清話会

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激動期に勝つ“良い会社”をつくるために     小島正憲の「読後雑感」



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■大阪研修会■
必聴!企業存続のための人財育成!
「人材が人財に育つノウハウを学ぶ」
----全社員が社長の考えを理解し会社全体のベクトルが揃う仕組み


◆企業が継続するために経営方針を社員全体がその立場で理解し共有し自ら考えて行動し結果を出す「人財」創りを学びます
◆どうせやるなら“愉しく”やろう!  
◆1年~3年で辞めない社員の作り方
◆「自創経営」とは、経営トップが経営計画を実現させるための独特の緻密なノウハウです。経営幹部はもちろん、社員一人一人がワクワク仕事を行ないながら目標を達成できる“仕組み”が織り込まれています。 
◆「従来の成果主義・業績管理の経営手法」とは全く異なります

■講 師 上野 徹氏 (エムエヌ・オーツー 代表)


1953年山口県山陽小野田市出身。関西学院大学卒業。「自創経営」の創始者であり、西尾レントオール株式会社で常務取締役を務めた経験を持つ東川鷹年氏に師事。東川氏が構築した画期的な人材育成システムを間近で体験し、その教えを基本にした上野氏独自の楽しく目標を達成する仕組みづくりに取り組んでいる。

■日 時  2016年 10月19日(水) 14:00~15:15

■会 場  関西文化サロン(阪急グランドビル19階)  

 

■参加費 (清話会会員システム はこちら
  ・正会員、法人会員、フルパック会員、セミナー会員・・・無料

 

   (会員証1枚につき、2名まで無料でご参加いただけます)

 

  ・上記会員同伴者、購読会員・・・10,000円(税込)
  ・一般の方・・・15,000円(税込)
    
■お申込み 下記を切り取り、清話会オフィスまでメール info@seiwakai.com  にてお願いいたします。


------キリトリ-----------------------------------------
■2016年10月19日 清話会研修会【大阪】参加希望
■会社名
■ご担当者              
■ご参加者
■ご住所 〒
■TEL               
■FAX
------------------------------------------------------
ご質問等ございましたら、清話会関西支局オフィス までご連絡ください!
TEL 06-6258-3338



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「混迷を深める経済の行方」
 ----英国EU離脱決定後の世界地図


英国のEU離脱決定後、株価大幅下落、1ドル100円を割る勢いの円高となり、リーマンショック級の世界的経済混乱が起きる可能性も指摘されてきた。他のEU国への波及でさらなる政治・経済の混乱が起きるのか、欧州の動きには今後も目が離せない。欧州の最新の動きと、経済動向見通しにつき、欧州経済の専門家である伊藤氏に聞く。

■講 師   伊藤さゆり氏(ニッセイ基礎研究所 経済研究部 上席研究員)


早稲田大学政治経済部を卒業後、同大学大学院商学研究科修士課程を修了、日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)に入行。91年よりニッセイ基礎研究所に移り、2013年より現職。欧州経済を専門に研究を続けている。早稲田大学大学院 商学研究科非常勤講師を兼務、テレビ・新聞等のメディアにも多数出演している。

■日 時  2016年 10月17日(月) 14:00~15:20 (講演・質疑応答) ※時間注意

■会 場  日本外国特派員協会会議室
(有楽町電気ビル北館20階)
  
  (JR「有楽町」駅日比谷方面出口よりより徒歩1分、東京メトロ「日比谷」駅A3出口より直結)

■参加費  
・清話会会員・・・無料
・一般の方・・・事前予約 10,000円/当日 15,000円/学生 3,000円


■お申込み 
下記を切り取り、清話会オフィスまでメール info@seiwakai.com  にてお願いいたします。

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■2016年 10月17日 清話会講演セミナー【東京】参加希望
■会社名
■ご担当者              ■ご参加者
■ご住所 〒
■TEL                 ■FAX
------------------------------------------------------
ご質問等ございましたら、
お気軽に清話会オフィス までご連絡ください!

TEL 0120-181-334


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「大和魂に火をつけよう」
----日本のスイッチを入れる


日本には色々と問題があるけども、まだ捨てたものではないはずだ。しかし、社会の制度疲労と経済の不況、独立自尊の精神と倫理・道徳の喪失、近代史の未総括と拝金主義の蔓延がこの国の未来を蝕んでいる。
だが、直接的に問題を作りだしているのは我々日本人自身だ。一人ひとりが気付きを得て、意識を変えて問題と向き合いつつ、社会全体に仕事と希望があふれ、死生観をもち頑張る者が報われる社会を作っていきたい。そのための指針「国是十則」を示しながら、若き活動家が日本のビジョンを参加者と分かち合う。

■講 師  神谷宗幣氏((株)グランドストラテジー代表取締役、龍馬プロジェクト全国会会長)
1977年福井県生まれ。関西大学文学部・関西大学法科大学院卒業。29歳で吹田市議会議員に当選(2期、副議長まで務め、衆議院選挙のために辞職)。2009年「龍馬プロジェクト全国会」を発足し、会長として現在二百数十名の会員を束ねる。13年にはインターネットチャンネル「CGS」を開設し、政治や歴史、経済をテーマに番組を配信。現在、大阪府吹田市を拠点に活動中。予備自衛官三等陸曹、一般社団法人日本歴史探究会理事長を兼務。著書『大和魂に火をつけよう』『政の哲学』など。

