清話会

昭和13年創立!政治、経済、社会、経営、トレンド・・・
あらゆるジャンルの質の高い情報を提供いたします。


清話会ブログMENU   
      

清話会セミナーの情報はこちら    *清話会メールニュースTOPICS
~毎月(東京・大阪)計4回開催中!    ~複数のサイトから旬のテーマをまとめてご紹介

大人の社会科見学はこちら
     *情報誌『先見経済』 新刊情報!
~行けそうで行けなかった場所へご案内  ~毎月1回発行!ビジネス誌


人気連載 ~過去の記事がご覧いただけます。 

真田幸光氏の経済、東アジア情報        山本紀久雄氏の連載 街角ウオッチング         
激動期に勝つ“良い会社”をつくるために     小島正憲の「読後雑感」


NEW !
テーマ:
■ 清話会SJC親睦会 特別企画 ■
西洋人初の芸者・紗幸さんお座敷会

★花柳界についてのテレビ番組を制作することがきっかけで、自ら日本の花柳界に飛び込み、芸者となる修行を積むことに。伝統的な風習・しきたりの中での苦労を重ね、2007年に芸者として初お披露目。

「古いものはどこを残せばいいのか。新しいものは何を入れればいいのか。どうやってそのバランスを取ればいいのか。それが一番重要だと思います」と紗幸さんは言います。

例えば芸者には、お姐さんたちが一生、芸者として勤めて、面白い話、知識も豊富にあり、それを若い世代に教えるという役割があります。それはつながりを持った社会であり、文化。 “和風コンパニオン”とは似て非なるもの。

世界中どこに行っても「ゲイシャ」という言葉は通じます。なのに、どこに花柳界があるのか、芸者がいま日本に何人いるのか、日本人ですらわかりません。
そして、いま、日本の花柳界は衰退に向かっています。

青い目をした外国人だからこそ気づき守ってこられた、日本伝統文化の新たなかたちを、紗幸さんのお座敷の中に見て、感じていただきたいと思います。   ★ぜひ、お誘いあわせのうえ、ご参加下さい。

紗 幸さん (芸者、早稲田大学講師)

オーストラリア・メルボルン出身。本名:フィオナ・グラハム。15歳の時交換留学生として日本に渡り、日本の高校を卒業。慶應義塾大学で心理学学位を取得後、オックスフォード大学にてMBAを取得。その後、社会人類学に転向、日本文化を専門としている。世界数ヶ所の大学で講義をし、日本文化についての著作もあるほか、人類学的ドキュメンタリーの制作の監督も務めている。NHK始め、BBC、ナショナル・ジオグラフィック・チャンネルなど、日本、海外メディアで番組制作に取り組んでいる。
2007年12月、1年間の修行期間を経て、浅草で正式に芸者としてお披露目を行い、花柳界400年の歴史上初の西洋人芸者として、海外でもニュースとなった。現在は早稲田大学で芸者文化を教えるかたわら、現役の芸者としても精力的に活動を続けている。

■日 時  2017年 3月15日(水) 18:00~20:30
         
■場 所  深川の料亭を予定   (後日、お知らせいたします。)

■参加費  SJC会員 : 30,000円 (花代、料理・お飲み物代、税込み) ※同伴の方も同価格にて
清話会会員 : 35,000円 (同上)   一般の方: 40,000円


お申込みいただいた方には、SJC2016.9月例会で紗幸さんが講演 された内容の講演録をPDFにしてお送り致します。


■お申し込み
下記を切り取り、清話会オフィスまでメールinfo@seiwakai.comにてお願いいたします。

-----キリトリ---------------------------------------------------------
■ 2017. 3月15日 紗幸さんお座敷会
■会社名
■ご担当者               
■ご参加者
■ご住所 〒
■TEL                  ■FAX
--------------------------------------------------------------------
ご質問等ございましたら、お気軽に清話会オフィスまでご連絡ください。
03-6228-5481



AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
小池浩二氏の [プレイングマネージャーの仕事術] シリーズ (14)

【プレイングマネージャーの技術編 基本動作シリーズ 全4回】
第1回目「基本動作の正しい理解」

小池浩二氏(マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
 
■戦う準備の躾づくりとは

中小企業の業績が上がりにくい根本原因は、中小企業自体が抱える問題の特性が大いに関係しています。それは基本動作ができず、決め事を守らない、組織を統一させる仕組みやルールと基準ができていない等の中小企業の生い立ちからくる人・組織の問題でもあります。

戦う準備の躾づくりとは「自社内の規律・ルール・基準・方法」を知り・理解し・実践できるレベルになることです。基礎的な個人資質や働く環境整備が大企業・中堅企業と比べ、見劣りする中小企業はどうしても当り前レベルの底上げが必要となります。無理に「当り前レベル」の底上げを軽視して、「やれ戦略展開だ」と叫んでもうまくいきません。

この「当り前レベル」ができずに現場に赴いて、いくら大将が笛を吹いても集団は彷徨集団になり、戦いには勝てません。

野球に喩えると、いくら個人技能のボールを早く投げる、ボールを遠く飛ばす技能があっても、チームプレイである監督のサインを理解できない、送りバントができない集団では勝てない、ということです。

いくら良い素材があっても、戦うための準備ができていないために、負け戦に臨む指揮官(経営者)と戦士(社員)の集団となってしまいます。

社内改革の実行に向け重要なことは、社員に改革の実行協力とその内容の理解を促進すると同時に実行ができる環境を整備することが重要です。これができないと絵に描いた餅に終わり、成果は出ません。

■会社のインフラが基本動作

基本動作とはよく聞く言葉ですが、しかし、その意味合いをよく理解している会社は少ないと言えます。

私共が取り組む仕事の70%は規則性の仕事の繰り返しといわれています。この規則性の仕事を円滑に進める会社のインフラが基本動作です。

しかも、基本動作は、やる気・実行力・継続力があれば、誰でも・いつでも・どこでも業績を上げることができる性質を持つし、費用は必要ありません。

反面、意識の継続がなければ、すぐにやらなくなるのも基本動作です。そして基本動作の乱れが引き金となり、業績が下降していきます。

会社は人間動物園です。このバラバラ集団を束ねるのに、必要な一体感の基礎的な環境を創る要素の一つが基本動作であり、その種類は大別すると、4種類あります。

◆業務上の基本動作

これはどの会社・店舗でもやらねば仕事にならない基本的な動作です。

内容として・挨拶・身だしなみ・発声・朝礼・終礼・電話・指示命令・報告連絡・会議・クレーム対策・整理・整頓・問題解決等があります。

多くの会社でうまくできていないのが、この業務上の基本動作です。基本動作をできるようにするためには、まず各基本動作の内容・意味をよく理解することです。

例えば、「報告・連絡」とありますが、「報告」と「連絡」は違います。

連絡とは事実を正確に伝えることです。報告とは事実を正確に伝え、その対策まで考えて伝えることです。多くの会社で見受けられる報告は事実を正確に伝えるのみで、対策が入りません。対策が入らないとは「メッセンジャー」であるということです。メッセンジャーではなく、「コーデイネイター」になるのが報告であり、自ら対策を考えるから経験がノウハウとなり、知恵になるのです。

