☆☆☆日付をさかのぼって更新中!☆☆☆ 
韓国観劇記『WICKED』初日
韓国観劇記『WICKED』2日目
韓国観劇記『飛べ!パクさん』
に引き続き、
韓国観劇記『Murder Ballad』12/11 NEW!
アップしました。

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☆!ブログの無断転載お断りします!☆
☆☆文中作品名からリンクがあるものは わたくしの当時の感想に飛びます☆☆

城山羊の会 ピカレスクロマン『身の引きしまる思い』
を 観に行ってきました。
観に行ったのは 1週間前なのですが 
城山羊の会が 大好きすぎて 
余韻を ねっとりと堪能しまくり 味わいつくし
ずっと甘やかに 舌の上で 転がしまくっておりました。
手放して、向き合って、文章にするのに1週間かかってしまいました・・・。


森元隆樹さまの前説からが、三鷹の城山羊の会です。
品格あふるるエロティック・コメディ、城山羊の会!
2004年の第1回公演『葡萄と密会』以降、
「山内ケンジさま」と聞けばすべて観に行き、
物販で売っているものは全部購入、
長く続いている劇団にありがちな「前回のほうが面白かった」というムラは、
山内ケンジさまに至っては、1本もありません。
色気たっぷりな石橋けい様、邪気たっぷりな岡部たかし様、
お茶目なリズムの岩谷健司さま、
映画『ミツコ感覚』で、じとーっと見る目が印象的すぎた、ふじきみつ彦さま。
そして三鷹市芸術文化センターでの公演ということで、前説しながら毛布を配ったり、
「いやいやいや~」とか「石橋けいさんだ、カワイイな」などと言いながら、
またも劇場名物・森元隆樹さまがさりげなく舞台に登場してしまうのでしょうか。
城山羊の会の公演が「年に2回はいったんお休み。次回は1年後になります」と聞き、
そんな長期のおあずけを思うと、さみしさで発狂しそうです。
山内さまの作品は、どこかフランスやイギリスの香りがするので、
ここはひとつ、同姓同名の山内健司さま(青年団)が、お得意の語学力で
翻訳、世界ツアーをしてほしいです! (ヨコウチ会長 ★★★★★)


と REALTOKYOサイトでも
書いたように、

1回も はずれなし
どころか

ぎゅうづめの 暑い Pamplemousseで
初めて『葡萄と密会』を観た日、
「こ・・・こんなに面白いジャンルが
この世に 残っていたとは!」

と 
嬉しさで震えたことを 昨日のことのように
思い出します。
帰り道 ご主人さまと 大興奮、
地味に 会う人会う人に
「山内ケンジさまの演劇、ホント面白い」と 草の根運動、
必ず その方も 気に入り
その方自身も ひろめ
すっかり わたくしの周りは 城山羊の会ファンだらけ
です。
2004年の えんぺ大賞

『SHIROH』と、ポツドール『激情』と、『葡萄と密会』
が 競ったのでした。


以降 夫婦で 
「山内ケンジさまの作品」
と聞けば
舞台+物販はもちろん、
テレビ:古今堂のテルくんの『シェリー酒は死の香り』も
映画:『ミツコ感覚』(ご主人さまにいたっては トークイベントつきなども外せないからと 3回以上劇場へ・・・)
などなど 全部 コンプリートして
おり
毎年 年末には
「今年の1位は 何か?」
を会議、
結局
「城山羊の会 2回あった公演のうちの どっちが好き?」
についての話になってしまうほど、
殿堂入り
扱いなのです。

今年も もはや ご主人さま
『効率の優先』
と どっちが 好きかね」
という話に・・・。

我が家の ごたくは このくらいにして
『身の引きしまる思い』。

まずはお約束
財団法人ミタカchan こと 森元さまの 前説。

『新しい男』

『探索』
のときも
ミタカchan、いつの間にか 作品に参加しちゃってましたが

今回に 至っては
『探索』
を 観た人に
嬉しい サービス(メタシアター)。
ミタカchan の 甲高い声での
「小芝居」
「世界堂」

という 響きに わたくし 開始1分で 爆笑、

三鷹市芸術文化センター 星のホール
では ほぼ必ず ミタカchanの前説があるものの
こんなに 財団法人ミタカchanのよさを引き出している
劇団って ないよね!

