は最近聞いた、満州研究家の先生の「当時、日本政府は進駐先にまず新聞記者と写真屋を送り込んだ」という話を思い出し、同時に梅屋庄吉が写真屋であったことに思いを重ねた。しかしたとえ動機がどうであれ、梅屋はきっと孫文の魅力にとりつかれ、私財を傾けてしまうまで支援したのであろうと、推測を試みた。

なお、本文中に、義和団事件の賠償金放棄について、各国のそれぞれの対応が書き連ねてある。各国のその時代の背景を描き出しており、きわめておもしろい。またその放棄方法が各国とも、当時の金と銀の本位制の間で、相当混乱していた様子が描かれている。さらに、すでにこのころ、欧米各国も財政難に陥っており、国家運営を国債の発行に頼っていた現実が浮き彫りにされている。その姿は、現代世界の先進資本主義各国の財政不安とまったく同様である。しかもその行き着く先が、世界恐慌と第2次世界大戦であったことは、現代世界に生きる我々は、反面教師として深く学ぶ必要がある。

譚氏は吉野作造について、本書で、「新時代の担い手となった吉野作造は、実はかつて袁世凱の顧問であったにも拘わらず、中国共産党の李大釗と相通じるほどに急変し、大正デモクラシーの時流に乗って、“民本主義”を唱えて歴史に名を残した」と書いている。私は、ここにも変節・転向して人生を全うした1人の人物がいることを知った。



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清話会  評者: 小島正憲氏 (㈱小島衣料オーナー )

1947年生まれ。 同志社大学卒業後、小島衣料入社。 80年小島衣料代表取締役就任。2003年中小企業家同友会上海倶楽部副代表に就任。現代兵法経営研究会主宰。06年 中国吉林省琿春市・敦化 市「経済顧問」に就任。香港美朋有限公司董事長、中小企業家同友会上海倶楽部代表、中国黒龍江省牡丹江市「経済顧問」等を経ながら今年より現職。中国政府 外国人専門家賞「友誼賞」、中部ニュービジネス協議会「アントレプレナー賞」受賞等国内外の表彰多数。

●小島正憲氏の「読後雑感」 これまでの連載記事はこちら!
http://ameblo.jp/seiwakaisenken/theme-10028305790.html


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