次に基本動作のやり方を決め、継続・習慣化して「体得」することです。体得とは、体がその動作を覚えており、何も考えずにできるレベルです。朝起きたら、必ず顔を洗います。意識して顔を洗うことはありません。それは生まれてから何万回と繰り返したから、無意識にできるのです。基本動作ができないのは体得していないからであり、体得させるための社内の基本動作パターンができていないからです。

◆業界固有の基本動作

これは業界らしさが表れる基本動作で、同じ挨拶の「いらっしゃいませ」でも、新鮮なネタを扱う寿司屋と金銭を取扱う銀行では違います。寿司屋は威勢が良い挨拶でネタの新鮮さをアピールするし、銀行では1円たりとも間違えてはいけない特性を持つがゆえに丁寧な対応になります。家具屋だったら、机の持ち上げ方を覚えないと仕事になりません。

このように業界固有の基本動作は、やらねば仕事を覚えないので、必然的に最低レベルの基本動作は習得していきます。

◆会社・部門固有の基本動作

これは自社・自部門でしかやらない固有の基本動作であり、この基本動作が多いほど、ノウハウがあることになり、他社と差別化ができます。

〇上座の営業スタイルを体現する靴修理の「ミスターミニッツ」

スーパーの地下の片隅にある靴の修理屋です。靴を修理するときには代わりの靴を持っていないために、靴が「もの質」状態になっています。店員さんは客が修理を依頼している部分以外の修繕箇所を見つけ、「ここもダメだから修理しますね」と知らず知らずのうちに別の修理の注文を取っています。「修理してもよいですか」とは決して尋ねません。これは上座の営業スタイルを体現化している固有の基本動作です。

〇挨拶ひとつを固有の基本動作にするたこ焼きの「京だこ」

お客様にたこ焼きを手渡しするときに「ありがとうございました」ではなく、「おいしく召し上がれますように」と挨拶して手渡します。言われると非常に嬉しく感じる固有の基本動作です。

このように、会社固有・部門固有の基本動作を持つ会社・部門は勝ちパターンを持っているから強いし、人も育てやすいと言えます。本来のこの基本動作は業暦が10年以上ある会社には必ずあります。しかしそれが会社・部門固有の基本動作として位置づけされておらず、知らず知らずのうちに、できる人しかできないようにしているから標準化が図れないのです。

肝要なことは、立派な経営方針があっても、可能性の高い商材を開発・開拓しても、現場レベルの戦術・戦闘の基本動作ができなければ成果は出ない、ということを理解していただきたいと思います。    
                                            
◆リーダーの基本動作
       
四つ目はリーダーの基本動作であり、リーダーが自分の体験・経験のみでマネージメントをとるのではなく、人の動かし方・組織での仕事をスムーズにする方法です。

なぜ、リーダーシップ・マネージメント機能が発揮しにくいのか?
それは大きく4つの要因があると考えます。

○日本の義務教育にはリーダーシップ、マネージメントに関するカリキュラムはなく、できないのが当たり前である。

○自分のDNA・体験のみのやり方でマネージメントをとろうとするからうまくいかない。学生時代にクラブのキャプテン等を通じて自然に体得した人もいるが、その人は例外パターンである。

○マネージメントをとる時間を計画していない。

○基本的にプレイングマネージャースタイルであるので、環境的にもとりにくい。


このような要因から、本来必要な機能が発揮できにくいのです。

そうした中で、リーダーが戦術機能を発揮させるためには、リーダーシップの基本動作をよく理解し、セオリー通りに進めることであり、戦術を考える時間、確認する時間を仕事として確保することが重要です。

私も多くの中小企業幹部と触れ合いますが、能力がないからできないと感じたことはありません。機能を発揮させる環境整備ができていないから、今はできていないのに過ぎません。

リーダーの基本動作には7つのポイントがあります。これは、息を吸ったら吐くように、チームを機能させるためのセオリーです。それがリーダーの基本動作7大原則です。

○目標・具体的計画立案の原則(目的・目標の立案・共有化)

○統制限界の原則(一人の管理職が管理能力を越えない)

○組織機能稼動の原則(必要な職務内容の範囲決定・メンバー間の整合性・重複回避)

○命令機能の原則(何をやるべきかを明確にする指示・命令機能の統一化)

○調整機能の原則(計画進捗の現時点測定と即対応)

○公式・ルール化の原則(学習能力・効果の発揮・標準化・パターン化)

○業績評価と動機づけの原則(業績評価を行い、やる気対策)


(次回に続く)

 

////////////////////////////////////

■ 小池浩二氏 (マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)

実践に基づいた「中小企業の基礎打ち屋」として、中小企業成長戦略のシステムづくりを研究。これまで500社以上の中小企業経営に関わり、経営診断、経営顧問、研修等を実践。多くの経営者から「中小企業の特性と痛みをよく理解した内容」と熱烈な支持を得ている。
  http://www.m-a-n.biz/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
         筆者 小池浩二氏が
【プレイングマネージャーの仕事術】の概論を
YouTubeで説明しています

     http://www.m-a-n.biz/8-1-0.html


 


AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
鬚講師の研修日誌(25)
「引き寄せる力に憧れ、学ぶ気力を育む」

澤田良雄氏((株)HOPE代表取締役)

◆憧れの雲竜型土俵入り

憧れの雲竜型の土俵入りだ。憧れの初代若乃花が使用した鬼の化粧まわしを締めての晴れ舞台である。
“希な勢いで駆け上がる”四股名にはそんな意味が込められているがここまでの道のりは決して早いとは言えない。しかし、「努力で天才に勝ちます」と中学の卒業文集に書いた初心を貫き、初優勝決定の報を聞いた支度部屋での大粒の涙には感動した。

