乱暴の限り(?)を尽くした素盞嗚に、姉の天照大神は怒り心頭。
「許せない!!」
と岩戸に籠ります。
太陽神が岩戸に隠れたわけですから、世界は真っ暗に。
神々は困ってしまいました。
そこで、頭の良い八意思兼(やごころおもいかね)が、盛大な宴会を主催します。
鏡を作り、声の良い鶏に鳴かせ、祝詞を詠んで、美女の天宇受女(あめのうずめ)に舞い躍らせます。
そして宇受女が性器を見せると神々はドッと大笑い。
天照大神は
「太陽が無くて困ってるはずなのに、何を笑ってるのかしら」
と顔をのぞかせました。
すると目の前にある大きな鏡に、天照大神の姿が映ります。
「私と同じくらい素晴らしい神がいるわ!!」
驚いて、思わず戸から体を乗り出すと、力持ちの天手力男(あめのたぢからお)が彼女の手をグッと引っ張り、引きずりだしたのでした。
天照大神が戻ったので世界には光が戻り、みんな大喜び。
岩戸には注連縄がかけられ、二度と入れないようにされたのでした。
「岩戸」は、天照大神の古墳であるとも解釈され、偉大なる女首長が亡くなった後、復活させる儀式を描写した神話だとも言われますね。
あるいは日蝕を暗喩しているのだとも。
どちらが正解かはわかりません。
でもここで注目すべきは素盞嗚なのでした。
↓↓↓
取材や執筆の依頼・お問い合わせは