「ミヤビカフェ」でカフェ事業に進出、大庄(9979)のレビュー。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9979】 大庄 (東証1部) 投資判断 Inline継続

現在値 1,520円/100株 PER124.7 PBR1.12 2月配当優待8月配当優待

居酒屋大手。大衆割烹『庄や』『日本海庄や』『やるき茶屋』が3本柱。

配当金は年2回合計14円で、配当利回りは約0.93%です。

また大庄は株主優待制度を導入しており、単元株以上の株主に対し、
半期に1度2,500円相当の当社お食事券のほか産地直送品などを進呈
しておりますので、配当優待利回りは約4.21%となります。

業績を確認していきます。
■2012年8月期 売上高 780億円、経常利益 20.5億円 EPS 43.3円  
■2013年8月期 売上高 776億円、経常利益 12.7億円 EPS 7.9円   
■2014年8月期 売上高 729億円、経常利益▲9.2億円 EPS▲51.7円   
■2015年8月期 売上高 731億円、経常利益▲11.4億円 EPS▲77.7円
■2016年8月期 売上高 714億円、経常利益 8.5億円 EPS 12.0円 ce修正
□2015年2月中 売上高 354億円、経常利益▲5.4億円 EPS▲21.4円  

2015年2月中間期の売上高は前年同期比▲3.8%減の354億円、経常損失も
やや悪化して▲5.4億円となりました。売上高の基礎となる既存店売上高
の想定は97.6%でしたが、実際は99.6%台で落着したため、計画を上回る
売上を確保したものの、利益面は人件費(賞与引当金)が前倒しとなった
ため、こちらは計画を下回っての着地となりました。

なお2016年8月期通期に関しては本中間で計画を修正しており、売上高は
計画比微減の714億円、経常利益は同微増の8.5億円を見込んでおります。

自社・他社の労務問題もあってか、当社も前期から構造改革を進めており
店舗の閉店時間を切り上げ、営業時間を2割も減らすなどしてきたため、
前年比の売上高が削られてきました。しかしながら本年1月からはその影響
も平準化されたため、年明け以降の既存店売上は軒並み100%を超える水準
で推移しており、下期の既存店売上は105%で想定しています。

以上、投資判断についてはInlineでカバーを継続します。

当社の業績予想はあまり当てになりませんが、中期経営計画も策定しており
来期は売上749億円/経常益12億円、再来期は売上791億円/経常益15億円
となかなか意欲的な数字を計画しております。

また足元では従来の「庄や」「日本海庄や」に限らず、「肉バル・ランプギャップ」
や特徴あるディニッシュパンをウリにした「ミヤビカフェ」を開業するなど、新業
態の開発を進めています。前述の中計を達成するための業容拡大のようにも
見えますが、居酒屋専業ではイメージ的に従業員の確保が難しいので見た目
をドレッシングするためにやっている意味合いがあるのかもしれません。

*参考記事① 2014-07-30 1,398円 投資判断 Inline
新潟駅の日本海庄やに行ってきました/大庄(9979)。

*参考記事② 2014-05-24 1,250円 投資判断 Inline
老舗居酒屋チェーン・大庄(9979)から株主優待が来たので業績レビュー。

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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
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