「カルテット」第10話(最終回)~最期のまさか・・・さよならドーナッツホール | 日々のダダ漏れ

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「カルテット」



第10話(最終回)

最期のまさか・・・
さよならドーナッツホール



柊) 軽井沢に、戻られるのかと思ってました。
真紀) お仕事もいただけたんで、
   ここで暮らすつもりです。
柊) 音楽の仕事はされないんですか?
  やっぱりメンバーに迷惑かけたから?
真紀) あの人達は、迷惑とかそういうことを
   思わない人達です。何もなかったように、
   受け入れてくれると思います。
柊) じゃあ…執行猶予ついたんだし、
  やってもいいんですよ。
真紀) もう私がバイオリンを弾いても、前み
   たいに聴いてもらえないと思うんです。
   週刊誌で見た犯人が弾く、モーツァルト。
   疑惑の人が弾くベートーベン。それじゃ
   楽しんでもらえないですよね。
   私が弾く音楽は、これから先、全部灰色
   になると思うんです。もう、あの中には
   戻っちゃいけないなって。

(物音) 
真紀) すいません。洗濯機の調子悪くて。
   それぐらいね、眩しい時間だったんです。


**********
 
別府) 肉の日のキャンペーンです。
   大橋さんは人間役ですよ。
大橋) こんな格好じゃ演奏できません。
家森) ニワトリと代わりましょうか?
すずめ) ブタと代わりましょうか?
大橋) こんな低レベルな仕事だとは
   思わなかったです。



すずめ) 大丈夫ですよ。もっとすごいの
    やったことあるから。
家森) よろしくたのムール貝。
別府) 時すでに…
大橋) 恥かしいと思わないんですかっ。
   皆さん、椅子取りゲームで負けたのに、
   座ってるフリしてるだけですよね。
   ねえっ!


**********

すずめ) いい人でしたね。
    わらび餅置いてってくれたし。
別府) ごめんなさい。
   肉の日の仕事しか持ってこれなくて。
家森) しょうがないよ。
   僕ら顔出せないわけだし。
すずめ) じゃ、勉強あるんで。
家森) 僕も仕事行ってきます。
   わらび餅食べてていいよ。
別府) 練習は?
家森) 仕事もないのに?
   いいな、無職の人は気楽で。
すずめ) いってらっしゃ~い。
別府) じゃあ、夜練習…
すずめ) 今晩は徹夜しないと
    試験に間に合わないんで。
別府) 徹夜?
   すずめちゃんに似合うのは、二度寝。
すずめ) 3人で音出しても、
    寂しくなるだけですよ。


**********

別府) 真紀さんの裁判が終わって、これで
   カルテット復活ですねと話してたのが
   夏のことで。気が付くと僕達は二度目
   の冬を迎えていた。
   すずめちゃんは、あまり眠らなくなっ
   た。家森さんは週7日働いている。
   2人ともおかしい。
   異常だ。まともなのは僕だけだ。
   あの日…真紀さんは僕達の前から姿
   を消して…。しばらくしたあと、真紀さん
   は住民票や免許証などを不正に取得
   した罪で起訴された。



別府) 初めは小さかった記事が、
   だんだん大きくなって。





別府) もうあっという間に、真紀さんは、テ
   レビにも顔が映る超有名人になった。
   やがてドーナツホールのこと、僕の家
   族のこと、すずめちゃんの過去のこと
   も記事になった。家森さんに触れた記
   事はなかった。



別府) いいこともあった。
   すずめちゃんも家森さんも、バイトを続
   けさせてもらい、人の温かさを知った。
   別荘は買い手がつかず、宙ぶらりんの
   ままだ。僕は会社を辞めた。疑惑を持
   たれたまま、真紀さんに執行猶予がつ
   くと、僕達のウエブサイトにはたくさん
   の罵倒の言葉が届いた。
   だけど、これでやっと真紀さんが
   帰ってくる。真紀さんの声が聞ける。
   僕達はそれを楽しみにしてた。 
   真紀さんは自分の言葉を
   僕達に証明しました。
   いなくなるってことは、
   いないってことが続くってことです。
   果たして、
   カルテットドーナツホールの運命は。
家森) 司君? 司君。
   何ひとり言言ってるの?
別府) 録音です。せめて思いを、
   真紀さんのレコーダーにって。
家森) 怖い怖い怖い怖い。
   あとズボンの裾めくれ上がってる。


