猪の猟期は10月から3月、脂がのって旨いのは12月後半から2月にかけてだ。
猪はシバグリやシイやドングリなど秋の木の実や自然薯をたっぷり食い溜めして冬に備える。
鹿が旨いのは夏で、春の新芽から夏の若葉までたっぷり食べ、秋の猟期から冬にかけては食べ物不足で痩せている。
鹿は草食であり猪は雑食、その違いで脂肪を溜める時期が異なる。
猪は脂を食べるとまで言われるが、夏鹿の脂はあまり美味しくはなく、肉に味が出て来る。
猟期の鹿より夏に駆除された鹿の方が肉はたしかに旨い。
この道理で考えれば木の実やジネンジョのない春夏の猪は脂もなく肉も痩せて旨くないと言うことになる。
事実、夏の猪を食べる人はほとんどいない。
この猪も農作物を荒らすと言うことで駆除された猪だ。
しかし・・
通販のうたい文句ではないが「ちょっと待って」・・と言いたい。
豚の祖先でもある猪は雑食なのだ。
昆虫から小動物、魚にカニにザリガニにミミズ、鹿の肉まで綺麗に食べてしまう。
多産は精力生命力の証、この食性があの荒々しさと賢さとパワフルな突進力を生む。
豚を山に放つと性格は猪に似て来るだろう。
草食男子の逆・・肉食豚
食べた後も、鹿は何ともないが猪は体が火照ってエネルギッシュ大王になり腰に力が漲る。
国内の野生肉では味もパワーも紛れもなくナンバーワンと猟師は口を揃える。
今のところ、「食性の違い」としか野人には考えられない。
パワーは、雑食性であり動物たんぱく質と強精薬草でもある自然薯から、人を出し抜く知恵は大量に食べる木の実からだ。
人はダイエットでサラダや果物を好むが、葉っぱや穀物やイモや木の実は糖になり、脂肪として蓄積しやすく、動物性たんぱく質はその逆だ。
だからスピードと瞬発力が必要な肉食獣は筋肉質な体型をしている。
草に対して比べ物にならない程肉のエネルギーは持続するから溜める必要がない。
トレーニングで鍛えているわけでもなく、どちらかと言えばぐうたらに寝ている方が多いが、草食動物は歩きまわって食べ続けていることが多い。
草食に傾くほど食べる量も回数も増え、食べている時間は肉食に比べて長くなる。
続く・・
最高品質の猪肉とは1
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最高品質の猪肉とは2
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肉の脂身健康法1
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肉の脂身健康法3
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野人 山に登り鹿を担ぐ
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