■日 時  10月19日(水) 16:00―17:00(講演)  ※時間注意
 ★17:00-18:00 神谷氏を囲む懇親会を開催します。ビール、日本酒、おつまみ等お出しします。参加費 1,000円にて。ぜひご参加下さい。
 (購読会員、一般の方の懇親会のみの参加はNG)

        

■会 場  レ・ビューロー新橋駅前セミナールーム (新橋駅前ビル1号館6階)
       (JR、地下鉄銀座線、都営浅草線「新橋」駅 銀座口〔北口〕より徒歩1分)


■参加費 (清話会会員システム はこちら
清話会会員(会員証お持ちの方)・・・無料
一般の方・・・事前予約10,000円/当日15,000円/学生3,000円

■お申込み 

下記を切り取り、清話会オフィスまでメール info@seiwakai.com  にてお願いいたします。

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■2016. 10月19日 清話会講演セミナー【東京】参加希望
   ・懇親会(参加費1,000円)  参加   不参加
■会社名
■ご担当者              ■ご参加者
■ご住所 〒
■TEL                 ■FAX
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ご質問等ございましたら、
お気軽に清話会オフィス までご連絡ください!

TEL 0120-181-334

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清話会主催 東京ぶらり散歩 第19回
文京区関口界隈の歴史と文化を訪ねる
----椿山荘内レストランでの優雅なランチ付

鳩山会館のある音羽界隈から少し足を伸ばすと関口界隈。椿山荘、カトリック関口教会に始まり、講談社 野間記念館、和敬塾、永青文庫、蕉雨園、芭蕉庵といった近現代を代表する歴史的な建造物が、一角に多く集積しております。

松尾芭蕉が1677年(延宝4年)から3年間この地に住んだとされ、芭蕉庵、蕉雨園などの施設があるほか、山縣有朋が西南戦争後1878年に購入した椿山荘、丹下健三氏の設計で1964年に竣工した東京カテドラル聖マリア大聖堂、2000年に設立された講談社 野間記念館など、重層的に歴史の折り重なる関口界隈を訪ねます。
★ぜひご参加下さい。

■第19回 2016年9月29日(木) 9:30am カトリック東京カテドラル関口教会前集合(東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」〔出口1a〕より徒歩15分)

●スケジュール(予定) (徒歩で移動します)

  9:30-10:00 東京カテドラル聖マリア大聖堂、ルルドの洞窟等を見学
 10:10-10:40 講談社 野間記念館見学
 10:50-11:10 和敬塾、永青文庫、蕉雨園見学(外観)
 11:10-11:25 芭蕉庵見学、休憩
 11:30-12:15 椿山荘庭園内見学(三重塔、幽翠池、七福神、古香池等)
 12:15-13:30 椿山荘「ザ・ビストロ」にて昼食
 13:30     現地解散

■東京カテドラル聖マリア大聖堂……カトリック関口教会の聖堂。1899年建造の木造の聖堂は戦災で消失、64年に丹下健三氏設計により完成、十字架状のトップライトがコンクリート打放しの壁面に白色の光をもたらし、モダニズム建築として20世紀教会建築の最高峰として世界的に評価されています。空から見ると建物全体が十字架の形をし、内部には柱が一本もありません。

■講談社 野間記念館……講談社創業90周年事業の一環として 2000年4月に設立。 展示品は、創業者・野間清治氏が収集した美術品を主体とする「野間コレクション」、明治から平成にわたる「出版文化資料」、村上豊画伯の「村上豊作品群」の3つに大別されます。

■椿山荘……山縣有朋が西南戦争の功で与えられた年金で1878年(明治11年)に購入、自分の屋敷として命名しました。48年に藤田興業の所有地となり、52年より結婚式場として営業を開始しました。庭園では、季節の植物、史跡等を鑑賞でき、三重塔は国の登録有形文化財に登録されています。

●説明・案内は、東京シティガイドクラブのガイドの方が行います。

■第19回参加費 
・清話会会員  10,980円 (施設入園料、昼食代、タクシー代、税込)  ※同伴の方も同価格になります。 
・一般の方  14,980円 (同上)   

★定員20名、申込み締切り9/26(月)

■お申込み
下記を切り取り、清話会オフィスまでメール
info@seiwakai.com にてお願いいたします。

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■2016年9月29日  東京ぶらり散歩 第19回 
■会社名
■ご担当者               
■ご参加者
■ご住所 〒
■TEL                  ■FAX
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ご質問等ございましたら、お気軽に清話会オフィスまでご連絡ください。
03-6402-3882



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小池浩二氏の [プレイングマネージャーの仕事術] シリーズ (7)
「チームに向かうべき方向と目標の提示する部門方針」

小池浩二氏(マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)

■方針とはレール


方針とはレールです。
電車と車で目的地に目的通りに行くためには、電車のほうが確率は高い。

それは電車にはレールがあるからです。車は幾ら自分が気を付けてもぶつけられるし、渋滞があれば目的通りには行けません。
方針の種類にはいろいろありますが、代表的なものは会社全体の経営方針と部門単位の部門方針です。

