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2015年7月の終わりに
また焼けるように胃が痛くなったのです。



お久しぶりにいつものお医者さんに行くと
すぐに数日後に胃カメラをすることに決まりました。
胃カメラ終了後の診察で普段は賑やかな先生がちょっと深刻そうに



喉にポリープがあったわ。前はなかったのにな。それだけ胃が荒れて胃酸が上がってきてるから喉まで炎症が起きてるんだと思う。耳鼻咽喉科を紹介するから一回診てもらって。しばらく様子みて血液検査の結果も待って、その時の状況によって大きめの病院を紹介しないといけないかもしれないし。




大きめの病院の紹介が必要ってどゆことですか?
そんなに深刻なんですか?




不安な時間を過ごし、2週間後血液検査の結果を聞きに言ったら
「SCCが基準を超えてるのが気になるからもう一回血液検査させて」と。



SCC?と思いながらグーグル先生に聞いてみたら
SCCって腫瘍マーカーじゃないですか!




私ガンなん?不安が不安を呼ぶ。
もし余命3ヶ月なら私は何をする?今の生活を続ける?とマジメに自問自答しました。




結局紹介してもらった耳鼻咽喉科で、喉のポリープはあるけど悪性ではないから気にしなくていいというお墨付きをもらい、再検査した血液検査では、SCCは基準内に戻ったので事なきを得たのですが。。。



明らかに自分の人生を見直す決定打になりました。



ここから決定打がまだ続くのです。3連続。
次が2つ目。ガンの疑いが晴れる前日のこと。



ある同僚が、私の課メンバーが苦労して長年試行錯誤しながらようやく運用に乗せようとしている企画案件に関して、大きな会議の場で、それまでの背景を全く知らないのに「失敗だ!」と言い放ったのです。



私はすぐに「それは何も知らずにあなたが思ってるだけでしょ」と猛クレーム!
相手は一生懸命言い訳をした最後に、私の中の一番踏んではいけないポイントを踏んだのです。




これまで部署やグループ全体の仕事が上手く回るようにと色々な仕組みを作ってきたけれど、協力してくれる人ばかりではなく、結果として一緒にやろうと積極的に関与してくれる人と話しをしながら仕事を進めているのに



「◯◯(名前)とばかり話しててもダメや。もっと他の人も巻き込まんと」って。





は~〜〜〜〜!?





これまで何度も巻き込もうとしても入ってこないんは誰なんよ。
話しができないから話せる人と話してるんやん!!!!
私の中で何かの糸が切れました。




その時は、では今後は一緒にやって行きましょうと収まったのですが、数日経ったときに、私の中の仕事の火が完全にバケツの水で消されたような状態になっていることに気がついたのです。



もう力出ない。



上司に時間を作ってもらって状況を話しました。
「これまでどんなに体がしんどくても決して消えなかった仕事の火が、あの一言で完全に消えました。体がしんどいしんどいと言ってもなかなか辞める覚悟ができなかったので、これで辞めるキッカケを作ってもらったのかもしれません」




上司はそれを聞きながら
「どうしても辞めるというならそれはいいけど、その理由は違うんちゃうか?
 それが辞める理由やったら、あなたの部署の子らは悲しむで」



「そうかな~。ある意味しょうがないって思うんじゃないですか?」



「そんなわけない。あなたは何のために仕事をしてるんや?」



「私は、部署のメンバーが本当に幸せな人生になるように、仕事を通して心を育てることが一番好きな仕事なんです。これが私が本当にしたいことなんです」(号泣)




「ならそれを続けたらいいやん」




なんか丸め込まれた感はあるけど、
私の火を消した一言に、私を退職させるパワーがないことだけはわかりました。



そして決定打の3つ目。決定打ってこうも続くものなのですね。



つづく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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