ワインコルクのお話(PART-1)
ワインコルクのお話(PART-1)
今日はコルクについて調べてみました。
古くはローマ時代に使われていた素焼きの壺の栓としてコルクが使われた形跡があるとされています。
最も200年位前からガラス製の容器をワイン保存用として使われだしてから、コルク栓が一般化していったようです。
コルク栓は弾力性に富み、耐水性に優れ、安価で手に入ったからでしょう。品質にもよるのでしょうが、1個25円から高級品で120円から130円位とする記述を見つけました。
コルクはコルク樫の樹皮のコルク組織を剥いで作るとされており、要は表面の皮を剥いで作るようです。
そこで心配なのは、木の皮を剥いだら枯れてしまうのではないかという疑問です。しかし、コルク樹は通道組織という水や栄養分の通り道が、コルク層の内側にあるので枯れることがないようです。
樹齢20年程で幹の直径が25㎝くらいで最初の剥皮を行い、このコルクを「バージンコルク」と呼ぶそうですが、表面に亀裂ができていることや、凹凸が激しくコルク栓には使用しないことが多いそうです。
最初の剥皮から9年から10年毎に剥いでゆき樹齢250年位まで剥いで行くそうです。
理想的なコルクは樹齢80年から90年の樹が良いそうです。
コルク樫(Cork Oak)は地中海地方原産で、南欧や北アフリカに分布しており、ポルトガルが全生産量の52%、スペイン29.5%、イタリア5.5%、次いでアルジェリア、モロッコ、チュニジア、フランスと続くそうです。
剥がしたコルクは屋外に数カ月野積みし、樹液等を排出させます。次に水を使用して、90分間煮沸します。この作業で虫やタンニン等を除去し、柔軟な素材となります。その後、消毒、ブリーチを経て、2週間から3週間室内で保管して加工開始となります。
剥いだコルク樹皮をコルク栓の長さに併せてカットし、コルク栓をくり抜くようです。樹に対して垂直方向にくり抜かれているようです。
年輪が確認できますでしょうか。 ラトゥールとマルゴーのコルク、どちらも5㎝です。
よく見ると、年輪を読み取る(6年から7年位)ことが出来ます。
瓶口内径17.5㎜から19㎜(フランスワインの平均は18.5㎜)のワイン瓶に直径24㎜のコルクを15.5㎜から16㎜まで圧縮して打栓するそうです。ちなみにワインボトルは瓶口の上部より下部(瓶底)に向かって広くなっているそうです。
打栓に際して密封性を高めるために、ワックスやシリコンを塗布していることがあるそうで、これがなかなか抜きにくいコルクの原因の一つと思われます。
コルクを作るビデオがこちらに コルク栓ができるまで
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