★REALTOKYO STAGE欄 更新
本物のスターが放つ光。その裏の影もきっと愛おしい
●『おもろい女』
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初日に引き続き
城山羊の会『仲直りするために果物を』2日目ソワレに 行ってきました。
2日連続 城山羊の会! ブス会*あわせて3日連続 東京芸術劇場!
城山羊の会は 
チケット代3回ぶん(3000円+手数料216円、3000円+手数料216円、3500円)でも1万円しないのは ホント リピーターに 優しい。
台本も500円、過去DVDも2100円だし。

初日は 下手から観ましたら
2日目は 上手から。
座る位置で 表情や背景の見え方も違う。

セット的には 下手側に座るほうが 見えやすいんだけど
反対側から観たからなのか
2回目だからなのか
利き目が 左だからなのか
別のところ ツボでした。

お水を お茶にみたてて 
ユリ子「あ、おいしい」

あの ユリ子(吉田彩乃さま)と照男(遠藤雄弥さま)が住む ほったて小屋。
開いてるし ボロボロ
なのに
照男「ノックくらいしてくださいよ」
壁をノックする 大家。
っていうか 照男、
家賃 払ってから えらそうなこと
言いなさいよ!
(家賃取り立て経験者の 叫び)

上手側だと 大家・岡部たかし様の顔が よくわかる。
大家「これじゃないの」
ユリ子「すいません、ガス、止められちゃってて」
この 一連の お茶じゃなくて お水芝居は
まさに 茶番!

なので この後の 死ぬ死ぬ悶着も
キヨミ「何の芝居?
大家「そういうの
茶番
って いうんだから」
が 生きる。
「お花を売って お金にします
だからなんとか お願いします」
と 泣きながら言う ユリ子に
「ユリ子ぉおお(よよよ)」と 泣いちゃう なさけない兄・照男!

大家と照男の 取っ組み合い。
キヨミが照男に ホストやらないかと もちかけても
ユリ子が「もう死ぬから
そういうのはいいんで」
「お母さんが、真面目な仕事してくれって。
お母さん、そうじゃなかったから、
これ以上、悲しませたくないんで(よよよ)

お母さん もう 亡くなったんだから
と 言われれば言われるほど 意固地に死のうとする 
貧乏のあてつけ。

ユリ子が 繰り返す
「お家賃」
という 響きも 
ドリフの 貧乏コントみたい!

実際 この一連を ニンマリ見ている 丸山。
この ニンマリ岩谷さま、
『トロワグロ』の 陰翳礼讃顔!!

っていうか この戯曲こそ Trois Grotesques だと思いますが・・・
いつも思うけど 岩谷健司さまの表情 大好き。
あの 四角い顔の ずうずうしさがいい。
『身の引きしまる思い』での テンガロンハットも お似合いでした。

そして 『探索』以来の ご出演で
そのときと同じく 岩谷健司さまの 情婦っぽく出て来る 
東加奈子さまが ツボすぎる!! 『微笑の壁』も 最高でした
ハンカチで 長くて 綺麗な指を ふきふきしてからの
「助かりました~」
(ボットン便所じゃ ないのかしら・・・)
「だいたい仕事ってのはいやらしいもんだよ」という 横顔
足首の 蝶のTATOO
も よく見えました。
そして、
隆樹(松井周さま)と まだ話していない段階で
お互い「?」「!」(あれ?知ってる人??)と 視線で確認
してるんですねぇ。
そして どうでもいいことだけど あの 隆樹とミドリのバカップルが 地べたに座るとき
靴の大きさが 2人 ずいぶん違うというビジュアルが なんだか面白かったです。
ミドリ(石橋けい様)、足、ちっさ!

ユリ子 亡きあと 死なば事故物件にする びんぼう人の逆恨み コワイ)
キヨミが 美しい手で
照男の
頬を 撫で回し
顔を 掴んで キッスして
「ご愁傷様
って コト
だよ」

の あと
丸山
「そんなら ご愁傷様
って 言えよ!」

そのあとの 
「フン」とでも いいたげな
ツンとした横顔の 東加奈子さま 絶品!!

