『歩く生活』



せかせかと動き回る

常に何かに勝たねばならぬと

いかに効率を高めるかを競い合う

いかにスケジュール表を埋めるかに腐心する




何者かに追われるように

いつもあくせくし、

時代を追っかけているようで

実は時代という幻想に振り回されている




人よりもいい暮らしをしたい

人よりもいい思いをしたい

周りの人に仲間はずれにされたくなくて

周りの人に変に思われたくなくて

必死で誰かに合わせて生きている

行き着く先はどこかもわからずに




忙しい、忙しい、がいつの間にか口癖になっている

そう、本当のあなたの心をどこかに亡くして



いっそ、くるりと180度向きを変えて、ゆっくり歩き出してみよう

歯を食いしばり走っている人の姿が妙に変に見えてくる




さあ、歩いていこう

今まで見えてこなかったものに目が留まる

こんな世界があったんだ

逆にこれまでの自分に似た姿を見せられて、憐れみさえ覚える場面にも出くわすかもしれない




さあ、歩いていこう

時には何も持たずに手ぶらで

かばんも時計も手帳も・・・

きっとそのうち、何であんなに急いでたんだろうと思えてくるかもしれない




さあ、歩いていこう

余計なことを考えず、穏やかな気持ちで




さあ、歩いていこう

さあ、歩いていこう


さあ、・・・








2007秋









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