朝鮮学校の歴史教科書には、金日成や金正日以外のことでも、多くの嘘が記述されています。その最たるものが朝鮮戦争に関することです。

 

朝鮮戦争は1950625日に、北朝鮮が国境の38度線を越えて軍事侵攻したことによって始まりました。北朝鮮軍は南進して、628日には北朝鮮軍がソウルを占拠しました。しかし、朝鮮学校の歴史教科書には「アメリカが仕組んで韓国が北朝鮮に集中的な砲射撃を加えてきた。」という嘘を書いています。

 

627日に国連安保理は、北朝鮮を侵略者と認定して、韓国を防衛するために韓国に必要な援助をするように加盟国に勧告し、アメリカ軍やイギリス軍などが参戦しました。韓国側が38度線を越えて進撃し、平壌を制圧するなどして一時は中国国境の鴨緑江まで達しました。その後、中国の大部隊が鴨緑江を越えて進撃し始め、南下をして平壌を奪回し、38度線付近で膠着状態となりました。1951年に休戦協定の交渉が始まり、翌年に実質的な休戦状態となり、19537月に休戦協定が結ばれました。

 

朝鮮学校の歴史教科書では「日毎に敗北を重ねて行き詰ったアメリカが、朝鮮人民の前に膝を屈して停戦協定に調印した。北朝鮮が世界で初めてアメリカに打ち勝ち、金日成が祖国解放戦争を勝利に導いた。」と記述しています。

 

実際には、もう少しで北朝鮮が敗北するところを、中国に助けられて元の38度線で休戦になったのです。金日成は勝利に導くどころか、敗戦寸前まで追い込まれ、アメリカを韓国から追い出すという目的は果たせませんでした。

 

 

その他にも、事実と異なることが記述されています。北朝鮮への帰国事業については「北朝鮮政府は、帰国後の生活を保障するという立場を重ねて表明した」と書いてあります。しかし、北朝鮮へ渡ると帰国者は迫害され身分的は最も下の扱いとなり、処刑されたり収容所送りになったり人も多くいて、日本へ帰ることもできなくなりました。

 

1987年の大韓航空機爆破事件についても、朝鮮学校の歴史教科書には嘘が書かれています。教科書には、この事件を「韓国の航空機がタイとミャンマーの国境付近上空で失踪したのを、北朝鮮工作員の金賢姫が引き起こしたと韓国がでっち上げた」と記述しています。



(朝鮮学校の正体)
○朝鮮学校に税金を投入すべきではない
○金日成は複数いた  
○朝鮮学校は日本人拉致の工作員養成所
○在日朝鮮人は朝鮮学校に無理やり通わされている

 

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