司法試験まで残り44日---直前期の勉強(回顧) | KFデラックスの日記

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こんばんは!!


今日は雨でレフリーも中止になり,ノンビリとした日曜日になりました。


名古屋修習の友人と立川修習の友人と僕の3人で夜集まってご飯食べました!

慶應LS時代の大切な同期です。


そうそう,先日ガリガリ君のナポリタン味を購入して食べてみました!!!

文字通り「衝撃」的な味です。これ以上のことは申し上げませんが,興味がある方は是非お手にとって見てください!!




同期会は渋谷のイタリアンで開催しました。今回の幹事は僕。

次回は誰になるのかしら。


友人が食べてみたいと言った生ハムメロン。


3人で1枚!



さて,平成26年度司法試験まで残り45日となりました。

『直前期』と言って異存の無い時期に差し掛かってきたと思います。



この時期はどの受験生も共通して全国模試を受ける頃です。僕の記憶だとこの全国模試に向けて一生懸命勉強した記憶があります。



今日は自分の直前期の勉強を思い出してみたいと思います。


1 模試の成績との相関関係


 だいたいどこの模試もA~F評価がつきます。上位15%程度がA,上位15~30%程度がB,30~50%程度がC,50~70%程度がD,以下E,Fと言った感じでしょうか。正確には覚えておりませんが。


 模試でA評価が付けば司法試験で受かる確率は統計的に80%ぐらいです。この統計はどこの予備校も出していると思うので,A評価だった人はその調子で安心し過ぎること無く頑張れば大丈夫だと思います。


 模試の段階で択一が200超えない場合危険水域なので,残り択一を勉強しないと足切りされる可能性が高いです。


 自分を振り返ると司法試験受験の1年前に受けた時が上位10%でA(択一C,論文A),直前の模試が上位3%でA(択一A,論文A)という経過でしたので,多少は肩の荷を抜いてやっていました。もちろん不安は払拭できないですけど。


 一緒に模試を受けた友人は皆上位数%でA評価で,その人達は全員受かりました。


 なので統計学的に模試の成績は一定程度信じてやれば良いと思いますが,安心し過ぎず,過度に不安になりすぎずやれば良いと思います。


 なお,伊藤塾・辰巳・LECの全国模試の問題は目を通しておいた方が良いと思います。みんなその周辺は書いてくるので。



2 直前期の勉強(総論)


 のこり45日前後。僕は模試が終わって正直だらけてしまいました。あまり身を入れて勉強すること無く,友人と食事会に行ったり,後輩たちの指導をしたり,新入生の飲み会に行ったりしていました。


 この時期の勉強は

・基本部分を何度もやること

・弱点を補うこと

・択一の追い込みをすること

・答案を書き続けること


 が大切だと思います。


 勉強時間も一日10時間前後で良いのではないでしょうか。


 この時期僕はリズムとして5時30分の起床し7時か7時過ぎに学校へ行って,21時には学校を出て帰宅すると言う感じでした。


 間延びもしていたので1日10時間確保していたら良い方だったと思います。


3 直前期の勉強(各論・主題予想)



 直前期まで伸び易いのは

・選択科目(俺は知財)

・行政法

・商法

・刑事


です。


(1)憲法


 今更あがいてもしょうがない感がありますが,基本的な人権の意義,判例のロジックの確認(いかなる事実をどのように評価し審査密度を調整しているか),反対意見や有力な学説など三つ巴で使えるようなフレーズのストックなどすると良いと思います。


 そろそろ財産権出そうじゃないですかね?証券取引法判決をベースに,森林法判決のロジックなどを見ておくと良いと思います。


 あと田中真紀子関連で学校の許認可関係なども怪しい気もします。


(2)行政法


 行政法は結構頑張ったと思います。判例のロジックを意識して勉強しました。なぜ処分性が肯定されたのか?どのように根拠法規を解釈して原告適格を導いたのか?どのような法律構造から訴えの利益を肯定したのか?


 訴訟要件論は点数が伸びやすいですし,あと訴訟類型(取消訴訟?義務付け?差し止め?公法上の当事者訴訟?)は的確に選べるようにしておきましょう。もちろん訴訟要件も。この意味では君が代判決など読んでおくと良いと思います。あと非申請型義務付け訴訟など。もちろん国賠もそろそろ。


(3)民法


 民法はほとんどやれませんでした。択一対策と論文対策をほとんど一緒にやっていた感覚です。基本書も読みだすと長いので判例百選程度にしていました。


 民法は出題範囲も広いため予想が難しいですが,賃貸借契約正面というのも有りかなと思います。特に転借人が絡んでくると複雑になります。最近では契約解釈もホットなのでサブリースを読み解かせるのも出るかもしれません。サブリースの場合賃貸人と賃借人との事業の共同執行性がポイントになるかもしれません。あと類型別程度の要件事実の知識は復習を。


(4)商法


 商法はわりと条文・論点的であるので直前頑張れば伸びると思います。リーガルクエスト,百選,問題集を復習すれば良いと思います。特に条文はすぐに指摘できるように。

 また過去問の出題傾向が似ているので確認を。


 今年は取締役の責任論,株主代表訴訟,組織再編あたりかなと思っています。事業譲渡あたりも含めて。組織再編が出た場合対価が金銭が株式か等ちゃんと確認しましょう。「損害」の考え方が変わってくる可能性があります。

 組織再編は本番条文が引けるよう練習しておくと良いと思います。


(5)民訴


 民訴はやはり定義・原理原則などをしっかり覚えること。また具体的場面でどの原理が作用するか頭に入れておく必要があります。リーガルクエストを読みなおしたりすると良いと思います。百選ももちろん。


 処分権主義や自由心証主義関係はあまり出ていないので引換給付判決,証拠法あたりは再度見直すと良いと思います。また複雑訴訟も出た時に焦らないよう要件→あてはめができるようにしておいた方が良いです。個人的には類似必要的共同訴訟がそろそろ出ても良いのではと思っています。上訴との関係で。

 あとは昨年出そうと思っていた相殺関係も。


(6)刑法

 

 刑法は構成要件要素の確認,判例の確認だと思います。この時期は週に1回の答案作成にしか刑事の勉強に充ててませんでした。


 今年は詐欺,強盗あたりではないでしょうか。とりわけ2項系が危ない気もします。経営権獲得の意図での殺害,預金口座の番号を聞き出すための暴行行為の事案など。またゴルフ場の詐欺判決(消極)が出たので「欺く」こととは一体何のかを改めて考えても良いと思います。

 強盗のついでに正当防衛や緊急避難なども。


(7)刑訴


 刑訴もほとんどやりませんでした。百選と古江を読んで終わった気がします。


 今年は物件の差押え系なのでしょうか。逮捕に伴う捜索差押えで第三者の身体に行けるかなど整理しておくと良いかもしれません。接見も危ない。

 証拠法では伝聞ももちろんあり得ると思いますが,自白の任意性やそこから派生した証拠なども整理しておくと良いと思います。




 こんな所でしょうか。何ら役に立たない情報かもしれませんが,少しでも参考になればと思い書いてみました。



 では明日も頑張りましょう!!