「カルテット」第3話~あなたの過去バラしますよ・・・?秘密と恋の四角関係 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

 

「カルテット」


第3話
あなたの過去バラしますよ・・・?
秘密と恋の四角関係

 

 

寛子) いろんな親戚に預けられてた子

 なの。ママのうちにいたことあったんだ
 けど。ある時、物置でおじいちゃんの、
 チェロ見つけて。それ以来、一日中
 部屋にこもって弾いてた。
純) 何で親と暮らしてなかったの?
寛子) 母親は随分前に亡くなってたし。
 父親、おじさんは、ある時日本中が大
 騒ぎになるほどの詐欺事件起こしてさ、
 逮捕されちゃったの。
純) 逮捕!? 詐欺って?
寛子) ニセ超能力。娘のすずめちゃん
 にインチキな超能力教え込んでさ。
 しょっちゅうテレビに出てたの。
純) これ?
寛子) あ~っ、これこれ。
 魔法少女ブームみたいになって。
 結構人気あったんだよね。
 
**********
 
純) インチキってバレたんだ?
寛子) 週刊誌に暴露されて。すごい
 バッシングになって。テレビ局の人
 が自殺して。おじさんも逮捕されて。
 すずめちゃんも、魔法少女は大嘘
 つきだったみたいに言われて。
 

**********

有朱) 何で彼氏つくらないんですか?
すずめ) 何で? 何でかな。

 告白とか苦手で。
有朱) 告白は、子供がするものですよ。
 大人は誘惑してください。
すずめ) 誘惑?
有朱) 誘惑はまず、

 人間を捨てることです。
すずめ) 人間を捨てる。大丈夫ですか?
有朱) 大体3つパターンがあって。
 ネコになるか、トラになるか、
 雨に濡れたイヌになるか。
すずめ) ネコ、トラ…。
有朱) どれがいいですか?
すずめ) じゃあ、ネコで。
有朱) まず、布団に潜り込みます。
すずめ) はい。
有朱) あ~疲れちゃった。
すずめ) お~(パチパチ)。
有朱) キスしちゃったらダメですよ。

 いつキスしても、おかしくないぞの距離

 をつくるまでが、女の仕事です。
すずめ) あ~。
有朱) ペットボトル、1本分の距離を、

 保ってください。女からキスしたら、

 男に恋は生まれません。
すずめ) はい。
すずめ・有朱) (笑)


**********

別府) 何でペットボトル

 持ってるんですか?
すずめ) 何でもないです。
家森) あれ~?
別府) どうしました?
家森) 洗濯したはずの

 パンツがないんだよ。
別府) パンツ?
家森) いや、ランジェリーのほう。
別府) えっ?
家森) 履いてないよ。
 取り込んだ時ありました?
すずめ) 別府さんのランジェリー貸して
 あげたらいいんじゃないですか?
家森) ランジェリー貸して。
別府) ランジェリーっていうの

 やめて下さい。
家森) ランジェリー貸して。
すずめ) ランジェリー貸してあげて。
家森) ランジェリー貸して。
真紀) ごめんなさい。お待たせしました。
別府) 行きましょう。
家森) 別府君、待って。
別府) ランジェ…パンツはコンビニで。
家森) 二人、ボーダーかぶってますよ。
別府) あっ、すいません。
真紀) ダメですか?
家森) 特別な関係に

 見えちゃうけどいいの?
別府) 着替えてきます。
 ちょっと待っててください。
家森) 何でボーダー着るかな?
真紀) ボーダー着ちゃダメなんですか?
家森) 絶対かぶるに決まってるじゃない。
 着る時他にも誰か着てる人いるかもな

 と普通考えません?
真紀) じゃあ、ボーダーは、
 いつ着ればいいんですか?
家森) 昨日ボーダー着てる人と
 会う時じゃないですか。
真紀) ちょっと条件が厳しすぎません?
別府) お待たせしました~。

 行きましょう。
(今度は家森と服がかぶる別府)
家森) ダメじゃん。
すずめ) 特別な関係に見えちゃいますよ。
別府) 着替えてきます。
家森) あとメッセージ性の強すぎる
 Tシャツはよそうね。