心技体、技量は十分、体は15年間たった1日しか休まなかった見事な身体だ。ただ、心の弱さが指摘されてきた。だが、幾度かの優勝争いの経験とプレシャー克服への努力が実り、安定感を醸し出していた場所だった。

結びの一番、この心技体の結集と起死回生の勝負技は「なにか他の力が加わった」と述べている。多分に、故親方や、支えてきた両親、支援者の期待感が結集された神ってる(昨年の流行語大賞)現象でもあろう。
 
「何事にも一生懸命向き合うことの大切さ」を母校の後輩に説いたとの報もある。模範は示した。今後も子供の想いを引き寄せる「憧れの人」の存在を是非大事にしていただきたいと願うのは、喜びを共にしている全人の新たな期待である。それには、「横綱の名に恥じぬよう精進いたします」と、口上で述べたさらなる心技体磨きの決意が頼もしい。

◆新人・後継者指導極意は「憧れ像」にある


実は、先般の製菓メーカーS社や経済団体主催での若手社員研修、大手製鐵K製鐵所のシニア研修で「憧れられる人」「引き寄せる人」のキーワードを際立てている。いずれも指導者としての指導効果の決め手はここにあるからだ。

なぜ? それは「このような人になりたい、どうしたらなれるか」、その欲求が学び力を高揚させるからである。前者は先輩の新人指導者で有り、後者は技能継承指導者である。

「しっかり聞きなさい、わからなかったらいつでも訊きに来い」といっても、何を指導を受けたらよいのか本人のニーズが明らかでなければ困惑するだけだ。やって見せ・言って聞かせての指導極意は目にする「憧れ像」がそこにある。だからこそ、どうしたらできるのだろうかの知りたい欲求が、言って聞かせるスッテップが生きる。「観て覚える」「まねぶ」(真似での学び)の指導は現在でも生きている。
 
知りたいことを即インターネットで知り得る時代だが、身につく学びは、目の当たりに将来像を観て、自発的学びで、憧れの人から直に学べることだ。こんな師弟関係での指導育成のほうが遙かに効果的。特に新人は「役立つ人になります」と言っても、得ている情報で描く人物像であり実像ではない。

継承する立場でも「あのような人」の現人(現実に卓越した専門力を持ちうる人)がそこにいるから、真似る、訊く、聴く事による吸収力が喚起される。早く近づきたい勢いが、自らに課せる錬磨であり体得ができる。だからこそ、指導の第一歩は生きた教材である引き寄せる人である。

◆引き寄せる人物条件
 
そこで、「憧れ力」を高める引き寄せる人物条件を若手社員研修で話し合った。その提案は、次の4点に集約された。

1.仕事が好きで会社に誇りを持っている人
2.言動に品位が有り、人間的に素敵と感じるオーラのある人
3.仕事の専門性が高く、実績をきちんと示している人
4.周囲からも一目おかれる信用(信頼)のある人


業界・立場関係がどうであれ、共通条件である。確認してみよう。

●仕事が好きとは職業観である。

稀勢の里は中学卒で相撲界に飛び込んだ。スポーツ選手・料理・芸能人には子供の頃からの夢と紹介する人が多い。若手社員には入社を決めた業種、担当する職種に職業観を持ち、その一人者を目指すことを指導する。だからそこに近づける仕事は楽しい。

とかく、この仕事はとか、うちの会社はどうのこうのという輩もいるが、それは、目指すことを確保できない浮遊感の表れだ。会社への評価、評論は入社を決めるまでのことであり、入社後は企業人になりきることだ。企業人とは、企業理念、文化、ルール、目標、役割に徹する、産み出す社会貢献の提供品に誇りを持っている。その一躍を担う喜働心を確立していることだ。そのためにも、活躍ぶりのモデルとしての憧れの指導者の存在は重要である。
 
S社は70周年、創業時から「私たちは愛と信頼を精神とし、夢と感動の世界を創造します」の経営理念で発展してきた。だからこそ、3年目社員としても憧れの先輩としての心技体が育っている。K製鐵所でも卓越した技能者の受賞、現場一筋の功労者として黄綬褒章受賞者を毎年のように生んでいる。まさに憧れの境地である。

●言動の品格は人間的魅力である。例えば自然と次のような施しが為される人だ。

① 人の出会いで、いい人に出会った、とほっとさせる挨拶上手な人、
② 感性豊かな、打てば響く言動で気配り上手な人
③ 感謝・謙虚・素直な人柄を自然に出せている人
④ マナー・身だしなみをT(時)P(場)O(目的)に応じて、素敵に対応のできた人
⑤ 場を生かす快話・挨拶・スピーチ上手に聴き上手な人
⑥ 明るい表情、さわやかな笑顔、そして相手との立ち位置に心した言葉遣いのできた人
経済団体若手社員研修では魅せ方講座を施し、実を高めた。それに、
⑦ 言行一致の信用できる人との条件。風呂屋の人(湯(ゆう)ばかりでは部下は3日で上役を見抜く、有言実行の言動力である。

●仕事の専門性とは、その道のプロで有り、基本徹底に応用力、さらには改善力を加える人である。

大事なことは経験値、経験智が生きた実績として示していること。実績を上げ、認められたい欲求に応えた指導での、言って聞かせどころの「なぜ、どうして」の論理的根拠の説明、説得力の素がここにある。
 
S社では若手社員の時期に多能化育成戦略を実施中である。全社的視点で状況を捉え、例え、急なる他部署支援でも、一役をきちんとこなせる人財へとの取り組み中である。
 
K製鐵所の熟練者研修でも以上の内容を確認し、専門力の高さ、深さ、広さそして先を予測した先手の対応力を技能継承として、後継者に分身の種として植え付ける楽しみを確認している。即ち「仕事上手と心の通わせ上手の」人徳ある指導者としての引き寄せる力が活きた指導実践である。
 
そこには、本心、本気での取り組みで本物の魅力ある人物像がある。多分に辛苦との直面を不退転の覚悟で乗り切ってきた体験が為す魅力である。

だからこそ、自発的興味を掻き立て「どうしてそうなる」「どうしたらよい」等の訊く学びを楽しませる。問いに応えた指導プロセスでは引きつける魅力の眞随が明らかとなり、そこに尊敬と信頼の深まりが、より効果的指導が創造される。

