ツール・ド・おきなわ物語 2012 ~序章~
窓の外には朝日で輝く海が広がっている。
本日は晴天なり。
2年ぶりの沖縄は最高の舞台を用意してくれた。
不安や緊張感はなく、お祭り前のような高揚感だけを感じる。
すべての準備は滞りなく完了した。
そして今日やるべきことも分かっている。
一番最初にゴールラインを越える。
ただそれだけだ。
レースまで2時間ほどあるのでゆっくりとアップを開始。
筋繊維一本一本に血を送り込むように、筋肉の声を聴きとるようにゆっくりと脚を動かす。
疲労感や張りはなく身体も軽い。臨戦態勢は整っている。
最後に高回転とダンシング、スプリントの感触を確かめてアップは完了。
1時間前。
いつものように場所取りをして待っていたが、今年はゼッケン順ということで並びなおすことになった。
・・・
マジっすか。
前には300人の壁が立ちはだかる。
スタートラインが遠い。
工事区間の多い西海岸に行くまでに何としても前に出ておきたい。
しかし、混沌とした大集団を安全に捌けるのか。。
全てのマイナス要因を取り除くために細心の注意を払ってきたが、ここにきて試練が立ちふさがった。
とりあえず・・・がんばろう。。
しばらくすると、100kmのスタート地点をプロの選手たちが通過していった。
予定時刻より遅いらしく、先に国際ジュニアの選手も行かせるらしい。
我々のスタート時間が20分ほど遅くなった。
20分。。
当初HPには市民100kmのスタートが9時52分とあったが、それではゴール時間が他のクラスと被るのではいかと気になって主催者に問い合わせをした。
その後スタート時間が9時25分に変更されていた。
これなら他のカテゴリーより先にゴールできるので一番走りやすい、と安心していたのに、、、
大丈夫なのか?と不安が過ぎったが、流動的にスケジュールが変更していたのでそれ以上は考えなかった。
この時はまだこの遅延がレースを左右するポイントになるとまで予測できなかった。
やがてスタート2分前の掛け声がかかる。
御守りでもらったミサンガとナスの人形に手を添えお祈りをする。
幸運に恵まれますように。。
そしてスタートの合図が鳴り、2012年ツール・ド・おきなわが始まった。
つづく
★2012/12/8追記
【レースレポート】
●レースレポの前に・・・
http://ameblo.jp/nasuj/entry-11414539036.html
●ツール・ド・おきなわ物語 2012 ~序章~
http://ameblo.jp/nasuj/entry-11415287334.html
●ツール・ド・おきなわ物語 2012 ~前篇~
http://ameblo.jp/nasuj/entry-11416080074.html
●ツール・ド・おきなわ物語 2012 ~後篇~
http://ameblo.jp/nasuj/entry-11416471333.html
●お礼
http://ameblo.jp/nasuj/entry-11419957895.html
【番外編】
●おきなわ市民100km コースレイアウト
http://ameblo.jp/nasuj/entry-11411348002.html