**********

純) 綿来すずめさんですよね?
すずめ) いや~。
純) あなたのお父さん、もうすぐ亡く

 なります。おじさん今、千葉の病院

 に入院してるんです。もうたぶん、

 もういつ亡くなってもって状態で。
すずめ) ああ。
純) おじさん最後に、娘に会いたい

 って言って待ってます。
すずめ) ああ。
純) これから僕と一緒に来て下さい。
すずめ) ちょっと、今日は仕事あるんで。
純) ちょっと。今日かも明日かも
 しれない状態なんです。
すずめ) はい。ありがとうございます。
純) お父さんが会いたがってるんです。
すずめ) はい。
純) 親子でしょ。
すずめ) はい。
純) ちょっと…。


**********

家森) 大変だ。有朱ちゃんちにお呼ばれ
 しちゃった。あっ、パンツどうしよう。
別府) さっき途中で

 買ったじゃないですか。
(ズボンを脱ぐ家森)
家森) これしか売ってなかったんだよね。
(「ウルトラソウル」と書かれたパンツ)
別府) ハハハッ。

 メッセージ性強いですね。
家森) ご一緒に。

 言って、ウルト…ウルトラソウル!
別府) ウルトラソウル!
家森) そうだよっ。行こう、行こうぜ。


**********

別府) 有朱ちゃんち

 行かなかったんですか?
すずめ) ウルトラソウル

 しなかったんですか?
家森) 別府君、

 僕に強いお酒をいただける?

(回想)
家森) テヘ。ホントに、上がっていいの?
有朱) ウフフフ。何しに来たんですか?
 あっ、そこ。おじいちゃん寝てるんで。
家森) えっ?
有朱) お父さんです。

 その横、お母さんです。
家森) えっと。ここって?
有朱) 実家、です。妹、高校受験なん

 です。勉強見てあげてください。
家森) あ~あっ、はい。
有朱) 私は、明日が早いので、

 帰ります。おやすみなさい。
家森) おやすみ~。
有朱の妹) あの人やめといた方がいい

 よ。姉ちゃんのあだ名、淀君だから。

(笑い声)
家森) で、妹が言うには、小学校ん時、

 有朱ちゃんがいるクラスだけ、毎年

 学級崩壊起きてたらしくて。
真紀) 何があったんでしょう?(笑)
家森) あと、元彼が、彼女とつきあう

 前はApple Storeで働いてたのに、

 今は朝パチンコ屋さんに並んでる

 って。
別府) 何があったんでしょう。(笑)


**********

鏡子) 今月分です。
(テーブルに封筒を置く鏡子)
すずめ) もうこういうの

 やめようかなって。
鏡子) ロッカーの鍵持ってんでしょ?
 お金欲しいんでしょ? 海が見える
 所に移してあげたいんでしょ?
すずめ) それは…。
 カルテットの演奏もありますし。
鏡子) あなたの経歴を見込んでお仕事
 頼んだの。今から行きます? 皆さん

 にあなたの経歴を話しましょうか。
有朱) すずめさん! こんにちは。

(テーブルの置かれた封筒を隠すすずめ)
すずめ) こんにちは。
有朱) こんにちは。
鏡子) こんにちは。
有朱) さようなら。
鏡子) ハローグッバイな子ね。

(すずめに封筒を握らせる鏡子)
鏡子) これがあなたに

 一番向いてる仕事なの。

**********

多可美) 見て見て。これ、こんなに

 キレイに写るの、このアプリ。ほら。

 上がるわ~。
家森) ♪写真にしか 写らない
 美しさがあるから~


**********

別府) 天気予報って、上唇と下唇つけ

 ずに5回言ってもらっていいですか。
真紀) 天気予報、天気予報、天気予報、
 天気予報、天気予報。
別府) フフフ。
家森) フフフ。
真紀) 何ですか?
家森) 天気予報はね、元々唇くっつけ

 なくても言えるんです。
別府) 天気予報。ほら。
真紀) 全然面白くないです。
(笑い声)


**********

(別府のベッドに潜り込むすずめ)
別府) どうしました?
 あっ、Wi-Fiつながらないんですか?
 あっ、部屋に虫的なもの出ました?
 おなかすいたんですね?
 ちょっと待っててください。
 うちのドーナツは…。

(布団から出ようとする別府を引き戻し、
 胸に顔をうずめるすずめ)
別府) す…すずめちゃん?
すずめ) すいません。

 Wi-Fiつながらなくて。
別府) ああ…。あっ、Wi-Fi。
すずめ) ごめんなさい、急に。
 ビックリしましたよね? そういうこと
 するつもりなかったんですけど。
別府) いえ。

 こちらこそ、避けきれなくて。
すずめ) いや、避けきれない速度

 あったと思うんで。
別府) あっ、Wi-Fi…。
 おなかすいてたら、食べます?