経営方針とは「今年1年間どのような方向性を持って戦うか」を各部門・全社員が迷わないようにレール敷くことです。これを形にしたのが経営計画書です。

この経営方針を受けて、各部門ごとに3ヶ月単位で具体的にチームで実践することを示すのが部門方針です。

この方針がないと目標はあっても、チームは進むべき方向性を見失い、各人で判断して仕事をするしかなく、チームとしての統一体としての力が発揮できません。

この部門方針は目に見えないものです。だから方針とは、まるで生き物であるかの様に丁寧に水をやり、陽の光を当てなければすぐ枯れます。

つまり、チームに向かうべき方向と目標の提示し、互いに目標の共有化していくことがチームリーダーとして必要となります。

■方針のつくり方とメンバーへの浸透のさせ方

方針というものは、文字で書けば簡単です。

よく、模造紙に書いて掲示する会社があります。掲示して浸透するかというとなかなか浸透しないことが多い。浸透しない要因はいろんな背景がありますけれども、その中の一つはスタート地点の誤りがあります。

例えば今期の経営方針を「スクラップ&ビルドで新経営体質づくりのスタート」としましょう。
「スクラップ&ビルドで新経営体質づくりスタート」と言われて、「あっ、わかりました。自分たちはこれをやればいいんですね」と、すぐにピンとくるチーム集団ならよい。

しかし、これがなかなかピンとこないのが現実。だから、その経営方針を受けてこれからの3ヶ月間で自分の部門では何をやらないといけないかをまず考えなければいけません。

これが部門方針で部門長とナンバーツークラスのほうで考えます。
しかし、これだけでは現場で経営方針だけがどうしても浮いてきます。経営方針の考えを実践していくのは、社長だけではなく、リーダーだけではありません。

全社員で実践していくわけです。次に重要な過程は部門長とナンバーツークラスの方で考えた部門方針を誰が、何を、いつまでに、どのような方法でやるのかをチームメンバー全員で考えて、役割分担を図ることです。

この過程をたどらないと経営方針は全社員に浸透しません。だから全社員を巻き込んで作成し、運用していくことがポイントになります。

チームリーダーの方は、部門の方針というものを必ずつくり上げ、それを理解させ、浸透させていく役割があります。

■部門方針マネージメントのポイント

この部門方針マネージメントのポイントは、
① 会社の今年度の方針と目標を理解させる
② 四半期ごとに自部門の業績を決めるポイントを検討していく
③ 自部門の四半期ごと方針をメンバーに理解させ、浸透させる
④ リーダーとしてメンバーに対して目標の重要度・優先順位を明確にしていくこと
⑤ 自部門の四半期毎方針を実現するために、各メンバー毎に何を重点とさせるかを考えさせ決めていくことです。

部門内でやるべきことはたくさん出てきます。
ただ、その重要度、優先順位を明確にしてあげないとやれるところからやっていく発想では成果は上がりません。

チームの四半期毎の目標・方針を実現するために、各メンバー毎に何を重点とさせるかを考えさせ、決めさせること。
そして、向こう三ヶ月間はチームとしてこういうことをやっていきます。
そのとき、田中さんは、こういうことを重点としてやってくれ、鈴木さんはこういうことをやってくれと考えさせて、きちんと決めているかどうかであります。

業績をつくる黄金法則の部門方針から下のレベルになっていくと、必ず参画させるということが非常に重要になります。

自分は何をすればいいのかを常に考えさせること。そのためには巻き込んで考えさせていくことがポイントになっていきます。



★小池浩二氏の著書『プレイング・マネジャーの仕事』出版を記念して7/22(横浜)時間13:30-16:30、特別セミナーが開催されます。

参加費無料です(定員に達し次第、締切)。
下記よりお申込みいただけます。ぜひご覧ください。

「実践型で業績を上げる プレイングマネージャーのつくり方」
----21世紀型の中小企業の新しいチームのあり方を提案します!!

http://bit.ly/25MS35v


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■ 小池浩二氏 (マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)

実践に基づいた「中小企業の基礎打ち屋」として、中小企業成長戦略のシステムづくりを研究。これまで500社以上の中小企業経営に関わり、経営診断、経営顧問、研修等を実践。多くの経営者から「中小企業の特性と痛みをよく理解した内容」と熱烈な支持を得ている。


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         筆者 小池浩二氏が
【プレイングマネージャーの仕事術】の概論を
YouTubeで説明しています

     http://www.m-a-n.biz/8-1-0.html  




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【特別リポート】 
台湾の老人用デイケアー施設を見学して

日比恆明氏 (弁理士)

過日、縁あって台湾にある「玉蘭荘」という老人用デイケアー施設を見学することができました。外国まで出掛けてデイケアー施設を見学する必要があるか、という疑問もあるでしょうが、ここは少々特異な施設であるため報告いたします。

まず、台湾の老人問題について簡単に説明すると、台湾でも日本と同様に高齢化社会になっており、政府は老人問題に直面しています。年金制度については、全国民が加入しなければならない「国民年金保険」は2008年より開始が始まったばかりで、本格的な給付はこれからとなります。

従来から台湾には軍人年金、公務員年金という制度は存在しており、これらの年金は極めて優遇された制度です。軍人、公務員が退職した際に受け取る退職金を年金基金に原資として預けると年9%という高利回りで運用され、その配当が年金となります(当然、赤字になるため税金で補填することになるのですが)。このような厚遇策は軍人、公務員に国民党関係者が多く働いていたことが要因のようです。