**********



別府) こうなったのって、
   僕らのせいでもあるんですよね?
家森) 大二郎さん、
   元々和食やりたかったみたいよ。
   僕もね、うちで修業しないかって
   今言われてるの。
すずめ) え~いいじゃないですか。
別府) いや、本気で料理人になる
   つもりなんですか!?
村濱) ちょっとお話よろしいですか?
   山本彰子さんの、
   疑惑に関してなんですが。
別府) 裁判もう終わってるんで。
村濱) ご存じですよね? 父親への薬物
   混入うんぬんっていう噂って。
家森) そういう事実なかったから
   起訴されなかったんですよ。
村濱) でも皆さんも
   だまされてたわけですよね?
すずめ) そんなの関係ないんです。私達は
    真紀さんと気持ちで繋がってたので。
村濱) 今朝出た最新の写真です。



家森) 「コロッケデート」。
村濱) 皆さん、利用されてただけ
   なんじゃないですか?


**********

家森) コロッケデートか。真紀さん、
   幸せしかない顔してたね。
すずめ) 歩きながらコロッケ食べたら誰
    だって、幸せしかない顔になります。
家森) だってもう半年以上たってるんだよ。
すずめ) じゃあ家森さんもコロッケデート
    すればいいじゃないですか。
家森) すずめちゃん、コロッケデートして
   くれるの? 幸せしかないな。
すずめ) 別府さん、ご飯食べないんですか?
家森) ダメだ。司君もコロッケデート
   シンドロームだ。
すずめ) 別府さん。
別府) 解散しましょうか。
すずめ) えっ?
家森) えっ?
別府) 僕達、解散しましょう。
家森) ちょっと、待っててね。そんなに、
   コロッケデートがしたいんなら。
すずめ) みんなでコロッケ買って
    しましょうよ。
別府) 真紀さんは
   もう帰ってこないと思います。
   仕事もないし、これ以上続けても
   意味がありません。
すずめ) 帰ってきますよ。
別府) 真紀さんはもうキリギリスじゃなく
   なったんです。真紀さんは人生を何回
   も変えてきた人です。帰ってこないん
   じゃなくて、もう違う道を歩いてるんだ
   と思います。
すずめ) そんなのこんな写真だけで?
別府) バーカ。
家森) えっ?
すずめ) 何ですか?
別府) 自分に言ったんです。
   すずめちゃんは最近あんまり寝ないし。
   諭高さんは週7日働いてるし。もうカル
   テットなくても大丈夫じゃないですか。
   2人だって違う道歩いてるじゃないで
   すか。僕だけがずーっと同じ場所に立
   ったままです。僕も早く自分の中のキ
   リギリス、殺します。


**********

家森) まあ確かに肉の日はね、
   無理があったけど。
   他にも、虫の日とか、パンツの日とか。
   いろいろあるし。ねっ。
家森) どうしたの?
すずめ) 道が違うなら、違う道歩いてるなら、
    このバイオリンはどうするんですか?
    私真紀さんから預かっててって言われ
    たんです。一緒に待ってるねって約束
    したんです。解散したいならすればい
    いです。でもこのバイオリン真紀さん
    に返してからにしましょう。
家森) そうだね。真紀さん捜そうか?
すずめ) 見つかるかな?
別府) 多分、すぐ分かります。


**********



家森) これ全部回ったら3日かかるね。
すずめ) 表札に名前出てないかも。
別府) おびきだすとか。
家森) どういうこと?
別府) 諭高さんがノーパンで騒ぐとかして。
家森) それによっておびき出されるのは
   おまわりさんだね。今でさえトリオ
   なのにデュエットドーナツホールに
   なっちゃうよ。何で笑ってんの?
   すずめちゃ~ん。
すずめ) おびき出します。
家森) 届くかな?
すずめ) 届けますっ!