(すずめにドーナツを渡す別府)
すずめ) いただきます。別府さん。
別府) はい。
すずめ) ……いただきます。
別府) どうぞ。


**********

真紀) これって?
純) 検索してたら見つかって。
 たぶん、すずめさんのこと。


ブログ) 「4年ほど前、まだ日本で会社

 勤めしてた頃のことだ。同僚に、つば

 めちゃん(仮名)という同年代の子が

 いた。つばめちゃんはよく笑う子だっ

 た。いつもみんなの話を楽しそうに聞

 いている。だけどつばめちゃんは自分

 の話をする事はなかったし、つばめち

 ゃんが自分の話をしていない事にも、

 誰一人気づいていなかった。ランチに

 は付き合わないし飲み会に来ない。き

 っと一人が好きな変わった子なんだろ

 う。みんなそれ以上に関心を払わなか

 ったし、今思えばそれはそれでつばめ

 ちゃんには居心地が良かったのかもし

 れない。そんな居場所が失われたの

 は、誰かが何気につばめちゃんの名

 前を検索したのがきっかけだった。昔、
 超能力詐欺事件というのがあった。子

 供達に大人気の魔法少女の正体が

 バレて、彼女は嘘つきの魔女になった。

 それが、つばめちゃんだった。正体が

 発覚したあとも、つばめちゃんは相変

 わらずよく笑うつばめちゃんだった。こ

 ういうこと前にもあったんだなと思った。

 行く先々であるから慣れてるんだ。い

 つも過去の自分に追われてきたんだ。

 それ以来、つばめちゃんのデスクに、

 出て行けとひと言書かれたメモ用紙が

 毎日置かれるようになった。彼女はそ

 れを引き出しにしまい続けて、100枚

 ばかりたまった頃、一身上の都合でと

 言って、退職願を出した。みんなが最

 後に見たのは、やっぱり笑ってるつば
 めちゃんだった。私もみんなにつられ

 て出て行けメモを置いた一人だ。謝り

 たいけど、もうどこにいるのか分から

 ないし、どこにいるのか探されることが、

 何よりつばめちゃんの望んでいないこ

 となんだと思う」。

**********

真紀) 食べたら戻ります?
すずめ) はい?
真紀) 病院。
すずめ) ああ。お昼前にも一回

 さっきんとこ通ったんですけど。
真紀) そう。
すずめ) 真紀さんいると思わなかった

 な。誰かから電話とか来たんですか?
真紀) 留守電聞いてない?
すずめ) あっ、すいません。はい。
真紀) 何も聞いてない?
すずめ) ちょっと、
 買い物とかしちゃってたんで。

(稲川淳二の怪談の声)
すずめ) あっ、さっきバス降りた時、 
 間違えてごちそうさまでしたって

 言っちゃったんですよね。
真紀) 病院戻ろうか。
すずめ) 注文しちゃったし。あのおじさん

 絶対怖いですよ。おそば打つ棒で殴ら

 れますよ。食べましょうよ。
真紀) (頷く)

(稲川淳二の怪談の声)
真紀) すずめちゃん、あのね。
すずめ) あっ、怖そう。
真紀) あのね。

(稲川淳二の怪談の声)
すずめ) わーっ、怖い!
真紀) ちょっと止めてもらおうか。
すずめ) えっ、面白いじゃないですか。
真紀) すいません、これ。
 ちょっと止めてもらえますか。

(ラジオを止めようとする真紀)
真紀) あっ、切れた。
すずめ) 真紀さん怖いの苦手なんですか?
 お化け屋敷とか入れない系ですか?
真紀) すずめちゃん。
すずめ) まあ、
 私もあんまりな感じなんですけど。
真紀) すずめちゃんのお父さん。
すずめ) あっ、今度一緒に
 お化け屋敷行きましょうよ。
真紀) お父さん、

 さっき亡くなられました。
すずめ) 軽井沢って、お化け屋敷

 なさそうですよね。あったかな?
真紀) すずめちゃん。

 やっぱり、すぐ病院へ…。
すずめ) 食べてからでっ。
真紀) あっ。
すずめ) ごめんなさい。あっ、あっ、 
 ボーダーですよ、ボーダーです。

(ボーダーの水着を着たモデルのポスター)
真紀) ホントだ。
すずめ) 何か聞きましたか? 