一般国民に向けては老齢年金という制度があり、掛け金をかけずとも65歳以上であれば月3千元(約1万円)が支給されています。その昔、日本でも国民年金制度が始まった時には似たような暫定措置がありました。しかし、月3千元では、物価の安い台湾でも老人一人が生活することはできません。すると、老後の蓄えが無い台湾の老人はどうしたら生活できるか、と言えば、子供の支援に頼るしかありません。しかし、日本と同様に、台湾でも若い人達の収入が低下しており、老人を家族の一員として生活の面倒をみることが困難になっています。

私の知っている90歳の老婆は、息子二人が老母の面倒をみることになりました。しかし、長男と次男が台北と高雄に住んでいるため、2ヵ月毎に長男と次男の家を交代することになりました。このため、老婆は2ヵ月毎に台北と高雄の間を高速バスで行き来しています。90歳になった老婆が高速バスに揺られて、一人で移動せざるを得ないのは、何か寂しさを感じさせるものがあります。この老婆は息子二人が面倒を見てくれるという保証を受けることができたのでまだ幸せかもしれません。台湾では年金制度が未発達のため、実際にはもっと悲惨な事例があるかと思われます。

次に、介護保険ですが、台湾では来年2017年度から制度が開始されるようです。日本の介護制度を真似したような内容らしいのですが、介護の質がどのような内容なるかは未定のようです。台湾には、既に民間の老人ホーム、介護施設があるのですが、施設利用費は物価に比べて高く、利用者は少ないという話を聞いています。

台湾での老人政策は、日本のそれと比べると遅れていますが、それを笑うことはできません。日本でも20年ほど前は似たような社会環境でした。むしろ、台湾は東南アジアの諸国に比べると年金、介護の制度は進んだものであり、老人問題に真剣に取り組んでいるのです。

さて、今回訪問した「玉蘭荘」は台北駅と台北101展望台の間に位置し、台北駅からタクシーで15分程の距離にありました。このデイケアーの施設は雑居ビルの4階にあり、約150平米の広さです。毎週、月曜日と金曜日がデイケアーの日で、午前10時から午後3時まで高齢者が集まって活動しています。それ以外の平日は、この施設まで来れない高齢者のためにボランティアが訪問介護をしているそうです。

   この施設でのデイケアーは無料ではなく、入口では受付が参加費を徴集していました。しかし、1日の参加費は会員なら100 元(約350円)であり、多分に名目的なものです。「玉蘭荘」の運営費は寄付金に頼っており、在台北日本商工会や個人からの援助によって成り立っていま す。また、デイケアーの会場となるビルの一室は、篤志家からの寄付により買い取ったものでした。 

さて、「玉蘭荘」における高齢者のデイサービスが極めて特異なのは、台湾という中国語圏にありながら、施設内では日本語が使われていることです。
 
そもそも、この施設は、台湾に居住している日本人妻の交流の場として始められたのです。戦前の台湾は日本の植民地であり、台湾人と結婚した日本人女性が多 数お見えになりました。戦後は中華民国の統治下となり、反日政策が採られたことから日本語を使う集会は禁止され、日本人妻はおおっぴらに日本語を使うこと ができない境遇にありました。母国語を使うことができず、慣れない中国語での意思疎通は大変なものだったでしょう。


このような窮状を鑑みて、堀田というキリスト教の宣教師が「中国語の不自由な日本人妻達のために、日本語が話せる場を提供 しよう」と、1978年から始めたものでした。最初は20名くらいの日本人妻の集会であったのがその後は参加者が増え、現在は数十名となり、1993年に は社団法人としての認可を取得しています。

この日の参加者で最高齢なのは97歳の橋本さんで、東京五反田の出身です。少し耳が遠くなっていましたが、言葉はハッキリとしてました。

山口さんは89歳で、日本に留学していたご主人と結婚され、昭和30年に台湾に渡られたとのことです。

最初は日本人妻の集いのために始めたのですが、現在の会員の中で日本人の会員は数名に減少し、会員の多くは高齢の台湾人となっています。これには植民地による複雑な問題が絡んでいます。戦前の高等教育を受けたエリート達は日本語で教育を受けており、物事を思考する際には中国語よりも日本語で考えた方が理解し易いそうなのです。小中学校での教育がその人の感性に大きな影響を与えたのでしょう。

また、他の理由として、戦前の台湾には「国語家庭」という制度があったことも一因となっているようです。「国語家庭」とは、台湾人でありながら家族全員が家庭内でも日本語だけを使う家庭なのです。植民地政策における「模範家庭」ということになります。

すると、このような家庭の子弟は戦後になって国民党が日本語の使用を禁止したため、中国語、台湾語の何れも不自由となり、仕事や生活で支障を生じたと聞きました。このような理由で「玉蘭荘」には日本語が堪能な高齢の台湾人の参加が増えてきましたが、それは昔の生活を懐かしむのではなく、日本語での会話の方が心が落ちつくとのことでした。成人になる前に外国語で教育を受けた結果であり、植民地であったことから発生した特殊な事情なのです。

「玉蘭荘」が入居しているビルの一室は、デイケアーの活動を行うための50平米くらいの教室、40平米くらいの手芸や絵画などに使われる予備室、事務室、調理室などに区分けされてました。この日の教室でデイケアーが始まると、まず歌謡曲「青い山脈」の音楽が流れ、全員が踊りだしました。これには少々驚かされましたが、この日のスケジュールが始まる前の準備体操で、歌謡曲に合わせて準備体操をするのは日本のデイケアーでも行われているようです。

