東海道本線全駅間歩き7(沼津-静岡) その1・ラブライブ!な街と青い海 | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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今度の全駅間歩きは、再び東海道本線です。

前回、最大の難所・丹那越えを果たし、沼津までたどり着きました。

 

今回は、沼津から旧東海道伝いに静岡まで向かいます。

前回の山越えから一転、今回はほとんどアップダウンがありません。

ここまで、海が近いところを歩いている割にはあまり海を見ていないような気がしますが、

今回はしっかり海を見ることができそうです。

 

 

前回は新幹線というブルジョアな乗り物で熱海まで乗り付けましたが、

今回は鈍行という庶民的な乗り物に始発から終点まで揺られて沼津へ向かいました。

グリーン車でもなく、普通車のロングシートというのも庶民的でしょ。

 

初日は良く晴れそうですが、2日目は少し雨に降られるかもしれません。

そんなときに縁付き帽子をかぶっていくと、日焼け止め兼雨傘代わりになるので便利です。

ただ、2時間以上も電車に乗ってると、首に掛けてるのも嫌になるもので、

帽子を手に持ったまま仮眠することにしたのですが…。

 

 

[そのほかの東海道本線シリーズはこちらから]

1回目:東京-品川

2回目:品川-東戸塚

3回目:東戸塚-平塚

4回目:平塚-早川

5回目:早川-熱海

6回目:熱海-沼津

8回目:静岡-浜松

9回目:浜松-豊橋

10回目:豊橋-名古屋(・武豊)

 

 

5月17日(金)  歩行区間:沼津-蒲原  天気:晴れ

沼津(8:25発)-片浜(9:45着・10:00発)-

 

 

東京から2時間半近く揺られて、沼津到着。

 

相変わらずのラブライブ!っぷりでしたよ。

構内の駅弁屋には寝そべりマスコットも並べてあったりで、収拾が付かない模様…。

 

 

 

今日の行程も例によってカツカツ。

少しでも早く出発したいので、電車の中で出発準備を整え、

大急ぎで隣のホームに移動して、ホームをぱちり。

 

隣に止まっている電車が、ここまで乗ってきた電車です。

折り返し、小金井(東北本線)行きになるとのこと。

 

 

この段階で「あること」に気づいていれば良かったのですが…。

 

 

 

改札出たところでGPSオン!

電波を拾ってさあ出発…したかったのですが、

昨日から続くお腹の下り竜に襲われ、そのままお手洗いに直行…。

 

このときは、食事する度に襲われていたんですよね。

お腹に何も残らないんじゃないかと思うくらいで。

 

 

 

お腹の具合が落ち着いたところで、全駅間歩きスタート。

 

今回は仲見世通りを歩いてみました。

この時間はまだ、人通りもまばらでした。

左のポスターの絵、いずっぱこで発行してた記念切符の台紙と同じだ。

 

 

 

足下を見れば、登場人物のカラーマンホールが。

全部見た記憶はないけど、多分9人全員分あるんだよね?

 

 

 

前回の終盤で歩いた旧国一通りに合流して、西へ進みました。

 

 

ここでようやく「あること」に気がつきました。

 

それは…

 

帽子が無い!!

 

手に持ったまま仮眠したので、

出発準備している間にどこかに置き忘れてしまったようです。

もうここまで進んでしまっては、沼津駅まで戻っても電車はいません。

 

「置き忘れ」だと、回収されるのは国府津か小金井か…。

どちらにしても東京から取りに行くには、時間的にも金銭的にも大変な負担です。

無意識にザックの中に突っ込んだことに最後の期待を託し、

無ければあきらめることにしました。

 

 

 

旧国一通りを蛇松緑道が横切っていました。

一見すると普通の緑道ですが、意味ありげな緩い左カーブを切っています。

 

 

実はこの緑道、「蛇松線」と呼ばれた線路の跡なんです。

 

この線路ができたのは1887年のこと。

東海道本線の建設資材を運搬するために敷設されたそうです。

この蛇松線こそ、静岡県最初の本格的な鉄道だったのです。

 

東海道本線開業後は「沼津港線」のような役割を果たしましたが、

車社会化にともない、1974年に廃止されました。

 

 

 

幅の広い市道と交差したところで蛇松緑道を離れ、

再び西へ進みました。

 

 

 

新中川を渡りました。

正面の林の先には海が広がっています。

 

 

 

X字型の交差点にさしかかりました。

旧東海道は右側の道です。

 

 

 

これから行きたい場所のことを考えると左に進んだ方が良かったのですが、

今日は郵便局巡りもやりたいので、旧東海道に入りました。

 

 

 

片浜郵便局に寄った後、海側の県道に向かいました。

 

 

 

県道歩いてもつまらないので、松林の中に入りました。

 

この松林は「千本松原」と呼ばれており、

沼津市街地から富士市の田子の浦港まで続いています。

これだけ続いているわけなので、植えられているのは千本どころじゃなさそうですが。

 

 

 

松林の中にはゲートボール場などの施設もありました。

なかには集落の墓地もあったりと。

 

 

 

松林を抜けて、海へ出てみました。

 

 

 

快晴に近い空の下、紺碧の駿河湾が広がっていました。

 

砂浜まで出てみましたが、砂地はやっぱり歩きにくい…。

砂地を歩きたかったはずなのに、草地を選んで歩く自分がいる。

そんでもって、意外とゴミが落ちている。

 

 

 

南に目を向けてみました。

 

写真中央、陸地の右端あたりが大瀬崎です。

ダイビングで何度か行ってますけど、ここからではよく分かりませんね。

 

 

 

次の駅へ向かうため、いったん海岸線を後にしました。

 

 

 

再び松林を抜けて、ショッピングセンターの敷地を横切って…

 

 

 

片浜駅の駅前通りに入りました。

といっても、商店街があるわけではないですが。

 

 

 

片浜駅に着きました。

 

この駅は国鉄民営化直前に開業しました。

1日の乗車人数は2,500人ほどで、駅員も配置されています。

 

 

 

ホームは2面2線の相対式です。

 

 

ザックを下ろして帽子を探してみましたが、

案の定ありませんでした。

 

…帽子はまた買いに行くことにします。

 

 

ということは、顔を日焼けから守るものがありません。

普段は日焼け止めを鼻以外の顔面には塗らないのですが、

紫外線が強そうなピーカン天気の日にそんなことは言ってられません。

顔中塗りたくって再スタートしました。

 

 

 

次の駅までは旧東海道に沿って歩くことにしました。

 

 

 

10分ほど歩いたところで踏切を渡りました。

踏切だけ歩道がないので、ちょっと怖いです。

 

 

 

踏切渡ったら、さらに西へ進みました。

原宿までもう少しです。

 

 

その2へ続く

 

 

沼津駅から片浜駅先までのGPSログ(1/60,000)です。

 

市街地から原駅周辺までは松原の中を歩くことができます。

ただ、松原の中から海が見えるわけではないので、

ずっと歩き続けていたら飽きるかもしれませんが。