国債暴落時、ペイオフは実施されるのか? | pink's blog - 学校じゃ教えてくれない経済学

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ペイオフといえば預金補償制度で、日本なら銀行破綻時にも、上限1,000万円の預金は守られるという制度です。

ところが、この制度は、政府財政が健全なときには機能しても、政府財政が破綻すると機能しなくなるということを紹介しておきたいと思います。

1,000万円の預金保護は預金保険機構により行われますが、預金保険機構は預金補償するための財源を資産運用してます。

以下の図は、預金保険機構の資産運用先です。



預金保険機構公式サイト
http://www.dic.go.jp/kikotoha/zaimu/kozo/unyo-gaiyo.html

表の通り、資金の大部分を国債や政府保証債で運用しています。つまり国債暴落が起きると、原資がなくなり、ペイオフ実施は厳しくなります。

預金保険機構に関らず、外貨MMF、各種生保損保なども、大部分を日本国債で運用していますので、国債暴落時には、それらも同様に機能しなくなります。

よく元本保証などという言葉が使われますが、事実上、国債が破綻すれば元本保証など機能しないということになります。

シリーズ【日本国家破綻】はコチラから
1. 民主円高対応研究会:物価目標は2%超に設定を-提言
2. 日本は資産があるから破綻しないのウソ
3. 国の借金1000兆円、政府の借金1000兆円
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5. 国債暴落時、ペイオフは実施されるのか?
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