**********

真紀) 何してるんですか?
家森) ちょっと、そこまで来たんで。
真紀) 演奏、イマイチだったな~。
別府) 第一バイオリンがいないんで。
真紀) こんな下手なカルテット見た事ない。
すずめ) じゃああなたが弾いてみたら?
    真紀さん、元気…。





すずめ) 別府さん、車お願いします。
別府) えっ?
すずめ) 家森さん、ちょっと手伝って下さい。



すずめ) 真紀さん連れて帰る。
別府) ウフフフ。



別府) はい。





**********

家森) 司君。
別府) はい。
家森) エリンギってどこ置いたっけ?
別府) ああ、諭高さんのエリンギは、
   あっ、そこです。はい。
真紀) 何で、「司君」「諭高さん」って
   呼び合ってんの?



すずめ) そうなんですよ。何かいつのま
    にかなってて、すごい嫌なんですよ。
家森) 真紀さん。真紀さんのことって
   これから呼べばいいんですか?
真紀) あっ、真紀で、いいですか?


**********

家森) あれ見ましたよ。ねっ、司君。
   写真、ねっ。
真紀) 写真って?
すずめ) コロッケデートですよ。
真紀) ああ。あれデートじゃありません。
   弁護士さんにご相談してたのを、
   あんなふうに…。
別府) あ~ですよね。
家森) 司君、安心しちゃダメだよ。
   コロッケと弁護士だよ。これ足しちゃ
   ったらもう地球上に勝てるもんないよ。
真紀) そういうのでは全然ないので。
別府) ですって。
すずめ) ご飯食べ終わったら何します?



真紀) うん? やりますか。
一同) (頷く)


**********

真紀) 弾けるかな。一年ぶりだから。
家森) 大丈夫ですよ。
   僕らも最近は全然ですから。
真紀) ノクターンって?
別府) ノクターンは今
   割烹ダイニングになってます。
真紀) 割烹?
家森) 僕、来週から、
   板前修業することになってて。
真紀) へえ。すずめちゃんは?
すずめ) 私は今勉強中です。社長が引退
    して会社を閉めることになったので。
    就職用にまた資格取ろうかなって
    思ってて。
真紀) へえ。別府さんは?
別府) もう始めませんか?
   会社辞めました。今無職です。
真紀) へえ。
別府) できれば音楽教室とかで先生できた
   ら一番いいなって思ってるんですけど。
   まだ見つからなくて。
真紀) そうですか。
家森) 真紀さんのせいじゃありませんよ。
   一年前にも、こんなふうにして話してた
   じゃないですか。好きなことを、趣味に
   するのか、夢にするのか。趣味にできた
   ら幸せだけど、夢にしたら泥沼で。ちょ
   うど今その時が来たんだと思います。
   夢が終わるタイミング。音楽を趣味にす
   るタイミングが、向こうから来たんです。
別府) 僕は、この一年無駄じゃなかったなっ
   て思います。夢は必ず叶うわけじゃない
   し、諦めなければ叶うわけでもないし。
   だけど、夢見て損することはなかったな
   って。一つもなかったんじゃないかなっ
   て思います。
すずめ) 休みの日にみんなで集まって、道
    で演奏するのもいいんじゃないですか。
    誰が聴いてても聴いてなくても、私達
    が楽しければ。
真紀) コーン茶。コーン茶いれますね。
別府) あっ、もうコーン茶ないですよ。
すずめ) 真紀さん?
真紀) コンサート。
すずめ) うん?
真紀) コンサートやりませんか?
   ここで、コンサートやりましょう。



真紀) ここで、満員のお客さんの前で、
   私達、演奏しましょう。
家森) えっと、それは?
すずめ) ここのホールの前でですか?
真紀) 違います。ここです。オフシーズン
   だから、空いてると思います。
別府) 空いてても…。
家森) このホールの、キャパじゃ…。
すずめ) 満席なんて…。
真紀) みんな、分かってませんね。