城山羊の会といえば 美しい加奈子さま、山内先生の ミューズ加奈子さま!

隆樹の
「おしおきね、うん、するよ」
「今夜は眠れないね 寝かさないぞう」

で ウフフ エヘヘと もぞもぞする バカップルへも
「オエッ」という表情で うんざり顔の 東加奈子さま・・・

ってか うちも 大体
あんな感じ

です。
__.JPG
40歳と54歳・・・加奈子さまに えづかれちゃう!

ユリ子
いやらしいことしないんで
お母さんが そういう仕事しないでって
言ってたから・・・」
って 言ってたのに 隆樹から お金もらって
いやらしいことしてる。
「仕事なんて どれも いやらしいんだよ」
と 言い張る キヨミのほうが 堂々としてるわけで。
まあ いやらしいこと していたかどうかについては
隆樹は 袖から
「違ーーーう!!」
って 言ってるんだけど・・・

しかし あの 我関せず で バカップルがスロープを登っていくところ、
初日は もっと 楽しそうだった気が
するのですが・・・
あの 歌うような 「今日はヘンな日!」も 
この回は
吐き棄てるような なんかヘンな日!」になって なんかが強めだったのは
地震の影響
かしら?
(ご主人さまが 週あけに観に行ったら ちゃんと「今日はヘンな日!」に 戻っていたそう
ですが)


そうそう この日は 上演中に地震があって
あの ボロボロの ほったて小屋を おさえる 岡部たかし様、
照明の揺れに 気を配る 岩谷健司さま、
セリフを止めない 松井周さまに 爆笑!

初日は舞監さん 上手サイド席に座っていたようでしたが この日はどこにいらっしゃったのだろう?
東京芸術劇場は、頑丈で
船酔いみたいには なったけど 芝居は中断することもなく
客席との一体感、逆に 増しました。
もちろん こういうことは ないほうがいいけど 誰にも防げないので。。。

丸山が ミドリを 追い詰めていくところも
この日は 一斗缶も ドスーン!と 落下して
荒くれの迫力が・・・
ただでさえ あの 不穏な
戦闘機の音が 怖いのに!

そして この小屋の中で 起こっていること、
隆樹は 死んでいるけれど
「しないで ほしい」
って 思ってる、絶対・・・
大家の 前職(前科?ガリバー王国じゃ ないほう)

丸山に こういうことが できてしまう
という伏線のセリフなのか・・・


街灯が点く 瞬間や
ミドリの、ブラと同じ 水色の パンティが
足首に くくりついていて

履いていたスパッツが なくなっている姿や わーん
最後、カーテンコールで 並んだとき
全員 真っ赤

唯一 血で染まっていない 東加奈子さまも
赤いブラウス、ルブタンの 赤い靴の裏が 効いていて
それらのビジュアルが 目に焼きつく。

アフタートークまでの休憩で
舞台の血を 一所懸命拭く スタッフの皆様。
衣装部・舞台部 大変だなぁ・・・

そして この休憩中、
客入れのときにかかっていた 暗い曲が また
かかっていたんですが この有名な曲、何だっけ??

アフタートークは 
山内ケンジ先生、松井周さま、石橋けい様。
メガネ3人が 立ったままトークする 絵ヅラ
おかしすぎますが
山内先生が腰痛で 座れない
のだとか。。。

松井周さまを キャステイングしたのは
岩井秀人さま演出の
『おいでおいでぷす』
『月光のつゝしみ』
だそうで

山内先生「松井さんの『おいでおいでぷす』
知っている人 いないと 思います」

いえいえ 覚えています。
我が家で いまだ 語り草にされる
あの イライラさせる キャンプリーダーの 松井周さま。
上州屋で ルアーを 選ぶ 松井周さま!

岩井秀人さまも 松井周さまのことを「役者として」好きだそうで
うん わかります。
『出さナニー』も 松井さま主演で やってほしい
って 言っているし!

