テーマ:*田崎聡の【沖縄から~食の風】
「琉球独立論と普天間基地問題」
田崎 聡氏(有限会社楽園計画 代表取締役)
「TPPお化けが恐怖をかきたてている」と元山田義彦農林水産大臣を批判する民主党の前原誠司議員は、首相の野田佳彦、玄葉光一郎外相、元総務大臣の原口一博議員と同じ松下政経塾出の議員である。
最近、彼らは連日沖縄入りして普天間移設を辺野古に決定するように説得しているが、もし機動隊を導入してまで移設を強制するようなことがあれば、沖縄の民衆の怒りは頂点に達し、反政府運動へと広がる恐れがあるだろう。現在、欧米で広がっている金融支配に対する運動とSNSサイトで連動していく可能性も否めない。
D・ロックフェラー傘下の松下政経塾は、経済よりのマスコミや知識人を動員してTPPを「第二の開国」として、まるで日本が参加しなければ世界から取り残されるような印象を社会に与えているが、大豆4%、小麦14%、とうもろこし0%の食料自給率に加え、オレンジ、グレープフルーツ、ブロッコリー等々、すでに日本の農産物は充分に開国しているのである。
米国は、一番美味しい日本の米市場までも占有しようと目論んでいるが、一俵3,000円の安いカリフォルニア米が日本に入ってくれば、日本の農家を保護するために新たな税金を投入せざるを得なくなるのは必至である。
管元首相が鳩山元首相による普天間基地移設問題の火消しの詭弁として、突然米国にTPP参加の話を持ちかけ、米国の遺伝子組み換えの米やとうもろこし、大豆、さとうきびや他農産物を関税ゼロで大量輸入するということが、「日本の農業や食生活には影響は及びませんよ」ということには、断じてならないのである。
●野田政権の今後の流れ(板垣英憲氏「マスコミに出ない政治経済の裏話」より)
①沖縄米軍普天間飛行場の辺野古への移設強硬(最後は、県知事の許可権限を取り上げて、国の権限とする法律を制定し、機動隊導入も辞さない覚悟)
②TPPへの交渉参加決定
③米国産牛肉の輸入緩和(月齢「20か月」→「30か月」へ)
④「武器輸出3原則の緩和」(武器の日米共同開発→輸出緩和へ)
⑤陸上自衛隊のスーダンへの派遣決定(国連事務総長の要請でもある)
⑥次期戦闘機(FX)選びで、対米重視の政治判断(米ロッキードマーチン社「F35」、米ボーイング社「FA18」、英独伊スペインのBAEシステムズ社など「ユーロファイター」が候補)
⑦米国債買い入れ(米国の言いなり)
⑧安住淳財務相が消費税率アップ法案を国会に提出、成立を図ると言明。「国際公約だからだ」と力説(実は、米には、オバマ政権の強い要求)
こうした日本が米国のいいなりになることに反発し、「沖縄は独立するべきである」と唱えている、いわゆる『琉球独立論』を主張する人々が沖縄にいた。
沖縄は地理政治学的位置から独自の融合文化を築き、日本本土とは異なる歴史体験をもつところから、独立すべきだとする主張である。しかし、戦後沖縄の思想の流れの中で間欠的に浮上はするが大衆間に定着するまでには至っていないのが現状である。
具体的動きとしては、1947年の沖縄民主同盟(仲宗根源和)、50年の共和党(松岡政保)、69年復帰直前に結成された〈沖縄人の沖縄をつくる会〉による琉球独立党(当間重剛)などがあり、その党首である野底土南(ぬかどなん)は、ジャーナリストの故竹中労氏が明快に評価するほどの人物として知られている。
野底土南氏は与那国島出身の沖縄県初の公認会計士として独自の琉球独立論を唱え、「尖閣諸島に眠る膨大な海底資源を琉球共和国の原資として、台湾、チベット、ウイグルとともに独立する」と三星天洋旗http://www.bekkoame.ne.jp/i/a-001/sanseitenyo-shokai.html を国旗として掲げていた。
現在、琉球独立党はかりゆしクラブとして、屋良朝助氏が引き継ぎ2006年の知事選に立候補したが、約6220票で落選した。
こうした沖縄独立意識を市民調査した結果がある。琉球大学の林泉忠准教授による1,000人の調査によると、「独立すべき」と答える人は20%近くで、圧倒的に「独立すべきではない」と答える人が多い。
しかし、普天間基地を辺野古に強制移設をするようなことになれば、「琉球独立論」が再燃し、日本政府への沖縄県民の不信は頂点に達し、マグマが噴出することになるだろう。
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田崎聡 ((有)楽園計画 代表取締役)
1956年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業。 東京でアートディレクターとして活動後、1986年に沖縄に移住。 古酒の店「クースバー」を1988年に開業後、食店プロデュース、商品開発、出版編集など幅広い分野で活躍。 雑誌「島唄楽園」「月刊うるま」などの創刊編集長を務めるかたわら、「山猫屋」「回」「島唄楽園」など数々の店舗プロデュースを手掛ける。 著書に「泡盛ブック」(荒地出版社)などがある。従兄弟はワインソムリエの田崎真也 。
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http://ameblo.jp/seiwakaisenken/theme-10010079116.html






















