なぜなら・・・・・
その夜、 光ファイバー で
猫が首吊り していたから
いや、うちの猫ではない。
たまに見かける野良猫のようなのだが・・・。
微妙な具合にポストの上に足を伸ばした状態で
そいつは確かに首を吊ってるようだった。
時折、動いてはいるようだからまだ 生きている と思うが
そこで目にしたものとはっ
(画像はイメージです → )
外を見る前に言っておくッ!
おれは今 ねこの首吊りをほんのちょっぴりだが目撃した
い…いや…目撃したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
|i i| }! }} //|
|l、{ j} /,,ィ//| 『おれは玄関から外を見た
i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ っと思ったらいつのまにか切断していた』
|リ u' } ,ノ _,!V,ハ |
/´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
/' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも何をされたのかわからなかった…
,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉
|/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった…
// 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
/'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ のま猫だとかギコ猫だとか
/ // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
■ 叩き起こされて見たもの
では、順を追ってお話しましょう。
その夜、私は兄に起こされた。
時計を見るとまだ 午前4時前 辺り、外もまだ暗い。
兄は何か言ってるんだが、こっちは寝ぼけ状態でよく理解できない。
何度か同じやり取りを繰り返した後に・・・
「外ですごい物音がした」
「俺の(兄の)部屋の窓から見ると玄関先に影が見える」
「なんかぶら下がってるみたいだ」
そんな事を繰り返してた様なので
とりあえず兄の部屋まで行って外を見てみるが・・・・
まだこの時間は真っ暗な上に、こっちも寝起きで視点が定まらねえ。
よくわかんねえよ・・・
ねむてーよ (つД`)こしこし
ラチがあかないので
私はとりあえず階下の玄関まで行って外を見てみると・・・・。
上記の通り 猫が首吊り していた次第。
はあ? (,,゚Д゚)ぽかーん としつつも放ってもおけまい。
外へ出てみると、うぬ、確かに ポストの上に猫が吊り下がって いる。
恐る恐る近づいてみて、背中をぽんと触ってみると ビクッ っと反応するが
その姿勢からは動けないようだ。
さらに暗い中、目を凝らしてみると
垂れ下がっているのは 光ファイバー線 のようで、しっかり首に引っかかっていた。
幸い伸ばした足がポストに届いたので窒息は免れている様だ。
だが、もちろん力尽きれば文字通り首を吊る事になると思われる。
そいつはよく見かける野良猫で、
いつも家のベランダからひさしを通って玄関の屋根に抜けるルートをとっていた。
恐らくはその途中で線に引っかかって暴れてるうちにずり落ちてこの状態になったのだろう。
さて、どうするか・・・・
■ めんどくせえ 切っちまえ
その猫は野良の割にはものすごく体格のいい サバトラのオス 。
足を伸ばしているからさらになが~~く、大きい図体に見える。
首は固定されているものの、その目は 触ったら殺す(#^ω^)ビキッ と言ってるようだ。
それに下手に暴れられたら足を踏み外して本当に首吊りになりそうで怖い。
思案に暮れていると、傍から見ていた兄貴が(兄貴は猫が怖い)
「線を切ったらどうだ」 と言うものの・・。
その線の出所は壁に設置された 光ケーブル接続ボックス 。
切ったら・・そう、インターネットに接続できなくなります (つД`)
電話線などと違って自前で何とかできる物ではない、
確実に業者を呼んで工事してもらい、しかも屋外工事の料金を取られるのは目に見えている。
しかし、このまだ夜明け前の静かな時間、
あまりガタガタして御近所が起きて来でもしたら騒ぎになってしまうという状況に
そうそう躊躇している時間は無かった。
一度、中に戻ってペンチを持ち出し、脚立を用意したのだった。
とりあえず・・、光ファイバーのボックスから出ている近い所を チョッキン
すると首にかかる力が緩んだのか、猫は必死で壁に爪を引っ掛けて
ひさしの上まで転がるように登った。
とはいえ 線はまだ首から解けない 。
結んである訳でもなし、ねじれているだけだろうと
切った線の片方を持って色々やってみるが、どうもうまく外れない。
そうこうしつつも猫の方は シャーシャー と威嚇しつつ後退し始め手が届かなくなってゆく。
強引に引っ張ってみた所で、猫の首に鈴・・ならぬ、おとなしく首に触らせてくれるとも思えない。
もはや選択肢は一つ、・・・・・・・残りのもう一方も チョッキン
猫はそのままの姿勢でじりじり後退していき
50センチ程もあるヒゲの如く光ファイバーを引きずりながら 夜の闇の中へ消えていった。
うん、絡まってるだけだからいずれ取れるとは思うが
あいつ・・・、首の光ファイバーはとれただろうか _ノフ○ グッタリ
END
後日追記(2012/5/28): 昨日、向かいの家との境にある塀の上を歩いている「奴」を見かけました。
首のはとれてたようなので一安心です。
でも、あれが相当怖かったらしく、「ひさしルート」は避けてるようなのが微笑ましい。
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