(引き出す必要 ないんだけどね!)
遊びで鳴った銃弾なのに 血が出ちゃって 倒れちゃうミタカchan!
ミタカchanセレクトの 
鳥公園
シンクロ少女
が ハマらなかった わたくしの機嫌も 直ったよ!


そんなミタカchanのお財布から しれっと お金を取っちゃう
岡部たかし様・島田桃依さま夫妻!
「うなぎと親子丼」を食べにゆきたい、
この言葉 この先も キーワードです。

そして
娘・岸井ゆきの様と
母・石橋けい様。

この 母子関係は
『あの山の稜線が崩れてゆく』
の リユニオン!

そして 石橋けい様が 作っているのは
シチュー。
『新しい男』
でも 作っていましたよね
シチュー。

そして さっき 紙の携帯を操ったり破いたりしていた 兄・ふじきみつ彦さまが
連れてくる男の名前は
「添島」
名前は テルユキ・・・

城山羊の会における
添島テルなんとか
という 名前の 出演率の 多さ!

そんな 添島テルくんの
石橋けい様への
「(ふじき様の)お嫁さんかと 思った」
という ドキドキ感
ミタカchanも死んじゃったし、
「これは・・・」
おっ始まるのを 期待してしまいました。

シチューを遠慮する
テルくんに
「だいじょうぶだよ
すぐ 済むから
と ひらたい声で おっしゃる ふじき様。

すぐ 済むから
って
嵐山光三郎さまの セックスお願い言葉
「すぐ 済むから
先っちょ だけだから」

に 匹敵する 名言です。

石橋けい様と 情事は 始まりません
でしたが、
石橋けい様、ボランティアだとか言って
水商売の お店へ。

着物がお似合いの
スナック経営者の 原田麻由さま、原田芳雄さまの娘さまだけあって
さすがわ 実生活で 幼少から
いろんなお客様を 接待してきただけあるであろう
堂々とした貫禄・・・。

石橋けい様の名前、
ミドリ
って
そして こういうお店で働く って・・・
『新しい歌』
ですわ!!

この
ファン感謝祭 っぷりに 興奮を おさえきれません。

『新しい歌』
のときは 肌の露出しまくる衣装を 着るか着ないかの
悶着
がありましたが、
今回は
接客について。

先輩・島田桃依さまの お手本
が お客様との ねっちょりとした キッス。

石橋けい様「これ風俗じゃないですか」

妻・島田桃依さまの キッスを 見ている
夫・岡部たかし様の 表情も 絶妙です。

この お店の名前、
上品な「ペニンシュラ」
が ひわいな名前に聞こえて 噴いてしまいました。
まさか その 上品な名前の店で
セックス込みの接客が なされている
とはね・・・。


そして 石橋けい様の
研修を受けての ねっとりとした キッス。
それを見てショックを受ける
ふじきみつ彦さま・岸井ゆきの様 兄妹。

そこへ お店に やってくる
KONTAさま。
「フィアンセ」と言うときの 裏声。
セックスは 軽くすませる
っていうので どうかな」
と 石橋けい様に おっしゃり(また 嵐山光三郎さまの セックスお願い言葉っぽいことを・・・)
さらには 岸井ゆきの様を見つけて
「僕の長くて固いうなぎ
親子丼を 食べたいな」


ひぃ~~~~~~~

この 一連の流れ!

さっきの 岡部・島田夫妻の うなぎ+親子丼が こんな 使われ方
を。。。

この セクハラっぷりに
風邪がぶり返して 熱があがってしまい
「寒い 寒い」と 言い出す 岸井ゆきの様。
KONTAさまに シスコンのお兄ちゃま・ふじき様が 激怒。

しかしここでなぜか 
テルくんこと 成瀬正太郎さまが
雪山での凍死寸前の際、
人肌であたためるがごとく
上半身裸 に!

テルくんの
脱ぎの 速さ!

『あの山の稜線が崩れてゆく』
でも テルくんと パパが 即 上半身裸 に・・・)

ここで あたためるときに
どんどん 前戯
に なってしまい、
岸井ゆきの様が ういういしい声で
あえぎ出す・・・


『あの山の稜線が崩れてゆく』のときには
まだ 処女だったよね!