毎回のスケジュールでは、最初の1時間ほどは牧師からの聖書の解説が行われていました。会の発足がキリスト教の教会で始まり、現在の運営も教会の下で行われているためなのです。しかし、特に宗教を強要することはなさそうで、クリスチャンでもなくても参加してみえる高齢者は多いと思われました。

この日、日本舞踊の慰問がありました。全員が台湾人で、和服を召されていました。師匠は日本人の駐在員と結婚された台湾人女性で、藤間流の名取を取得されてみえます。それ以外の女性は門下生ということで、1時間ほど日本舞踊を披露して頂きました。台湾で日本舞踊を鑑賞するのは奇異に思われるかもしれません。

これはアメリカ人が来日し、日本人がフラダンスを踊っているのを見て違和感を覚えるのと同じようなものでしょう。アメリカ人が全国各地にフラダンスの教室が開業していることを知ったら、驚くかもしれません。しかし、日本の文化が海外で広がることは有り難いことです。政府はアニメを日本独特の文化として世界に発信しようとしています。同じように日本舞踊も世界に普及させて欲しいものです。

日本舞踊が終わると昼食の時間になり、弁当持参組と弁当購入組に分かれてそれぞれ食事をされてました。持参された弁当の中身は相当に手の込んだ料理でした。弁当を持参しない人は、事務局に予約しておくと外部から購入した弁当が渡されていました。

しかし、老人向けの弁当ではないため、会員の中には「あまり美味くない」という声も聞こえました。スープと果物は事務局が用意していました。汁物であることから、弁当は持参できてもスープは持参できないからではないかと思われます。

昼食の前に教室の隣にある予備室では、本日の参加者数に合わせてボランティアが果物を用意していました。

事務室では専従の事務員が2名いて、毎日勤務しているとのことでした。事務員は有給ですが、デイケアーの活動を支援するのは無給のボランティアです。教室で高齢者が昼食を摂っている間に、事務員とボランティアの面々も昼食を摂っていました。ボランティアの多くは在台北の駐在員の妻や留学生であり、かならずしもクリスチャンということではないそうです。

この日のデイケアーの活動が始まる前の予備室では、若い女性が集まって雑談と情報交換をしていました。彼女達は高齢の会員を「玉蘭荘」まで案内してきたメイドなのです。多くはインドネシア、フィリピンから出稼ぎにきた「外労」と呼ばれる人達で、高齢者の家庭に住み込みで働き、料理や洗濯などの雑用をこなしています。1ヵ月の賃金は2万6千元から3万元(約10万円)程度であり、母国の家族に送金をしています。「玉蘭荘」の会員の中にはメイドを雇うだけの資力を持たれている方が多いのです。
 
会員の全員とは言いませんが、生活にゆとりのある人達が多いのです。教室で聞こえてくる会員の話の内容や身なりなどからして、皆様は余裕のある方のように思われました。現在、日本では「老人破産」とか「下流老人」といった言葉が流れています。台湾でも同じように底流で生活している高齢者は多いはずです。それらの底流階層に比べ、老後をこのようなデイケアーで過ごすことができるのは、台湾でも幸せな階層に属している人達なのです。

さて、台湾でのデイケアー施設の一部を報告しましたが、日本の旧植民地であった韓国にも高齢の日本人妻を対象にした介護施設があります。有名なのは日本人 妻だけを収容している老人ホーム「ナザレ園」であり、ここは上坂冬子により単行本となって紹介されました。また、日本人妻の相互連絡のための「芙蓉会」と いうデイケアーに似た施設もありますが、台湾の「玉蘭荘」とは全く性格が違っているようです。

韓国にある日本人妻を対象にした老人ホームやデイケアーはどちらかと言えば貧者 救済のような立場にあるからです。戦後の韓国では反日感情が高く、韓国人と結婚した日本人妻は酷い差別を受け、貧しい生活を強いられた人が多かったと聞き ます。また、朝鮮戦争が勃発し、国自体も貧しい時代が長かったため、日本人妻の救済や支援は遅れたのではないかと思われます。  

さて、これからの「玉蘭荘」はどのように変わっていくでしょうか。戦前に教育を受けて日本 語を流暢に話せる台湾人は高齢化しており、徐々に減少していくことは確かです。すると、日本語を軸として新しいコミュニティーを形成するとなれば、共通し た体験を持つ台湾人達の集まりに世代交代することになるでしょう。
 



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テーマ:
大阪例会
「“目からうろこ”の天気予報」
――地球温暖化や異常気象

年々加速する地球温暖化。日本においても、集中豪雨の発生や高温現象などの異常気象が近年多発している。ますます進む地球温暖化の中で、これからの気候はどうなっていくのか? 止める術はあるのか? 専門家に聞く。

■講 師 南 利幸氏((株)南気象予報士事務所代表取締役)


1965年兵庫県生まれ。90年広島大学大学院生物圏科学研究科修了。NHK大坂放送局などの気象キャスターを務めたのち、2012年(株)南気象予報士事務所を設立、代表取締役就任。NHK総合「おはよう日本」「週刊ニュース深読み」などに出演。

