そんな中、素盞嗚(すさのお)にまつわる神話は、実に多彩なんです。
素盞嗚といえば、まず思いつくのは、天照大神の岩戸隠れの原因となった暴れん坊ってことでしょう。
乱暴の限りを尽くしたって言うんですが、彼のやった罪は、「天つ罪」と呼ばれ、大祓祝詞に登場します。
すなわち、
「畔放」
「溝埋」
「樋放」
「頻播」
「串刺」
「生剥」
「逆剥」
「糞戸」
……つまり、田んぼの畔を壊し、溝を埋め、樋の水を放ち……って、乱暴っていうより迷惑行為ですね(^^ゞ
このあたりは農耕民族が感じる「罪」っていう気がします。
でも、生き物を串刺しにしたり、生きている間に皮を剥いだり、逆さに皮を剥いだりってくだりは狩猟民族っぽいとも言えます。
そして最後の糞戸は、神聖な場所にうんこをすること。
……これは……どこの民族もいやでしょうね(^^ゞ
↓↓↓
取材や執筆の依頼・お問い合わせは