こんばんは!!
最近マジメな記事が多く,柄にも無いな・・・と思いつつも,本日はこれから大学生活を迎える人,または大学生活も後半戦にさしかかったばかりの人たち宛てに自分なりのメッセイジを書いていみようと思います。
僕は,慶應大学の法学部を卒業し,そのまま慶應大学の法科大学院に進学して司法試験を受験しました。司法試験に合格し,現在弁護士になるための研修中です。
やっと社会人か・・・という感覚です。
なんだか学生生活がとても懐かしく思えますし,本当に学生時代って何でもできたなーって今更ながら思います。
さて,これから大学生活を迎える人,まだまだ大学生活が続く人いると思いますが,どうか大学生活を120%エンジョイして卒業してもらえたらと思っています。
社会人の末端として活動してもう半年近く経過しますが,思うところを書いていこうと思います。
学生生活とは何なのか?どういう時間なのだろうか?
それは
「人格形成の基礎固めをする時期であり,社会人になるための準備期間」
なのではないでしょうか。
おそらく大多数の人が社会に出て社会人になると思います。
馬車馬のように働くと思います。
学生生活は,このように社会人になるための助走期間・準備期間なのであり,将来を見据えた生活を送れれば,振り返ってみて思い出に残る有意義な大学生活になると思います。
さて,自分の体験談や周りを見て思うところをまとめていこうかなと思います。
ポイントは以下の3つです。
🔴勉強,部活,遊び,バイトはどれも本気でやろう!
🔴あらゆる分野に取り組み,あらゆる人と出会おう!
🔴自分がやりたいことは極力全部トライしよう!
上記について,以下それぞれ説明しようと思います。
1 勉強,部活,遊び,バイトはどれも本気でやろう!
(1)大学生活は本当に短いです。気を抜いていいるとあっという間に終わってしまいます。こうした短期間で自分のモノにするためにはどれも本気でやらないとダメだと思います。
学生の本業はやはり「勉強」だと思っています。特に大学では自分の専門を見つけ,その専門を深めていくことがとても大切だと思っています。【大学での「勉強」なんてしたって,将来意味無いじゃんーー】なんて思っている人もいると思います。僕も高校時代そう思っていました。
しかし,上記【 】の内容は2つの点で大きく誤っています。
1)学問の本質から
学問の本質は真理の探求であり,自分の頭で真剣にある物事について考えることが大切です。高校までの勉強は公文式と言いますか,ベルトコンベア式に与えられたマテリアルについて処理していく勉強が大半だったと思いますが,大学は違います。自分の頭で真剣に考え,自分で結論を出していく作業がとても大切になります。
難しい問題直面した時,どこから考えるのか?どうやって考えていくのか?こういった苦悩を乗り越えて結論を出して行きます。これを繰り返すことで思考停止から脱却し,自分の頭で考える癖が付いていきます。これがとても大事だと思っています。
なぜなら,生きていく上で考えたことのない問題に直面することが往々にしてあるからです。そんな時,「考えること」を放棄した瞬間もうそこで停滞してしまいます。先に進むために,考え続けなくてはいけません。
そういった意味からやはり学問を通じて考える力を養うべきなのです。
2)人格のバックボーン形成から
どんな学問をしてきたかはその人の人格のバックボーンとなると思います。世の中にはたくさんの学問があります。僕は法律学を専攻していましたが,アメリカ文学,教育学,政治学・・・。
どれも全く違う思考パターンが求められると思います。
人間やはり一貫している人が僕は良いなって思います。軸足が無い人はどうも接していて不安になります。「不安」という意味は教育的観点ではなく,接していて手のひらを返されたりされて,安定感が無いので不安という意味です。
人格って先天的なものと後天的なものがあると言われていますが,後天的なものの代表としては家庭教育があります。僕はやはりこれに加えて本人が取り組んだ学問も要素としてあると思います。
「リーガルマインド」という言葉がありますが,これは法律家として備えていなくてはならない思考パターンといいますか,態度といいますか,法律家としての物の見方という程度の意味です。やはりどの学問をやるかでその人の思考パターン,広い意味での人格形成に一定程度寄与しているものだと思います。
司法試験に合格し,物産に就職した同期がいましたが,リクルーターから
「君は他の学生に比べて極めて論理的であった。」
と言われたそうです。
これはおそらく,日頃から条文・原理原則から論理の飛躍無く順序立てて考える癖が付いていたのでしょう。司法試験ではまさにそういった論述が求められているため,それが反映された結果なのだと思います。
このように,学問をやるということはその人の人格形成をするということです。そういった意味でも真剣に勉強することはとても大切だと思います。
自分は法学部で法律学を学び,そのまま司法試験を受けました。ゼミでは民事訴訟法を学び,学士論文1本,法務博士論文1本を執筆しました。末端中の末端ではありますが,自分の学生時代の専門は民事訴訟法です。
(2)勉強だけではありません。遊びやバイトだって本気でやるべきです。バイトだって単なる小遣い稼ぎ程度とは思わず,その営みから何か学べることはないか等を考えたり,真剣に取り組んでみると振り返ってみて収穫が多いかなと思います。
遊びで旅行に行く場合でも,真剣にプランを考えてみる。
部活をやるにしても,真剣に取り組んでみる。
真剣にやれば必ず面白くなってくるし,面白くなればより真剣に取り組めると思います。こうやって本気で,真剣に取り組むことで見返りも多いと思いますし,振り返ってみて一生懸命やったという記憶は本当に尊いものになっていると思います。
「本気で」やることはとても大変です。時には大変すぎて投げ出しそうになると思います。
思えば自分のTAのアルバイトや家庭教師のアルバイトなどが週4-5回入っており,本当に日々自分のキャパではとても対処しきれず苦しい時がありましたが,今振り返ってみると思い出になってますし,真剣に取り組んだ結果あらゆる収穫があったと思います。
真剣に生徒に体当たりして接したこともあり,多くの生徒さんとも出会うことができました。そのうちの一人がKERの後藤拓だったりします。
おそらく僕がテキトーに業務だけやってたら決してそんな出会はなかったと思います。
以上より,勉強,遊び,アルバイトどれも本気でやると良いと思います!