■日 時  2016年 9月14日(水)14:00~15:30


■会 場  関西文化サロン(阪急グランドビル19階)  


■参加費 (清話会会員システム はこちら
   清話会会員・・・無料
  一般の方・・・事前予約10,000円/当日15,000円/学生3,000円
    
■お申込み 下記を切り取り、清話会オフィスまでメール 
info@seiwakai.com  にてお願いいたします。


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■ 9月14日 清話会講演セミナー【大阪】参加希望
■会社名
■ご担当者              
■ご参加者
■ご住所 〒
■TEL               
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TEL 06-6258-3338



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SJC2016.9月例会
「外国人だから気づき・守れる日本文化の“粋”」
----「西洋人初の芸者」としての喜びと苦労


「お座敷には、すばらしい日本文化が詰まっています。まず、料亭では日本建築を目にすることができる。そして生け花を愛で、陶器などの芸術品に触れ、旬の お料理や日本酒を口にできます。さらに着物や三味線などの民族楽器、伝統の音楽や踊りを楽しめます。これだけ日本文化が集まっているスペースが他にあるでしょうか」(紗幸氏)。

芸者としての修業を重ね、花柳界400年の歴史上初の西洋人芸者としてお披露目を行うも、日本の伝統文化の歴史が「青い目の芸者」を認めるには決して壁は低くはありません。しかし、外国からの観光客数が増える中で、それまで培ってきた経験、人とのつながりをベースに、日本と海外をつなぐ役割を果たすべくさらに精進を重ねる紗幸氏から、外国人だからこそ見える日本文化の粋、今後の国際化に向けて改善すべき点などを忌憚なく語っていただきます。
★どうぞご参加下さい。

■講 師  紗幸(フィオナ・グラハム)氏(芸者、早稲田大学講師)


オーストラリア・メルボルン出身。15歳の時交換留学生として日本に渡り、現地の高校を卒業。慶應義塾大学で心理学学位を取得後、オックスフォード大学にてMBAを取得。その後、社会人類学に転向、日本文化を専門としている。世界数ヶ所の大学で講義をし、日本文化についての著作もあるほか、人類学的ドキュメンタリーの制作の監督も務めている。NHK始め、BBC、ナショナル・ジオグラフィック・チャンネルなど、日本、海外メディアで番組制作に取り組んでいる。
2007年12月、1年間の修行期間を経て、浅草で正式に芸者としてお披露目を行い、花柳界400年の歴史上初の西洋人芸者として、海外でもニュースとなった。現在は早稲田大学で芸者文化を教えるかたわら、現役の芸者としても精力的に活動を続けている。


■日 時 9月15日(木) 17:30~20:30
     (17:30-19:00 講演、19:00-20:30 懇親会)


 ■場 所 渋谷東急REIホテル4階「白鷺」       
 (JR、東京メトロ銀座線「渋谷」駅・宮益坂口より徒歩2分、東急田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷」駅10番出口下車目の前)
 

■ビジター参加費  清話会会員 20,800円   
              一般の方  30,800円 
             (SJCメンバーは無料) (税込み、お食事・飲み物代込み) 
■お申し込み
下記を切り取り、清話会オフィスまでメールinfo@seiwakai.comにてお願いいたします。

-----キリトリ---------------------------------------------------------
■ 9月15日 SJC2016. 9月例会 
■会社名
■ご担当者               
■ご参加者
■ご住所 〒
■TEL                  ■FAX
--------------------------------------------------------------------
ご質問等ございましたら、お気軽に清話会オフィスまでご連絡ください。
03-6228-5481


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テーマ:
谷口碩志の「会社は人から」第41回
「ヤルキを無くす上司の行動とは」

谷口碩志氏 (クリエイトマネジメント協会代表取締役)

入社3~5年の社員の方に、「あなたの目で見たヤル気をなくす上司の行動を具体的に実際例からお書きください」のテーマで研修の折、グループディスカッションを行い、アンケートを取ったことがあります。時折 管理者研修の折、資料として使用しています。

と言いますのも、管理者研修でよく部下のヤルキのなさがグループ討議で出ます。

どうすれば、部下にヤルキを持たせ業績を上げるか。その折の参考資料として、部下からもこのような意見が出ていますと御案内しています。

上司から見た場合、「部下は何を云っているのか、自分のことをタナにあげてよく云えたものだね」と思わず言いたい心境ですが、その前に上司の方々も、部下を云々する前に 一度ご自身を振り返ってみては として教材に使っています。

