にゃぁ~~~はははははは
      にゃぁ~~~~~はははははははは
                  今回は俺の出番にゃんにゃー

って訳で、いきなり本著の あとがき の話になりますがー。
著者:西尾維新 はこう書いています。

『まあなんと言いますか、「化物語(上・下)」、「傷物語」、「偽物語(上・下)」、
「猫物語(黒)」、までがファーストシーズンだとすると、
この「猫物語(白)」からがセカンドシーズンという感じです。』

                    → 「猫物語(白)」あとがきより

つまりは 『猫物語』 で(上・下)としてあるものの
対象が 羽川 翼 であることを除いて同じものではないと示唆している。
西尾氏にしても当初の構想とは別の・・、ある意味後付けであるとも受け取れるものだ。
この点において私も以前に書いた記事とはまた違う羽川像を見る事になったので
読み終わった後も少々、混乱しているといっていい。
   → 【化物語】にゃくにゃくいにゃにゃく

その辺りについて、以下 ネタバレ前提 で進めるので未読の方はご注意を。
ーーーーー

■ 翼の中の他人
これは・・ 羽川 翼 の人格統合の物語 である。
私は以前に、「本来なら多重人格になってもおかしくない」と表現した彼女の状態は
やはり  だけでは済まずに  まで生み出してしまう。
そうして自分の有様に気が付いていく過程がこの物語だ。

そして、その過程が実に教科書的である。
多重人格というと一般的に 「ビリー・ミリガン」 が有名であるが、
私としては 「わたしの中の他人」「ジェニーの中の400人」を思い浮かべた。
現実においても分離した「人格」と対話し説得して主人格へ統合する治療法がある。
興味深いのは、時として仲立ちをする「人格」を経るケースもある事だ。

羽川 翼 の場合は  がソレにあたる。
これまで 「俺はバカだからにゃあ、3行以上はりかいできんにゃぁ~ぞ。」 
などとうそぶいていた ブラック羽川 だが・・・。
彼? 彼女? 奴? ・・は自分の存在についてかなり思索にふける。
かつては家庭のストレスであり、恋愛のストレスから出てきたのだが
今回は自分が何のために居るか、猫なりの頭で考え答えを見つけていく。
そうして、ご主人様の代わりに  を連れ帰る事が役目だと気が付くのだ。

羽川 は  に手紙を書いて思いを伝えようとするが、
この行為こそが人格統合の重要な部分だ。
自分の中の他人を認め、痛みをも取り戻したいという決意に満ちている。
彼女の長かった白き悪夢はやっと対面のスタートラインに着いたのだ。

読者としてはもう ブラック羽川 に会えないのは悲しいが
これまで立ち位置の難しかった「委員長 羽川」の落ち着くべき場所が明らかになって
安堵するやら、もの悲しいやら、なんとも切ない気持ちでいっぱいになる。
ようやく アララギ に告白し、ふられる事ができてよかったのやらなんやら・・・。

本作シリーズの中ではあまり人気の無い彼女だが、
今なら言えるビックリマーク
 翼にゃん 好きだぁぁぁヽ(`Д´)ノウワァァァンあせる
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■ 時系列むちゃくちゃだよね 
実は・・、この 「猫物語(白)」はすっとばしてました。
「花物語」「傾物語」 の方を先に読んで後、あぁΣ(;゚д゚) 白読んでないぢゃん
っと気付いた始末。

もともとこのシリーズは時系列が入り乱れて語られているので問題ないっちゃー問題ないが。
先に 真宵 がリュックをアララギ家に忘れたエピソードを知ってたので笑った。
アララギ氏がタイムトラベルしてる間にこんな事があったのね・・。
また、学習塾跡が炎上する前の  とのリンクが切れて 「厄介事に巻き込まれたアララギ」 や、
バンパイアハーフ:エピソードやらが来てた事件についてはまだ謎が多い。
この時点ではまだ 神原 も猿の手を持っているが、それもやがて無くなる・・・。
次は 撫子 の話がでるはずだけれど・・・・
はたして、化物語セカンドシーズン、この先にどこまで明らかになってゆくのだろうか。
   END
ーーーーー

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