清純だった ぼくらの 岸井ゆきのチャンが
あんなことこんなことに・・・!


と ぼくの中の親心が 大騒ぎ!
胸が痛いよ~~~!!!

その後、うっすらとした闇でも なお
岸井ゆきのチャンの ういういしい あえぎ声は 続き、
客席、静かに興奮。。。
下半身の引きしまる思いが いたしました。

しかし
今回が はじめてだった
ゆきの様、
テルくんが しぼんじゃった メンタリティ
あんなに責めては
岡部・島田夫妻じゃなくたって
笑って「そういうこともあるよ」と 言いたくなってしまいます。

ゆきの様の家で 勝手に
うなぎ+親子丼を 出前してる 岡部・島田夫妻の
「愛はチンコじゃないからね」も 心に響きましたが

岡部・島田夫妻が いやらしく 愛し合い始め、

岡部さま「この子豚ちゃんこ」
島田さま「ブーブー」


なんて すばらしい
シーンなんだ!
(感動)

岡部さまの すけべな 手つき
島田さまの 悦楽の表情
よろめきドラマ、品格あふるるエロティックコメディ
城山羊の会 本領発揮!


その後の
石橋けい様と KONTAさまとの 婚約、

それでいて
KONTAさま
ソファについた 血を ぺろっとなめて
ゆきの様に
「君の血。
君の味
お母さんの味と おんなじ
この役は 僕のはずだった
でしょう」

ギャー・・・

KONTAさまへの 客席の殺意 MAXのところに
亡霊で 降りてきちゃう ミタカchanの かなしさ・・・。

登場から、
テンガロンハットが お似合いすぎていた
岩谷健司さまの
岸井ゆきの様への 「KONTAさま殺し」のレクチャー

KONTAさまの 喉の 披露、
(この歌のファンタジー性、『スキラギノエリの小さな事件』みたいでステキ!)

それを聴いての 岸井ゆきの様、
スナックにお勤め風の あでやかな ドレス姿で
KONTAさまを殺そうとするも 失敗、
このとき漏らした「アッ」という 声、
そして そのまま ずるりと KONTAさまに
「海、見に行かない?」
で キッスせんかなのところで・・・終!!!
目を 閉じて おいでよ!

ぬふぉ~~~~~!!
今回も ずぶずぶと エッチ
でした。

わたくし、お芝居が ウエットになってしまう
ことが 苦手で、
「笑って泣ける の 泣ける いらない
「ウエット終わり=ダサい」
と 思っておるのですが、
(ミュージカルで 曲で 泣けちゃう とかじゃなく
最後をお涙にするような 面白さ台無しの 
べちょべちょした ダサ演出が キライという意味)

今回も
下半身は ウェットに 終わりかたは ドライに
最高の演劇的興奮
です。
これぞ 演劇おたくの隠微な快楽

山内ケンジ先生の世界は
情緒があるのに カラッとしていて おしゃれ
イギリスのドラマ『THE OFFICE』『僕たち空港なう』『人生短し・・・』みたいな ブラックコメディさもあり、

それでいて、
フランスノワール的 海の 深さのような
深く 残酷で 
青い海を見ているような せつない美しさ
が ずっと根底にあり、
時に息苦しくなりつつも ずっと観ていたいような この感覚を どう説明すれば
いいのでしょうか。

最後の ドレスのところの 岸井ゆきの様、
秘密を持つ女の美しさ、たまらなかった。

KONTAさまと あんな背徳的なことをしているのに
とても すてきで
叙情的で

すっ
と 照明が 落ちていく タイミングの妙、
この センスが 山内ケンジさまワールドです。
その 世界観、
すごく 好きなのです。
それでいて、役者としてのよさが 全員 引き出されているんですよね。
山内ケンジさまの才能に 抱かれたい!
という 欲望が 観劇で満たされるような。

観客冥利、存分に 味わえます。

お芝居に何度も出てくるワード:親子丼 問題
ですが、

ご主人さま
「結局
テルくんが KONTAさまの息子
なんだよね?
(岩谷さまの息子だったら 特に問題にならないはず)
岸井ゆきの様自身が
KONTAさまと テルくんを
親子丼しちゃう

ってことなんだよね?」

わ~~~~ん

ああ、それにしても
どんな時でも
ニヤニヤとした ねずみ みたいな顔で
様子を のぞいている 岡部たかし様、

KONTAさま、
『イーピン光線』でも 素晴らしかったですし、
今回も 裏声での ひわいゼリフの 数々
きもちわるかったです。
(R山児の日替わりゲストじゃ そのよさ 全然 生かされてなかったよね!)