 昔のこととか。
真紀) (頷く)
すずめ) へぇ~。
真紀) はい。
すずめ) 昔父がすごくお世話に

 なってた人がいたんですけど。
真紀)  はい。
すずめ) お金貸してもらったり、たっく

 さん。ご飯もしょっちゅうごちそうにな

 ってた人で。その人がある時、大ケガ

 で入院したんです。なのに、父はお見

 舞い行かないで、うちでテレビ見てた

 んです。何で行かないの? って聞い

 たら、病院で風邪とか移されたくない

 からって。ひどくないですか? あと、

 建築の仕事してたんですけど、30階

 建てのビル造って、25階まで出来た

 ところで、父が何か、基礎? の大事

 なところを手抜きしてたの分かっちゃ

 って、はじめからやり直しになったん
 です。それで潰れた会社とかあった

 のに、父はその日、ラーメン屋さんで、

 スープがぬるいって言って、作り直さ

 せたんです。ひどくないですか? あと、

 母が…。稲川淳二さんの話より、父の

 方がずっと怖いですね。
店員) はい、かつ丼二つです。
すずめ) おいしそう。
真紀) ねえ。
すずめ) 食べ終わったら病院行きますね。
 病院…。怒られるかな? ダメかな。
 家族だから行かなきゃダメかな?
 行かなきゃ…。あっ。

(すずめの手を握る真紀)
真紀) すずめちゃん、軽井沢帰ろう。
 病院行かなくていいよ。
 かつ丼食べたら、軽井沢帰ろう。
 いいよいいよ。みんなんとこに帰ろう。
すずめ) 父親が死んだのに

 行かないって…。
真紀) いいの。
すずめ) 知られたら、カルテット辞め

 なきゃいけないのかなと思って。
(首を横に振る真紀)
すずめ) こういう人だってバレたら、
 嫌われちゃうかなって思って。

(首を横に振る真紀)
すずめ) 怖くて。怖かった。
 みんなと離れたくなかったから。
真紀) 私たち、同じシャンプー使ってる

 じゃないですか。家族じゃないけど、あ

 そこはすずめちゃんの居場所だと思う

 んです。髪の毛から同じ匂いして、同

 じお皿使って、同じコップ使って、パン

 ツだって何だって、シャツだってまとめ

 て一緒に洗濯機に放り込んでるじゃな

 いですか。そういうのでも、いいじゃな

 いですか。
すずめ) (頷く)

(ラジオをつける真紀)
真紀) 泣きながらご飯食べたこと

 ある人は、生きていけます。
すずめ・真紀) (笑)


**********

(車の中でしゃべりだすすずめ)

すずめ) 私にチェロを教えてくれたおじ

 いさんがいたんです。白いヒゲが生え

 たおじいさん。物置で、初めてチェロを

 見つけて、触ってたらおじいさんが来

 て、教えてくれました。「この楽器はね、

 1700年代にヴェネッツィアという所で

 生まれたんだよ。楽器はね、人の命

 よりも長いんだ。君よりも年上。私より

 も年上なんだ」って。私ビックリしまし

 た。こんなおじいさんより年上で、遠い

 知らない国から来て、今私のところに

 いるんだ。おじいさんは私の手に、手

 を添えて、チェロの持ち方を教えてく

 れました。チェロは私の手には大きく

 て、何でか懐かしくて、守られてる気

 がしました。そっか。あなたは私より

 長く生きるんだ。じゃあ、そうだね。

 ずっと一生、一緒にいてねって。
 約束しました。


**********

すずめ) 巻さん。
真紀) うん?
すずめ) 私まだほかにも
 巻さんに隠してることが…。
真紀) あっ。
すずめ) うん? はい? あっ。

(電飾が飾り付けられた別荘)

**********

家森) お帰りなさい。
すずめ) ただいま。
真紀) ただいま。


**********

別府) すずめちゃん。
(脚立から落ちた別府を起こすすずめ)
別府) お帰りなさい。
(立ち上がった別府にキスするすずめ)
すずめ) Wi-Fiつながりました。

**********

(手の中の2つの鍵を見ているすずめ)
別府) 何ですか、それ?
すずめ) 何でもあ~りませ~ん。
(笑い声)
別府) すずめちゃん。
 もしかして金庫持ってます?
すずめ) ドキ。はい。でも金庫の