◆自発的学びは沸き立つ活力が基

 
訊く学びとは「自発的学習」である。学びの気力である。気力とは困難などに堪え、物事をやり通す強い精神力の意味だ。
 
新年となり新たな想い、目標を掲げて取り組みを為している現況である。目標とはできていないこと、目標達成とはできていなかったことをできたにすること。その過程では新たな智恵を施す。新たな智恵は新たな学びによって産み出される。ふっと湧いた、ヒラメキもインプットなくして起こらない。勿論第六感という境地もあろうが。
 
自発的学びの気力の素は、憧れ力に基づく自発的に掲げた想い・目標に向けての「心」である。それは、義務感でなく活き活きと沸き立つ活力による達成への楽しむ気概である。そこには自由裁量による目標の設定。その実現には、自ら産み出す創造の楽しみがある。

決まり事徹底の枠組みが最低限あるにしても、正しさに無理矢理会わせる言動よりも「楽しめる」心持ちでの取り組みがなされることに重きを置く。学びでも自発的な学ぶこと、学び方による新たな学習成果が自身の根を強める。そして、自身の学びを生かした智恵として新たに魅せる実践を施す。この実践の成果による目標の成就はこの上なき喜びである。それは真なる達成感だからであり、やがては引きつけるパワーとなる。

◆引きつける力は企業ブランドを成す 
 
この個々の社員の活力は、企業の引きつける力としての企業のブランド力として成している。「あのブランド品を」「あの会社の製品、部品を使いたい」「あの会社に就職したい」「あのような社員がいる会社だから安心……などなど交わす言葉が通常だ。

「あそこに一度行ってみたい」。なにかと話題の多い旭川市の旭山動物園に行った。ペンギン、アザラシ、北極白熊、オオカミ、サル、虎、豹、カバ、キリンと約3時間余、各動物をどう魅せるか園側の工夫に引き寄せられた。

実に見事。横から観るのは当たり前、上、下(足の裏)水中、ロープなど、異なる角度、動きを目の当たりにすると新たな発見と面白さが味わえる。

例えば、カバの泳ぎはスイスイと見事、水中を走る姿は爽快、ジャンプ(水中)は軽々と跳びあがる。図体のでかい緩慢なカバとは思えない。「カバって可愛いな」新たな視点での発見は嬉しく、親和感を高める。動物の素顔をこれだけ工夫して魅せてくれる園はなかった。

「動物が好き、動物の良さを引き出して上げたい、お客さに喜んでいただく、そのためにどうする、現場、現実、に即した最大の智恵を産みだしての凄さである。まさに関わる人の自発的な強い思いが「行ってみたい動物園」とのブランド力としての実りである。
 
スタート時職員の尽力による評判に、是非私も、と想いを馳せ入職した後輩もいる。好きな動物の良さの引き出しに飽くなき学びと、智恵の行使でお客様の喜びを我が喜びとして新たな魅せ場を産み出しているのであろう。まさに、自身の持ち味を生かした活力溢れる活躍ぶりである。

◆本来持っているものを引き出す働きかけが活力を生む

 
活力溢れる職場、活力溢れる企業。そこには社員が可能な限りの枠を外した自由意思での活躍ぶりを助長する環境作りがある。上長にとっては、目指す方向性を構成員と共有化し、任せ、各自に潜在的に持ちうる心技体を自発的に顕在化する楽しみと、更に磨く楽しみをサポートすることである。
 
年初に学び合う経営者で今年の一言を紹介し合った中で「活力」と述べたのは建設関連機材メーカーのH社長。社員の持ちうる力を自ら生かす楽しみを高め、内なるパワーを魅せる企業へと繋げる。社員が創り出す活力がそこにある。社員が伸び伸びと出過ぎた杭になるそんな環境をより高める思いである。そこには推進するブランド戦略にむけて魅せる企業の新たな一策でもあろう。
 
ふと、”新”に挑む勇気と行動の文字が目ついた。新とは、今までになかったことを意味するだけでなく本来備わっているものを引き出し、生かすことと意味するとの解説が付記されている。とすれば、社員にとっての初心は、憧れを持った人になる事であり、個性を生かして存分に自身の存在を高めたいことである。

その初心の実像はどうか。経済団体の若手社員研修では定着対策の目的もある。要は引き出す、いかす条件がどうであるか。可能な限りの湧き出す心意気を生かせる働きかけの善し悪しが決め手でもある。活力を増幅する打つ手に改めて着目したいものである。
 
稀勢の里の横綱誕生により相撲界もさらなる活気が漲っている。一過性現象に終わることなく、憧れの力士が続き、観たい・気になる引き付けをより高め続けてと願う。


///////////////////////////////////////////////////////

◇澤田良雄

東京生まれ。中央大学卒業。現セイコーインスツルメンツ㈱に勤務。製造ライン、社員教育、総務マネージャーを歴任後、㈱井浦コミュニケーションセンター専 務理事を経て、ビジネス教育の㈱HOPEを設立。現在、企業教育コンサルタントとして、各企業、官公庁、行政、団体で社員研修講師として広く活躍。指導 キャリアを活かした独自開発の実践的、具体的、効果重視の講義、トレーニング法にて、情熱あふれる温かみと厳しさを兼ね備えた指導力が定評。
  http://www.hope-s.com/
 


///////////////////////////////////////////////////////




AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

■SJC 2017.4月例会
「女性起業家が拓く日本の新たな地平」
----次代を担う二人の話に未来の息吹を感じる


■第一部 「AI (人工知能) 活用で変わる旅行業のかたち」

海外からのインバウンド旅行客数が激増するなか、ホテルや宿泊施設で多言語対応できるスタッフ補強がままならない。そこで従業員の代わりにチャットボットを活用し24時間外国人宿泊客への対応を可能とするシステム「Bebot」を開発、外国人率80%のチームと共に、「ガイドブックを超える体験」をコンセプトに日本のよさを日々発信する綱川氏に次代のビジネスのあり方を聞きます。

■講 師 綱川 明美氏((株)ビースポーク 代表取締役)


横浜、アメリカ、カナダ育ち。2009年米国UCLA卒。豪系投資銀行で機関投資家向け日本株営業、デロイトで国内金融機関の海外進出コンサルティング業務、フィデリティ投信で国内機関投資家向け金融商品の開発に従事。
自身の旅行中の困った体験をもとに、インバウンドの領域でAI活用を思い立ち、15年㈱ビースポークを設立。

