去年の今頃だったでしょうか、、、あるお一人の行為を切っ掛けに、連鎖的に世知辛いこの世の中で心が温まる動きが起こっていきました。

世間はそれを、「タイガーマスク運動」と呼びました。

その話を耳にするたびに、この詩を思い出していました。

そんなことが当たり前になっていったなら、わざわざ「タイガーマスク運動」などと取り立てて呼んだり、注目されることもないのでしょう。

でも、私自身も、いつもその心の底でいったいどうなのかを、問いながら、生きていかねばと痛感するところです。

ちょっとした親切をした時の、その後の、後味の良さをとても実感した時に、湧きあがった詩です。




☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*



『こっそりと』


こっそりと、誰にもわからないように、小さな小さないいことをした時。

自分の中にだけそっとしまって、ニンマリしている。

きっと、喜んでくれたかな。

いつか、気付いてくれるかな。

いつか、何かが伝わるかな。

そんなちょっと小粋な時。

誰にも知られずに、ひっそりと、

誰かの役に立ったかも、、、と、そう思うだけでも、心がちょっぴり満たされた。

そう、それでいいさ。




そしてまた一つ、また一つ、

二日もたてば、もうすっかり忘れてる。

そう、それでいいのさ。




そんなことが当たり前になってくる、その頃には、

何だか、たくさんの小さないいことが起こり始めている。


すごく不思議だ。

そして、心は大きく満たされる。




そして、遥か以前に、誰かが届けてくれてた愛に、いつしか気付かされる。

ずっと以前に、誰かが言ってくれてた言葉の意味に気付かされる。


巡り巡ってくるとってもいいこと。とってもありがたいこと。

こっそりと、ひっそりと、

そう、この宇宙を巡っている。




こっそりと、誰にもわからないように、小さな小さないいことをした時。

自分の中にだけそっとしまって、ニンマリしている。

そう、

それでいいんだ、、、、