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2011年の大きな変化は、部門として初めての新入社員が
私の課に配属されることになったこと。



当時の心境。
むりむりむり。若い女性苦手。どう接していいかわからないし。むーりー!
なのに上司は「新入社員を育てられるのはあなたしかいないと。」



豚もおだてりゃじゃないですけど、そう言われたら悪い気はしない。
ということで、2011年4月に初の新入社員を受け入れることになりました。



入ってきたらまあかわいくて、私はお母さんのように張り切りましたよ!
新入社員を雑用係みたいにはしたくないと思ったので、仕事を頼むときも全体像を説明して、何でこれをするのかの一つ一つの意味を丁寧に説明して。




仕事の実務を通じて、仕事への心構えや知識などを伝えていきました。
マンツーマンで過ごす時間が多くて、必然的に信頼関係もできてくる。




それまで、部門の中では私がずっと最年少だったのが、
新入社員が入ってきたことで、私は最年少の座を明け渡しました。



私がしっかりしないとという気持ちが支えになって
だんだんと体調も安定してきました。
子どもができると親は強くなるというのが理解できた気がします。



他部署との関係でも、私だけが困っているときはある意味泣き寝入りしてたけど、一生懸命やっている部門メンバーに対して失礼なことをしてきた場合は、私がクレームに行くという。これまでの私では考えられない行動へと変化していきました。



そして1年後。「来年も新入社員もらうし。あなたのとこでお願い」って。



むーりー。
この1年で全てを出し切って、私けっこうくたくたなんですけど。。。



ただ、部門の今後を考えた時に新入社員を育てることが必要だったし、育てるのが得意なのは私だとわかったので、翌年も新入社員を受け入れる覚悟を決めました。



まあ、ここからが私の会社での子だくさん生活の始まりです。



2011年4月、初の新入社員配属。
2012年4月に2人目の新入社員が配属。秋にさらに2名の若手が部門内異動。
2013年4月に入社2年目メンバーともう一人の若手が私の課に部門内異動。
2014年4月に新入社員受け入れ。
部署にいる若手は全員私の課に配属されている状態に。



2012年にグループ規模の体制構築を始めることになり、
私の課でプロジェクト担当をするように指名されました。
課のメンバーとプロジェクトとして参加する若手メンバーでチームを組んで。




その時の状況は、
ひとことで言えば鼻垂れ小僧のひよこ集団みたいな感じでした。(言い過ぎ?)

だって、入社から数ヶ月しか経ってないのにメンバー入りしている子もいるくらいですから。

 

 

 

 

 

 

 


プロジェクトはダラダラしていたらいつまでも終わらないので、
7月から初めて9月末には第一ステージを完成させたのですが、



今思い出すのは、毎朝会社までの道を歩いている時の
体の胴体部分がコンプレスされているような圧迫感。




でもやるしかない。リーダーである私がスピードを緩めたらどこまでも緩むし、
終わるものも終わらない。
新入社員が不安そうな顔をする前で、私が不安になるわけにはいかないわけです。



私は自分の部署で弱音は吐かないように意識しました。
私は会社のことが好きだったし、自分の仕事に誇りを持っていたから、
自部署のメンバーにも会社に対して夢を持って欲しかった。




だから、上司である私が夢を壊すようなことだけはしないでおこうと思ったのです。
弱音を吐けるのは私の上司の前と、私が入社した頃から一緒に仕事をしてきて
私のことをよく理解してもらっている年上の人たちの前だけ。




簡単に自部署や会社の悪口を言う人を見ると「そういうことを言うから、若者が会社に対しての夢を持てなくなるんだよ!」と思うし、指導もせずに「あいつは使えない」とか言っているのを聞くと「使えないという前に何か教えたんか!?使えないんはあんたや!」とか思ってしまいます。(辛口ですみません



まあこれだけ部門メンバーが増えると、私自身が自分で何かを作り上げることは極端に減っていきました。2012年のプロジェクトの第1ステージまではむしろ私が手を動かさないと進まない状態だったけれど、大きくはこのプロジェクトが実務をガリガリにやった最後だったと思います。



その後は段々と、今このメンバーはこれを経験しておいたら今後役に立つだろうとかを考えながら、業務分担を割り振ったり、それぞれの仕事のチェックをすることが私の主な仕事になっていきました。あと相談相手もメインジョブ。



チェック業務って簡単だと思いません?ところがこれが大変なんですよっ。
私のチェックが最終関門だから、ここでミスがスルーすると間違ったものが世に出回るわけです。



自分で何かを作り上げた達成感はないけれど負荷の大きい仕事がチェック業務。
しかも私の課で作る資料は、グループ全体に影響するような文書や資料なので
「まあいいや」はない。



そういうチェックなどを通して「仕事とは」を伝えるのが私の役目であり、
人と人の心の成長に関わるのが私の仕事そのものになっていきました。




心と心が本当に通じるまではある程度時間がかかるんだけど、
一旦信頼関係ができると絶対的な安心感を感じられるから、
人は最大の力を発揮できるのだと思います。




私は上司にそういう場を作ってもらったし、
課の中にはそういう場を作るのが私の仕事でした。



仕事自体は順調だったのですが・・・



つづく




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