■第二部 「養豚を通じて、人々の健康と地域のつながりに貢献」

看護師として活躍するも、千葉県木更津市で唯一の養豚場三代目・賢治氏との出会いをきっかけに、食から人々の健康に関わることを決意。一昨年「GLOCAL HAPPINESS」の立上げに参画、木更津市の「オーガニックなまちづくり」条例化に貢献するとともに、県内の意識の高い生産者とのネットワークづくりを進め「持

続性」「共生」をテーマに活躍の幅を広げる平野氏から思いを聞きます。

■講 師 平野 恵氏(平野養豚場 副代表)


2009年千葉県医療技術大学卒業後、千葉県立救急医療センター循環器内科外科病棟、袖ケ浦さつき台病院勤務。
11年、木更津で三代続く唯一の養豚場・平野養豚場代表の賢治氏と出会い、12年に初めて豚舎に入る。
16年9月看護師を退職、養豚のみの仕事に従事。安心・安全・健康な「林SPF豚」の普及にいそしんでいる。



■日 時 4月13日(木) 17:30~20:40
     (講演: 第一部 17:30-18:20  第二部 18:25-19:15)
     *19:15~20:40まで食事付の懇親会


■場 所 
日本外国特派員協会 会議室(有楽町電気ビル北館20階)
(JR「有楽町」駅日比谷方面出口よりより徒歩1分、東京メトロ「日比谷」駅A3出口より直結)


■ビジター参加費  清話会会員 20,800円   
              一般の方  30,800円 
             (SJCメンバーは無料) (税込み、お食事・飲み物代込み) 
■お申し込み
下記を切り取り、清話会オフィスまでメールinfo@seiwakai.comにてお願いいたします。

-----キリトリ---------------------------------------------------------
■ 2017. 4月13日 SJC2017. 4月例会 
■会社名
■ご担当者               
■ご参加者
■ご住所 〒
■TEL                  ■FAX
--------------------------------------------------------------------
ご質問等ございましたら、お気軽に清話会オフィスまでご連絡ください。
03-6228-5481




いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
■大阪講演セミナー
「ああ、そうだったんか!」
----2代目社長の潮時


「ずっと続く会社にしたい」と創業者は願うはずだ。しかし現実は厳しく、100年企業は極めて少ない。存続のためには何をすれば良いか? 後継者問題や注意すべき点とは? 2代目として奮闘した西崎氏が、その経験を語る。

●私の人生で忘れられない“昭和20年敗戦”と“阪神淡路大震災”
●2代目の宿命・常に経営者の視点で考え行動していた
●会社の業態改革 卸商からメーカーに・異業種に進出
●売値の主導権が握れない・衣料品の価格決定者悩む
●株式上場の“光と影” 大証2部→東証2部→東証大証1部上場
●無借金経営(銀行借入ゼロ)の問題点と落とし穴
●振り返って思う、経営者の性格・制度の問題・会社の体質

■講 師  西崎 保孝氏(元シルバーオックス(株)代表取締役社長)


1941年大阪府出身。内外衣料製品㈱入社後、東京支店長、副社長を経て、82年代表取締役社長就任。2000年東京証券取引所、大阪証券取引所1部上場。09年不渡りが判明し破産宣告を受け、倒産。

■日 時  2017年 4月19日(水)14:00~15:30


■会 場  関西文化サロン (阪急グランドビル19階) 

(JR「大阪」駅 御堂筋南口より徒歩3分、阪急「梅田」駅 中央改札口より徒歩3分、阪神「梅田」駅 東口より 徒歩7分
地下鉄御堂筋線「梅田」駅 中央改札口より徒歩3分、地下鉄谷町線「東梅田」駅より徒歩3分)


■参加費 (清話会会員システム はこちら
   清話会会員・・・無料
  一般の方・・・事前予約10,000円/当日15,000円/学生3,000円
    
■お申込み 下記を切り取り、清話会オフィスまでメール 
info@seiwakai.com  にてお願いいたします。


------キリトリ-----------------------------------------
■2017. 4月19日(水) 清話会講演セミナー【大阪】参加希望

■ご担当者              

■ご参加者
■ご住所 〒
■TEL               
■FAX
------------------------------------------------------
ご質問等ございましたら、清話会関西支局オフィス までご連絡ください!

TEL 06-6258-3338



いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
清話会主催 東京ぶらり散歩 第20回
“大使館の街”広尾を散策する
----マダガスカル大使館を訪問し、春の有栖川宮記念公園を歩く

現在、日本に在する他国の大使館の数は150ほどですが、そのうちの1/3強が、広尾・麻布界隈に集中しています。

江戸時代、現在の広尾駅界隈は大名屋敷や旗本の屋敷が建ち並ぶ武家地で、江戸時代末期、米国公使館が元麻布善福寺に設置されたのを機に、明治維新後、諸外国の公館が次々と設置され、武家屋敷が皇族や華族の屋敷に変わり、今日に至っています。

数ある大使館の中でも、今回は特別にマダガスカル大使館 を訪問させていただきます。アフリカ大陸の東に位置するマダガスカル島は世界で4番目に大きい島で、バオバブ を初めとしてここにしかない固有の生物が多く生存する貴重な地域でもあります。

その後、有栖川宮記念公園 を散策し、ナショナル麻布スーパー広尾稲荷神社 に立ち寄りながら、昨年秋にオープンしたレストラン「天現寺大使館 」でランチをいただきます。
★ぜひお誘い合わせのうえご参加下さい!

