ワインコルクのお話(PART7) コルクの儀式
ワインコルクのお話(PART7) コルクの儀式
レナード・S・バーンスタイン著、ワイン通が嫌われる理由(ワケ)、時事通信社を読んでいたら、ワインコルクに関する記述で、レストランでワインを頼んだらテーブルにコルクを置かれた。そこで何人かのソムリエに何故ワインコルクを置くのかと聞いたところ「昔からのしきたりです。」との答えで理由は不明とのこと。
洒落た小皿に載せてくる場合とか、ワインコルクの両端を止め(金具で刺す)、鎖で繋がり、小さなプレートがついた小道具でボトルからぶら下げられて出てくることもありますが、たしかにボトルで注文するとワインコルクが置かれますね。レナードさんが言うには、貴方(貴女)の採る道は3つ。
1.抜かれたコルクの匂いを嗅ぐ!でも匂いを嗅ぐべきではないとの主張です。
① ワインはすぐ飲めるのでワインの匂いはワインで感じろ。
② 匂いを嗅いだところで的確な判断なんぞは出来ない。
③ 行為が鼻に付く(洒落ではないようです。)、曰く仕草が見苦しい。
2.コルクを握りしめる!でもコルクは握りしめるべきではないとの主張です。
① 握ったところでワインは判らない。特にワインが不味い場合は握ったところで
まるで判らない。
② コルクは衛生的とは言えない。
3.抜かれたコルクの焼印を見る!そんなものは見る必要がないとの主張です。
① エチケットで必要な情報は判る。
② 唯一理由らしきものはエチケットのヴィンテージ表記との確認ですが、不正
を発見して摘発するのはワイン通の仕事ではない。
目的性や必要性から生じたワインの儀式ではないので、さっさと片付けてもらいましょう。という風に読み取れました。
別に、人それぞれの考え方ですので文句を付ける気はありませんか゛、
1.はワインを余り飲まれない方にとっては奇異に映るかもしれませんし、上品と
は言い難いでしょうね。でもね、やっぱり匂いを嗅いじゃいますよね。これもワ
インの楽しみの1つなんですから。こっそり、上品に(どうするか判らないが。)
行えばいいのじゃないかな。
2.については、ヴィンテージ・ワインなんぞは、まだ十分にコルクに弾力がある
なあーとか、ワインが十分に染み込んでいるよとか、5センチ以上はあるよ、や
っぱり良いコルクを使っているなあ、とかとかそれはそれで話題にもなる訳で
すし。
3.についは、リコルクの旨は裏ラベルに表記される場合があるようですがそれ
がなれば、多分エチケットを張り直したとしても表記されないので明確なリコル
クである確信は、リコルクの旨の焼印で判ると思うので、それなりに意味はあ
るものと思うのですが。
リコルクと言えば、リコルクの際には酸化防止剤を若干充填するそうで、また、熟成ワインが空気に触れ酸化が進むので、敢えて若返りのために若いヴィンテージのワインを補充する慣行があるとか。
まあー、高いワインなんぞはなかなか飲めないのですから、コルク1つまでも十分に楽しむのが良いと思いますよ。但し、周りを不愉快にさせない範囲でと、偉そうにのたもうて、お終い。
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