Le Macchiole Bolgheri Rosso 2006
レ・マッキオーレ ボルゲリ・ロッソ [2006]
【トスカーナ】
メルロー 50%/カベルネ・フラン 30%/サンジョヴェーゼ 10%/シラー 10%
自分でも不思議に思う。
どーしてこんなにワイン好きになったのかなぁ・・・って。
元々ワインは好きではなく、好んで飲んだりしなかった。
高級フレンチで、ええ格好して食事代より高いワイン飲むのが関の山。
「なんで、旨いとも思えないこんなもんにこんな大金払わなあかんねやろ??」
と、正直ずーっと思ってました。
調べてびっくり。上代の3~4倍ってのがレストランでの提供価格。
「調理を施す必要のない商品が、なんぼすばらしいサービスが伴っても、
そんな価格がまかり通ってええんかいっ!!」
正直な気持ちですよね。
パスタ屋を初めて、ワインを勉強しようと思った。
飲み始めて、勉強しはじめると楽しくなってきた。
『パスタカテゴリーはイタリアンに属す』
ということで、イタリアワイン限定から入ったのは、正解だったと思ってます。
イタリワインはほんとーにコストパフォーマンスが高く、
全州でつくられるワイン達がとにかく豊富。
所謂、ぶどうの【土着品種】の宝庫で、個性がとても豊か。
今でも・・・
そして、これからもずっ・・・と楽しめる嗜好なのかもしれない。
って思ってます。
イタリアワインに興味を持ちだして、すぐに読んだ本に、
この【Le Macchiole 】のオーナーだった、『エウジェニオ・カンポルミ』が
ワイン作りについて語ったテキストに遭遇しました。
この作り手さんの、ワイン作りに対する思い入れにはとても共感しました。
『ボルゲリは神に選ばれし生産地だと思う』
『自分の表現ができれば歴史はあとからついてくる』
『ビジネス目的でワインを造っているのではない』
そんな、ワイン作りに真剣で冒頓で情熱的なイタリア人。
彼は、一番初めにボルゲリの自分の畑に植えた記念すべき葡萄であるCS(カベルネフラン)
における大いなる可能性を信じ、長い時間をかけ、少しずつそのCS使用比率を高め、
彼自身が最後にボトリングを行った2001年ヴィンテージでついに実現させました。
待望のカベルネ・フラン100%のワイン・・・
【パレオ・ロッソ 2001】
しかし、皮肉なことに、これが生涯をワイン造りに捧げた男の最後のヴィンテージとなったのです。
2002年7月。
40歳という若さで、この世を去ってしまわれたのです。
僕は、できることなら、彼のワインで最初に飲むワインは、
【パレオ・ロッソ 2001】
と決めていたつもりだったのですが、
色んな心境の変化と意志の弱さで、
彼のワインを・・・
すぐ・・・
どーしても飲みたくなったんです^^;
ちなみに、僕も40歳です。
レ・マッキオーレで、廉価版タイプのブレンドの赤。
楽しみ・期待・不安・・・
そんな想いを交錯させながら、試飲させてもらいました。
深い・深いパープルルビーレッド。
色には確かに若さを感じつつも、とても美しい色です。
※ブラインドじゃないから、どーしても先入観はつきまといますがね・・・^^;
あぁ・・・
カシスチックで、とても品のある香り。
やはりスーパータスカンチックな独特な気品と香りが漂います。
奥ゆかしいという表現・・・
あぁ・・・なるほど、廉価版タイプでさえ、こういう味の表現なんだ・・・
まさにエレガントで、品格高い味わい。
とても、いい意味で複雑な旨さ。
余韻もたっぷり長めで、やはり次の一杯を欲してきます(笑)
どこかでほんのり少しだけ、甘みを感じるタイプが僕は好きなのですが、
このボルゲリロッソもそーゆータイプですね。
コストパフォーマンスで言えば、すばらしいの一言だと思います。
友達を呼んで、トマトクリームの贅沢なパスタなんかをつつきながら・・・
いいですね。
僕、かなり好きです。