いちいち ウエスタン風味な服装が お似合いの
岩谷健司さま、
20年ほど前、
WAHAHA本舗 若手公演を
けっこう 観ていた わたくしとしては
城山羊以前、
岩谷さまが こんなに 素晴らしい俳優だとは
思っていなかったです。
(『葡萄と密会』から よかったよね!)
WAHAHA本舗 若手公演、
思い出すのは

オレのロックは ソウルだぜ
韓国じゃ ないぜ

サランラップ ポリラップ
ママに お得な
40メートル お得な
クレラップ!


みたいな ネタを 繰り出す 元氣安さま
ばかり・・・。

岩谷さま、
KONTAさまに握られている弱み
って 何?
その種明かしをしないのが 山内ケンジさまの センスだね!

そして
なんといっても 山内ケンジさまは
財団法人ミタカchan の 愛称でおなじみ
毎度おなじみ 森元さまに関しての スペシャリスト!
彼の エンターティナー性を 
「引き出そう」「世に見せよう」という その発想!

「ふじきみつ彦さまは
山内ケンジさま宅の お隣に住んでいる」
と 聞き、
全腐女子が 甘やかな妄想をした
ふじき様の しゃべり方の 口あたりの よさ、
エッチなシーンはないのに、なんとなく 内に秘めた
シスコンが いやらしい。。。

わたくし ふじき様と おない年(1974年生まれの2ヶ月違い)
なので
「みつ彦!」と しかりつけたく なります。

作家としての ふじき様の才能は
『みいつけた!』(我が家の推しイス:チョコン) のみならず 
大地輪子・岡部たかしプロデュース『切実』の『つばめ』
(臓器のお礼=洗剤 の 衝撃)
青年団若手自主企画『若い兄嫁(仮)』
(後遺症で バスに乗るたびに 停留所キャッチコピーで降りそうに!)
昨日の祝賀会『ロッカーの濡れてる床、イスがない』
(万国旗で涙を拭きたい)
しかし ふじきみつ彦さまの イス好きっぷりは異常ですね。。。
イス彦さま って 呼びたいですね・・・

muro式.『ロース』
(傑作すぎる!) 
ちなみにこの感想が知らない人のブログで完全にコピペされたので、「パクるな」の文言をブログに入れるようになりました。
友達の友達『旅立ちの旅立ち』
(わたくし、いまだに アマゾンが来ると「アマノゾンさん」を 思い出す・・・)
昨日の祝賀会『冬の短篇』
(もみっ)
などで ちゃんと 拝見しておりますよ!
田上パル『右手にテニスボール』
だけは 演出がダメで 戯曲を殺していましたが・・・。


週末は ご主人さまと
思うさま あの 
ひわいな キャバクラごっこを、
そして 海(羽田沖)に 行ってきました。
前回の 冬は
北京ダックを食べるまでが『あの山の稜線が崩れてゆく』
でしたが、
今回は
海に行くまでが『身の引きしまる思い』
です!


山内ケンジさまの作品は
配置の 美しさ
口あたりの よさ
見目の 麗しさ


DVDであらためて観るのも 楽しみなのですが、
このDVD発売は
次の公演のとき=1年後・・・
待ちきれない!

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WEBサイト REALTOKYO
☆STAGE欄に
●ヨーロッパ企画 イエティ『燃えろ!アストロ闘病記』NEW!
●中島丈博さま系 昼ドラ女優 一人芝居 2バージョン
野田秀樹作一人芝居『障子の国のティンカーベル』


☆Book/Disk欄に、
●『たたかえ!ブス魂』Bookレビュー

☆DISC/BOOK欄に
●映画『レ・ミゼラブル』DVD

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