真紀) 私、ニセ早乙女真紀ですよ。
   疑惑の、美人バイオリニストですよ。
   有名人なんですよ。ニセ早乙女真紀とし
   てステージに立てば、これぐらいのホー
   ル満席にできます。ずっと話してたじゃ
   ないですか。いつか大きなステージで、
   大きなホールで演奏したいねって。今な
   ら、カルテットドーナツホールの夢が叶
   えられます。
別府) そういうことにしても、真紀さん、
   自分をさらし者にするっていうか。
家森) 好奇な目で見られるだけですよ。
真紀) いいじゃないですか。
   さらし者でも、好奇の目でも、
   そんなの私何でもありません。
別府) でも、たとえそれで人が
   集まったとしても。
家森) その人達は、音楽を聴きにくる
   人達じゃないし。
すずめ) 届く人には届くんじゃないですか。
    その中で、誰かに届けばいいんじゃ
    ないですか。一人でも、二人でも。
真紀) (頷く)
すずめ) 私も一応、元嘘つき魔法少女です。
    昔はまあまあ有名だったので、お客
    さん集める役に、ちょっとは立つかも
    しれません。
別府) それだったら僕も一応、
   別府ファミリーの、その他1名です。
   そういう意味では、有名です。
家森) 僕も一応Vシネ出てました。
別府) やりますか。
家森) やるしかないね。
すずめ) やっちゃいましょうか。
真紀) はい。


**********





大二郎) 真紀さんって色々言われてるけど、
    無実…なんだよね?
多可美) 当たり前でしょ。ねっ?
家森) どうなんでしょうね?
多可美) あっ、そうだ。
    何かこれ、昨日のお客さんが。


**********

すずめ) 「はじめまして。私は去年の冬、カ
    ルテットドーナツホールの演奏を聴い
    た者です。率直に申し上げ、ひどいス
    テージだと思いました」。
家森) 読まなくていいって。
すずめ) でもせっかくのお手紙だから。
    「バランスが取れてない。ボーイング
    が合ってない。選曲に一貫性がない。
    というより、ひと言で言って、皆さんに
    は奏者として才能がないと思いました。
    世の中に優れた音楽が生まれる過程
    でできた、余計なもの。皆さんの音楽
    は、煙突から出た煙のようなものです。
    「価値もない、意味もない。必要ない。
    記憶にも残らない。私は不思議に思い
    ました。この人達、煙のくせに、何のた
    めにやってるんだろう。早く辞めてしま
    えばいいのに。私は5年前に奏者を辞
    めました。自分が煙であることにいち早
    く気付いたからです。自分のしてること
    の愚かさに気付き、スッパリと辞めまし
    た。正しい選択でした。本日またお店を
    訪ねたのは、皆さんに直接お聞きした
    かったからです。どうして辞めないんで
    すか? 煙の分際で、続けることに一体
    何の意味があるんだろう。この疑問は、
    この一年間ずっと私の頭から離れませ
    ん。教えて下さい。価値はあると思いま
    すか? 意味はあると思いますか? 将
    来があると思いますか? なぜ続けるん
    ですか? なぜ辞めないんですか? な
    ぜ? 教えて下さい。お願いします」。


**********

家森) かぶってますよ、かぶってますよ、
   かぶってますよ~。



真紀) 着替えましょうか?
別府) 無理です。時間ありません。
すずめ) 寝癖が直したい。
別府) 楽屋で直せるし、誰も見てませんから。
すずめ) 「誰も見てません」って…。


**********



有朱) 人生、チョロかった。アハハハッ。



**********

すずめ) 真紀さん。1曲目って、
    わざとこの曲にしたんですか?
真紀) うん? 好きな曲だからだよ。
すずめ) 真紀さんのこと疑ってきた人は、
    別の意味に取りそう。
真紀) そうかな?
すずめ) 何でこの曲にしたの?



