PS4のGDDR5は利点。デベロッパが語るPS4とXbox Oneの性能 | みらいマニアックス !

PS4のGDDR5は利点。デベロッパが語るPS4とXbox Oneの性能

ドイツPC Gamerが、Super Sutardustシリーズで知られるフィンランドHousemarqueにインタビュー。なお以下の記事ではPC Gamer側質問、及び一部回答は抄訳としている。


Q:(PC Gamer, Sebastian Stange氏)まずは自己紹介を。
A:(Tommaso De Benetti氏。以下TB)。元フリーランスで、数ヶ月前からHousemarqueでCommunity Managerとして働いている。Jere Sanisaloは上級プログラマだ。


Q:PS3/Xbox360と次世代機とでは、何が一番違うか。
A:(TB)PCゲームとの差がなくなり、最新の技術を使えることだ。


Q:GPUのCUを活かした処理(GPGPU)をどのようにゲームで使っていくか。
A:(Jere Sanisalo氏。以下JS)CUは、多くの帯域幅と処理能力を必要とするタスクに向いているが、ロジック処理には向かない。従って、大規模なデータセットに対して繰り返し行われるに小さなタスクの処理に適している。指摘の通り、物理演算は重要な目的になるが、CU自身は実際には 「物理」計算はしない。むしろCUは、物理シミュレーションに伴うもっと小さなタスクを処理する。これらのタスクには、例えば、コリジョンの判定、剛体の更新などがある。
CUはまた、コストの高いタスクも処理する。柔体オブジェクトのシミュレーション、液体や気体のシミュレーション、高度なオーディオ処理やミキシング、高度なアニメーション、複雑なAIや経路探索、複雑な視界計算(例えば、ブッシュが遮っているために部分的にしか見ることができないという場合だ)等がふくまれる。退屈に聞こえるが、CUはまたグラフィックス性能を加速し、画質を向上させるために使用することができる。CUは、グラフィックスチップの頂点とピクセルパイプラインのような、特定のアルゴリズムに良く適合している。CUはここしばらくの間にPCでは確立されているが、次世代のコンソールではCUがずっと使えるようになる。さらにグラフィック表現と平行した命令がシンプルになったため、コンピューティングとグラフィックス計算を交互に入れ替えるのが容易になる。


Q:次世代機ではDLやアップデートがバックグランドで処理される。どう使いたいか。
A:(JS)ゲーム体験をリッチにするのが簡単になる。


Q:次世代機での開発の課題は。開発コスト増の問題は分かっているが、他にはあるか。
A:(TB)中規模のゲームは減少する。また、リアリティの追求はほどほどにするところが増えていくだろう。


Q:ソニーのインディー推しについてどう思うか。ゲームの世界にどう影響するか。
A:(TB)インディーは創造性において極めて重要。低い価格帯も重要だ。


Q:PS4のGDDR5メモリはそれほどの利点か。次世代機として8GBというメモリは充分か。
A:(JS)まだそれを言うには早い。PS4がGDDR5メモリを使う方法は、重いタスクに対して高速の帯域を提供する。高精細なテクスチャを用いるグラフィックや、ボリューメトリック・ライティングやグローバル・イルミネーションといった高度なサンプリングやフィルタリングをエフェクトとして使う場合には、メリットは明らかだ。CPUとGPUが同じメモリを用いることも、処理結果を互いに共有することを容易にする。このことは、重たい計算をCPUからCUにさせることを容易にする。
8GBについてはよくわからないが、メモリの価格が影響するのではないかと思う。だが他にも考慮すべき要素がある。ロード時間だ。Blu-rayは転送速度が遅く、HDDでもついていくのがやっとだ。そういうわけで、素早く利用するためにメモリにデータをロードするのがどのくらい早いかがゲームについて言えば大きな問題になるだろう。アップグレードについて考えると、8GBから16GBにすることによるメリットは、4GBから8GBにすることよりも小さいだろう。


Q:次世代機において、何が最もエキサイティングか。
A:(TB)コミュニケーションのあるゲームがさらに主流になるだろう。


NS: PC Games  "Die PS4 hat durch GDDR5 Vorteile": Entwickler-Aussagen zur Power von PS4 und Xbox One


みらい的コメント:


箱についてはわりとスルー気味で、むしろハイエンドPCとPS4との比較、といった内容。
タイトルと内容が微妙にズレてるような。