
【9861】吉野家ホールディングス(東証1部) 投資判断Inline継続
現在値 1,425円/100株 PER102.9 PBR1.41 2月配当優待 8月配当優待
牛丼屋の老舗、国内2位。収益源の『吉野家』を直営軸に全国展開。
配当は年2回の合計20円配で、配当利回りは約1.41%となります。
株主優待として、100株以上の保有で3,000円分の食事券を年2回進呈して
おりますので、配当優待利回りを算出すると約5.61%となります。
業績を確認していきます。
■2012年2月期 売上高 1,658億円、経常利益 53億円、EPS25.8円
■2013年2月期 売上高 1,645億円、経常利益 24億円、EPS▲7.1円
■2014年2月期 売上高 1,734億円、経常利益 32億円、EPS13.5円
■2015年2月期 売上高 1,800億円、経常利益 39億円、EPS16.2円
■2016年2月期 売上高 1,850億円、経常利益 34億円、EPS13.8円
□2015年8月中間売上高 910億円、経常利益 12億円、EPS1.7円
2015年2月期の売上高は前年同期比3.8%増の1800億円、経常利益は同
22%増の34億円となりました。吉野家・どん・はなまる・京樽の主要
4セグメント全ての既存店売上が前年を上回って推移したことにより
計画比でも上ブレしての着地となりました。
特に主力の吉野家がその前の期に7.3%伸びたのでその反動が予想され
ましたが、前期はさらに1.2%上伸したため大きく貢献したほか、どん
は2期連続での6%の伸びを記録し、高単価業態の堅調さが際立つ結果
となりました。また12月には吉野家で牛丼380円への値上に踏み切った
ものの、今のところ目立った客数減にはなっておりません。
なお今2016年2月期の売上高は2.8%増の1,850億円、経常利益は▲15%減
の34億円を見込んでおります。今期の既存店も100%以上の想定をして
いるため決して弱気な計画ではないのですが、食材高騰等により原価率
が向上するため、利益率の悪化が見込まれます。
以上、投資判断についてはInlineを継続します。
デフレ業種ながら比較的善戦しているものの、株価水準は妥当です。
7月に150億円超自社株の売出を行ったため、今期もEPSの薄まり具合が
キツく、PERで見ると約100倍とただでさえ割高な外食株の中でも屈指の
割高具合となっています。ただそのお陰で有利子負債が大きく削減され、
手元現金も大きく膨らんでいるため手が打ちやすくなっています。
今後は吉野家を吉呑み仕様に改装するための投資や、海外の新店展開
にお金を費やしていくものと思われますが、ぼちぼち増配を検討する時期
にも入ってきています。実際に株主通信にも「現在の配当は最低線」との
コメントもあるため、会社側は近い将来の増配も視野に入れている様な
雰囲気もあります(注・ここ数年はずっとタコ配状態です)
*参考記事① 2014-11-14 1,226円 投資判断Inline継続
牛丼値上げで好転気配、吉野家ホールディングス(9861)から株主優待がきました。
*参考記事② 2014-05-31 1,308円 投資判断Inline継続
牛すき鍋丼は敵失までゲット、吉野家HD(9861)から株主優待がきました!
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。





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