真紀) こぼれたのかな。内緒ね。



すずめ) うん。









**********



**********

(回想)



別府) あっ、音楽は一生やっていきたい
   感じですか?
真紀) どうかな。バイオリン触ったのも
   久しぶりで。今は気晴らしみたいな
   ところあって。
すずめ) ずっと自分でやってたので、
    チェロでプロになろうとか
    考えたことなかったかな。
別府) 20年以上弦やってて、
   結局好きになれなかったんですよね。
   でも、そういう自分も違うかなって。
家森) 現実問題、
   音楽じゃ食べていけませんしね。
すずめ) ああ、でも。
家森) うん?
すずめ) 外で弾いてて、あっ、今日楽しい
    かもって思った時に、立ち止まって
    くれる人がいると、やったって思い
    ます。
家森) 嬉しいよね。
別府) その人に何か…。
真紀) 届いた。
すずめ) そう!
家森) 感じがあるとね、こう、気持ちがね。
真紀) 自分の気持ちが、音になって。
別府) 飛ばす。
真紀) そう。飛んでいけ~って。
家森) 分かります。音に、飛べ、飛べ。
すずめ) 届け~って。
真紀) あの感じがね。
別府) ですよね。

**********













**********



家森) ねえねえねえねえ、君達。
別府) 小皿に搾りましたよ。
すずめ) 本体にはかけてません。
家森) 違う違う違う違う。見て。
   見て~。こい、こい何だろう?
すずめ) パセリ。
家森) そう、パセリ。
すずめ) うん。
別府) パセリがどうかしましたか?
家森) あるよね、パセリ。
別府) あんまり好きじゃないんですよね。
すずめ) から揚げ食べたいから。
諭高さん、パセリぐらいで。
真紀) (小声で) パセリぐらいって事は。
別府・すずめ) えっ?
真紀) 家森さんが今言ってるのは、
   好き嫌いの事じゃないと思うんです。
   家森さんが言ってるのは、パセリ、
   見ましたか?と、パセリ、確認。
家森・真紀) しましたか?



家森) パセリが、ある時と、ない時。
   ある、ない、ある。
すずめ) ついてる。
家森) ない、ある。
すずめ) ちょっと汚い。
家森) ない、どうっ? 寂しいでしょ。
   ないと殺風景でしょ?
   この子達言ってるよね。
   「ここにいるよ~」って。



すずめ) どうすればよかったんですか?
家森) 心で言うの。
真紀) センキュー、パセリ。
家森) センキュー、パセリ。
   食べても、食べなくてもいいの。
   ここに、パセリがいることを
   忘れちゃわないで。
すずめ) あっ。
別府) あっ。
すずめ) パセリ、ありますね。
別府) パセリ、きれいですね。
別府・すずめ) センキュー、パセリ。
家森) そう!



家森) えっ、えっ、えっ、えっ、
   何してんの!? やめて、やめて。
   何これ、何これ。革命? 一揆? 乱?
   ちょっとすずめちゃん。
   司君、真紀さん、笑ってないで。
   お行儀悪いよ。お行儀悪いよ。
   ルール違反だよ。



**********



家森) 行こうぜ、カルテット。

**********

家森) あれ~。



家森) だからガソリン入れようって
   言ったじゃないか。
別府) スタンドなかったんで。
すずめ) 家森さんが海見えるとこ
    通ろうって言ったじゃないか。
別府) 急がないと間に合いません。
真紀) 走りましょう。
別府) マジか。ごめんなさい。
   あっちでした。



別府) あっ、違う。あっちでした。
家森) これ絶対道迷ったね。迷ったでしょ。
真紀) 迷いましたね。
別府) もう間に合わないかも。
すずめ) フフフフッ。
別府) すずめちゃん何で笑ってるの?



家森) すずめちゃん。



真紀) すずめちゃん。



すずめ) フフフッ。みぞみぞしてきました。



**********

最終回、またしても記事分量が多くなりすぎたので、
感想は後で書くことにします。とにかく楽しかった!
カルテット、大好き~! ずっとみぞみぞしてました。
感想はこちら→ 「カルテット」第10話(最終回)感想&総括


●「カルテット」HP

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