その折の資料を抜粋して記してみます。

 1. 常に下ばかりみてバイタリティーが全くない。こちらもヤル気をなくす。

 2. 常に難しい顔をして、笑顔がない。これが上司像だと思っている。

 3. みだしなみがだらしなくセンスがない。品がない。一緒に同行していて恥ずかしい。

 4. お疲れさんとか、ありがととか人をいたわる心がない。挨拶をしても返事をしない。

 5. 常にクールで喜怒哀楽を表に出さない。何を考えているのか全くわからない。人情味がない。

 6. 一体あなたは何様なのかと思うときがある。

 7. エリート意識が強く、常に人を一段下にみて、出来もしないのに上司風を吹かす。

 8. 全く勉強していないため、教養がなく、自分の上司と思うと恥ずかしい。

 9. 無能な上司の下にいる程、不幸なことはないとつくづく思う。

10. 自分の生活があるため、嫌な上司でもおべっかで仕事をすることほど、悲しい悔しいことはない。生活のことを思うと辞めたくても辞められない。

11. いつもしたり顔で話をしている姿がどうしょうもなく、嫌悪感を感じる。

12. 人の成果をすぐ横取りして 自分が指示して出来たと自分の成果にする。その反面、悪いことが起こるとすぐ逃げてしまって全く知らなかったこととして装う

13. 人間的魅力を感じないために、従っているフリをしていることほどつらいことはない。

14. どうしてこのような人が上にいけたのか全く不思議である。多分、おべっかか何かコネがあったとしか思えない。

15. おだてていると機嫌がよく、チョット意見を言うと機嫌がわるくなり、それは違うとムキになって感情をあらわにして怒る。始末に悪い。

16. 仕事の段取りが悪く指示命令が要領を得ずその場かぎりでやりにくくて仕方がない。

17. 部下が動かないと嘆いているが自分が一番動いていない。

18. 自分を一番知っているのは自分であると豪語しているがまったく自分自身の言動がわかっていない。おめでたいとしか云いようがない。

19. 上司にはあげつらって、部下には上司風をふかし横柄な態度を取る。やってられない。

20. 自分の考えは常に正しいと思っている。もっと素直に謙虚になってほしい。

21. 自分は部下に慕われていると勘違いしている。単なるヤサシサと云う気の弱さだけで任していると言っているが放任しているだけにすぎない。顔色をみておそるおそるしかる。

22. 自分のことで精一杯で自分さえ良ければよく、部下のことも部下の人生も全く考えていない。

23. 話し方がしつこい。あっさりしていない。そばにいるだけで嫌悪感を感じる。

24. ふた言目には、過去の自分は素晴らしい栄光があるとホラを吹き、最近の若者はとけなす。



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清話会 谷口碩志
 (たにぐち みつゆき)
昭和18年5月大阪市生まれ。昭和42年関西学院大学卒業後、3年間の商社勤めから経営コンサルタント会社へ転身。約9年間在籍、その間海外の企業実態調査のため欧米・中南米・アフリカ・共産圏・東南 •アジア諸国など40数回の渡航歴を数える。昭和53年、経営コンサル会社を創設、代表取締役に就任。

・クリエイトマネジメント協会 http://www.cmajapan.co.jp/

・谷口社長のブログはこちら http://blog.livedoor.jp/senba206/

 
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テーマ:
街角ウオッチング188号
「イスラエルは中東なのにISに比較して話題にならないわけ」……その三

山本紀久雄氏(経営コンサルタント、経営ゼミナール代表)


※「街角ウォッチング」過去の記事はこちら
 
■第四次戦争後の経緯
 
第四次中東戦争以後、イスラエルとアラブ国家との本格的な武力衝突は起きていない。

その理由の第一は、ナセルの後を引き継いだサダト・エジプト大統領は、反イスラエル路線を転換し、1978年3月に単独でキャンプ・デービッド合意(エジプト-イスラエル和平合意)に調印した。

第二に、1979年にイラン革命勃発。 1980年、アラブを代表して国境を接するイラクがイランとの全面戦争(イラン・イラク戦争)に突入。結果としてイスラエルの敵対勢力は、非政府運動組織であるパレスチナ解放機構(PLO)へと移行した。

1994年7月、イスラエルはヨルダンと戦争状態終結を宣言し、10月に平和条約を結び、その直前にイスラエルのラビン首相はPLOアラファトとともにノーベル平和賞を受賞した。

だが、1995年11月、ラビンは極右のユダヤ人青年に射殺され、1996年2月から3月にかけ、パレスチナ過激派がイスラエルでラビン暗殺に抗議する爆弾テロを引き起こし、和平は暗礁に乗り上げた。

さらに、イスラエルの右派政党党首アリエル・シャロンはエルサレムの「神殿の丘」を訪れ、パレスチナ人の感情を逆撫でする行動を取った。

これを機に、パレスチナ全域で反イスラエル暴動が起こり(第2次インティファーダ)、中東和平はここに崩壊した。
2008年12月27日、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織「ハマース」とイスラエルとの間に戦争が勃発(ガザ紛争)し、2009年1月18日まで戦争は続いた。

アラブ諸国はこの戦争を「ガザの虐殺」と呼び、イスラエルに対する憎悪が高まっている。ハマースとの停戦条約は締結されておらず、また、イスラエルによるガザ地区の封鎖継続は、現在に至るまで人道危機を引き起している。

2011年9月にはアッバース大統領がパレスチナ自治政府の国連への加盟申請を表明、2012年11月29日には国連総会においてパレスチナを「オブザーバー組織」から「オブザーバー国家」に格上げする決議案が賛成多数で承認された。

これに反発してイスラエル国内ではパレスチナ排除を主張する極右勢力が伸長し、緊張が高まった。

なお、2011年以降、シリアのアサド政権が、激しい反政府勢力の反発にあいながら持ちこたえている背景には、シリア政府が一貫してイスラエルに妥協しない姿勢を示し続けていることもあると言われている。
 
以上の経緯からイスラエルに対し国際的な非難はあるものの、今のイスラエルは安定し、問題が無きが如く報道もされない理由としてあげられるのは、イスラエル人の強さであると推測する。

