プリンタと印刷機の印字方法の違い(レーザプリンタ編) | PressbeeのTips【印刷工房プレスビーのハチのブログ】

プリンタと印刷機の印字方法の違い(レーザプリンタ編)

こんにちは。ハチです。
気がつけば六月も半ば。梅雨のさなか、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
雨ばかりで湿気が多いのもいやですが、考えてみれば、恵みの雨。雨が降らなければ水に困ってしまうことがあります。そう思えば、雨も大切なものですね。


さて、まとまりがないまま進んでしまいますが。

今日は、以前 より検索が多かったレーザプリンタと印刷機の印字方法の違いについてお話いたします。

まずは、図解です。







あくまでも簡単に、ですので、厳密に言うとちょっとずつ違うかもしれません。
そこはご容赦を。

では、順番を追ってご説明いたします。

1.感光ドラム(トナーを付着させるものだと考えてください)に、マイナスの静電気を流します。

2.印字する文字や絵の形に合わせてレーザーを照射します。こうすることによって、絵柄が入る部分のマイナスの静電気をとばし、その部分は何もくっついてない面を作ります。

3.同じくマイナスの静電気を流したトナーを感光ドラムにつけます。マイナスの静電気のない部分に、同じマイナスのもったトナーがくっつき、すでに静電気が付着している部分は同じ電極同士で反発しあい、不必要な部分にはトナーはつきません。

4.ドラムを回転させ、トナーを紙に付着させます。このとき、紙そのものにプラスの静電気を流しておき、異なる電極同士が引き合う性質を利用し、トナーを紙に移します。

5.付着させたトナーは乗っているだけの不安定な状態なので、そのトナーを圧迫し、その後、特殊油を使い加熱・圧迫することで定着をさせます。


このような形でレーザープリンタは印字をされています。

レーザープリンタの特徴は、データを流してすぐに出てくるところがよいのですが、やはり印刷と条件が違うため、現在のところ、色味がそろわないということが弱点です。
また、少しでこぼこした再生紙などは圧力のかかり具合が部分部分で違うため色むらがでたり、紙そのものが薄すぎたり厚すぎたりすると、うまく機械を通らなかったりします。

そして、一枚一枚にトナー料金やカウンタ料金がかかるため、コストがかさみます。
通常、ごく少数のカラー打ち出しをするのには便利だと思います。
(実際、さらに小ロットのチラシ印刷をされている印刷会社様では、プリンタで印刷をされているところもあります。)

次回は印刷機の方法をお話いたします。
そちらまでご覧になっていただき、比較のご理解をいただけますとうれしいです。