昨日はミニオフでした。

 良いお店に良い参加者が集まり、楽しい時間があっという間に過ぎた気がします。

 皆様ありがとうございました。こうして☆☆彡(二つ星半)のお店をまたリストに加えることができました(笑)。


 参加メンバーは以下の通りです。皆さんのところを読み比べると面白いかも。(順番は参加表明順)

驢馬人

palmeritaさん(遊食な日々

ricetta-casualeさん(偶然のレシピ

ヌードルスさん(レッドストライプ

理恵さん(ブログなし コメントを下さる方です)

まさとしさん&よしみさん(横浜発! おいしいもの!!)

 

 

「wine & restaurant l'insense(アンサンセ)」(☆☆彡)
http://www.linsense.com/
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 横浜駅から程近いビルの地下にワインと料理に舌鼓を打てる隠れ家があります。
 Max Wine Salon講師の前根氏がオーナーソムリエ、江原氏がソムリエを勤めるワイン&レストラン。

 丁寧なワインの説明とグラスワインの充実振り、カウンターも多くお一人でも安心です。
 
住所:横浜市西区北幸2-5-22福井ビルB1F
電話:045-290-0800
定休:月曜・第3日曜
営業:17時~23時LO
 

 tamachi-5chさん(ノーフォークテリア☆トムの告白 )お勧めの店。ミニオフに使わせていただきました。

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 階段を降りると、そこにはムーディーな中が見えるガラス張りの簡素な扉。階段の途中にあった光る店名と同じものが扉の前にあります。

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 中は厨房を囲むカウンターと外周のテーブル席を擁する暗めの空間。大きくはありません。ダウンライトでテーブルが照らされ、珪藻土のような模様の描かれた壁と一枚の絵が印象に残ります。
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 まずはシャンパンで乾杯です。付け合せはプチトマトのシャンパン煮。果物のように甘く、爪楊枝を刺し、皮もむいてあるので食べやすい。

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 パンは全粒粉の自家製。物凄く旨味が濃く、熱々で出てくるこれには脱帽。一度食べ始めるとやめられません。
 

コース 5500円

勝山のスズキとホタテ貝のカルパッチョ仕立て

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 房総の新鮮なスズキに甘みが濃くネットリした帆立貝柱。塩を振って優しく上質なエクストラバージンオイルで仕上げてあります。散らしているのはバジルの原種という小さくも香り良い葉。帆立には甘く煮付けた無農薬レモンの皮、スズキには確かトマトのゼリーがかけられています。
 付け合せには柔らかく煮たポロネギ、鞘ごと食べる四角豆、フルーツトマトです。単なるカルパッチョで終わらずにいろいろと知的空腹をも満たしてくれた良品。全員へぇ~の連発です(笑)。
 
フレッシュフォアグラのポワレ、アレキサンドリア添え

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 トロトロととろけるようなフレッシュフォアグラの表面をカリッとソテーし、塩胡椒を振っただけのシンプルなひと品。フォアグラの火の入り方はとても素晴らしく、流れ出るフォアグラの脂が粗塩とカリッと口で砕けて薫る白い胡椒とあいまって口福をもたらしてくれる。
 添えてあるのはアレキサンドリアというマスカットのみ。固めの葡萄とは思えないしっかりした果肉ですっきり爽やか。
 
 メインは3種からの選択。どれも美味しそうでしたが、ぼくは仔羊を選びました。

 
仔羊のロースト

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 鞍下肉という部位だそうです。興味を持って頼んでみると、運ばれてきたとたん感嘆の声がみなから上がる。ジューシーで美しい赤。脂身のない仔羊の肉の塊のスライスで、周辺は焼かれているもののロゼから赤へと美しい肉の断面が。この肉が切るとプルルンと揺れる弾力と柔らかさ。仔羊らしい香りも抑え目で実に良い味。ソースは焼いたときのジュがメインでこれも美味い。カリッとした砕いた粒胡椒がアクセントです。
 付け合せは北海道のじゃが芋きたあかりのペースト、ひよこ豆を粉末にしてオリーブオイルと水で練って焼いたもの、ミニ玉ねぎのソテー。表面が焦げるくらいに熱を通された玉ねぎは甘い。
 
シャラン産鴨胸肉のロースト

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 これも肉の色がロゼに仕上がったシャラン産の鴨。美しいでしょ! ささみがついているところが気になります♪ まさとしさんに少しいただきましたが、鴨の香りが徐々に口に膨らんでくる良い味わいでした。

 

アンドゥイエット

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 珍しいのですが、内臓を詰め込んだソーセージです。豚の腸や胃を細切れにして羊の腸につめ時間をかけて茹で上げるフランスシャンパーニュ地方の名物惣菜だそうです。
 切った断面がとても素敵(笑)。ヌードルス氏に分けていただきましたが、内臓の感じが食感としてよく、ハーブで臭みもきちんと抑えられていて美味しかったです。

 

 ここでコース外になりますが、チーズを間に挟むことに。

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 すると出てくるわ出てくるわ、ハードタイプ、アオカビ系やヤギのチーズ、ウォッシュ系などを分けて出され選択するのですが、どれも美味しそう!! ミモレットの色合いにはうっとり。5種選んでいただきました。チーズには枝がついたまま作られた干し葡萄も添えられています。