 中は、きびだんごです。
(笑い声)

(携帯の着信音)
家森) 先帰っててもらえます?
真紀) どうしたんですか?
家森) ウルトラソウルです。


**********

大人の誘惑、ペットボトル、ボーダーかぶ

り、ウルトラソウル、Wi-Fi、かつ丼、稲川

淳二…ああ、何もかも好きすぎる。みぞ

みぞが止まらない~。淀君のあだ名を持

つ魔性の女・有朱から、誘惑の手ほどき

を受けるすずめ。ここ、かな~り萌え!
 

告白は、子供がするものですよ。
大人は誘惑してください。
 
誘惑はまず、人間を捨てることです。
 
大体3つパターンがあって。
ネコになるか、トラになるか、
雨に濡れたイヌになるか。
 
キスしちゃったらダメですよ。
いつキスしても、
おかしくないぞの距離をつくるまでが、
女の仕事です。
 
ペットボトル1本分の距離を、
保ってください。
女からキスしたら、
男に恋は生まれません。

有朱怖ぇ~! 有朱レベルでこれをやられ
たら、誘惑をかわせる男はほとんどいな
いと思われ。ネコになるか、トラになるか、
イヌになるか…ではなくて、「雨に濡れた」
イヌってところがもう! これが…「雨に濡
れた子犬」なんかだったら最強って感じ?

すずめは「ネコ」を選んだけど、別府タイプ
の男には、「トラ」の方が有効なんじゃない
かなぁと。夜中に、突然自分の布団に潜り
込んできた女の子に、真っ先にWi-Fiがつ
ながらないのかと聞く男…。食えないわ~
九條さんの誘惑もそうやってかわしてきた
(逃げてきた)んだろうなと。故に、すずめ
が別府に襲いかか…キスしたのは、誘惑
の流儀に反していても、たぶん正解w
 
家族の事は家族にしか分からない。いや、
家族でも、1対1の関係は分からないのか
もしれない。同じ家族でも、一方には優し
い人が、もう一方には冷たい人もいる。相
性だったり、身勝手な贔屓だったり、人は
相手によって見せる顔が違うもの。すずめ
は、父親が他人にしたひどい事の話はした
けれど、自分や母にした事は話さなかった。
いや、話せなかった。彼女の心の傷は…あ
まりに深い。死にかけている父親が娘に会
いたいと言っている。幸せな家族関係しか
知らない人間は、もちろん善意から、その
願いをかなえてあげたいと思うだろう。家族
という名のもとに、精神的、肉体的に虐待し
続ける人間の存在を想像できない人は多い。
後悔しないようにと、心からの親切のつもり
の善意が、ようやく家族の呪縛から逃げ出
せた人間をどれだけ追い詰めるか…。当事
者にしか分からない闇だからこそ、本当に
面倒くさい。
 
すずめちゃん、軽井沢帰ろう。
病院行かなくていいよ。
かつ丼食べたら、軽井沢帰ろう。
いいよいいよ。みんなんとこに帰ろう。
 
泣きながらご飯食べたことある人は、
生きていけます。


闇が想像できたとしても、私なら、一応病院

に行った方がいいよ、と言ってしまいそうな

気がするから…真紀さんがいてくれてよか

った。行かなくていいよと言ってくれる真紀

さんがいてくれて…。同じシャンプー、同じ

コップを使う人がいてくれて。

どんなにつらいことがあっても、悲しいこと

があっても、お腹はすいてしまうのが人間。

食べなければ生きていけないのが人間。

そうしなければ生きてはいけない。そうい

えば、あまちゃん」のアキも、泣きながら

ウニ丼を食べてたっけ…。(Wi-Fiとか…

時々、「あまちゃん」を彷彿させるエピソ

ードが出てくるんだよね、このドラマ…w)

坂本脚本らしい猛毒が顔を出しながらも、

適度に抑えられているのは、役者の力量

と、今までの反省もあるんだろうなあと思

ったりする。何事も、やり過ぎてしまうと引

いてしまうからねえ…。とはいえ、毎回セ

リフの上手さにやられてしまう。痒い所に、

いや、萌える所に手が届きすぎ~!


●「カルテット」HP

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