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![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fbeauty.blogmura.com%2Fhaircare%2Fimg%2Foriginalimg%2F0000699906.jpg)
化粧品類に少なからずの興味があれば、
「シリコン」
と呼ばれる物質についての評判を耳にしたことがあるのではと思います。
一説によれば、
・シリコンは地肌毛髪の皮膜剤である
・皮膜されるとシリコンが付着してとれなくなる
・シリコンがトリートメント剤の侵入を妨げる
・毛穴に詰まってはげる
・髪のうねりの原因である
・かえってダメージが進行する
・人体にとって有毒である
・とりあえず配合されているものは避けるべきである
…
などなど、
シリコンに対しての風評は相当低いものであることが伺えます。
しかし皆さんはこのシリコンという物質が、
その性質とは見合わない非常に不遇な待遇を得ている物質である
ことはご存じでしょうか。
実際問題、シリコンとは一体どのような物質なのでしょう。
◎「シリコン」は正式名称ではない
「シリコン」とはそもそも、「ケイ素」という元素を表す言葉です。
シリコン(ケイ素) の画像
ご覧のように「シリコン」の単体はガラス状の固体であり
私たちが知る油状の物質ではありません。
つまり違う物質を指しているのです。
私たちの知る「シリコン」とは正式には「シリコーン」と呼ばれ、
上記のシリコン元素を含む高分子化合物の総称です。
(シリコーンは慣用名であり、IUPAC正式名は「シロキサン化合物」です)
◎シリコーンの超安定性
シリコーンは科学的に非常に「安定」な性質を持ちます。
「科学的に安定」とはどういうことかと言えば、
多様な条件下の中でも他の物質と化学的に反応しにくいということであり、
シリコーンの科学的安定性はずば抜けています。
これは例えば体内に飲み込んだとしても全く反応せず害になりませんし、
外部から熱や摩擦などの多様な攻撃を受けても変質しないのです。
私たちが化粧品の基剤として知るシリコーンオイルはこの性質を利用しており、
酸化安定性の低い油脂とは比べ物にならない安定性を持った油状基剤として活躍しているのです。
◎シリコーンの皮膜性
シリコーンオイルの皮膜性はその分子構造によって様々です。
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fupload.wikimedia.org%2Fwikipedia%2Fcommons%2Fthumb%2Fd%2Fde%2FSilicone-3D-vdW.png%2F250px-Silicone-3D-vdW.png)
これは最も一般的なシリコーンオイルである「ジメチコン」の分子構造です。
ジメチコンは上に示すように直線上に配列した構造をとっており、
立体的に非常にコンパクトな分子です。
その為ジメチコンは基本的に密集した皮膜構造を取るので、
シリコーンオイルの中では比較的に高い皮膜力をもちます。
またこれらの直線上のシリコーンは分子が非常に長くつながるので、
重たい皮膜の基剤に使われます。
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fupload.wikimedia.org%2Fwikipedia%2Fcommons%2Fthumb%2Fb%2Fbd%2FDecamethylcyclopentasiloxane-3D-balls.png%2F200px-Decamethylcyclopentasiloxane-3D-balls.png)
対してこちらの「シクロペンタシロキサン」というシリコーンオイルは、
環状構造と言われる輪っかのような構造をとっており、
立体的に非常にかさばる分子です。
その為シクロペンタシロキサンは密集した皮膜構造を取ることができず、
よく言われるメッシュ構造の皮膜を作ります。
つまりシリコーンオイルとしては比較的低い皮膜性を持つことになります。
また一般的なシリコーンに比べ分子が小さい為、
軽い皮膜の基剤を作ることができます。
あとその中間とも言えるのは「アモジメチコン」が有名ですね。
可愛い立体構造模型が無かったので画像はないですけど…(苦笑)
ジメチコンのような直線分子の途中に、かさばる部分をくっつけた構造です。
また「シクロメチコン」など揮発してなくなってしまうものもあります。
そのほかシリコーンオイルは多様な種類がありますが、
それぞれその分子構造の特性に従って皮膜性が異なっています。
※
実際には同じ「ジメチコン」という分子でも分子量によって性質が違ってきますが
そのあたりの判断は専門家に任せてください(笑)
基本的には上の理解で十分です。
◎シリコーンの見分け方
シリコーンにはいろんな名前があり、
素人ではどれがシリコンかわからないかもしれません。
しかしシリコンの見分け方は簡単です。
成分名の最後尾に「~コン」もしくは「~シロキサン」とついていればそれはシリコーンオイルです。
注意したいのは
「シリカ」や「シリル」などの言葉が成分名に含まれているものがありますが、
これはシリコーンオイルとは全く無関係です。
間違って認識している人が結構たくさんいらっしゃいます。
※
また「ジメチコンコポリオール」や「ジメチコノール」などの物質もありますが、
このあたりはシリコーンをもとにして作ったアルコールの一種だったり、
明らかにシリコーンと関係が深いのにシリコーンではないものもあります。
このあたりの判断は難しいので、基本は最後部にだけ注意したいです。
◎シリコーンの有用性
シリコーンは現在ほとんどの化粧品基剤に用いられ、
また研究利用や医療利用など様々な場面で活躍しています。
それは今まで説明してきたように、
シリコーンの科学的な性質が非常に優れているからです。
その類まれな安定性・安全性はもちろん、
組成を組み替えることで目的に応じた性質のシリコーンが自在に作れる
という点もその有用性として非常に重要です。
私たちはもはやシリコーンなくして生きられないと言っても過言ではないほど、
シリコーンは私たちの生活を豊かにしてくれているのです。
◎なぜシリコーンは嫌われる?
これまで語ってきたように、
シリコーンそれそのものの性質は間違えても我々に不利益を及ぼすものではありません。
それなのになぜ、
今ではシリコーンがこれほどまでに嫌われるようになってしまったのでしょう。
それには様々な要因と大きな陰謀が関わっているのです。
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