そう・・・松井周さまは
どんどん 役者として
ご活躍してほしいと 思いました。

作・演出ができないくらい・・・サンプル やめちゃえ~
山内先生に
前回の芸劇(『効率の優先』)でも 
同じ相手(岩谷さま)と セックスしていた
石橋けい様

です」
と 紹介された 石橋けい様、
「稽古場の裏の 公園で
バカップルの 練習をして
練習の最初ッから キッスしてた
とのこと。

「松井さんにリードしてもらいました」
と はにかむ 石橋けい様

松井周さま、
「役作りダヨ」
と 
吉田彩乃さまに「先生」プレイを 強要したり
石橋けい様にも
「やっぱり 舞台の場面にないところでも
関係を つくっておかないと
本当の心情が理解できないと 思うんだよね」

とか ドラマツルグ・リードしてるんじゃないかしら・・・
(はげしめの 偏見)

この作品は
あいまいにしておけばいいのに
はっきりさせることでの 悲劇。
家賃も「来月には払います」と あいまいにしたままだったら
殺人なんか 起きなかった

ものね!

前回の『トロワグロ』が ブルジョアだったから
今回は 下層階級の話を やりたかった。
新派
のような オープニング
が やりたかった」
貧乏長屋の お家賃 取り立て劇
ね!

話は 最後まで考えてから 書き始めるわけではないので
「当初は 石橋けい様が 
最後にああなることは
考えて いなかった」 わーん
でも
「オクラホマ(の「Oh What a Beautiful Morning」)

で 出てきて この2人は 悲劇で終わらないわけはない

思っていました」

そして あのデュルケムの
果物の話。
松井周さま
「僕は 大学の先生なんで
デュルケムを ググったんですが
そんなこと 言っていない
んですね。
それを さも本当のことのように 組み込んでいく、という 大胆さ・・・」

これ 帰ってから ご主人さまに報告したら
「えっ デュルケムが言ったんじゃないの?!」
と ピュアに芝居を真に受けていました。
実在する人に 勝手に 説をかぶせてくる
山内ケンジ先生、おそるべし!

しかも このお芝居のタイトルの
元になった説 みたいにして・・・


山内先生 いつも(チラシの入稿の関係で)
書くより先に タイトルを決めるのだけど
「もしも これに
書き終わったあと
タイトルをつけるとしたら
『家賃』と つけます」

『RENT』!!!

これは『RENT』の タイトル曲ですが
「'Cause everything is RENT」という ラストの歌詞。
・・・だって、(命も土地も)すべては(神様からの)借り物だから(RENT=借りる)
・・・だって、みんなズタボロだから(RENT=引き裂く<rend>の過去分詞)
だから家賃を払えない、という 論理。

『仲直りするために果物を』も
家賃を払わないことに 端を発し、
家賃をあいまいにせず、きっちり落とし前つけることから始まった 悲劇。
劇中、死者と生者の境も あいまいになっていきますが、
『RENT』における すべては神様からの借り物、という精神は、
身体は器であり 死んでいても生きていても魂は同一であり 生死は意外とあいまいかもしれない。
日本人のあいまいさと 海の向こうからの キリスト教的価値観が あいまいに溶け合う。
ユリ子の復活だって「She's back!」と セリフをつければ
『RENT』の最後の 場面じゃないか。
まさに
山内ケンジ先生版 コーポラス山内版
『RENT』
だぁ~~~!!!


それにしても この トーク、
「城山羊の 城 の方」でおなじみの プロデューサー・城島さまが 
トークの入場時 司会する横を 
半身で じっとり 見ている 山内先生、
他の方がしゃべっているときに あとずさりする 山内先生、
唐突に 黙る 山内先生、
飛行機音は 映画『ミツコ感覚』そして『友だちのパパが好き』)を 福生で撮影したから・・・と
さりげなく 次回映画のお話をする 山内先生
が ツボでした。
(隆樹が相模女子大学の先生だから 舞台は 福生ではないだろうけど
映画を福生で撮っていることは わたくしも 知っていたので
「やっぱり!」と 満たされる ファン心理)


あと 最後にこれだけは 言わせてください。
松井周さま、
「冬彦さん」
いけるんじゃない???
『ずっとあなたを好きだった』リメイクの際は ぜひ
松井周さまで!!!


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