2 あらゆる分野に取り組み,あらゆる人と出会おう!
これは1の内容と重複するかもしれませんが,「勉強」「遊び」「バイト」「部活」含めあらゆる分野にチャレンジすることが大切だと思います!!
一度経験したことはやはり忘れないですし,やったか,やってないかの差はとても大きいと思います。
弁護士業でも一度特定の分野についての案件を経験したかどうかで,その後のスムーズさが全然違うと同様,どんな分野でも一度経験することはとても大切だと思います。
いくら本で読みかじっても,人から聞きかじっても,一度やってみないことには始まりません。どうかあらゆる分野にチャレンジし,自分のデータベースをどんどん大きくして行ってもらいたいと思います。
同じぐらい大切なのは,あらゆる分野で人と出会うことです。コミュ障の僕が言うのもおかしいですけど,一定の環境に偏らず,あらゆる角度の人と出会うことは自分のデータベースを更に大きくします。
ゼミの友達,部活の友達,バイト先の同期・・・同じ友達でも全く違う種類の友達と出会うことが大切です。友達に限らず,先輩・後輩も含みます。
僕の場合,ずっと慶應で育ったので大半が慶應関係者ですが,レフリー協会の人間だったり,弁護士事務所の先生だったりと本当にあらゆる環境の人と出会うことで物の見方が無限なのだと感じました。
もっとミクロ的に言えば,法学部の友人と教職時代に出会った文学部の友人とでは全く人としてのカテゴリーが違います。これは学問の人格形成とも関わってくる話だと思います。
あらゆる人と出会うことで人間性が豊かになっていくのだと思います。
これは何も苦手な人と付き合えということまで求めるものではありません。あらゆる分野の人達と一度でも良いから接点を持ってみることが大切なのだと思います。
僕は性格的に色々な人と出会うのが苦手で,友人からのコミュ障と言われていますのでまったく説得力が無いのですが,コミュ障なりにあらゆる人と出会い本当に良い経験となっているので,ここで書いてみました。
3 自分がやりたいことは極力全部トライしよう!
大学生活はあっという間です。あっという間なのだからやりたいことは何でもトライすると良いと思います。「やりたいこと」から少しでも妥協してしまうとその時は楽ですが,後になって後悔することが多いです。
「やらずの後悔よりも,やっての後悔」
いつもこう思いながら過ごしています。
やって失敗だなと感じたら止めてしまえば良い。もちろん全力で取り組んでみることが前提ではありますが,何かあったら撤退するルートも保証されている訳ですから,恐れないでやってみると良いと思います。
今年卒業したA作ですが,
・法学部法律学科に入り
・KERのキャプテンをやり
・三木ゼミ代表をやり
・家庭教師をやり
・中学校のラグビー部のコーチもやり
本当にあらゆることにチャレンジしていました。彼は自分の大学生活を振り返って本当に満足していると言っていました。
僕も後輩にはA作のような満足できるぐらいあらゆることにチャレンジしてもらいたいと思っています。
自分を振り返ると
・法学部法律学科へ入り
・KERへ入り
・レフリーの資格を取り
・家庭教師をやり
・普通部の英語のアルバイトをやり
・教職課程を履修し教員免許をとり
・法科大学院へ入学し
・司法試験を受け
・法務博士論文を執筆し
と自分にとってどの経験もプラスになっていると断言できます。
法科大学院を受験するなら教職課程なんて不要でしたが,どうしても両方やってみたかったという思いがありました。
唯一後悔しているのは,アメリカ地域研究の副専攻を取りたかったことです。民訴のゼミの他,もう1つアメリカ研究のゼミに入り論文を1本書いておけば良かったと悔やんでいます。
もちろん,当時の能力では無理と判断したからですが,なぜそこで自分で限界を作ってしまったのだろうと自分を責めています。
僕もこれ以外は後悔ありません。
あらゆることにトライして良かったと思います。
もちろん,あらゆることにトライさせてくれた両親にも感謝しています。
このように自分のやりたいことには欲張ってトライするぐらいの気持ちでいると良いと思います。省エネの活動は何も生み出しません。もちろん,健康には留意して下さい笑。
上記1~3を考える上で1つ大事な事があります。
それは,「大学生活は自分のまとまった時間が取れる人生で最後の期間」であると言うことです。
社会に出て(また半人前ですが・・・・.半分ですらないかも)思いましたが,学生時代ほど自分で時間をコントロールできる時間はありません。午前中病院に行くのだって容易です。働き出せばそう簡単に休めません。低俗ですが,平日の優雅なランチすらできません。友達にもなかなか会えません。
本当に自分がやりたいことをやりたいだけ取り組める最後の時間です。
就職してからじゃないとイメージ持てないかもしれませんが。
ゆとりのある今だからこそ上記1~3を本気で考えてもらいたいのです。
学生生活の1年は社会に出ての1年よりも遥かに重要です。
(GTOでも似たようなセリフがありました)
人間としての基礎を作る最後の期間です。どうか絶対にムダにしないよう,大学生活を送ってもらいたいと思いっています。
説教じみた記事になってしまい大変恐縮です。僕なんかがこんなことを述べる立場にはないと重々承知していますが,老婆心ながらこのような記事を書いてみました。
では,明日も頑張りましょう!!