年々日本を訪れる外国人観光客は増えており、今年も昨年より大幅に観光客が増えています。全体の8割が距離が近いアジアから来ており、急激な増加もアジアからの観光客増の影響が大きくなっています。
一方で、北米、欧州、オセアニアからの観光客も増えており、欧州は2位の北米に迫る勢いを見せています。
資料出所:「国籍・目的別訪日外客数」日本政府観光局
欧州からの訪日外客数を国別に比べると、どこの国から最も多く来ているか知っているでしょうか。下のグラフは、訪日外客数が多い欧州の上位5カ国の過去5年間の外客数の推移です。
資料出所:「国籍・目的別訪日外客数」日本政府観光局
1位は英国で、次いでフランス、ドイツ、イタリア、ロシアの順になっています。この順位は5年間変わっていません。
最も多いのは、日本文化に理解が深いフランスか、旅行好きで人口が多いドイツだと思っていたのですが、英国が1位というのは意外でした。
次に、在留外国人数が多い欧州の国を見てみると、順位は入れ替わっていますが上位5カ国の顔ぶれは訪日外客数が多い国と同じになっています。
資料出所:「在留外国人統計」法務省
在留外国人数でも、欧州の中では英国が最も多くなっています。
日本人の中で英国に対して興味がある人は結構いると思うのですが、逆に英国人の中にも日本に関心がある人は多いようです。
そして、日本に居る英国人の中には、英国よりも日本に住むことを選ぶ人が少なくないようです。特に、子供がいる英国人については、英国よりも日本の教育環境の方が良いと感じて、英国ではなく日本に住むことを選択する人が結構いるようです。
また、英国と日本には以下のような共通点があります。
・島国である
・お茶の文化がある
・マナーを重んじる習慣がある
・場の空気を読む
・道路が左側通行
・長い伝統がある立憲君主制
英国の騎士道精神には武士道精神に通じるものがあるようですし、欧州では珈琲を飲んでお茶をあまり飲まない国が多いのですが、英国人は紅茶をこよなく愛しており緑茶が好きな人も意外と多いようです。こういったことから、日本に親近感を抱く英国人がいるのかもしれないですね。
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