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 パンはフランスパンを薄切りにして焼いたもの、全粒粉のパンを焼いてクッキーのように焼いたもの、食べていませんがレーズン入りのバゲットの3種が供されました。
 
フルーツのスープ仕立て

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 ローズヒップとハイビスカスの冷たく赤いスープ。細切れのプラム系果物が入り、甘すぎず甘い。中央にはバニラアイスとミントのアイスを合わせたものが浮いています。バニラも美味いが、ミントが口の中に清涼感をもたらして夏のデザートとしては極上。
 
コーヒー

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 食後にはコーヒー。これもややローストの強いモカを混ぜてあり、苦味が利いた良品。
 
 この店の良いところはグラスワインの充実振り。
 ソムリエが丁寧に特徴まで教えてくれ、飲み比べなどもできますし、その表現は的確でした。お酒の飲めないぼくでもワインは面白いなぁとその魅力の一端を垣間見ることが出来ました。白だけはまさとしさんご夫妻に味見させていただいたのですが、比較するとさらに美味しい~。ワインはこんなに違うんだと飲めないなりに感じます(笑)。
 通常のワインにも面白いものがあります。ボルドーなどの定番物から南フランスの地葡萄が入ったワインなども説明を受けて飲むと楽しさが増しましたね。
 とはいっても、ぼくは飲めないのでウィルキンソンのジンジャーエールがメインでしたけど。最後にはもう眠くなってしまっていました。(ご参加の皆様失礼しました)

 これは一人でも訪れる価値があります。
 「SAKURA」と同じような匂いがしますが、コストパフォーマンスはこちらの方がはるかに高いかな。

 

 ちなみにトラックバックできないpalmeritaさんの記事はこちらにリンクを貼っておきました。

「遊食な日々/初オフ会☆」

 後日アップされたricetta-casualeさんの記事のリンクはこちらで。

「偶然のレシピ/よこはま発!」

 

 

06年9月26日夜に再訪しました。

 本日は一人で。先客は女性二人組みのみ。
 カウンターに座らせていただきました。オープンキッチンですべてみえます。シェフは意外に若いですね。
 

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 飲み物は100%みかんのジュース。酸味がありますが、濃縮還元ではないので甘ったるくなく、やや苦味も感じる。そこが良いんです。
 
 5500円のコースで注文。7500円のコースもありますが、こちらは肉と魚が両方のフルコースになります。前菜はリストの中から選べる方式に。
 

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 突き出しは青森産スイートコーン。ほんのちょっとしかないところが泣かせます。茹でずにアルミホイルで包んで蒸し焼きにしたため味わいがしっかりしている。サラッと醤油がかけられているみたい。
 
仔ウサギのモモ肉のリエット
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 仔ウサギのリエットは肌理細かな仔ウサギのコンフィを崩した肉と脂を混ぜ合わせているらしく、臭みなく滑らかな口あたりと旨味。
 天然酵母の自家製フランスパン。香ばしく焼いて出してくれます。これが外側はカリッとしていて、中がモッチリ。
 リエットの脂を緩和するために付け合せにされたのはスモモのピクルス。酸味ももちろんですが、スパイシーな香りがなぜかします。個人的にはちょっと苦手。
 
フランス産フレッシュフォアグラのポワレ(100g)
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 これまたシンプルに塩胡椒だけで焼き上げた脂も美味しいフォアグラ。フレッシュのフォアグラをこうして食べられるのは幸せですね。
 黒イチジクは身の詰まったイチジクで、香りが普通のものと違います。ややどっしりしているよう感じるのはネーミングによる思い込みかな?

こしょうだいのポワレ
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 メインは魚を選択。
 皮がパリパリでこれが美味しい! 白身の方もむっちりしていて滑らか。エキストラバージンオイルと6年熟成もののバルサミコを煮詰めたソースをたらして。バルサミコはチョコレートのようにネットリしていて、濃厚な葡萄の甘みとバルサミコらしい酸味。
 その下には根セロリのピュレ。優しい感じですが、確かにセロリの風味が口に残ります。
 付け合せは焼き茄子。脂で揚げたかのような焼き上がりで美味しい!

 

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 デザートはカップにフロマージュブラン。マンゴーとバナナのシャーベットを中央に落とし、プラムのジャムをかけています。マンゴーとバナナの香りがそれぞれに感じられる。添えられているのは自家製のメレンゲ。噛むとコリッとしていてサクサクです。
 

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 コーヒーでなく、紅茶を最後にお願い。
 
 さて、この店は相変わらず接客もさることながら、細やかな気配りがとても気に入りました。
 オープンキッチンのためでもありますが、この店で本日感じた最大のポイントは、このレストランは香りをとても大切にしているということ。キッチンで調理される料理、香ばしいパンの香りはもちろんのこと、料理すべてにとてもよい香りがあります。

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 地下であるため匂いがこもりやすいのですが、換気しにくいながらも休み時間にはこまめに換気を行い、壁には備長炭を詰め込み、またオブジェとして備長炭を飾っています。もちろん、消臭剤などは使わない。トイレの洗面に香水が一杯置いてあるのも美しさと共に香りを大切にしていることの表れかも。素敵だと思いません?

 

アンサンセワインバー / 横浜駅平沼橋駅新高島駅
夜総合点★★★★ 4.5