■10:15am 愛育クリニック 前に集合
      (東京メトロ日比谷線「広尾駅」〔1番出口〕より徒歩6分)

スケジュール(予定)(徒歩で移動します)

10:15-10:30 愛育病院について説明後、駐日マダガスカル大使館へ
10:30-11:20 ラソアマナリヴォ・ロゼット代理大使による案内・説明
11:20-11:40 有栖川宮記念公園を散策
11:40-12:00 ナショナル麻布スーパーに立ち寄り
12:00-12:25 広尾稲荷神社に立ち寄り
12:30-13:30 レストラン「天現寺大使館」で昼食、現地解散

駐日マダガスカル大使館 ……マダガスカル共和国は人口約2,200万人(2012年)。アフリカ大陸の南東にあるマダガスカル島と周辺の島々からなる島国です。野生生物種の90%以上が固有種という生物多様性にとって重要な場所でもあり、農業と観光が主要産業です。大使館の建物は3階建てで、1階には50名収容のホールがあります。

有栖川宮記念公園 ……江戸時代、盛岡南部藩の下屋敷でしたが1896年(明治29年)有栖川宮威仁親王の栽仁王新邸造成の御用地となります。有栖川宮廃絶後、大正天皇が第三皇子光宮宣仁親王に有栖川宮の旧称高松宮の称号を賜り、1934年(昭和9年)に記念公園として一般開放されました。

ナショナル麻布スーパー ……ナショナル物産㈱が1962年にオープン。大使館の街・広尾のスーパーとして輸入食材を多く取り揃え、顧客の70%が外国人と言われます。創業50年を期して2012年に現在の新店舗に変わりました。

★昼食はレストラン「天現寺大使館 」でいただきます!

●説明・案内は、東京シティガイドクラブのガイドの方が行います。

■第20回参加費 
・清話会会員  9,200円 (ガイド料、大使館御礼、昼食代、税込)  ※同伴の方も同価格になります。 
・一般の方  14,200円 (同上)   

★定員20名、申込み締切り4/14(金)

■お申込み
下記を切り取り、清話会オフィスまでメール
info@seiwakai.com にてお願いいたします。

-----キリトリ-------------------------------------------------------
■2017年4月18日  東京ぶらり散歩 第20回 
■会社名
■ご担当者               
■ご参加者
■ご住所 〒
■TEL                  ■FAX
-------------------------------------------------------------------
ご質問等ございましたら、お気軽に清話会オフィスまでご連絡ください。
03-6228-5481




いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
【特別リポート】
1000台の「痛車(いたしゃ)」がお台場に集結 

----若者を中心としたサブカルの祭典


清水朋久氏(「痛車天国」編集部)


そもそも痛車(いたしゃ)とはアニメや漫画、ゲームなどのキャラクターをステッカーや塗装などでクルマ・バイク・自転車などに装飾したカスタムカージャンルの一つです。いわゆる「おたく文化」のなかでユーザーファン活動の一環として10年ほど前に始まり、近年、突如として愛好者が急増しました。

ユーザーの中心世代は若く、20代前半が多いのも特徴です。若者のクルマ離れがいわれる昨今にあって「趣味としてのクルマ」を牽引する1ジャンルとなっています。
 
アニメ、ゲームなど、いわゆる2次元コンテンツは毎年2回、東京ビックサイトで開催される通称、コミケ(コミックマーケット)にみることができるように、一回の来場者が30万人を越えるなど、年々拡大しているマーケットです。その流れは海外でも注目され、今や日本を代表するポップカルチャーへと成長しました。

痛車はそんな2次元カルチャーとカスタムカーカルチャーが融合した新たな日本発のサブカルトレンドであるといえます。 

現在の痛車の多くはステッカーで施工されています。アメ車など、かつてカーカルチャーの世界でもエアブラシなどで女性をボンネットに描くジャンルなどがありましたが、なぜ、痛車ではステッカーが主流なのでしょうか? 

それはアニメ、ゲームなどの環境に影響されたことも一因であると考えられます。
 
ひとつはエアブラシなどの塗装にくらべ安価であること。
もうひとつはステッカーを剥がすことで元通りの車体に戻すことができるという利点があります。

アニメなどは通常、約3ヶ月を1クールとして放映される場合が多く、愛好者の好きなキャラクター、アニメは変化していきます。痛車で使用されるステッカーは、再はく離のシートを使用しているので、好きなキャラクターが変化すれば新たなシートに貼り替えて衣替えすることができます。ユーザーの趣向の変化に対応できるシートの性能向上も著しく、痛車を長く楽しめる要素なのかもしれません。
 
そして、2017年3月26日(日)に東京お台場で「お台場痛車天国2017」が開催されます。日本全国から、このイベントに展示したいとエントリーしてきた痛車はなんと1000台。この日のために多くのユーザーが独自の痛車カスタムをアピールしに集結します。

コスプレイヤーの参加もあり、同じ趣味を持つ者同士が交流できるサブカルの祭典としても、大いに期待されています。


痛車天国 2017 inお台場
http://bit.ly/2l6nbuY






いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
【ニュース・事例から読む給料・人事】
第3回 「『パートに賞与』は現実的か」

神田靖美氏(リザルト(株)代表取締役)

政府は2016年12月、次のような「同一労働同一賃金ガイドライン」を発表しました。特徴は非正規労働者にも賞与の支給を求めている点です。

1.基本給は「職業経験・能力」「業績・成果」「勤続年数」の各観点が同じなら同一に。違いに応じた差は容認
2.賞与は非正規にも支給。業績などへの貢献に違いがあればそれに応じて支給
3.正規と内容などが同じ役職なら役職手当は同一に
4.時間外手当や深夜・休日手当は同じ割増率に。通勤手当・出張旅費は同一支給
5.食堂や休憩室などの福利厚生施設は非正規にも利用を認める
6.派遣先社員と職務内容・配置の変更範囲が同じ派遣社員に対し、派遣会社は同じ賃金や福利厚生、教育訓練を実施
(毎日新聞2017年2月10日朝刊)

■賃金制度は正社員と同じものを
 
1番と2番、「基本給は『職業経験・能力』『業績・成果』『勤続年数』の各観点が同じなら同一に。違いに応じた差は容認」「賞与は非正規にも支給。業績などへの貢献に違いがあればそれに応じて支給」。これは正社員の賃金制度そのものです。これを非正規にも適用せよということは、パートにも正社員と同一の賃金制度を適用せよということです。

パート・アルバイトは非正規労働者の7割を占め、残り3割は派遣社員、契約社員、嘱託等です。パート・アルバイト以外の非正規はすでに同一労働同一賃金が概ね成立しています。同一労働・非同一賃金問題はパート・アルバイトの問題です。
 
正社員とパートタイマーでは採用試験のあり方も仕事内容も違いますから、直ちに正社員並みに給料を上げる必要はないと思いますが、正社員と同じ昇給や昇進への期待権、諸手当の受給権は与えたほうが、モチベーションが上がるでしょう。

