今までの治療経緯を考慮しない医者 | レイノー病を治す(ETS手術)

今までの治療経緯を考慮しない医者

世の中にはいろんな医者がいますが、
多いのが患者の話を全く聞かない医者
たくさんいますよね。

忙しいのだろうけど、
それでは正確な医療は提供できないと思います。
↑参考 コンビニ受診について

なぜなら、患者自体は
24時間自分の症状と格闘しているわけであり、
誰よりも自分の症状をわかっているからです。

言っても医者は、
5分や10分の診察時の状態や症状しかわからず、
その他の時間は患者がどんな状態か想像しかできない。

つまり、患者からの情報は役に立たないものではなく
実は、重要な情報が隠れている可能性があります。

中には狂言で症状を大げさに言ってる人もいるでしょう。
しかし、大半の人は症状を大げさには言わないでしょう?

そこに治療のヒントや隠れている病気を探し当てるヒントが
たくさんあるわけですよ。

にも関わらず、患者の話を一切聞かない医者がいます。


ここではひとつ実話を挙げましょう。

知ってのとおり、私はレイノー病です。
かなりの重症で、
ETS手術をやっても構わないレベルと言われてました。

ETS手術を受ける前に10年かけて300回以上の
星状神経節ブロックを受けてきたわけです。

それだけやれば当然、症状は改善されていますよね?
手足の温度が22℃付近の状態から
手足の温度が27℃付近の状態に改善しました。

では、この状態で他の病院へ
ETS手術を受けに行きました。

その状態を診た医者はどう思うでしょうか?
①星状神経節ブロック300回やったのに、まだ状態が悪いな。
 これ以上状態が良くなる事はないだろう。
 改善させる為にはETS手術やるしかないだろう。

②27℃あるんだから、大した事ない。
 ETS手術はしない。
 ブロック治療で改善できるだろう。


①のようにとらえる医者であれば正常でしょう。
今までの治療経緯を考慮して、今の状態を把握している。
星状神経節ブロックでは、もうこれ以上改善する
伸びしろがないというのを理解している。

しかし、②の医者ならば大問題です。
なぜならば、今までの治療経緯を無視していますし、
散々ブロック治療をやってきて、今の状態なのに
星状神経節ブロックでは、もうこれ以上改善しない
というのを理解していない。

そもそも、星状神経節ブロックが効いて改善したから
ETS手術をやれば治る見込みがあるわけで
改善して27℃あるから手術しないなんてのは
理由にならないはず。

ブロック治療をやらずに、いきなりETS手術
受けに来ないと話が通じないのか?
という事になりますよね。(そんな馬鹿な!)

結局、その②の医者とは決別する事になりました。
「ブロックを300回してようが関係ない」
と寝言を言って患者の話を聞かないのだから
決別して当然ですよね。
そして、①の医者のところへ行き、ETS手術を受けました。


A:星状神経節ブロックを300回やってきた患者
B:ブロック治療をしてない患者

以上の二人のレイノー病患者がいたとしましょう。
お互いに手足の温度が27℃とします。


さて、みなさんはどちらの患者が重症だと思いますか?

まちがいなく、
Aの星状神経節ブロックを300回やってきた患者ですよね。

なぜならば、Bのまだブロック治療をしていない患者は
星状神経節ブロックをすれば相当な温度上昇する
可能性が存分にあるからです。
Bの患者が5℃温度上昇すれば32℃になり
もはやレイノー病ですらなくなります。
100回ぐらいブロックすれば、完治するかもしれません。

しかし、Aの患者はすでにブロック治療を300回行い、
状態が改善した後の完成系の状態でありながら
いまだに、手足の温度が27℃でレイノー病です。
これ以上の改善は、まずありえません。
↑参考 神経ブロックはなぜ効かなくなるのか?


散々ブロック治療してきた患者と
まだブロック治療をしてない患者を
同じ土俵で比べるのは正気ではないのですよ。

これを理解してない医者が非常に多いです。


例えば、
C:風邪で薬を飲んで熱が39.0℃→37.8℃になった患者
D:風邪で普通に熱が37.8℃の患者

以上ならば、Cの薬を飲んで熱を下げた患者の方が
重症だと思いませんか?

必ず、薬を飲んだか聞くし
飲んでかろうじて熱が下がっている事を考慮しますよね?

元の状態が悪かったのだから
「37.8℃だから大した事ない」
とは絶対言わないでしょう。

普通の風邪ですら、治療として薬を飲んだ事を
十分に考慮するし、薬を飲む前の状態って
相当重要な情報ですよね?

内科医なら絶対に患者の話を軽んじたりしないでしょ?


しかし、それがレイノー病だとアホな医者は
患者のブロック治療前の状態や
どういう治療をしてきたかを軽んじるんですよ。
ほとんど患者の話を聞かないのです。

これで、まともな治療ができるとは思えない。

今の状態だけくりぬいて、状態を判断するのではなく
どういう状態から何をして、今の状態になってという過程が
非常に重要にも関わらず、医者は聞く耳を持たない。


医師不足の世の中なので
患者の話を全部聞いてたら時間が足りないのはわかります。

しかし、それによって患者の話を聞いただけで
簡単に診断がつくような事でも見逃したり誤診する
可能性が出てきます。

そうなれば、医者は話を聞かない分は時間を作れますが
患者は原因不明やたらい回しや誤診を受ける事になり
患者は時間を浪費します。

医者の時間が足りない分を
患者が時間を肩代わりしたみたいになります。

それでは元も子もないと思います。


患者の愚痴みたいなのは聞かなくて構いませんが
患者からの病気に関する情報は最低でも1回は聞くべきです。
1回ちゃんと聞けば、2回目は聞かなくていいわけですし
そのほうが効率が良くなると私は思います。


とにかく、患者の話を全く聞かずに
今までの治療経緯を考慮しない医者には注意しましょう。
時間が勿体無いです。


参考
こんな医者には気をつけよう
今までの治療経緯を考慮しない医者
不衛生な医者
雑で適当な医者
カルテを読まない医者
病名だけで判断する医者
神錯覚の医者
プライドを優先する医者
名医の条件