■イスラエル人の強さ

イスラエル人の強さも『ユダヤ人に学ぶ危機管理』(佐藤龍己著)を参照し紹介する。
①外国人がイスラエルに赴任して、イスラエル役所と連絡を取ろうとしても、電話は通じないことが多い。

②その背景に宗教がある。ユダヤ人にとって一番大事なのは神様。次に大切なのは家族。国を失って世界中に離散している間、頼りになるのは家族のみだった。

③だから頻繁に家族と連絡とる。一日に何回も家族同士で電話し合う。

④その次に大切なのは親戚、その次が友人。従って仕事関係は末の末。仕事より家族優先。仕事より家族を大事にするのは、家族は生き残りのために必要不可欠存在。仕事は生きていればいつか回っている存在。結婚式では「結婚契約書」が読み上げられる。そこには離婚時の慰謝料の額も書いてある。

⑤ユダヤ人から天才が多く出る。それはトーラー(モーセ五書 創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)、タルムード(モーセが伝えたもう一つの律法とされる「口伝律法」を収めた文書)を書き記し、読み、暗唱することで学び続けることで、一つは「心の中に至聖所を持てる。神殿は崩壊されても心の中に支えをもてる」、二つ目は「物事を深く考える力と、既成の考え方に囚われない思考をつける」。

■現在はパレスチナ武装勢力との戦い

パレスチナ武装勢力のテロは三つあり、それへの対抗策は次のとおりである。

①自爆テロ……これに対しては壁の設置で今は無くなった。

②銃撃攻撃……銃撃を仕掛けた相手への掃討作戦で対応。というより暗殺による報復。国家が主導する暗殺作戦で「テロリストを殺害することは倫理に反しない」という考え方

③カッサム・ロケット……今でもほとんど毎日のように撃ち込まれる。ユダヤ人の家庭内には防空壕があるらしく、大きな被害は無いらしい。先日、筆者の友人ユダヤ人女性から聞いた話だが、京都旅行に来ていて、自宅にメールすると「昨夜もロケット砲が飛んできたが無事だ」という返事があったという。

要するに、イスラエルはパレスチナからの攻撃を問題なく防止しているわけで、その根本的な対応策実行の前提としては、敵の動きを事前に察知することに主眼を置いている。 つまり、諜報活動である。モサドは国外、シンベットが国内担当しているが、イスラエルにはスパイ養成機関「8200部隊」がある。

イスラエル国防軍(IDF)の最大軍事ユニット「8200部隊」は、世界のインテリジェンス専門家が、米国のNSAと並ぶ世界最強の諜報組織だとみなしている。

8200部隊はエリート集団でもある。出身者はイスラエル国内だけではなくシリコンバレーでも引っ張りだこだ。その実力を「ハーバード、プリンストン、イェールの卒業生に匹敵する」と評価するアナリストもいる。

8200部隊のOBたちは、ビジネスの場で自らの経歴をエリート証明書のように利用している。彼らの同窓会には1万5000人以上の会員がいて、多くの起業家や資本家もその中に含まれている。今年の総選挙では、野党党首イサグ・ヘルツォグが8200部隊の出身であることを売りにして、ネタニヤフ首相を選挙戦で追い詰めた。「8200」は、イスラエルで最強のブランドなのだ。

■イスラエルで起業家を育成 経産省、20人派遣(2016/6/27日経新聞記事より)

経済産業省はIT分野などでの起業を目指す人をイスラエルで育成する。2016年度中に最大で20人の起業家を派遣し、現地の大学や研究機関、ベンチャー企業から指導を受ける。イスラエルには軍事技術から派生した先端的なベンチャー企業が集まる。起業を志す人が減る日本もイスラエルのノウハウを生かして有力なベンチャー企業を育てる。

パレスチナ問題などに直面するイスラエルは国民に兵役を義務付けており、軍で学んだ先端技術を生かした起業が多い。政府も起業を促すため、国策としてベンチャーキャピタル(VC)に出資し、資金を供給している。OECDによると、14年のVCによる投資のGDP比はイスラエルが0.38%で世界一だった。

このように、イスラエルの軍事防衛技術から発するビジネスについて、日本政府も十分認識している。

さらに、台湾初の女性総統に就任した蔡英文が『新時代の台湾へ』(白水社)を出版、台湾の未来を切り開く使命を背負った蔡の覚悟を述べ、この中でイスラエルに触れている。

同書で、台湾は「内需を拡大し、イノベーションで経済を発展させるべき」だと主張、「未来に挑戦する青年の起業」に期待、そのためには「小さい国でも心意気のあるイスラエルやデンマークを参考に、兵役の経験を生かしたリーダーの育成や国防と科学技術の結合」をと、モデルチェンジを支援する経済政策を展望し、イスラエルを採り上げている。

起業に関心ある経営者や清話会は、イスラエルを一度訪れることを推奨したい。

(この項、了)


山本紀久雄--------------------------------------------------
1940年生まれ。中央大学卒。日仏合弁企業社長、資生堂事業部長を歴任。現在、㈲山本代表取締役として経営コンサルタント活動のほか、山岡鉄舟研究家として山岡鉄舟研究会を主宰。著書に『フランスを救った日本の牡蠣 』『笑う温泉、泣く温泉 』等がある。

(山岡鉄舟研究会)    http://www.tessyuu.jp/
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