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カシュー塗料の特許探しの過程で、特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)の分類検索の特徴に、ひとつ気づきました。

WIPOのIPC検索を併用した際に、C09D161/00での検索で16件の公報を取得する例を書きましたが、実際には、あのとき拾ったC09D161の9つのサブグループをすべて試していました。
1950年1月1日~1960年12月31日を指定したヒット件数は、各々以下のとおりです。

 

C09D161/00  85件
C09D161/02  16件
C09D161/04  31件
C09D161/10  0件
C09D161/14  0件
C09D161/18  0件
C09D161/20  31件
C09D161/32  0件
C09D161/34  11件

 

この結果を見たときに、00には02以下の出願が網羅されているのではないかと考え、02~34までのヒット数を合計してみたところ、89。

00は85件ですので、網羅されている可能性が高い→実際に比べてみました。
すると・・・

予想どおり、02以下に該当する出願は、すべて00での検索でヒットしています。

特公昭25-43号は00と02、25-44号は00と20、25-870号は00と04という具合に、見事に2つずつペアになりました。
3つ一組になったのが、00、04、34に該当した特公昭27-291号、30-5645号と、00、04、20に該当した特公昭32-1343号、35-17827号の計4件です。

この重複分が、85件と89件の差になっています。

さて。
それぞれの公報には、検索結果一覧で「公開・公表分類」の1~3と「公告分類」の1~3で最大6つまで分類欄があります。



カシューのときにC09D161/00を使って拾った公報では、たとえば次のように表示されています。
 

特公昭26-000661号

09D 3/54    C09D161/04        C09D 3/54    C09D161/04    

特公昭26-007319号
A01K 75/00 @B    C09D 3/54    C09D161/04    A01K 75/00 @B    C09D 3/54    C09D161/04

特公昭26-002688号
C09D 3/50    C09D161/34        C09D 3/50    C09D161/34

特公昭26-002687号
C09D 3/50    C09D161/34        C09D 3/50    C09D161/34


分類表示上、C09D161/00は含まれていません。
でも、検索にはヒットします。
これに気づいて他の分類でも検証してみたところ、試した範囲ではすべて、同じことがあてはまりました。
たとえば、C08F212/02やC08F212/08でヒットする出願は、C08F212/00の検索結果に出ています。

それはつまり、カシュー塗料の特許探しで使ったような分類検索では、最初にサブグループ00で試すと効率的かもしれない、ということだと思います。

時期を問わず同じことがあてはまるのか、それとも特定の時期のデータだけなのかは不明ですが、知っておくと役立つことがあるかもしれません。

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