筆頭株主の創業者が急逝、大戸屋ホールディングス(2705)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【2705】大戸屋ホールディングス(東証JQS) 投資判断Outperform継続

現在値 1,903円/100株 PER45.6 PBR3.07 3月配当株主優待

定食専門店『大戸屋ごはん処』を直営・FCで首都圏中心に展開。
配当金は3月末の一括25円配当のため、配当利回りは1.31%となります。

大戸屋ホールディングスは株主優待を導入しており、3月末に100株以上
を保有する株主に2,500円分の食事券を進呈しておりますので、配当優待
利回りは約2.62%となります。

業績は以下の通りとなります。
■2012年3月期 売上高 186億円、経常利益 3.6億円 EPS 45.7円 
■2013年3月期 売上高 203億円、経常利益 4.4億円 EPS 43.9円
■2014年3月期 売上高 232億円、経常利益 7.9億円 EPS 27.9円
■2015年3月期 売上高 246億円、経常利益 6.2億円 EPS 38.0円
■2016年3月期 売上高 265億円、経常利益 6.5億円 EPS 41.7円 ce
□2015年6月1Q 売上高 60億円、経常利益 0.4億円 EPS▲3.8円
□2015年9月中 売上高 130億円、経常利益 1.4億円 EPS 5.5円 ce

前2015年3月期の売上高は前期比6.1%減246億円、経常利益は同20.7%
減の6.2億円となり、増収を確保したものの期初計画を割り込みました。
原因は主に原材料・人件費・水光熱費などの原価の高騰によるもので、
原価率は42.0%→43.6%に1.6%悪化しました。

なお今2016年3月期の売上高は7.5%増の265億円、経常利益は4.8%増
の6.5億円を計画しています。今期は直営・FC・海外合わせて43店舗
の出店を計画しており、年間出店数は43店舗となり前期の33店舗を
上回り、今期末の累計店舗数は459店舗を見込んでいます。

また1Q決算についても既に開示がなされており、売上高が60.1億円、
経常利益が0.4億円とまずまずの水準で通過しています。国内FC中心
の出店展開で、直営店をFCに下ろしたりしているわりには利益率が
低いままなのが気になりますが、まだ1Qなのでひとまず様子見です。

以上、投資判断はOutperformでカバー継続します。
アジアでの存在感が高まりのわりに、約130億円の時価は魅力です。

ついこの前のブログでも触れましたが、創業者であり筆頭株主でも
ある三森会長が7月に急逝されました。相続発生による持ち株の放出
と求心力の低下が懸念されますが、こと後者に関してはここ数年で
急速に国内/海外のフランチャイジーに経営が分散されましたので、
影響は限定的かと思われます。

足元では台湾とタイの店舗数が順調に推移しており、インバウンドの
増加とも相俟って海外での知名度向上が飛躍的に向上していくことが
期待されます。アジアにおける和定食分野において「味千ラーメン」
の様な地位を築ける可能性があり、今の会社規模は評価不足です。
(※展開力のあるクリレスがかごの屋を海外出店しまくるリスク有り)

*参考記事① 2014-10-14 1,350円 投資判断Outperform継続
新メニュー続々登場の大戸屋(2705)にひさびさ訪店。

*参考記事② 2014-07-01 1,350円 投資判断Outperform継続
大戸屋ホールディングス(2705)から株主優待がきました!

*参考記事③ 2013-08-10 1,097円 投資判断Outperform
大戸屋(2705)の第1四半期決算と味噌カツ。

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