ヴィッパーサナ瞑想10日間では、
9日目昼頃に
沈黙の誓いが解かれる。
"下界"へ戻る"準備"も兼ねて…。
 
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さて、その晩のこと。
翌日、まだ最終日、フルに瞑想三昧が
ありながら、
インド人の女子たちと外の扇風機下で
夜、涼んでいた。
 
 
女子が6人も集まれば、
恋バナだろうな!
どんな話が出てくるのかな!と
楽しみに静かに待っていると…
 
 
ボリウッド女優ばりのかわい子美人さんが、
開口一番放った言葉は…
 
 
『ねぇ!ねぇ!
テレビで連続ドラマ『ブッダ』やってるの知ってる?
明日の11時からなのよ~。
観たいわ~。』
 
(マジか~?
喋れるようになって、話したかったのは、
テレビの連続ドラマ?!
それも『ブッダ』って!!!)
 
『もぅそろそろ悟りを開く頃なのよ♬』
 
(ブッダの人生的には
確かにクライマックス…だよね)
 
『アングリーマーラも出て来たし、(話が長くなるので説明割愛w)
水の中での修行も終わったし、
二人の聖者にも会ったし、
もうそろそろ悟りの場面が来る頃かな~なんて<(*゚▽゚)ツ』
 
 
それを聞いていた、他の女子達は一斉に、
 
『マジぃ~?(*´艸`*)
観たい!観たい!何チャン?』
 
『えぇぇ~っ、そんなにやってたのに
なんで気づかなかったのかしら~?』
 
『きゃ~っ!!わたしも観たい!!プネでもやってるかなぁ?』
 
(な、なんだ?この反応は?
うら若き女子が揃ってブッダの
ドラマに萌えるって…。
それも、9日間沈黙した後に、
一番に話したいトピか?これが??)
 
 
TVドラマ『ブッダ』の次のトピは、
『マーハーバーラタの戦場は本当に実在するか』だった。
 
これまた説明しだしたらキリないのだが、
 
『マーハーバーラタ』とは、
ヒンズーに於けるザッツ経典のひとつ、
『バガバットギータ』の背景にある物語で、
その戦の意義自体が
ヒンズーの道徳観、また
生きていく上での倫理観の根底を成しており、
史実とも言われているが、
現実には、国民全員がその戦場が実在するとは
完全には信じていないらしいっていうのが
話の脈絡で明らかになった。
 
ちょうど、シューリマンがトロイを
発掘し、
古代ギリシャ神話に登場する街
トロイヤは実在したと証明する前、みたいな
時期なのかもしれないw
 
 
それにしても、
沈黙明けに、ブッダとマーハーバーラタねぇ。
 
日本で言えば、そうだな。
沈黙明けに
TVドラマ『天照大御神』と
卑弥呼は実在したかについて
熱く語り合う、ってのが
一番近いところかw
 
 
やっぱ秋刀魚は目黒!
いや、