労働経済学の大御所で、明治学院大学名誉教授の笹島芳雄氏は「労働というものは人間の営みの大きなウエイトを占めており、しかもかなりのエネルギーを投入しています。それを公正に処遇しないというのは、社会に対する冒涜であり、人間に対する犯罪行為であると思います」と言っています。(『賃金事情』2011年1月5・20日号)。
 
政府案を実現するとしたら、正社員の賃金制度を下方に延長して、たとえば正社員の最下位等級の下にもう一つ等級を設けて、そこをパートタイマー相当の等級とする。正社員に支給される手当はすべてパートタイマーにも支給するなどの措置が必要です。

パートタイマーは正規の労働時間の一部しか働かないことが認められていますが、そのことに対しては、諸手当も含めて賃金を時間額表示にすることによって対応可能です。

定期昇給も正社員と同様に行う必要がありますが、それは、昇給額は勤務時間に比例させて、フルタイムパートタイマーの半分の時間しか勤務していない人は半分しか昇給させなければ済むことです。

賞与については、正社員に時給換算で300時間分を支給するとしたら、パートタイマーもフルタイムパートは時給の300時間分、半分しか勤務していない人には150時間支給します。

ガイドラインの3番から5番は、普通の企業ならすでにやっていることです。戦前の「職工差別」(職員と工員の差別)はまさに3~5番に反するようなものでしたが、いまどきこんなことをしている会社には、パートタイマーといえども働き手がみつかりません。
 
6番目の、派遣社員の項目は、考え方としては共感できるものの、これを実現するためには派遣先企業が派遣会社に対して、自社の就業規則や給与規定を開示することが必要です。そんなことが果たして可能なのかどうかは不明です。
正社員も身を切る覚悟が必要
 
問題は財源です。総務省の「労働力調査」によると、パートタイマーは2016年12月現在、雇用されて働く人の26%を占めます。この人たちの賃金を正社員の最低ライン並みに引き上げ、さらに正社員並みに所定内賃金の3か月分の賞与を払うとすると、人件費が約11%増えることになります。企業にこの負担をすべて強いるのは無理があります。同一労働同一賃金が国民的な合意であるならば、正社員も身を切る覚悟が必要です。
 
もっとも非正規労働者の処遇水準を引き上げることは、単に人件費を増やすだけに終始しない可能性があります。ノルベルト・へーリングとオラフ・シュトルベックは「一般論として、思いやりのある処遇に同じような処遇で返すという人間の性向は、雇用主にとって利用する価値がある」と言っています(『人はお金だけでは動かない』エヌティティ出版)。


///////////////////////////////////////

神田靖美氏(リザルト(株)代表取締役)

1961年生まれ。上智大学経済学部卒業後、賃金管理研究所を経て2006年に独立。
著書に『スリーステップ式だから成果主義賃金を正しく導入する本』(あさ出版)『社長・役員の報酬・賞与・退職金』(共著、日本実業出版社)など。日本賃金学会会員。早稲田大学大学院商学研究科MBAコース修了。

「毎日新聞経済プレミア」にて、連載中。
http://bit.ly/2fHlO42



いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
「今後の世界情勢をどう読むべきか」
----欧州で続く選挙、その結果が今後に与える影響

昨年の英国EU離脱決定、トランプ米大統領当選・就任など、世界情勢を左右する選挙結果がことごとくマスコミの予想と反対の結果が出ている。
今年はオランダ総選挙、フランス大統領選、ドイツ連邦議会選挙など目が離せない大きな選挙が続く。一方で先の見えない韓国政治の混乱が東アジア情勢に大きな影を投げかけない。世界は今どこに進もうとしているのか。わが国の対応は的確か。気鋭の国際アナリスト・菅原氏が現状と見通しを明確に解説する。

■講 師  菅原 出氏(ジャーナリスト、国際政治アナリスト)


1969年東京生まれ。中央大学法学部政治学科卒。93年よりオランダ留学。97年 アムステルダム大学政治社会学部国際関係学科卒。国際関係学修士号取得。在蘭日系企業勤務、フリーのジャーナリスト、東京財団リサーチフェロー、英国系危機管理会社G4S Japan役員等を経て現職。米国を中心とする外交、中東の安全保障やテロリズム、治安リスク分析や危機管理が専門。国際政治の分析とハイリスク国でのセキュリティ・サービスの経験をミックスさせ、生きたインテリジェンスと実践的なリスク・マネージメント・サービスを提供している。外交・安全保障分野の若手実務者育成にも尽力しており、大学生や若手社会人を対象にした「外交・安保サマー・セミナー」の代表世話人をつとめる。

■日 時  2017年 4月12日(水) 14:00―15:30
        

■会 場  レ・ビューロー新橋駅前セミナールーム (新橋駅前ビル1号館6階)
       (JR、地下鉄銀座線、都営浅草線「新橋」駅 銀座口〔北口〕より徒歩1分)


■参加費 (清話会会員システム はこちら
清話会会員(会員証お持ちの方)・・・無料
一般の方・・・事前予約10,000円/当日15,000円/学生3,000円

■お申込み 

下記を切り取り、清話会オフィスまでメール info@seiwakai.com  にてお願いいたします。

------キリトリ-----------------------------------------
■2017. 4月12日 清話会講演セミナー【東京】参加希望
■会社名
■ご担当者              ■ご参加者
■ご住所 〒
■TEL                 ■FAX
------------------------------------------------------
ご質問等ございましたら、
お気軽に清話会オフィス までご連絡ください!

TEL 0120-181-334
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
真田幸光氏の経済、東アジア情報
「日韓関係について」

真田幸光氏(愛知淑徳大学教授)


韓国という国は、少なくとも、国家としては表面的には露骨に日本に対してライバル意識をむき出しにしてくる傾向が強いと私は感じています。
これは、私が韓国とビジネスで接し始めた1984年からの実感であります。

ライバル意識を持つことは決して悪いものではありません。
世の中には、
「グッドライバル」
と言う考え方があり、日頃は競争の中で切磋琢磨し、互いを高めるが、いざという時には、
「公」
「大義」
などを強く意識し、共に頑張っていける、そしてまた、戦い済めば、その健闘を讃え合える関係をグッドライバル関係ということはご高承の通りであります。

日韓もこうした関係であれば良いのでありますが、日韓の国家関係を、マスコミを通してみると決してグッドライバル関係にはなく、私は残念に思っています。

念のために申し上げますが私個人には、韓国人の良いグッドライバルもいますし、私の知るところ、日本の個別企業の中には韓国企業をグッドライバルとして持つ企業もあります。

