ベーブ・ルースと並ぶ、アメリカ大リーグの巨人です。
ベーブ・ルースはホームラン打者として有名ですが、タイ・カップは安打製造機。
- タイ・カップ【字幕版】 [VHS]/トミー・リー・ジョーンズ
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VHS発掘シリーズの第19弾(うち15本はアメフト)です。
アメフト15本はコチラからどうぞ。
アメフト以外の3本は
「冬の恋人たち」(フィギュアスケート)
「ドリームゴール」(サッカー)
「美人コーチのお色気大逆転」(バスケットボール)
です。
ペップトーク度 | (最高★×5) | :★★☆☆☆ |
映画オススメ度 | (最高★×5) | :★★★★☆ |
【ストーリーと背景】
スポーツ記者のアル・スタンプは引退して30年も経つタイ・カップの自伝の執筆を依頼され、自宅にまねかれるが、タイ・カップは病気治療の投薬とアルコール依存で、性格が破綻しかけている。
すぐに怒り、発砲するので接触するのはかなり危険であり、往年の名選手のイメージより偏屈なジジイのイメージが強い。
アルは、言われるがままにタイ・カップの語る自伝をまとめる一方、彼の隠された人生に興味を持ち、本人に気付かれないようにもう一冊の別の伝記をまとめることにした。
取材が進むにつれ、タイ・カップの死期は迫り、タイ・カップはアルがもうひとつの伝記を書いていることに気付いてしまうのだが・・・。
【ペップトークの見所】
はっきりいって予想外でした。
まずは、私の持っていたタイ・カップという選手のイメージが違ってました。(どこがどう違っていたのかを書くとネタバレになるのでやめておきます。)
もうひとつは、スポーツ映画の定石パターンと大きく違っていたこと。
タイ・カップが次々と新しい記録を作った…という華々しい感動的なシーンや、ストイックにバッティング技術を磨いて目標を達成する…みたいな、アメリカのスポーツ映画によくある、ヒーローものの感動映画だとばっかり思っていたのです。
だからといって悪いというのではなく、逆にとても素晴らしい作品なのであります。
タイ・カップという偉業を成し遂げた男の内面を少しずつ掘り出していく…そして、その背景にある事件…ある意味ではサスペンス映画的な要素もあります。
しかも、トミー・リー・ジョーンズが、偏屈・狂気のタイ・カップを見事に演じていて、あらゆる意味で面白い作品でした。
なんで、コレがDVD化されていないのでしょうかね?
で、肝心のペップトークです。
思っていた以上に野球の試合シーンが少ない映画です。従って、試合前のペップトークってのも出てきませんでした。
・・・が、しかし、役に立ちそうなセリフってのはあるもんですね。
ペップトークではないのですが…タイ・カップの名言
1:43’29”~
「男はどんなときも母親を守らなければならない」
(タイ・カップの父親は妻の不倫を疑い、結局それが原因で間男に殺されるが、タイ・カップは裁判で母親が不利になる証言はしなかった…というエピソード)
記者のアルが、自伝の執筆に対してと、タイ・カップに対する不信から、決断を迷っているときにタイ・カップがアルへのペップトーク
1:46’51”~
(例え話を使って、上手にイメージのパラダイムシフトを行っています。)
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