3DSのTVコマーシャルは、DS時代の2.5倍の規模に | みらいマニアックス !

3DSのTVコマーシャルは、DS時代の2.5倍の規模に

3DSのTVコマーシャルについての分析結果が公表されている。

下記のグラフは、TVR(※)の累計だ。グラフには2005年におけるDSに対する視聴率、2011年における3DSに対する視聴率が合わせて示されている。

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DS、3DSいずれのロンチにおいてもTVコマーシャルは3月に開始されている。
ロンチ当初、コマーシャルはほぼ同じ水準で打たれている。具体的には、2005年におけるDSのキャンペーンではTVRsは313、2011年の3DSにおいてはTVRsは304だ。

だが続く4月以降、3DSに対するキャンペーンはDSに対するそれとは全く異なっている。
DSに対してのTVコマーシャルは3月で終了しているのに対し、3DSに対してはロンチ月以降も打たれ続けている。年間を通じた累計では、3DSはDSの2.5倍のTVRに達しているのだ。
※:TVRs=Television Rating/視聴率。1TVRはターゲットとなる視聴者の1%に相当。


NS:MCV
http://www.mcvuk.com/news/read/3ds-vs-ds-battle-of-the-tv-ads/088506


みらい的コメント:

DSに比べ、3DSへのTVコマーシャルの量が非常に多いことは明らかだ。

まず初動時のプロモーションからして、DSの1か月に対して3DSでは2か月間打たれている。これは3DSを消費者に浸透させるのが難しいということを、任天堂自身がよく認識していたためだろう。岩田氏も繰り返し言っていたことではあるが、TVコマーシャルの打ち方にも表れているわけだ。

また更に興味深いのは、4月に一旦中断したTVプロモーションが、6月から復活していることだ。

おそらくこの前後(5月頃)に、任天堂は3DSの普及の緩慢さに本格的な危機感を持ったのだろう。その後、7月に新カラー発売、9月に4割の値下げ断行と、矢継ぎ早に対策を打っているが、次第に深まる任天堂の危機感をそこから読み取ることができる。

ホリデーシーズンに入った現在3DSはかなり健闘しているが、その裏には様々な努力があったことを伺わせる内容だ。