しかし、日韓の国家関係を、マスコミを通してみると、一般的には、敵意を背景としたライバル意識を示す韓国がそこには見られ、日本人として、決して韓国を良い国とは見られません。

よく言われることでありますが、韓国には、
「昼は反日、夜は親日」
と言う言葉もあり、
「例え日本に一目を置いていても、日本を認める発言を公の場ですると、韓国社会から袋叩きにされる。」
と言った傾向が見られ、特に、マスコミはその最たるものであると思られ、日本に対する記事は一般的に手厳しいです。

また、それを読む、韓国の、日本をあまりよく知らない、一般庶民は日本を好ましく思わなくなる傾向となります。
一方で、そうした韓国を見ていると、私のように韓国や韓国人と長く付き合っている人間ですら、
「嫌韓」
となっていきやすくなります。
正に悪循環でありましょう。

そうしたことを前提に、以下、韓国のトップ紙と言われる朝鮮日報の記事をご覧戴きたいと思います。
以下は同社の日本語訳であり、韓国語版は、私の読む限り、日本に対してはより辛辣な表現となっています。

引用
「トルコ北部のスィノプ地域の原子力発電所4基の施工企業として、三菱重工業など日本のコンソーシアムが選定された。安倍晋三首相がトルコを訪問し、受注成功を発表する様子はNHKが生中継した。総工費200億ドル規模の超大型プロジェクトだ。韓国は当時3年以上かけて受注を目指したが、土壇場で安倍首相の全面支援を受けた日本のコンソーシアムが逆転勝利を収めた。

痛い逆転負けを喫した韓国は、トルコで日本とプライドを懸けた受注戦に再び臨む。トルコのダーダネルス海峡を横断する橋を建設するプロジェクトだ。欧州とアジア大陸を結ぶ長さ3.7キロメートルの懸垂橋(つり橋)と進入路を建設する「1915チャナッカレ(仮称)プロジェクト」で、入札が締め切られる。トルコ政府は建国100周年を迎える2023年に橋を開通させる方針で、橋の主塔間の距離も2023メートルに設計した。橋が完成すれば、日本・神戸の明石海峡大橋(1991メートル)を抜き、世界最長の懸垂橋となる。工事費は4兆ウォン規模だ。」


如何ですか?
この記事はまだ冷静なほうであり、これ単独では、決して日本に敵意をむき出しにしているとは思いませんが、韓国語の原文を読んでいると、日本関連の記事については、こうした記事がシャワーのように掲載され、こうした記事を読んでいても、
「日本に対する敵意」
を何処かで感じてしまうようになるのです。
日韓関係は、底辺では、引き続き、厳しいかもしれません。
 
そして、こうした中、このトルコの発注した世界最長のつり橋建設工事は、韓国企業が日本企業を抑えて事実上の受注に成功する格好と、一旦はなったことが判明しました。

この問題に関して、上述した韓国のトップ紙である朝鮮日報は、案の定、感情剥き出しの、
「してやったり」
とのトーンで、

「日本最大の経済紙・日本経済新聞は、このニュースを報じる記事で無念さをにじませた。トルコ政府は27日(現地時間)、トルコ・ダーダルネス海峡に架かる全長3.7キロメートルのつり橋と前後約100キロメートルの高速道路を建設するプロジェクトの優先交渉対象者として、韓国の大林産業・SK建設によるコンソーシアムを選定したと発表した。

今回の受注合戦は、韓国と日本がそれぞれ政府レベルで自国のコンソーシアムを全面的に後押しし、国家間の受注競争といった様相を呈していた。とりわけ韓国は3年前にトルコの原発建設受注合戦で日本に敗れていたため、今回の受注で3年前の雪辱を果たしたと評価されている。工事費は3兆1000億ウォン(約3000億円)で、まずは受注者が建設費を負担し、完工後に通行料収入で建設費を回収して橋の所有権をトルコに引き渡す「建設・運営・譲渡(BOT)方式」だ。

入札に参加した企業は提案書で「工事費」ではなく「運営期間」を提示。最も短い運営期間を提示した企業が落札する形だった。入札で韓国のコンソーシアムは「16年2か月」を提案し、「17年10か月」を提案した日本のコンソーシアムを抑えた。しかし今回、低価格入札をめぐる論争は起きていない。トルコ政府が1日当たり4万5000台分の通行料を保障するのに加え、両サイドが算出した工事費にも大きな違いがない。」


との主旨の報道を行っています。
私からすれば、国際社会の中で微妙なバランスを保とうとするトルコの現政権の姿勢からすると想定内の決定とは思われます。

尚、いつもお伝えしているように、韓国の金融機関は恒常的な米ドル資金不足にあり、これまでは、日本の金融機関もこうした韓国勢が受注する大型国際プロジェクトにバックファイナンスすることもしばしばありましたが、例えば、本件に日本の金融機関がバックファイナンスをしないと本件の韓国勢主体による推進に支障をきたす可能性もあります。

日本勢は、ビジネスライクに大人の対応をするでありましょうが、昨今の世界的な自国第一の保護主義的動きを日本もするのであれば、こうした対応を取ることも想定されるかもしれません。

国際社会が保護主義的な、不安定な動きとなる中、
「日韓は大人の関係」
を保ち、相互発展を遂げられるように知恵を絞れないかと考えますが、難しいでしょうか。

感情が先立つ国家関係が増えていくことを私は本当に危惧しています。



真田幸光------------------------------------------------------------
清話会 1957年東京都生まれ。慶応義塾大学法学部政治学科卒業後、東京銀行(現・東京三菱銀行)入行。1984年、韓国延世大学留学後、ソウル支店、名古屋支 店等を経て、2002年より、愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション学部教授。社会基盤研究所、日本格付研究所、国際通貨研究所など客員研究員。中小 企業総合事業団中小企業国際化支援アドバイザー、日本国際経済学会、現代韓国朝鮮学会、東アジア経済経営学会、アジア経済研究所日韓フォーラム等メン バー。韓国金融研修院外部講師。雑誌「現代コリア」「中小企業事業団・海外投資ガイド」「エコノミスト」、中部経済新聞、朝鮮日報日本語版HPなどにも寄稿。日本、韓国、台湾、香港での講演活動など、グローバルに活躍している

------------------------------------------------------

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。