初めて食べた「夏猪」の味2 | 野人エッセイす

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森羅万象から見つめた食の本質とは

肉であろうが穀物であろうが日に3食も食べなければ体が持たないようなら、やはりそれらの食材がおかしいと言う答えに行き着く。

規則正しさ、リズム、3食、栄養、バランス、適度な運動など、健康の常識を思考の起点に置く限り、病の根本的な原因へ行き着くことはなく、むしろ遠ざかることになるだろう。

あれもこれもとスーパーマーケットのように取り揃え、「とにかくやってみよう」と言う深く考えない前向きな時代になったが、原因は野生動物にもわかるほど単純なものだ。


結果の出ないおかしな常識を50年以上繰り返せばもう十分ではなかろうか。

方程式が正しければ答えははっきりと出る、それが物理だ。


人間が脂肪や糖分の摂りすぎでメタボになるのは動物の基本からすれば明らかに異常で、人体に問題がないなら人が作った「脂肪と糖分」に問題がある。

脂肪と糖分を求めるのは本能であり、それらを悪者扱いするのは責任転嫁ではなかろうか。

赤身よりトロや霜降り肉、甘い果物やお菓子を求める人が圧倒的に多いのは偶然ではない。

脂肪や甘いものを敬遠する人もいるが、本来のものでなければそうなる人もいるだろう。


周年草食動物と違って雑食動物は季節、状況によって食べ分ける。

人も雑食だが、文明のおかげで周年好きなものが食べられるようになった。

しかし野生動物は環境次第、冬には鹿が食べる新芽も葉っぱもなく、春夏には猪が好む木の実もイモもない。

夏の猪の食性は180度変ると言ってもいいだろう。


魚、甲殻類、ウニなど、魚介類すべて海域、水温によって味が変るが、最も味を左右するのは食べ物だ。

天然のマダイもスズキも、養殖いかだの下で落ちて来るエサばかり食べていれば、天然とは全く異なる養殖の味になる。

植物も同じで肥料と称するエサを与えれば本来とは異なる味になる。



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動物性たんぱく質をたっぷり食べた夏猪の味・・・

脂はなく、痩せてはいないが体が引き締まっている。

甘味のある脂の旨さには敵わないが・・なかなかイケる。

他に例えるなら弾力のある「地鶏」の歯ごたえと旨さに似ている。

大昔に口永良部島で食べた放し飼いの地鶏の味だ。

エサもやらず竹やぶで動物性たんぱく質ばかり食べていたバリバリの地鶏。

鳥は本来は肉食なのだから穀物中心に育てることに違和感がある。



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2月頃までは柔らかかったこのサイズの猪のロースは弾力のある肉質になっていた。

大猪になれば、おそらく硬くて歯が立たないかも知れない。

赤身だけで比べればこちらのほうが味は深く食べ応えがある。

冬場保存しておいた猪脂を使って料理すればもっと美味しいだろうな。


人は脂のない初ガツオ、脂がのった戻りガツオとどちらも好んで食べ分けている。

肉も同じでヒレ肉、胸肉、ロース、カルビ、ベーコンと多彩だ。

夏猪も同じで、自然本来の肉として重宝されるようになるかも知れない。


いただいたマムシ2匹・・音譜

貴重な伊勢の「む~なぎ」と名付けて蒲焼き

やって来た読者の誰かにご馳走してあげるかな

ギンギラギンにさり気なく む~な騒ぎの下心で・・


ヤマハの元総帥、故川上源一も経営するホテルで、「伊勢ビラメ」と名付けてエイを出していた・・・


・・・ ・・
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